デイリーフレネ

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バックナンバー

2006年01月21日

vol/1125

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1125--------- 2006/01/23
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.山の手七福神巡り-新宿
2.木幡さんをお迎えに!
3.木幡マンの一夜一冊(18)
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★今日はなんの日

1902 八甲田山死の彷徨、210人の兵士遭難。死者199人。

★今日の花言葉

がま 「従順」

★今日は誰の誕生日

ジャイアント馬場(プロレス 1938)
湯川秀樹(物理学者 日本人初のノーベル賞受賞 1907)
ジャンヌ・モロー(女優 仏 1928)
ハンフリー・ボガード(俳優 米 1899)

★今日の名言

「『信じる』という行為は、『騙される』というリ
スクを受容することである」

―森須博「神はダイスを遊ばない」新潮文庫P17より―


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■1.山の手七福神巡り-新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm


本日のお散歩は、山の手線内の七福神巡り。

とにかく歩きます!
目黒から白金へ。所要時間2時間のウォーキング。

今日も行く先々で、こんなおもしろいエピソードが
ありました。

● ババくさい?

本堂内へのお参りの際、靴をぬいで…

「実は私、タイツの上に靴下はいてるんだ。これっ
てやっぱりババくさい?」と、スタおきょう。

「え!私もそうだよ」自分の足元を見せる、なな
ちゃん。
「僕もだよ」さらに、よう君まで!!

「ふふふ」顔を見合わせて笑う三人。
今日は寒さが一段と厳しいから、みんな厳重に防寒
してきたんだね。

「よかったぁ、歳に関係なくて」と、一人安堵する
スタおきょう。

● プロデューサー・しほ

ドラマ好きのしほ。
「フレネのドラマ、作りたい!新宿と熊谷それぞれ」

「どんなお話にするの?」と尋ねると、
「熊谷はね、ボラいいちゃんが主役!」と、しほ。
「ドラマの名前は?」
「えぇっとね…『祭』!みんな祭の衣装で出て来るん
だよ」

斬新だけど…出演したくはないなぁ。

● おみくじ

みんなが一番興味があるのは、おみくじ!
さっそく引く、ななちゃん・りょうすけ。吉。

「これは?」よう君の手には、なんと!大吉!!
「やったー!!」喜ぶ、よう君。

一方、少し離れた階段に座り、木の間からうらめしそ
うにこちらを見ているのは、しほ!明らかに意気消沈…

「しほ!どうしたの?もしかして、おみくじ凶だった
?」「…大してよくなかったよ」

見せもしないで、あっという間に木におみくじを縛り
付けていたしほでした。大丈夫!いいことあるさ!!

■2.木幡さんをお迎えに!■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

「今日は1時15分頃に木幡さんが来るよ。お迎え
に行く?」とぼく。
「行く!行く!!」と、かい。

かい、まさる、ボラ・いいちゃんで制服(お揃いの
前掛け…)をつけて、急遽作った『歓迎!木幡様』
のプラカード!意気揚々と出発の三人。

「駅の改札前でまさるがかいを肩車して、『木幡教!
木幡教!金貸しマース!!』ってわけわかんない掛け
声かけてて。もう大笑いでしたよ!」
と、同行のいいちゃんの報告!

姿が目に浮かぶようです!

※ 熊谷の駅に着いたら、なんと!まさるに肩車され
たかい君!いやあ、びっくりしたなあ…。
『歓迎!木幡様』には、まいった…。

●木幡さんとかいの即興劇!

今日は木幡さんのお授業三連発。
そのうちの一つは子育てについてのもの。

まずは、『甘やかす』と『甘えさせる』の違いを考
える。「どっちかは子どもにとって良くて、どっち
かは子どもにとって悪いんだよ。」
みんな「う~ん」といった顔。

この説明の後に、実際に『甘やかす』対応の例と、
『甘えさせる』対応の例を劇で!!

子ども役がかい、お母さん役に木幡さん。
「おかーさぁん、あの子にぶたれたよぉ。」と、木
幡さんに抱きつくかい。
「よし、よし!」と、木幡さん。みんな大笑い!

