デイリーフレネ

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2005年12月12日

vol/1111

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1111--------- 2005/12/12
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1.中央大学学食・多摩動物公園-新宿
2.熊谷のお授業―ドラえもんでことわざ!
3.木幡マンの一夜一冊(16)
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★今日はなんの日

1988 黒人差別と判断、絵本「ちびくろさんぼ」絶版

★今日の花言葉

わた 「優秀」

★今日は誰の誕生日

小津安二郎(映画監督 1903)
福沢諭吉(教育者 1834)

★今日の名言

「ねむるなら目をつぶりなさい。考えるなら目をあ
けなさい。目をつぶって考える中身は大概くだらな
い。決断に向かって思考するとき、目は必ず見ひら
かれて輝いている」
          ―むのたけじ「たいまつ」―

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■1.中央大学学食・多摩動物公園-新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● 期待通り!

本日のお散歩のもともとの目的地はここ、中央大学
学食。
「おいしいんですよ!」
ちせちゃんママのお墨付きです!

みんなが好きなのは、ラーメン。
「あ!おいしい!青学よりおいしい!!」ですって。

「はい、カツ丼大盛りね」
声のかかった方を見ると、注文したのはなんと、し
ほ!!

カツ丼大盛りをペロりとたいらげて…さらにソフト
クリーム!!!育ち盛りです。

● 出産ブーム?

多摩動物園は、9月10月と出産ラッシュだったよう
で、たくさんのかわいい赤ちゃんたちに出会うこと
ができました。

珍しいのは、マレーバクの赤ちゃん。もうじきこの
ウリ坊模様が消え、お母さんと同じ模様になるそう
です。

「あっちもこっちも赤ちゃんがいるね。秋は赤ちゃ
んブームだったんだねぇ」と、スタおきょう。言っ
た後で、何か違うなと気付く。

「…シーズンでしょ」と、すかさずちせちゃん。
「出産をブームにしてはまずいよ」と、しょう君に
まで突っ込まれる。

とにもかくにも、くっついて温めあう親子の姿をた
くさんみることができ、こちらまでほのぼの。

● オーストラリアゾーンには…

アジア・アフリカ・オーストラリアなど、いくつか
の地域別にわけられている園内。

「オーストラリアゾーンには、どんな動物がいるの
かな?」と、かずき。
「オーストラリアには、ひできがいるんだよ」スタ
おきょう。
「え!?ヒデキって何?どんな動物??」思わずみ
んな大爆笑!

噂のひでき、1月になったら一時凱旋帰国かな。会
えるのが楽しみだねぇ!!


■2.熊谷のお授業―ドラえもんでことわざ!■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日は、新宿でもやっていたドラえもんのことわざ
マンガを用いた授業。
ことわざを導き出す4コママンガが書いてあり、そ
のマンガが何のことわざについて書いてあるのか
を当てるというもの。

まずはみんなで考える…。
「えー!わからない!!適当でもいいの??」
「もちろん!!」

そして発表。文章をたくさん書くまさるは、やっぱ
りすらすらと。その横で解いていたボラ・いいちゃ
んが、「これは、帯に…、じゃないかな。」と、思
わず口にしてしまうと、
「あー!まだやってないんだから!言わないで!!」

その後は、それぞれにこれらのことわざを使って作
文。
・おぼれるものは わらをもつかむ
・帯に短したすきに長し
・後の祭り
・穴があったら入りたい
・石の上にも三年
といったことわざ。

「んー!難しい!」
日本語独特のことわざ。普段はなかなか使わないか
な?こういう機会にいろいろな表現を使ってみるのも
いいね!!

●こんな例文…

みんなでことわざを使って例文作りをしていると、
「昨日、ウンコをもらしてしまってさぁ。穴があっ
たら入りたいよ。」と、なんとも下品な例文…。

すると、
「それは、後の祭りでもいいんじゃない??」
なんて…。

■3.木幡マンの一夜一冊(16)■

● 『ぼくたちの学校革命』久保島信保
    1975 中公新書(絶版)

● 『地方公立校でも「楽園」だった』川村美紀
    2005 中公新書ラクレ

昔、今から30年前、山梨県の片田舎ですごい教育実
践があった。中巨摩郡白根町立巨摩中学校…(現在
の南アルプス市白根巨摩中)。

教科の科学的な追及、合唱や絵画の芸術教育…。今、
文部科学省がいう<ゆとり教育>を40年前以上に先
取りし、毎年全国研究会も行いその授業を公開して
いた。

しかし、1975年13回目の公開研が突然の中止になる。
何故?????

『ぼくたちの学校革命』は巨摩中の実践的支柱だった
美術教師・久保島信保が赴任してから12年間の軌跡を
書いたものだ。また、『地方公立校でも「楽園」だっ
た』は巨摩中の卒業生でその教育実践の素晴らしさを
実感している著者が当時の当事者にインタビューした
り、議事録を丹念に調査したりしながら巨摩中抹殺の
真実を突き止めていく軌跡が書かれている。

この2冊を読めば、公立中学でも日本トップレベルの
教育実践が可能であることがイメージできる。同時に
<一人の百歩より百人の一歩=ことなかれ主義、長い
ものに巻かれろ主義>の行政や議会がこの素晴らしい
教育をどのようにつぶして行ったのかもわかる。

1976年に教員になったぼくは、巨摩中の実践を直接は
知らない。しかし、あの久保島信保と一緒の職場につ
くことになるとは、夢にも思わなかった。

1979年、請われて明星学園に移動した時、やはり山梨
県から明星学園に来ていた久保島信保と2年間だけ一
緒に仕事をした。

「都会の子と田舎の子は違うよ…」
彼は明星学園で3年間だけ勤務し53歳で教育界から身を
引いた。

公立学校の可能性、そして限界…。あなたはどちらに
賭けるだろうか…?、