デイリーフレネ

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2005年01月07日

VOL/949

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1.明けましておめでとうございます!
2.年頭の誓い!
3.<力>を超える何かを明確にしていきたい
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★今日はなんの日
1950 聖徳太子の千円札登場
1989 昭和天皇、崩御
★今日の花言葉
葉牡丹「利益」
★今日は誰の誕生日
吉田日出子(女優 1944)
はしだのりひこ(歌手1944)
森茉莉(作家・鴎外の娘 1903)
年 前島密(政治家―郵便の父 1835)
★今日の名言
「『寒いね』と話しかければ『寒いね』と答える人の
いるあたたかさ」
―俵万智―
-■1.明けましておめでとうございます!■
ジャパンフレネがオープンして足掛け7年、はや6年!
学校以外の学びの場として午前中の基礎学習も定着
し、午後のスペシャル授業も充実してきました。
この間、高校進学・大検取得・専門学校や大学への
進学などジャパンフレネを巣立って行った会員…。
また多くの方がボランティアとしてジャパンフレネ
を支えてきてくれましたが、教員になった方がなん
と多いことか!それぞれ信念を持って充実した時を
すごしていることでしょう。
現会員・元会員・元ボランティア・DF読者からの
年賀状を紹介しましょう!
● 熊谷・しほちゃん
こばとん(木幡のこと)の「やかましや」は、もっ
とやかましくなっていくの?
※ かなり口うるさい木幡なんです。
※ ママからも年賀状が来ていました。
「娘の数々の御無礼どうぞお許し下さい」
● 元会員・このちゃん
元気ですか!今年は大学受験。おいらは頑張ってる
よ!(プリクラつき)
● 現ボラ・まゆちゃん
毎回子ども達と接する度に自分の反省点やこれから
の課題・感動・驚きなどたくさんのものをもらって
いる気がします。このような機会をいただけて本当
に感謝しています。
● 元ボラ・ウッチー
11月から東京都で4年生の担任をしています。JF
で学んだことを生かし頑張っていこうと思います。
● 元ボラ&スタ・キムさん
今年は受験生を抱え、クラスのみんなと日々闘った
りします。DFを見ては、自分を振り返り、また少
しずつ前進しています。
● 読者Sさん
ジャパンフレネ十大ニュースのうち、2・3・7・10
と4つが子どもたちのことでジャパンフレネをよく
物語っていると思いました。
● 新宿・もえちゃん
ミートローフのうずらの卵の量を多くして下さい。
※ 木幡特製のミートローフです
● 元会員・とうこちゃん
最近は学校に遅くまで残って下校拒否し、管理のお
じさんに怒られています。
● 元ボラ・しずかちゃん
この仕事をしていて、毎日とても忙しいながら充実
した幸せな日々を送っています。
※ 代議士秘書として自然や環境、不登校や虐待、
  そして教育問題に取り組む日々…。
■2.年頭の誓い!■
初詣に行き、お御籤を引いたら<小吉>だった。
書いてある事が気にくわなかったので、引きなお
して<大吉>をゲット!
こんなことが書かれていました。
● 願い事
望みごとを変えることです。喜びごとがたくさんあ
りましょう。
そこで、今年の目標を明確にしました。小説を書き
ます!乞う、ご期待!
■3.<力>を超える何かを明確にしていきたい■
   
朝日新聞の1月4日の記事で作家の桐野夏生の談話が
載っていた。
※ 私たちがいる所-戦後60年から 
  「中流」家庭の階層分断
彼女は、二つの貧しさを指摘する。
第1は、派遣労働の増加による女性達の貧困化。派
遣によって女性は中間搾取までされるようになった。
第2は、若者達の転落。安価なパートタイム労働
(フリーター)で使い捨てられるようになった。
<英語力>や<容姿>、そして<四大卒>をパワー
としてカタログのように扱われていく人達。
そして次のようにも説く。
<所有>を幸福原理にできなくなった現在、「認識
するという行為」が次の原理を生み出していく。
「私が貧しい」と考える人が増えていく為には、認
識することが「なぜこんなことになっているのか」
という問題意識の第1歩になる。
その通りだと思う。教育の世界でも同様なことがある。
私が何度も警告を発している<百マス計算>などは
その最たるものだろう。
国際学習到達度評価で日本の子どもの学力が落ちて
いることが明らかになった。馬の調教師のように日
本の教師はストップウォッチを持って教室に進む。
佐藤学(東京大学大学院教育学研究科長)は次のよ
うに述べる。
「この事態が滑稽なのは、文部科学省の教育課程実
施状況やIEA調査やPISAが明示しているよう
に、日本の子どもの学力の危機は漢字や計算という
低次の基礎技能にあるのではなく、高次の探求や思
考や表現の能力にあることがまったく無視されてい
る点にある。」
      -「論座」(朝日新聞社2005年2月号)
<力>やそれらの<所有>を生きていくための原理
にするのではなく、今あることをどう認識していく
かで新しい道を模索していきたい。
今年のジャパンフレネの目標です。