※ この他、新宿でおなじみの<電線塗り絵>に昔の
めんこに印刷されたスター当てや新春犬クイズなどで
結構盛り上がっていました。

■3.木幡マンの一夜一冊(18)■
   
● ひとびとシリーズ[けやきのき]欅の木
       原作:内海隆一郎 作画:谷口ジロー

谷口ジローのマンガが好きだ。谷口ジローといえば、
手塚治文化賞漫画大賞を受賞した「ぼっちゃんの時
代」が有名だが、この作品もそれに勝るとも劣らな
い秀逸な作品群だ。

今から十数年前、マンガ雑誌「ビックコミックオリ
ジナル」に掲載され、全ての作品をすでに読んでい
るにもかかわらず…、泣けた…。

市井の人たちの日常、穏やかな生活の中に隠されて
いるそれぞれの優しさと苦しさ、そして暖かさ…。

収録されている8作品の半数以上が離婚や死によっ
て翻弄されつつもやがて心に暖かなものが芽生えて
いくというスタンスで描かれている。

惜しむらくは1993年初版のこの本は、すでに絶版に
なっている。ヤフーのネットオークションやネット
の古書店などで購入可能だ。

http://sgenji.jp/

このマンガを読んでから内海隆一郎の短編集「人々
シリーズ」を読むのもいいだろう。

2006年01月19日

vol/1124

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1124--------- 2006/01/20
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.新宿あれこれ
2.熊谷のお料理―エビチリ&チンジャオロース
3.連載小説「教師のモラル」-仰げば尊と師(6)
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★今日はなんの日

1961年 ケネディ第35代大統領就任

★今日の花言葉

きんぽうげ「こどもらしさ」

★今日は誰の誕生日

フェデリコ・フェリーニ(映画監督 伊 1920)

三國連太郎(俳優 1923)

★今日の名言

「この道を泣きつつわれのゆきしこと わが忘れな
ばたれかしるらむ」
                 ―小沢信男―

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■1.新宿あれこれ■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● 張子のお面を作る

「よう君、張子のお面を作ろう。節分に使うから、
鬼のお面ね」
「やったー!」
「ぼくも作る」
ようすけも参加したが、「できたよ」
「それなあに?」
「ガンダム」
何か、勘違いしてないか?

● 油粘土で作る

本物の粘土を使いじっくりやりたいところだが、日
も迫っているということで、油粘土でお面の型を作
る。

これに和紙を細かくちぎり大和糊と水を混ぜたもの
をぐつぐつ煮込む。柔らかくなったものをお面の型
に貼り付けるのだが…、油粘土がぬるっと溶けて…。

さてさて、うまくいくのかなあ…?

● 夜の算数

「木幡さん、息子の算数見てよ」
かつての教え子の息子が国立中学受験とかで、この
一ヶ月算数を指導することに…。

「ちょっと遅すぎるんじゃないの?」
「前から塾に行かせてって言ってたんだけれど、小
学生のときぐらいはのんびり過ごさせてやりたかっ
たから、却下したの。ところでうちの息子、どう?」

これが親に似ず、筋がいいんですねえ。数学のセンス
がいい。もう少し前からお勉強していれば、いわゆる
難関中も合格かな。

母親33歳、息子11歳の春…。

● さすがは東京の子

「木幡さん、○○って人、知っている?」と、もえち
ゃん。
「?????」

聞けば、有名なドイツの画家。
新しい画集が出版されるのでそれに合わせて来日。サ
イン会もあるのだとか。もえちゃん、ひできを誘って
銀座の書店に行きました。

数時間後、帰ってきた二人の手には、サイン入りの画集。
「これは、宝物だなあ」

二人とも東京の子ですね!

■2.熊谷のお料理―エビチリ&チンジャオロース■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日は中華料理の第二弾。今日も二品に挑戦だけど、
テキパキテキパキのみんな。とってもスムーズなお
料理!

買い物組がいない間にご飯をとぐのはかい。流しを
覗きにいくと、
「う…、寒い…。」と、背中を丸めてお米と格闘中
のかい。冷たい水を使いながら懸命の作業。

●やっぱり仕事しなきゃ!

一月に入って新しいお友達が増え、とっても賑やか
な熊谷フレネ。お料理も今までから2~3人増えた!

「みんながやってくれるから、やることがない!」
とは、今まで働きまくりだったユータ。

「今日は少しお休みさせてもらうかな。」なんて言
いながらうろうろ。だけど、仕事が出てくると、
「やったー!仕事ができた!!」と、満面の笑み!
働き
盛りだね!

熊谷にいくつかある合言葉の一つが、
「働かざるもの!」
「食うべからず!!」

それにしても、仕事を探してすることが、喜びに
変わっていっている雰囲気です。

●新しいみんなも一緒に

もちろん今日のお料理が始めての子も。
いろいろな仕事一緒にやる、という空気が流れてい
てとってもいい!

片付けの時には、ホワイトボードに仕事を明記。
「だれが、どれやろうか?」と、大きい子を中心に
話し合い。

ぼくと、ボラ・しずちゃんは
「本当にやることがないね…。」という状況です。

●大成功!

