デイリーフレネ

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バックナンバー

2005年07月07日

vol/1050

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1050--------- 2005/07/08
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.本日で2005年第1期終了!
2.ジャパンフレネ新宿あれこれ
3.ジャパンフレネ熊谷あれこれ
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★今日はなんの日

1921 イラクのバスラで最高気温58.8℃を記録

★今日の花言葉

みやこ草「また逢う日まで」

★今日は誰の誕生日

ロックフェラー(実業家 米 1839)

★今日の名言

「いつかできることはすべて、今日でもできる。」
              ―モンテーニュ―

★新宿・熊谷とも若干名の会員募集をしています。
8月末から9月にかけて問いあわせが多くなります。
入会希望の方は、早めの連絡をお待ちしています。

★夏休み中の出張授業も行っています。スケジュー
ルが詰まってきていますので、早めにご連絡下さい

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■1.本日で2005年第1期終了!■

ジャパンフレネは本日7月8日(金)で2005年第1期
が終了し、夏休みに入ります。第2期のオープニン
グは、9月5日(月)です。

月~金の平日12時~16時までスタッフ・ボランティ
アが常駐していますので、ご連絡下さい。

この間、飛ぶ教室in沖縄(鳩間島)、箱根小旅行な
どの体験学習が行われます。

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● 夏休み中の行事

【飛ぶ教室in沖縄】7月16日(土)~28日(木)

沖縄は八重山郡の小さな島鳩間島を中心に23名で旅
してきます。

【ワークショップ】7月30日(土)~31日(日)

山梨県の勝沼町で一泊二日のワークショップを行い
ます。詳細は、下記にアクセスし、参加を希望され
る方はジャパンフレネまでご連絡下さい。
    ↓
http://www.jfreinet.com/basic/05-s.htm

【箱根小旅行】8月18日(木)~19日(金)

箱根旧街道を元箱根から畑宿まで歩きます。

● スペース開放期間

8月3日(水)~5日(金)、8日(月)、9日(火)
22日(月)~26日(金)、29日(月)~31日(水)

いずれも12時~16時までスペースを開放しています。

● スペース完全閉鎖期間

8月10日(水)~17日(水)は、お盆休みとさせてい
ただきます。


■2.ジャパンフレネ新宿あれこれ■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● お授業~プーヤ・ライモンディ~

かつて(今も)木幡マンと呼ばれていたおとなげな
い代表・木幡も55歳。糖尿だ腰痛だと、だんだん無
理がきかない身体になってきた。まあ、年相応とい
うことなんでしょう。

最近は、あんまり無理して仕事をしないようにして
います。好々爺として孫に読み聞かせをするのが分
相応かなあというわけで、第1期最後の授業は、木
幡マンの読み聞かせ。

「みんなおいでー。これ、僕の行きたい国だよ」
過去4回南米に行ってきた木幡です。

「ペルーってどこにあるのかなあ?」
南米のワラスという町に咲く、プーヤ・ライモンデ
ィという花のお話。このプーヤという花は、100
年に一度だけしか咲かないと言われている花。しか
も3800~4200mの高地に生えている。
見に行くのも一苦労…

この本には、著者がプーヤを見に行く途中の、現地
の人々との出会いや生活が生き生きと描かれている。

挿絵の写真を見ていると、「行ってみたいなぁ」と
なる。見知らぬ国の、高地での生活の様子にじーっ
と釘付けになる、みんなでした。

聞いてくれて、ありがとうね!

● 宿題が出るぞ

長い夏休み…、大きい子達は、高検や上級学校進学
の準備…。小学生の子には、ジャパンフレネから宿
題が出ます。

※ それぞれに応じた算数のプリント

※ コボちゃん作文など文章の練習

※ 自由研究

「きょうちゃん、もう一つ追加してよ」

※ 木幡マンにお手紙を書く

みんな、よろしくね!


