デイリーフレネ

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2005年06月19日

vol/1036

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1036--------- 2005/06/20
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.ものつくり―ムニュムニュ人形(新宿)
2.熊谷のお授業―沖縄ランキングクイズ
3.こはたまんの一夜一冊(1)
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★今日はなんの日

1590 活版印刷機が初めて日本に輸入される

★今日の花言葉

とらのお「達成」

★今日は誰の誕生日

石坂浩二(1941 O型)

★今日の名言

「学問とはわずかな時の間に、数百千年の人類の経
験を受け取ることである。」
―ルソー―

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■1.ものつくり―ムニュムニュ人形(新宿)■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● 動眼を買いに

今日のものつくりは、風船に小麦粉をつめてつくる、
ムニュムニュ人形。まずは材料となる動眼を買いに。

※ 動眼
文字通り、動く眼ですね。手芸店に売っています。

お店の中を歩いていると、つい目移りしてしまう。
「おきょう、これ買ってぇ」
ねだりだすみんな。お目当ての品を買ったら、さっ
さと帰ろうか…

● ムニュムニュ人形つくり

「おなかいっぱい詰め込んで」
「風船の中に粉を入れるにはどうすれば?」
「半円で穴が開いてるやつ!」(よう君)
ロートのことだね!
「ペットボトルは?底を切って…」
ななちゃんのナイスアイデア!

それぞれ考えついた方法で、やってみよう!!
「よし!だんだん大きくなってきたぞ。もっと食べ
なさい!」
風船のおなかの中に、これでもかと粉をぎゅうぎゅ
う詰め込むみんな 。

ブルーシートをしいて慎重に作業したつもりが…
「は!これは!!」
誰の足跡?部屋中、小さな足跡がいっぱい。
犯人は一目瞭然(笑)

小麦粉を詰めに詰めたら、動眼をつけて、お顔を書
きます。事件発生!!(誰かこうなる、と半ば予想
はしていましたが…)動眼を人形につけてる途中に、
指と指がくっついちゃった!
「恥ずかしい!顔は写さないで」

できあがった人形をムニュムニュしてみる。
「気持ちいいーー!」
この感触、くせになりそう…
思わぬ苦労の末、完成したムニュムニュ人形たち!

■2.熊谷のお授業―沖縄ランキングクイズ■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日は木幡さんのお授業。
「沖縄の授業をやるよ!」と、ホワイトボードには、
いろんな項目。
例えば、「交通事故の少なさは第○位」などのラン
キング項目。

そして、
「じゃぁ、みんなの予想を書き込んでみよう!」
ホワイトボードの前に群がるみんな!みんなの予
想はどんなかな??

●結果発表!

みんなの予想が出揃ったところで発表。
「あー!惜しい!!」
予想が一番近かった人が1ポイント。

このランキングから、沖縄のいろんなことが垣間見
られました。

例えば、
「がん死亡率は全国47位で一番少ないんだよ。」
と、言えば、
「ストレスを感じていない人の割合」も一番。気候
や食生活等にも加えて、ストレスが沖縄の人の健康
に関係してきているんだね!
そして、「100歳以上の人口も一位」となれば、
もう頷くしかないね!

このようないろんな関係性を木幡さんがいろいろ説
明。みんなも納得の表情!

そして、いよいよポイント計算!
「なんかいい加減に書いてない?」と言われていた
かい君と、ボラ・いいちゃんが見事同率一位で商品
ゲット!!

「イェーイ!で、これ、コンビニで使えるの??」と、
図書券を手にしたかい君でした!!


■3.こはたまんの一夜一冊(1)■

『アルプスのきょうだい』(岩波こどもの本)
   
ゼリーナ・ヘンツ 文 アロワ・カリジェ 絵
光吉 夏弥 訳

ぼくの一番古い読書の記憶…だと思う。もう一冊、
同じく岩波子どもの本の『もりのおばあさん』。

いずれも初版が1954年前後。ぼくが生まれたのが
1949年なので就学以前の読書という記憶にぴった
り符合する。

『もりのおばあさん』は住み慣れた家を追い出さ
れるというかわいそうなお話であるがゆえ、何度
も読んだ。

かたや、『アルプスのきょうだい』…、二つのお
話が入っている。第一話は『ウルスリのすず』。
村の春祭り、子ども達は牛の鈴を鳴らしながら家
々をねり歩く。鈴の中にたくさんのお菓子を入れ
てもらうのが楽しみ。

しかし、小さなウルスリは、一番小さな鈴しか貸
してもらえない。思いついたのは、夏に使う山の
小屋の中に確かあった大きな鈴。ウルスリは一人
で山小屋に向かう。

たったこれだけのことなのだが、5歳のぼくにとっ
ては、血沸き肉踊る大冒険活劇ドラマだったのだ
ろう。今、絵本を見てみると、ウルスリの家から
山小屋まですぐそこで、途中あったはずの谷など
もページによっては省略されている。小さい頃は
そんなことはまったく気にせず、何度も何度も読
んだ。

小さな鈴という悲しさ→大きな鈴を求めて三千里
→難航のあとの喜び→周囲の心配→鈴を持って駆
けつける喜び→周囲の賞賛→満足。

このカテゴリーは実にシンプルであるがゆえに小
さな子どもの冒険心をくすぐるのだろう。子ども
が5歳になったら、ぜひ、自力で読んでもらいたい
一冊だ。

当時5歳だったぼくは、確かにこの本を読んだのだ
が、すでに字が読めたということになる。、識字
については木の板でできている「あいうえお」の
神経衰弱ゲームしか記憶がない。例えば、「い」
なら「犬」の絵が描いてあり「いぬ」をめくれば
OK!

小さい頃祖母と一緒に遊んだ。読み聞かせしてもら
った記憶はない。あれこれ子どもに与えるより、一
緒になって遊んでくれる大人が常にそばにいてくれ
たということなのだろうか?

もう一話は『フルリーナと山の鳥』。ウルスリの妹
なのだが、第一話にはフルリーナはまったく登場し
ない。子どもながらに、?????だった。

『アルプスのきょうだい』は版元品切れで手に入り
にくくなっている。『ウルスリのすず』と『フルリ
ーナと山の鳥』は別々の本としても購入できるが、
値段がそれぞれ倍以上になってしまう。

大型書店、例えば紀伊国屋ブックウェブなどで探し
てみましょう。