みんなの働きがあって、あっという間のお料理でし
た!

食事のほうも、
「あれっ?ご飯もう少し多めに炊いておかないとダ
メかな??」と、あっという間に売り切れ!

もちろんどのお料理もとっても美味しかった!作業
も含めて大成功だったね!!

■3.連載小説「教師のモラル」-仰げば尊と師(6)■
         
                  ―木幡 寛

キャンプ場を流れる谷川のせせらぎに、バドワイザ
ー・ハイネケンなど2ダースほどのビールが並べら
れているではないか!

(こいつら生意気な野郎だな!暗闇に隠れてこっそ
り飲んだりするのは、まだ許せる。俺も高校時代は
そうだった。それなのになんだ白昼堂々と…。教師
の権威もくそもあったもんじゃない。しかも、なに
?バドワイザー・ハイネケン?10年早いんじゃない
の?てめえら、キリンのラガーで十分だ!)

とは思ったものの、北野の口から出てきた言葉は…、
「持ってきちゃったものは仕方ないんじゃない?」
「そうよね、私もそう思うの。もう飲んでる子もい
るし…」

北野は生徒達を集めた。
「いいか、ビールを持ってきているやつがいるけれ
ど、持ってきちゃったものはしょうがない。飲んじ
ゃったやつもいるし、もう飲むなとも言わない。し
かし、ここだけにしろ。キャンプ場には他のキャン
パーもいるんだからな」
「わかってるよ。俺達、学校の伝統と名誉を傷つけ
るようなことはしません。なあ、みんな!そんなわ
けで、北野、まあ一本どうぞ」

ここからが児玉しの子の出番である。飲むは飲む…。
生徒から勧められるより前に「私にも頂戴!」

さすがに生徒達も旧制校の伝統を重んじたのか、自
分達のテリトリー以外では飲まなかった。北野も一安心。
「しのちゃん、ずいぶん飲んでいるじゃない?大丈夫?」
「だって生徒にあんまり飲ませないほうがいいんでしょ。
私がたくさん飲めば、生徒達の飲む分は少なくなるじゃ
ない。北野さんももっと飲めば?」

(続く)

-------------

まだまだ寒い日が続きます。大寒の日には味噌を仕込
みたいと思っていましたが…。次の機会を待ちましょ
う。

皆さん、楽しい週末を!

2006年01月18日

vol/1123

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1123--------- 2006/01/19
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.静かな新宿の一日―風邪が大流行
2.ボランティアのみなさん―熊谷
3.ひできのお授業プラン(2)
==================================================

★今日はなんの日

1657 明暦の大火(振袖火事) 死者10万人

★今日の花言葉

万年青(おもと「母の愛」

★今日は誰の誕生日

柴門ふみ(1957 漫画家)
松任谷由美(1954歌手)
ジャニス・ジョップリン(1943 歌手)
森鴎外(1862作家)
セザンヌ(1839 画家)

★今日の名言

「美しいということは若いときにおいては、DN
Aおよび偶然の複合的帰結にしかすぎない。しか
し、年老いても美しいのは、明らかに獲得したも
のであろう」

―「ろくでなしのバラッド」
       森巣博(小学館文庫P204)より―  


※ 本日、連載小説は、記事満載のため、お休みです。

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■1.静かな新宿の一日―風邪が大流行■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● 新宿のお料理-キムチ鍋

今日のお料理はキムチ鍋。
風邪でお休みの子多く、集まったのは5人だけ…

お鍋料理は、材料を切って鍋にどんどん入れて煮込
む。手間がかからない+少人数なので、静かにスム
ーズに進むお料理。

味付け担当は、ななちゃんとスタおきょう。
「辛いの好きな人ー?」
(しーん…)
「でも辛いほうがおいしいよね」
こっそり豆板醤を一杯多めに入れる二人。

そしてしばらく煮込めば、あっという間に完成!

お鍋のふたを開けると、
「赤いよ…」ちょっと不安そうなみんな。
辛いかと思いきや
「ちょうどいい辛さだね」一安心。

みんなで二杯以上おかわりしてみごと完食でした!