■3.ジャパンフレネ熊谷あれこれ■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● お料理―カレーライス&シーザーサラダ

昨日の遠足でヘトヘトのみんな。朝集まってくると、
「おっ!疲れてないの?」という会話になるほど。

そんな中お料理がスタート。でも、今日のメニュー
はカレーライス。
「簡単なメニューでよかったぁ。」と、ユータ君。
みんなも一安心。

買い物に行っている間に、残った子はこの前頂いて
きたジャガイモの皮をむいて準備。もちろんご飯も
準備OK。作業がとっても早くなったね!

カレーくらいのメニューならレシピなしでも大丈夫!
「じゃぁ、おれは…。」と、みんなでどんどん進め
る。これは毎週料理をしてきている賜物だね!!

そして、今日はサラサラのカレーが出来上がり。付
け合せにはシーザーサラダ。
「うん、普通においしい!」
やっぱりみんなカレーは大好きなんだね!!
杏仁豆腐のおやつ付きのお料理でした!

●七夕―みんなの願い事は??

今日は七夕。
「笹、買ってこないと。」と、話していると、
「そこの植木で良いじゃん!」と、みんなの背丈ほ
どの植木を指差すまさる君。これはいいアイデア!

そこで、フレネにある植木に短冊を飾ることに。

みんなそれぞれの願い事。
「背、止まって欲しい。」
「背が伸びて筋肉モリモリ。」
これは、女の子と男の子の願いごと。

他にも、
「高検合格!」
「健康フレネ」
などなど、それぞれの願い事をたくさん。にぎやか
な植木に変身しています!

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ジャパンフレネ、いよいよ夏休みに突入です!
夏休みと言ってもスタッフは、あまり休みがありま
せん。飛ぶ教室・ワークショップ・スペースの整理・
個人面談などなど…。木幡はこの期間を利用し、身
体のオーバーホール…。

夏休み期間のデイリーフレネは、飛ぶ教室増刊、ワ
ークショップ増刊など数回の臨時増刊号が出ますが、
9月5日(月)までお休みになります。

みなさんも楽しい夏をお過ごし下さい!チャオ!

vol/1049

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1049--------- 2005/07/07
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.ものつくり-ピンホールカメラ―新宿
2.味覚いろいろ―新宿
3.第一期の遠足-鎌倉~江ノ島巡り(熊谷)
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★今日はなんの日

1937年 蘆溝橋事件(日中戦争の発端)
1960年 メイマン、レーザーを発見、発表

★今日の花言葉

水蓮「清純な心」

★今日は誰の誕生日

リンゴ・スター(ミュージシャン 英 1940)
ピエール・カルダン(デザイナー 仏 1922)

★今日の名言

「学問が学歴にすりかえられた。そこに、不幸の根
が張った」
      ―むのたけじ詞集「たいまつ」より―
   
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■1.ものつくり-ピンホールカメラ―新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

午前中の個人学習がすんだら、今日はものつくり。
ピンホールカメラのキットを組み立てるのは、なな
ちゃん。説明書を見ながら、あっという間に完成!

「どうやって写すの?」よう君・ななちゃんの二人、
カメラの構造に興味深々。
「カメラの裏ぶたをはずして中を見てごらん」
「あ!逆さまに映ってるーーー!」
なぜ逆さまに映るのか、仕組みを簡単に説明。

カメラを手にすると、何か取りたくなるもの。それ
ぞれピンホールカメラを持参して、新宿御苑へ向か
う、よう君・ななちゃん。

しかし今日はあいにくの曇り空。そのため…
「おかえり。いい作品、できた?」
「全然ダメ。まっくろ…」
思い通りの撮影ができなかったらしい。

「全然意味ないじゃん!このカメラ!!」と、ご立
腹のななちゃんでした。


■2.味覚いろいろ―新宿■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日はこじんまりできる実験をひとつ。

まず、嗅覚と味覚は一連の感覚であることを説明。
「ということは??」
「鼻をつまむと、味覚が鈍る!」と、まっつぁん。
その通り!では実際にやってみよう!

