デイリーフレネ

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2005年11月30日

vol/1104

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1104--------- 2005/12/01
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.ミックスピザ作り!-新宿
2.ものつくり―お礼作り(熊谷)
3.教育現場からみたやすらぎ(7)
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★今日はなんの日

1958 1万円札初発行

★今日の花言葉

よもぎ菊「平和」

★今日は誰の誕生日

ウディ・アレン(俳優・映画監督 米 1935)

★今日の名言

「活気が活気を生み、エネルギーはエネルギーを作
り出す。最初に自分の力をつぎ込むことなしに、豊
さは手に入らない。」
        ―サラ・ベルナール(仏 女優)―


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■1.ミックスピザ作り!-新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日のお料理は、久々のピザ。ささっと買出しをし
たら、作業を分担しながら進行。

●退屈…ピザソース担当

ピザソースの担当は、よう君。タマネギ・にんにく
をみじん切りしたら、あとはホールトマトで煮込む
だけ。

「やなさん、これまだ?」
「まだ」

「まぁだ?」
「まだまだ。水気を飛ばさないと」
「もう!ずっとかき回してるだけってつまらないよ
ぉ」

鍋の前にイスをもって来て、腰を下ろしながらまぜ
続けるよう君でした。

●トマトの差し入れ

ピザ作りと知って、おうちからトマトを持ってきて
くれた、しほ。ありがとう!!

トマト係のしほ、包丁の持ち方をドラゴンに教わり
ながら、薄く上手に切れました。

●生地が肝心

生地担当は、ななちゃん。こねて、のばして、大奮
闘!「イースト菌が膨らまない」なんて心配してい
たけれど…

ようやく生地ができたところで、トッピング!
今日は変わりダネは使わず、オーソドックスなミッ
クスピザにします。

時計を見るともうすぐ1時半!
みんなおなかペコペコになりながら、ピザの焼き上
がりを待つ。

焼きあがったピザは、それはそれはおいしかったね!
ななちゃんが心配していた生地も、パリっとしてい
て大成功でした!

■2.ものつくり―お礼作り(熊谷)■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

JFFなどの行事から普段の生活までとってもお世
話になっている保護者の方々やボランティアの方々
へのお礼を込めて、今日はプレゼント作り。

買い物から戻ってきたらクッキー班と、カード班に
分かれての作業。

それにしても、本当にみんな良く働く。大人は見て
いるだけだったね!

●クッキーは…

クッキーはまさるがレシピを片手に奮闘!あれやこ
れやと手を動かしている。

「あー!」と、いう声がしたので見に行くと何でも
卵白を床にこぼしてしてしまったとか…。すると、
かいが床を拭く!
「すごい!」と、ボラ・こじも感動の嵐!なんて素
晴らしいチームワーク…。

「よし!あとは型を作って!」という段階になって、
参加し始めるぼく。すると、
「どれどれ??」と、集まるみんな。型作りはやっ
ぱり楽しい!

今日で何とか焼き上がりまで。まさるの頑張り、みん
なのチームワーク、すごかった!!

●カード作りも…

「やっぱり、カードとかを添えたほうがいいよね」
と、みんな。そこで、画用紙を使って、お礼のカー
ド作りも。
「こんな感じ…、」と、ユータが持ってきたのは
窓から写真が覗というなかなかかわいらしいカー
ド!

りょうはお母さんに向けてのメッセージ付き!
「これは、お母さん喜ぶね!!」
作っているりょうも、とっても嬉しそうです!


それにしても、本当にみんなよく企画して、よく動
く!そんな姿を見ていると、なんとも感慨深いもの
をふと感じてしまうなぁ。


■3.教育現場からみたやすらぎ(7)■
  
エピローグ お授業「Pの悲劇」

昔々、手塚治虫の「ブラックジャック」を使い、授
業したことがある。マンガも教材になるのだ。とい
うわけで、代表木幡は、結構、マンガを読みます。

先日は、「めぞん一刻」や「うる星やつら」などで
おなじみ、高橋留美子の短編集「高橋留美子劇場第
1巻 第1話『Pの悲劇』」を使ったお授業!

マンガの読み聞かせをしながら、山場の文言を考え
ていく。

「『Pの悲劇』ってどういうことかな?どんな話か
想像できる?」
「ペンギンがシャチに襲われるんじゃないの」とや
す君。さてさて…。

【簡単なあらすじ】

ペット禁止の公団住宅。商談の相手からペットのペ
ンギンを預かることになった浩太のパパ。階下には、
ペット禁止の急先鋒・筧婦人が住んでいる。

ペンギンに夢中の浩太を含めた団地の子ども達。そ
して探りを入れながらペットを追い払おうとする筧
一派。

このやり取りが面白い。身振り手振りの読み聞かせ
に、子ども達は夢中。しかし、筧夫人、実は動物が
好きだったのだ。団地に来る前には犬を飼い、泣く
泣く知人に渡してきたのだった。

ここで『筧さんは―許せなかったんだ。』に続く文
言を考える。

「さて、何が許せなかったんだろうね?」
「自分は、ペットを譲ってきたのに他の人は内緒で
飼ってるから、それが許せなかったんだ」と、光君。
「自分を許せなかったんじゃない?ペットを手放し
たことをさ」これは、ちせちゃん。
いろいろな意見が出る。

「動物が好きな人って、自分のことを考えて動物を
飼うの?それとも…?」
「動物のことを考えなきゃ」
自由とは何か、そして心をなごませをやすらぎをあ
たえるというペット問題を考えるいい素材でした。
結論は、書きません。ぜひ、読んでみてください。

※ 「高橋留美子劇場第1巻 Pの悲劇」
     高橋留美子 小学館 505円+税


私ことで恐縮だが1949年生まれの私、この年に
なってまた子どもが授かった。孫もいるのだが孫よ
り若いという変な関係…。

もう可愛くて可愛くて仕方がない。<まりも>と名
づけ、映画「黄色いリボン」の主題歌の替え歌で<
まりものテーマソング>まで作る親馬鹿ぶりだ。

若い時は仕事に夢中で子育ての記憶はあまりない。
親という実感もなかっただろうし、自分を主張する
だけで子どもという他者を受け入れる技量もなかっ
たのかもしれない。

すでに人生の半ばを過ぎ、自己の未来を展望出来る
年齢になり、ようやく他者も客観的に見ることが出
来るようになってきた。

我が子の一挙手一投足がいとおしい。
笑う、つかむ、寝返りをうつ…そんな仕草の一つ一
つがぼくの心をなごませ、やすらぎにさえなっていく。

しかし、まりもはペンギンではないのだ。ペットで
はないのだ。

一つの人格を持ってやってきた一個の人間とぼくの
間を流れていく<自由とやすらぎ>の問題…。