● ものつくり-まな板立

お料理の前に気づいたこと。
「何かまな板がくさい!」

いつも重ねて収納しているため、通気が悪くまな板
に臭いが残ってしまう。

そこで来週のお料理までに、まな板立てを作ること
に。

「本立てを使って作ったら?」
「フックにしてつるせばいいんじゃない?」
アイデアを出す、ななちゃん・まっつぁん。

台所の空いてるスペースに収納できて、かつ材料に
無駄がないデザインを考える。

最終的に決まった案から、
「八枚のまな板を支える角材は何本必要?」合わせ
て算数の授業へ突入。

「えーっと…」計算で出すのは難しいかな?
「二枚のまな板を立てるのに角材3本必要なんだよ」

あれこれ考えて材料の量、大きさをメモにまとめる
ななちゃん。箱の側面にみんなで記念の彫刻を入れ
ることもアイデアの一つです。

■2.ボランティアのみなさん―熊谷■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm


昨日、ボラ・まきちゃんに向かって、くるみを投げ
たかい。「これ!」と、いうぼくの声と同時に、
「私の顔に傷がついたら、かいちゃん責任とってお
嫁にもらってよね!!」と、まきちゃん。

一瞬止まるかい。
「い…、いや。…無理!!」
「こらー!」というぼくも思わず顔がほころんでし
まいました。その後にかいが人に向かってくるみを
投げなかったのは言うまでもありません。


現在熊谷には毎日一人ずつのボランティアの方にご
協力を頂いています。時に優しく、時に厳しくと、
とてもよくしていただいて、本当に頭の下がる思い
です。

何よりボランティアの皆さんとの話題は、子どもの
ことが基本だということがとても嬉しいです。
「今日、○○が~しててすごいかわいかった!」
「あいつは、~してましたよ!すごいですね!!」
この様な話は、フレネ以外の場でも、もちろん絶え
間なく出てきます。単なる『共通の話題』ではなく
て『共通の喜び』といった空気がそこにはあります。

もちろん、いろいろな相談もありますが、そこから
提案も生まれてきて、とても創造的な場になってい
きます。

お互いに子どもの話を交換することでいろいろな発
見がいつも生まれていると実感です。
何よりも楽しいフレネの一角を大きく担っていただ
いています。本当にありがとうございます!

■3.ひできのお授業プラン(2)■

<五感>
   
● 具体的な進め方

まず、参加者には、今回いくつかのゲームをして遊
ぶ事を伝えておく。そして、遊びながら、一つのデ
ータを取る事も伝える。そのカードとは、ゲームを
した中で感じた事を書いておくもので、後で振り返
るが、やっている最中は他の人には見せない。

ゲームは全てで四つで、それぞれ、視覚、聴覚、味覚、
嗅覚、触覚にまつわるもの。

視覚は、何でも大抵は大丈夫だが、道路へ連れて行
き(人通りの少ないところ)、ゴールを決める。ス
タート地点に立ち、ゴール地点までの歩数を見た目
のみで予想し、その数をカードに書き込む。そして、
実際に歩いてみて、結果も記録する。

嗅覚は、何でもよいが、食べものの臭いをかいでみ
て、どんな事を感じたのかカードに書く。

味覚は、嗅覚で臭いをかいでみたものを、今度は食
べてみる、そして、何を感じたのかをカードに書く。

聴覚は、ある音源(音が出れば何でも)を用意し、目
をつぶってもらう。そしたら、音を出し、その音を持
ったまま、回りを歩き回ったり、音を遮ったりしてみ
る。それで、何をしたのかを当ててもらう。

触覚は、腕が入るぐらいの穴が両サイドについた箱
を用意し、見せないように、その中に何かを入れる。
そして、その箱に手を突っ込んでもらい、当ててもら
う。この時、箱の隙間から中が見えないように、布か
何かをかぶせておくと良いかも。そして、何だと思っ
たのかをカードに記入してもらう。全員が終わった後
に、中身を公開する。

一通り書き終わったら、今までやってきた事の確認
(カード結果の見せ合いなど)をする。そして、前
半の最後は、自分が、色々な事を知る手段を、生ま
れた時から持っているという事、それらをうまく使
うと、世界観が変わって見えるかもしれない、とい
う事を伝える。これで、前半終了。

後半は、観念の話から始まる。例の a boxの話を持っ
てきて、feelingの情報への変化、情報から観念への
話をする。

そして、もう一つ、自分の感覚以外から手に入れる
情報もあるという事を話す。そして、これらの観念
に基づいて、考える事ができる事を理性とする。理
性の話をすこしする。それでもって、その理性を使
うのが、他ではない自分だという事。そ

そして、入力の話から出力の話をする。情報の共有
としてのプチ哲学の提案で終わる。

vol/1122

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1122--------- 2006/01/18
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.新宿のお授業―五感
2.熊谷のお授業―考える、吟味する、意見を持つ、伝える
3.連載小説「教師のモラル」-仰げば尊と師(5)
==================================================