●吸盤がある…

まずは食べ物で味覚試し。みんなの口にドーナツを
入れるスタおきょう。
「どう?どんな味がする?」
「味しなーい。周りがシャリシャリしてるからでも
わかるよ。ドーナツでしょ?」と、まちこちゃん。

今度は甘酢いかげそを口に入れる。
「なんか吸盤がある!」これまた触感で判断するみ
んな。

これではだめだと思いつつ、触感というのもみんな
の感覚の重要な役割を果たしている事を実感。

●今度はどうかな??

では、次は飲み物でトライ!
「お酒はやめてね」と、まちこちゃん。…それは
そうだね。
「ん?にがりだね」まっつぁん。
「…まずい」まちこちゃん。正解は緑茶。

次はもっとまずいものを!
「ぐわーーー!死ぬー!」もがく、シー君。みんな
が口にしたのは、コーヒー。コーヒーは苦味が旨み
なのに“まずい”と感じた様子。

みんなが一番苦戦したのは、飲むヨーグルト。甘味と
酸味は比較的わかりにくかったかな。苦いものはすぐ
にわかったね。

「はぁ。おなかいっぱい」と、まっつぁん。そして、
鼻をつまんでの飲食は、けっこう疲れたね。

■3.第一期の遠足-鎌倉~江ノ島巡り■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日が第一期最後のお散歩。それならば遠足にしよ
うということで、いつもよりも時間帯を大幅に広げ
て鎌倉へ!

それにしても、人の多さにはみんなびっくりしたみ
たい。東京駅から横須賀線で一路鎌倉へ。
「やっとついた!」という頃にはみんなすっかり元気!
いやいや良かった!!

●鶴岡八幡宮にて

鎌倉といえば鶴岡八幡宮。テクテク参道を歩きなが
らお参り。

そして、鶴岡八幡宮といえばおみくじ。みんなで挑戦!
「あっ!小吉…。」
「あんま良くないよ…。」
無言ので笑っているりょう君は凶…。

そんな中、見事大吉はスタ・テッシー!
「やっとだよ!これでしばらくおみくじは引かない!」
「そんなに引いて、意味あんの??」とは、みんなの疑
問…。

いいの!いいことあるといいなぁ!

●大仏の中は…

鎌倉から江の電に揺られて大仏様を見に。
「大仏の中、入れるんだよ!知ってる?」と言うと、
「えっ?展望台になってるの?」とはまさる君。

20円という値段だと、中を知っていてもまた入っ
てしまう。みんなと一緒に中へ。

「すげー!すげー!」と、大仏の中に響くのはかい
君の声。

「あっ!あそこに直した跡がある!すげー!すげー
よー!勉強になるなぁ!!」
感動しっぱなしのかい君でした!

●お土産は…

「せっかく鎌倉まで行くんだから…」と、お土産を
買うみんな。

「鎌倉と言ったら何?」
「鳩サブレかなぁ。」
という会話で、ユータ君は鳩サブレに決定!

みんなで試食した漬け物屋さんでは、
「これだけ試食したら買わないとな…。」と、一人
一品。

そして、
「あっ!あれ欲しい!」と、お土産屋さんに目がな
いのがかい君。なんと般若のお面を購入!これがま
たかなり良くできていて恐い…。

よほどうれしかったのか
「ハンニャ、ハンニャ、ハンニャ~。」と、歌いっ
ぱなしのかい君。
「ハニ丸君か??」と、みんな大爆笑でした!

●お疲れさまでした!

朝早くから歩きっぱなしのみんな。しかも最後には
江ノ島の裏までハイキング。
「足がぁ!」と、だいぶ疲れた様子。

だけど、
「面白かったから良かった!」
「鎌倉、また来たい!」
「いやぁ、良かった!ハンニャ、ハンニャ~。」
と、みんな満足の様子。今期のお散歩もこれでおし
まい!また、みんなで遠足しようね!!

