デイリーフレネ

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2005年11月28日

vol/1102

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1102--------- 2005/11/29
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.秋の「標本箱」を作る―新宿
2.熊谷のお授業―地図から広がる世界の現状
3.教育現場からみたやすらぎ(5)
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★今日はなんの日

1980 金属バット殺人事件

★今日の花言葉

バッカリス 「開拓」

★今日は誰の誕生日

尾崎豊(1965) 
勝新太郎(1935)

★今日の名言

「マラソンは苦しんで走ってはならない。楽しんで走
るものだ」
 ―中村清―

※ SB食品陸上部監督瀬古の恩師


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■1.秋の「標本箱」を作る―新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

土曜日の授業作り研究会、参加者は新宿御苑に行き、
落ち葉や木切れ・どんぐりなどを採集。

「植物を採集しないで下さいって書いてあるね」
「拾ってるからいいんだよ」(笑)
「それって採集じゃん」
「ゴミ拾いと思えばいいんだよ」

拾ってきたものをカセットテープの中に入れてオブ
ジェを作る。昔はカセットテープのケースだけ売っ
ていたんだけれど…、テープ入り10巻で五百数十円
也。

リールのポッチ二つを上手く利用し、木切れやどん
ぐりを引っ掛ける。数個並べてみるといい感じ!
拾ってきた植物をこれまたくっつけて鳥や昆虫のオ
ブジェも!

子ども達にやり方を教えてあげるためには、まず、
ぼくらが率先してやらなきゃね!

そんなこんなで本日は、子ども達がオブジェ作りです。

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先日、御苑へ行きみんなで拾ってきた秋の植物。

今日はこれらをカセットテープケースや額に入れて、
「標本箱」を作ります。

「これいいなぁ」
様々な色や形の植物。自分の気に入ったものを選び
ます。

おもしろい形や大きな植物を組み合わせて、そのま
まオブジェにするのもいいね!よう君が作っている
のは鳥!
「くっつくのに時間がかかるんだよなぁ」
完成まで長丁場です。

厚みのない素材はMDケースに入れてみました。
いくつも作って並べると、とてもきれい!
額に入れるのも、また味が出ます。

赤・黄・緑、色とりどりのオブジェができました!


■2.熊谷のお授業―地図から広がる世界の現状■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

先週の金曜日に出た木幡さんからの課題。まずは、
先週の課題の答え合わせから。

※色塗りされた世界地図。これが何を題にして色抜
けされているかという課題。
日本・アメリカなどは2.5%未満
エジプト・チリなどは2.5~5%
モンゴル、ケニアなどが35%以上となっている

みんなそれぞれに予想を発表。結構惜しい予想もた
くさん!
「結局、貧しい国と豊かな国に色分けされているよ
うな…。百科事典で調べたんだよね。」と、まさる。
「飯が食えるか、食えないか…。」とは、かい。

※ この地図は、<The Hunger Map>といい、栄養
  が行き渡らない人のパーセンテージを表現して
  いる。

そこから、貧しい国々でいったいどのような事が行
われているかを木幡マンから。

この地図からの広がり方としてはとっても重い授業。
経済的・政治的等、様々な要素において恵まれない
国の現状のお話へ。

「いつもこういうことのしわ寄せは一番弱い人にい
くんだよ。」と、木幡さん。
「子どもかぁ。」と、かい。

世界の貧しい国々では未だに『人買い』という現実
がある。売られた子ども達はどのような生活を強い
られていくのか…。耳をふさぎたくなるような現実
が次から次へ。これには言葉を失ってしまう…。

「今の世界のことなの??」と、ショックを隠せな
い様子の子も。今現在の日本で暮らしていては想像
できない世界。

「まずは『知る』こと。そこから自分がどうやって
行動していくかが大切なんだよ。」という、とても
大事な言葉にてお授業は締めくくりでした。


■3.教育現場からみたやすらぎ(5)■
   
PARAT4 やすらぐ関係―張子に挑戦!

ジャパンフレネが毎年企画する宿泊型体験学習<沖
縄の飛ぶ教室>。木幡と7歳よう君でひそかに盛り上
がっていたのが、琉球民芸の張子。

沖縄の作家・豊永さんから着色以前の無垢の張子を
送っていただいた。まず、着色の楽しさを味わう。
小さい子に大人気!

同時に、豊永さんの作品「忍者・タクシー・モノレ
ール・サル山」も送っていただいた。これをベース
に本格的に張子にチャレンジ!

●張子でなごんだよう君の作文

こくさいどおりでおみやげを買った。<さる山>と
いうはりこだ。さるのかおやどうさが気に入ってい
る。

とくに山にへばりついているさるがすきだ。二ひき
だけ穴からつりさがっている。さる山を動かすとつ
りさがっているのが動き出す。

いろんな色のさるがいる。でも顔のはどれも赤い。
そして毛むくじゃらだ。ちょうじょうには、おやざ
るがすわっている。そのせなかに子ざるがへばりつ
いている。

だから、さる山はかわいい。

● 豊永さんからのお便り

メールありがとうございます。さる山についての作
文楽しく拝見させて頂きました。
(中略)
張り子の作り方ですが、何歳くらいのお子さんが作
られるのでしょうか? いくつか簡単に作る方法は
あるのですがお子さんの年齢や作りたいものについ
て教えて頂ければ、アドバイスできるかと思います。

大まかな作業工程は型を作る→紙を張る→紙を刃物
で切り剥がす→剥がした紙同士をのりで接着する→
下塗りをする→色を塗るです。
(後略) 
                                           
今、ジャパンフレネでは張子作りに夢中です。 

※豊永さんのお店<Road WORKS>のHP

http://homepage.mac.com/toy.roadworks/iblog/B799229778/index.html