★今日はなんの日

1911 大逆事件で幸徳秋水ら24名に死刑判決

★今日の花言葉

うきつりぼく「憶測」

★今日は誰の誕生日

ビートたけし(1947 O型)
小椋佳(1944)
衣笠祥雄(野球 1947 O型)
おすぎとピーコ(1945)
ケビン・コスナー(俳優 米 1955)
モハメド・アリ(ボクサー 米 1947)

★今日の名言

「勉強はすべきではないが、必ずしもダメというわ
けではない。もし、何かを得たいならば学べ」

―JF新宿のホワイトボードに誰かが書いた文章―


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■1.新宿のお授業■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

オーストラリアからお正月休みで帰ってきている
ひでき。
「おれ、授業やりたい」
ということで、じっくり練ってきたお授業。

「これをまとめるのに徹夜しちゃったよ」
教師顔負けのプランを見せてくれました。
授業の感じは、HP「おーい仲間たち」を見て
ください。

ここでは彼の授業プランを紹介しましょう。
長文ですので、何回かに分けて掲載します。
とても15歳とは思えない素晴らしいプランです。

―ひできのお授業プラン(1)

<五感>

● 授業のねらい

この授業で学ぶことは、自分のもつ「感覚」を、理
性を省いた形で知り、その素の状態にある感覚を自
覚する事(自分の能力を知る)、また、理性を持つ
ものは、素の状態で得た感覚を、その理性へ発展さ
せる事。

これは、理性のあるもの、そうでないものと、発展
させるもの、そこまではしないものとで分ける必要
があるが、それは容易にできる。具体的には、やり
たいもの、そうでないものの決をとる場を、その時
に設けるが、その時に判断の鈍るもの、そうでない
ものという形になる。

なので、必然的に後者のほうは年齢が13歳辺りか
ら下のものになる。

● 授業の進行の仕方

「感覚」とは、具体的なものとして5つが出てくる。
もし、それ以外のものが出てきたとしても、それら
は扱わないことにする。なぜなら、生まれてきたば
かりの子供に備わっているものはその五つ以外は無
いわけだし、大人になったからといって、全員がそ
れを持っている事は保障できないからだ。

まず、授業で最初にするのは、それぞれの感覚に対
して、それぞれ特有の刺激を与える事。そこで、う
まくそれぞれに集中した刺激を与えるためには、や
はり、ほかの感覚に対する刺激を少なくする事が必
要だが、一気に4つというのはむずかしいが、何も
しなければなにも感じない味覚、触覚、嗅覚等に関
しては何もせず、視覚、聴覚、といったものを手で
かくしたり、ふさいだりする方法で封じていくこと
にする。

これらを、一通りやっている最中、それぞれが感じ
た事を記述していく(必須)。一通り終わった後は、
それを振り返る。ここで、理性の話にいくものと、
五感の確認に終わるものに分かれる。

理性の話に入ったら、それまでひとつずつだった五
感を、二つずつ、三つずつ、といった具合に、フル
で活用してみる。つまり、物それ自体を頭の中で描く
事になる。

これには、授業を受ける全員が、授業を受けるまで、
人生の中で一度も知ったことのないものが必要とな
るが、それは、現在の個人の情報力では、そういっ
たものがなかなか無いのが分かる。

そこで、一つの特殊なものを用いることにする。そ
れは、ある、一つの箱、これは、日本語では表すの
が難しいので、英語で表すとするとa box。それも、
フタ付きの、中身の見えないものと、中に箱にくっ
ついた形のびっくり仕掛けが入ったもの。しかし、
これを、じっくり観察するという話ではなく、この
物を自分がどう認識するかという話をする、それこ
そが、理性の話になるわけだが、内容としては、感
覚の自分の脳に対する情報化に沿うもので、この感
覚とは、五感のうちのいくつかを合わせたもの、情
報化とは「経験」に相当する。

つまり、例えばa boxというものを最初に見たときに
は、それが何か分からないから、触ってみたり、振
ってみたりして、その物がどんなものかというのを
把握するわけだが、次回見たときは、最初に見たと
きの事も踏まえて考えられるわけだから、その時点
で観念を作っていることになる、という事を話す。

そして、箱を使うのは、箱の中身を含めたことでは
なく、物を収めているそれ自体の事を指す事がおの
ずと見えてくる。

というのは、最初に出会った箱に、何か物が入って
いたとしたら、最初の箱からの情報というのは、そ
れを含めた事になるからで、次の時に出会う箱に、
必ずしも同じ中身が入っているとも限らない。