2005年07月06日

vol/1048

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1048--------- 2005/07/06
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.ものつくり-七夕のディスプレイ
2.みんなの願いごと
3.お授業―第一期の総括―熊谷
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★今日はなんの日

1990 校門圧死事件。午前8時半、兵庫県立高
   塚高校で駈け込もうとした女生徒が校門
指導の教師が閉めた門に頭を挟まれ死亡。
11.3県が遺族に6000万円。

★今日の花言葉

ひまわり 「愛慕」

★今日は誰の誕生日

シルベスタ・スタローン(俳優 米 1946)

★今日の名言

「幸不幸の大部分は、置かれている状況よりその人の資質
によるものです」

   ―マーサー・ワシントン(初代米国大統領夫人)―


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■1.ものつくり-七夕のディスプレイ■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

明後日は七夕。そこで、今日は七夕のディスプレイ
つくりです。

●マーブリング

まずは、マーブリングで手作りの短冊を。悲しいこ
とにフレネに現存のマーブリングインクは…青と黒。
「うわ、これも青だ。あぁ、これは黒だぁ」
肩を落とす、りょうすけ。しかし、ここで、紙の色
を変えて一工夫。
赤地に黒いマーブル模様がとっても渋い!!

●お飾りもつけて…

ちせちゃんに教えてもらって、みんなで一生懸命鶴の
輪を作る。さらに、ひかる君・じゅん君・まちこちゃ
ん・もえちゃんも折り紙でお飾りつくり。

天の川やちょうちんがどんどん出来上がっていく。
勢いづいて、
「新作を作って、特許とろうか」と、ひかる君。

みんなが作ったお飾りも笹につけて、フレネの入口は

七夕一色です。


■2.みんなの願いごと■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

手作りの短冊に、お願い事を書き込むみんな。どれど

れ、どんなことを書いているのかな。ちょっと拝見。

「ドラえもんがほしい」(よう君)
かわいい!!

「夏ばてをしませんように」(シー君)
…渋いなぁ。

「血液がふえますように」(もえちゃん)
…切実。

「就職できますように」(ボラ・かけちゃん)
これも切実。

「100万円がもらえますように。10万円でもいい
ですからください」(ひかる君)
このあたりから貪欲になっていく。

「競馬でひともうけできますように。うっしっし~」
(スタおきょう)

さらにスタおきょう、
「木幡マンが元気になりますように」と書くも、
「あんまり元気になりすぎても困る」
とみんなに言われ
「木幡マンがほどほどに元気になりますように」

■3.お授業―第一期の総括―熊谷■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今週で第一期もおしまい。ということで、毎度恒例
のフィードバックの作業。

「今期のお料理はどうだったかな?」といった感じに、
トピックスごとに良かったところ、悪かったところを
出し合うことに。

●お散歩では…、

例えば、お散歩のお話。

「参加する人が自分で連絡をするっていうふうに変わ
ったね。他には何かあるかな?」
「月一回の体育館が定着したね。」
「費用を考えてやってるよ。」

他に出た提案は、
・行けなかったところに行くようにしよう
・「現地合流」という企画をやってみたい
・社会科見学では、レポートも作りたい
・お散歩係りの調べをもう一度しっかり
などなど。

今期を振り返ることによって、自然と「じゃぁ、第二
期はこういうふうにしよう!」という話につながって
くる。

節目節目に振り返って次につなげていく作業、とっ
ても大事だね!さらなるレベルアップを目指してい
ます!!

