デイリーフレネ

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2005年11月08日

vol/1087

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1087--------- 2005/11/07
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.フェスティバル、大盛況!
2.道は果てしなく遠い…
3.木幡マンの一夜一冊(11)
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★今日はなんの日

ロシア革命記念日

★今日の花言葉

マリーゴールド 「別れの悲しみ」

★今日は誰の誕生日

マリー・キューリー(物理学者 仏 1867)

★今日の名言

「手術の上手な医者というと、すぐに手先が器用と思いが
ちですが、手術というのは、まずイメージから始まるんで
す。自分の中で一つの手術の始まりから終わりまでのスト
ーリーをきちっと作ることが必要です。」
              ―須磨久善 心臓外科医―

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■1.フェスティバル、大盛況!■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

100人近い人が集まってくれたジャパンフレネフェス
ティバル。かつて小さかった子ども達も成長し、こ
ちらが指示しなくても自分達でどんどん動いてくれ
るのが嬉しい。

詳細は上記映像を見ていただくとして、代表木幡が
気づいたことを少々…。

● あっという間に準備!

フレネの中にある備品、コピー機・印刷機・パソコ
ン・棚などをフレネ上下の階のエレベーターホール
に運ぶ。まっつぁんやじゅん君が中心になり、小さ
い子ども達に指示しながらてきぱきと…。

こちらの出番がほとんどありません。

● 力も強くなったなあ

腕相撲大会!トーナメント二回戦で木幡VSまっつ
ぁん!右手の対決は木幡の勝ち!しかし、まっつあ
んも懸命!

「ぬああああああ!」
左手はまっつぁん!一対一なのでじゃんけん勝負。
「最初はグー!やったー!」
じゃんけんにつよいまっつぁんでした。

それにしても力が強くなり、肩の筋肉の肉離れを起
こしました。年だなあ…。

● OB&OG

「木幡さん、覚えていますか?あさこです」
「ああー!あさちゃん!」
今は立派な女子大生です。

「木幡さん、ほらちゃんと高校に行ってるんですよ」
生徒手帳を見せてくれた大将君。

こういう機会に顔を見せてくれるのが嬉しい…。

● 保護者の皆さん、ありがとう!

バザーのご協力、洗い物などの裏方、はたまた炊き込
みご飯の差し入れなど、本当にありがとうございました。


■2.道は果てしなく遠い…■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

教研月間…、県教研の助言であちこちにお邪魔して
きました。結論から言うと、今の学校に未来はない
なあという感じ…。

例えばば小学校3年生では角と角度の概念や意味を
指導しないまま<直角>を教えようとする。結果、
「このようなヘリの形を直角」と教える。ぼくは、
きちんと一回転が360度ということを教えないまま
直角を定義することには反対だ。

自主編成とは今ある教科書のおかしさを笑い飛ばす
ものとして存在しなければならない。

もっと深刻な県もある。授業の中の子どもの姿がま
ったく見えてこないのだ。教材の中身の吟味がない
朝の5分ドリルとか少人数教育の是非などのレポート
しか出てこない。対話を誘発する素敵な教材を考え
るのではなく、とにかく直線的に鍛錬に走る。

教育の世界では安直さこそ今すぐ撤廃しなければい
けないとつくづく感じた。


■3.木幡マンの一夜一冊(11) ■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● 「てんぷらぴりぴり」
       まど・みちお(大日本図書)

先般亡くなった詩人・まど・みちおの子どものため
の詩集だ。

まど・みちおといえば「ぞうさん」や「ふたあつ」
が有名だがこの詩集の中の一編一編が実にみずみず
しくきらきらしている。まど・みちおの子どもに対
する優しさの結晶のなせるわざなのだろう。

学校現場にいた時毎週一編の詩を子ども達と暗誦した。
その中には当然まど・みちおの詩もあった。
ぼくの好きな詩を一つだけ紹介しよう。

「ヒバリ」

あの 青い
空の かがみの

どこかに あたしが
うつって いるかしら

あ あんな 遠くに
こめつぶのように

ここで しずかな
あたしの うたが

あそこからは
にぎやかそうにひびくこと