そして、そうした事を何回も繰り返すうちに「箱」
という物が、その中身をその内側へ含める能力を持
っている事を知ることになる。そうして集めた毎回
分の感覚は、脳には情報として集められ、その情報
を元に、考え、a boxという観念を確立する事が始め
てできる。

この時に注意しなければならないのは、この時点で
人からの「情報」というものが入ってくること。

これは「箱」という観念を確立するに際して、五感以
外での、影響であるからして、それが、他の人によっ
て作られたものである事を認識する必要が出てくる。
そうでなければ、下手をしたら、他人の言った事を、
自分が五感から得たものとして受け取ってしまいかね
ないからだ。

しかし、この事を説明するのには、言語に対する観
念の話が必要になってくるので、省かざるをえない
であろう。

もう一つの注意点としては、観念が、多数の五感から
の情報をかき集めたものから形成されるものであるが、
それが、確立される時点というのは、はっきりしない
事を伝えておく必要がある。

そこで、観念の確立が最初の段階でも成り立っている
事を一言添えておけばいいと思う。

(続く)

■2.熊谷のお授業■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

お授業
   ―考える、吟味する、意見を持つ、伝える

今日からしばらくの間、熊谷ではディスカッション
形式のお授業。今日はその一回目。大きく3つのお
話を一つ一つ見ていく。

熊谷フレネのみんなは普段の生活の中では、それ
ぞれが様々な仕事をどんどんやるようになってきて
いる。掃除もみんなが時間になったら、自主的に行
ってくれるというありがたさ!

これから、さらに一つレベルアップするために様々
な事々について意見を持ち、自分の思いを伝える場
を作ることに。

●一つ目のお話

『人間の子どもをかわいがるのと、動物の子どもを
かわいがるのは同じか?』という質問。
『かわいがる』というのはどういう気持ちから生ま
れて来るものなのかな??

「やっぱり癒し、じゃない??だから同じかな。」
「友達に弟ができて、まだ赤ん坊なんだけれど、超
かわいいし!もちろんおれのナマズもかわいい!だ
から同じ!」とは、かい。

「言葉が通じるとかは重要。やっぱり話せる子ども
と話せない動物は違うかも。」と、ユータ。
「赤ん坊は話せないねぇ。そうすると違うのかな??」

一つの意見、それと相対する意見。つき合わせながら
考えていく。
「自分にとっていいことだから、『かわいがる』のか
な。人間と動物が同じかはわからないけれど…。」

●二つ目のお話

ある小学校で、ニワトリの卵からヒナをかえすとい
う実験をする。ひよこが大きくなってきて世話が大
変になると、動物園に引き取ってもうらおうという
ことに。憤りを感じた飼育係は『こういうニワトリ
は、生きた餌しか食べない爬虫類の餌にするんだよ。
それでもいいのか?』という。泣き出す女の子も出
てくる始末になる。

「この飼育係のとった行動をどう思うかな?」
「学校が命が生まれてくる勉強しかやらないのがお
かしい!命を大切にする勉強をすれば、ニワトリを
動物園に引き取らせることもなくなる!」とは、の
ん君。

「でも、もう少し違う言い方もあるかな。キツイ気も
する。」
「事実なんだから言ったほうがいい!この飼育係の対
応は正しい!」

みんなそれぞれの意見。
だけど、『学校が命の大切さを教えない』ということ
が元凶だということは、ほとんどのみんなが一致だっ
たね。

●三つ目の話

動物園では、爬虫類が生きた餌を食べている残酷な
場面を見せる訳にいかないので閉園後に餌を与える
ことに。ある日、ニシキヘビが食べ残した兎を、女
の子が発見。飼育係に『助けてあげて!』と泣いて
訴える。飼育係は兎を救出するも、自分はニシキヘ
ビに襲われてケガをしてしまう。

「今度はどうだろう?この飼育係の人のとった行動
をどう思う??」

今度はなかなか難しい質問。二つ目の話よりは意見
が出づらい。『命の大切さ』って一言にいうけれど、
それが一体
どういうことなのか??