●エビが脱走…

かい君とまさる君が荒川で捕まえてきたフナに手長
エビ。大きな水槽に入っているのだけれど、
「なんか、いなくなってない??」と、失踪騒ぎ。

「餌が足りなくて、共食いしちゃったのかな?」
「いや、水槽がせまいから縄張り争いとかかも…。」
と、話していたのが午前中。

午後、ふとドアを開けると、
「あっ!エビ!」
「あーっ、エビせんになっちゃってる…。」と、かい君。
まさる君が埋葬することに。

やっぱり狭かったのかなぁ…。

2005年07月05日

vol/1047

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1047--------- 2005/07/05
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.ジャパンフレネ新宿あれこれ
2.「ヌチドゥ タカラ ~いのちこそ だいじ~」
3.ものつくり―カメラ作り―熊谷
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★今日はなんの日

1946 世界で最初のビキニスタイルの水着がフランスで
   発表される

★今日の花言葉

ラベンダー「豊香」

★今日は誰の誕生日

ジャン・コクトー(映画監督・作家 仏 1889)

★今日の名言

「どこかにたどり着きたいと欲するならば、今いるところ
には留まらないことを決心しなければならない。」
         ―J.P.モルガン(モルガン創始者)―

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■1.ジャパンフレネ新宿あれこれ■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

●同道巡り

フレネの展示物(自分の作品)を見て、

「これ、芸ズツだよね」と、ドラゴン。

「芸ジュツ、でしょ?」スタおきょう。
「そう、芸ズツ」
「芸ジュツね」
「うん、芸ズツ」

…わざと言ってるの??


●万博で「ぶるぶる」??

またまたドラゴン。

「愛知万博行ったら、何する予定?」スタおきょう。
「ぶるぶるする…あ、ぶらぶらする」と、ドラゴン。

「ぶるぶるって何だよ。こんな感じ?」
ぶるぶる震え始める、まっつぁん。

なんとも平穏な月曜日の午後です。


■2.「ヌチドゥ タカラ ~いのちこそ だいじ~」■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

静かな月曜日。こんな静かな日は、まったりと本の
読み聞かせ。飛ぶ教室in沖縄までもう間もないので、
今日はこの本
にしました。

●みんなの知らない沖縄

「沖縄ってどんなイメージ?」と、みんなに聞くと
「海がきれい」と、ともちゃん。美しい自然があっ
て穏やかなイメージかな?

この絵本も冒頭はそのイメージ通り。
「これがハイビスカスかな?」
「あ!シーサーがいる!」
みんなの知ってる沖縄だね。

しかし、日本兵・アメリカ軍が上陸してから、平穏
な島の生活が一変。挿絵の色調もガラリと変わる。
これはみんなが知らない、沖縄の一面。

なんとなくそわそわ始める、よう君。挿絵がちょっ
と恐いね。

●戦争って??

読み進めていると、ところどころみんなから質問が
出てくる。

「たまってなぁに?」と、よう君。
「鉄砲のたま、銃弾のことだよ」
「どうして日本人が日本兵に殺されちゃうの?」と、
シー君。

白旗を掲げて海に飛び出した日本兵を、別の日本兵
が銃殺するシーン。なぜ人と人が殺しあうのか、な
ぜ戦争があるのか。読み終えてなんとなく「?」な
みんな。そんなのわかりっこないよね。

わかるというより、事実を知ってどう生きていくべ
きか、考えることが大切なんだね。

■3.ものつくり―カメラ作り―熊谷■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日は、カメラ作り。『科学のタマゴ』という雑誌
の付録でキットになっているものなので、とっても
簡単。

「誰か作ってみて。」というと、なんだかみんな遠
慮がち…。
「じゃぁ、…。」という感じでユータ君が作る。

●あっという間の完成!遊んでみよう!

作り始めれば、あっという間。
「この部品は…、あったあった。」
カチカチはめ込み式であっという間に完成!

あとはみんなで少し遊ぶことに!レンズの実験をや
っていたから、「これは、逆さに写るんだよね。」
と、みんな理解の様子。

「ピントを合わせるには、ここを伸ばすみたい。」
なみちゃんもすっかり使いこなしていたね!

今度はフィルムを使って実際に写真を撮ってみよう
ね!

●高卒認定試験に向けて…

8月に迫った高卒認定試験。高校受験というものを
経験したことがないと、初めての試験ということに。
試験のための問題慣れというものが必要になってくる。

今日は国語の試験対策。実際に文章題に取り組んでみ
ることに。

「じゃぁ、時間はかってやってみようね!」
「えっ!ホント??」と、ユータ君。なみちゃんも一
緒に挑戦!

今日は、演習に解説。全部で2時間の長丁場。全て
終わった頃には、みんなもぼくもぐったり…。

「いや、なんか集中しすぎた…。」とはユータ君でした。

2005年07月03日

vol/1046

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1046--------- 2005/07/04
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.新宿のお散歩-国立歴史民俗博物館
2.熊谷な一日
3.こはたまんの一夜一冊(3)
==================================================

★今日はなんの日

1776 アメリカの植民地13州がフィラデルフィアで
イギリスからの独立を宣言、アメリカ合衆国
誕生

★今日の花言葉

もくれん(紫)「自然愛」

★今日は誰の誕生日

ルイ・アームストロング(ミュージシャン米1900)
★今日の名言
「頭のいい人は批評家に適するが、行為の人には
りにくい。すべての行為には危険が伴うからである。」
              
―寺田寅彦(物理学者)―


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■1.新宿のお散歩-国立歴史民俗博物館■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日は千葉県佐倉市にある民族博物館へ。館内は日
本の縄文時代から現代までの展示物がいっぱい!

● 土偶の真似合戦!

「どう、おきょう。こんな感じ?」
展示されている土偶を真似て唇をとがらせる、りょ
うすけ。同じ顔して向かい合って…まるで意志の疎
通をはかっているみたい。

それに対抗して、今度はよう君。
「これはどう?」
足をガニマタにして、あごを突き出す。
「一枚だけならいいよ」と言って、写真を撮らせてく
れました。

● 感動の「伊能図」!

「おきょう、これはすごいよ!」とドラゴン。そこ
には…かの有名な伊能忠敬が作ったという日本地図。

「ほとんど合ってるよなぁ」
本州と九州・四国が近いけれど、今私たちが使って
いる地図とほぼ同じ!これを作るのに、日本中を歩
いて測定したのだからすごい。

貴重なものを見ることができたね!

● ドラゴン怒る!

帰りの電車でのこと。席が二つ空いたので、立って
いたおきょう・ななちゃんが座ろうとした。すると
りょうすけが、後ろからささっと割り込んで、なな
ちゃんの座ろうとしている席を横取りした。

それを見て、ドラゴン。りょうすけの腕をつかんで、
立たせる。
「君何してるの!そういうことは絶対やっちゃだめ!」

「痛い!痛いよぉ」半泣きのりょうすけ。でも自分
が悪い事をしたという自覚があるらしく、反論しな
い。そして、りょうすけはいじけて、隣の車両に行
ってしまった…

ドラゴンと別れた後、スタおきょうからりょうすけ
に少し話をした。

「どうしてドラゴンに怒られたかわかる?」
「…うん。席を取ろうとしたからでしょ。でもわざ
と(意地悪でしたわけ)じゃないんだよ」
「わざとじゃないかもしれないけど、この前もドラ
ゴンに対して同じことをやったでしょ?された方も
見ている方もすごく嫌な気分になるんだよ。そんな
ふうにしてまで、座る必要ないでしょ、元気なんだ
から」
「…うん、わかった」

周りの人の迷惑やマナーを考える必要があるね。親
しい間柄でも、気配りやマナーは大切だね。

■2.熊谷な一日■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● ペンギン騒動

毎週金曜日、木幡の熊谷訪問!