「やっぱり、女の子に見せなかったからいいんじゃ
ないかな?」という意見。

二つ目の話では「命の大切さを教えたから」飼育係
に賛成できる。
三つ目のお話では「女の子を怖がらせないと思って
の行動だから」賛成できるということに。

「だけど、二つ目の話でも女の子はショックで泣い
てしまっているね。三つ目の話では『命の大切さ』が
伝わったのかな?」というところで再考察。

●最後に読み聞かせ

最後に『はせがわくんきらいや』という絵本を読み聞
かせ。初めての子が多かったけれども、みんな集中…。

先週に話した東京タワージャックの話も含めてどの話
でも、それぞれの人が何かに対しての真剣な『優しさ』
を持っていることが感じられる。
その上でのコミュニケーションだからこそ、一つ一つ
の事柄として成立しているのかな。
「もしも、ただの身勝手な行動だったら、いやな話で
終わってしまうし、考える余地なんてなくなるのかも。」

もちろん答えめいたことは一切出さずに授業はおしまい。
最後にそれぞれに感想・意見を書いてもらいました。


※ 出典:『わたしの出会った子どもたち』 角川文庫
     灰谷健次郎による守口市 梶小学校における
     授業実践の記録です。


■3.連載小説「教師のモラル」-仰げば尊と師(5)■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

こういううわさが広まると、職場の中にひんしゅく
の嵐が渦巻き、白い目で見られるのが一般的だろう。
が、北野の人徳のなせるわざか、「いいな!いいな!
北野さん、明たちと飲んだんだって!私も行きたか
ったな!」と話しかけてくるのは、副担任の児玉し
の子であある。

「私、北野さんのクラスの副担任になっちゃって、
少し変になっちゃったあー」なんて言っているが、
類は類を呼ぶというのだろうか、元々少しずれてい
るのは、次の事実を見れば明らかである。

夏休みにクラス旅行として一泊二日のキャンプを計
画した。用事があって生徒達より少し遅くキャンプ
場に着いた北野のところに、児玉しの子がやって来た。

「ねえねえ、北野さん。拓治たちビールを持ってき
てるわよ。どうする?ほら、あそこに冷やしている
でしょう」

(続く)

※ さて、北野と児玉しの子はこの事態にどう対応したのだろう?

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2006年01月17日

vol/1121

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1121--------- 2006/01/17
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.電線ぬりえ・その2-新宿
2.熊谷のものつくり―手作りルアー
3.連載小説「教師のモラル」-仰げば尊と師(4)
==================================================

★今日はなんの日

1893 カメハメハ王朝倒れ、ハワイ王制廃止

★今日の花言葉

すいば 「親愛の情」

★今日は誰の誕生日

ベンジャミン・フランクリン(政治家・科学者 米 1706)
坂本龍一(1952 B型)

★今日の名言

「『知は知からなり』。とんでもない、きわめて多くの
知識を身につけていても、少しも力を持っていない人も
あるし、、逆に、なけなしの知識しかなくても、最高の
威力を揮う人もある」
      ―「知性について」ショーペンハウエル―


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■1.電線ぬりえ・その2-新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

先週のお授業に登場した電線ぬりえ。今日は自分た
ちで、画材となる電線のある風景を撮影します。

カメラを持って、みんなでふらっと近隣へ。

「この通りには電柱がないなぁ」
「こっちにはたくさんあるのにね。どうしてだろう
ね」歩きながらふと湧いてくる疑問も。

「普段何気なく歩いている通りだけど、よく見て何
かおもしろいこと・不思議なこと見つけてね」と、
スタおきょう。

そう注文すると、早速、よう君、「あ!鳥の箱が!」
「本当だぁ。こんなところにあるの、気づかなかった
ねぇ」

明日はこれらの写真を現像して、色を付けていきます。

■2.熊谷のものつくり―手作りルアー■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

熊谷のみんなは釣りが大好き!
「ルアーの作り方を調べたんだ!」と、かいの提案
でルアー作り!

今日、到着すると、
「持ってきたよー!」
休みの間になんと、材料のくるみをたくさんとって
きてくれました!

まずは、くるみの実に穴を開けて、釘を通す。
それだけじゃなくて、スクリューを取り付ける。ア
ルミ缶を切って、風車作り。

「ちゃんと回るよ!」
息を吹きかけると、クルクル!すごい!!

新しいお友達ののん君も釣りが大好き!なんとスク
リューが二個付いているものを作っていました!

それにしても好きなものに取り組んでいるときの集
中力・根気には脱帽です!

●面白い映画、面白くない映画…

空いた時間では、新聞のための自分の記事作り。

かいは『おもしろい映画、つまらない映画』ランキ
ング。
「一番つまらないのは『インディペンデンス・デイ』
!」と、いきなりのかい!みんな大笑い!

ちなみに一番面白い映画は、
「『エヴォリューション』に決まってるじゃん!」
これまたみんな大笑い!!

ユータは『納豆の食べ方』紹介かな?発想がとって
も面白い!今月末には一号の発刊予定です!!