まずは、新宿でも好評だった『高橋留美子劇場―P
の悲劇』の読み聞かせ。

「今日のお話には、動物が登場します。その動物を
当ててください。はいかいいえで答えます」
「毛が生えていますか?」
「はい」
「食べられますか?」
「うーん、たぶん」

「二本足で立ちますか?」
「はい」
「寒いところに住んでいますか?」
「はい」
「あ、わかった!一番最初は、『ペ』がつきますか?」
「はい」
「最後は『ン』ですね」
「はい」
「完璧にわかった!」
「じゃあ、お話しに入るね」

ところが、読んでいくと、
「え?ペンギンなの?おれ、ペリカンかと思った」と、
かい君。(爆笑)
「おれも」

はあ?ペリカンが寒いところにすむの?

● 沖縄カルタ+上毛カルタ+妻沼カルタ

大カルタ大会!二人一組のタッグマッチ!沖縄カル
タを取った人は、木幡からの質問に答えなければな
らない。同チームの人が答えても構わない。

「鶴舞う形の群馬県」などローカルな話題や「ニヘ
イデービル」なんて沖縄方言が出てくる。

読み手は三種もあるからすごく疲れるんだなあ…。

■3.こはたまんの一夜一冊(3)■

●「インドの大道商人」山田和=写真・文
           平凡社 1990 3800円

この本は、今から14年前学校教育現場にいた時、
教え子のAちゃんから借りた。借りたままになっ
ているから、ここにこうして存在している。

3800円だから、当時の高校生には結構高額の図書
だったと思う。
「おっ、面白そうな本を読んでいるね」
「でしょ!じき、読み終わるから、読んだら貸し
てあげるね」

そして、この本は、ぼくのところにやって来た。

この本に書かれているのは、いまだにカースト制
とい身分制度に組み込まれたなかで生活している
インドの大道生活者たちの一部始終だ。

耳掻き・蛇使い・マッサージ師・歯ブラシの木売
り・辻写真師・シシカバブ売り・手相見・金魚売
り・仕立て屋・アイロンがけ屋・木の葉の皿作り・
時計の防水加工・歯医者・大道芸人・見世物…、
その他あれこれ…。

現代の日本ではとうの昔になくなってしまったおど
ろおどろしくすさまじくもしたたかな世界がそこに
はある。

数年前、新宿の花園神社で見世物小屋が建っていた
が、最近、傷痍軍人の弾くアコーディオンやハーモ
ニカは時代と共に消えてしまった。そういうものが
ない世界がいいのかどうか、ぼくにはよくわからな
い。

著者の山田和はある時、<ゾウ足男>に出会う。左
の足が少なくとも大きめの枕くらい、頭三つ分くら
いはゆうにある。みんなの恵みで生きているという。
不具者という劣等感や差別とかけ離れた意識をもつ
人々の世界に、彼はある種の感動を禁じえない。

インドには、リハビリテーション、すなわち社会復
帰という概念がない。彼は、こう書いている。

------------------

日本では、ケガをすれば仕事を休んで治療し、リハ
ビリテーションの後、社会復帰する。もし身体が元
にもどらねば、元の仕事にもどれないだけでなく、
隔離された別社会に組み入れられ、かつての社会か
らは抹殺されるのだ。

つまり、日本は「健常者」と「障害者」、すなわち
「使える人間」と「使えない人間」という二極的な価
値観の上に成り立っている国なのである。ところがイ
ンドの田舎では、階級差別というファクターを除けば、
どんな形ででも社会を構成するまっとうな一員でいら
れるとも言える。「健常者」「障害者」といいう分け
方がない以上、リハビリテーションという概念もない
のだ。

              (p135~136)

-------------------

今私達が住んで認識している世界だけがすべてでは
ない。そのことを知るために、日本の外に眼を向け
てみよう。その前に、この手の本を読んで、想像力
をはたらかせてみよう。

ところで、この本を貸してくれたAちゃん、もし、
この文章を読む機会があれば、連絡してください。

本は、お返しいたします。夕食つきで…。