■3.連載小説「教師のモラル」-仰げば尊と師(4)■
                   木幡 寛

明の父親に対し、北野は「うーん」とうなったこと
が一度ある。この親はタダ者ではない!おぬし、で
きるな!と感服したことが一度ある。

「北野、明日一緒に映画観に行かない?」明他、数
名の生徒に誘われ、新宿で待ち合わせた。問題はそ
の後である。

映画が終わり、「じゃあ、北野、行こうか?」
(来た!)と北野は思ったが、一応教師である。

「どこに?」
「決まってるジャン、飲みにだよ。そこが北野のい
いところなんだよな。普通の教師はこういう付きあ
いかたしてくれないぜ。飲みながら人生を語る。い
いねえ!俺、きのうオヤジに言ったんだ。明日、北
野と映画観て、その後一緒に飲むんだって」

「えーっ、オヤジさんなんて言った?」
「うん、『そうか、先生と飲むのか。それじゃあ、
先生がおごらなきゃいけないから、先生も大変だ
なあ』って言ってたぜ」

この父親の一言に北野は、負けた。北野の行きつけ
の店に押しかけ、総額4人で38460円、もちろん北野
が払わざるを得なかったのである。

「いいか、今日のことは誰にも言うんじゃないぞ。
秘密だぞ。俺の老後は頼んだぞ」と念を押したにも
かかわらず、翌日のクラスホームルームで明のやつ、
「北野!昨日はご馳走様!オヤジがよろしくってさ!」…。

あっという間に、このことが全校中に知れ渡ったのは
、言うまでもない。

                (続く)

2006年01月16日

vol/1120

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1120--------- 2006/01/16
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.バンダイミュージアム-新宿のお散歩
2.新宿のみんながやってきた!
3.木幡マンの一夜一冊(17)
==================================================

★今日はなんの日

1920 アメリカで禁酒法の実施

★今日の花言葉

ヒヤシンス(黄色)「勝負」

★今日は誰の誕生日

藤田藤八(映画監督 1932)
堀内恒夫(野球 1948)

★今日の名言

「金銭は肥料のようなものであって、ばら蒔かなけ
れば役にはたたない」
               ―ベーコン随想集―
★★★★★★★ お願いです★★★★★★★

フレネで子ども達が使っている机(6人がけ)が寿
命になってきました。使い古しで構いません。
ロフトに眠っているものがあれば、ご寄付下さい。

よろしくお願いいたします。

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■1.バンダイミュージアム-新宿のお散歩■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● リッチなお昼

今日は松戸にある、バンダイミュージアムへ!
まずは館内のミュージアムカフェでお昼ご飯。

なかなか小洒落たカフェで、ついついパーティ気分。
「フレネのみんなでこんなおしゃれなところ、来た
ことないよねぇ」

思わず、ノンアルコールカクテルで乾杯!

● ガンダム好きにはたまらない

ずらーっと並んだがちゃがちゃの脇をすり抜けて
(つかまってしまった子もいました!)、ガンダム
ミュージアムの中へ。

「へぇ。ザクって時速80キロで走るんだってぇ!」
かずきはザクの構造に興味深々。

じゅんじは射撃に挑戦。
打ち終わった後の的をお土産にいただきましたが…
「…これ持ち帰るの?」微妙な反応でした。

ななちゃん・しほ・ともちゃんの女の子チームは、
ちょっと退屈してたかな?

ガンダム好き・プラモ好き・フィギア好きにはたま
らない一日でした。

■2.新宿のみんながやってきた!■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

オーストラリアから帰ってきているひできと一緒に
新宿のみんなが遊びに来てくれました!

●熊谷ミーティング

熊谷ミーティングを見学していた新宿のみんな。
「やっぱり違うねぇ。うちのときは…、」
と、いろいろ感想があるみたい。

それぞれの普段のスペースを見ることってなかな
かないからね。いい機会!!

●熊谷名物『フライ』

お昼ごはんは、熊谷名物の『フライ』。
JFFでも作ろうと提案があったけれども、お好み
焼きとの違いが表現できずに断念…。

もちろん初めて食べる新宿のみんな。
「うん!お好み焼きとは違う!おいしい!!」
評判も上々!!

●ステレオゲーム大会

その後は、3チームに分かれてのステレオゲーム大
会!
※ステレオゲームは、例えば『フレネ』という一つ
の単語の文字を『ふ』『れ』『ね』と一人一人が一
文字ずつ、それぞれいっぺんに発音。他のチームは
それを聞き取って、組み合わせるとどんな単語にな
るのか当てるというもの。

これがまた思いの他の盛り上がり!
「どうしても『カンダタ』にしか聞こえない…。」
と、いうボラ・いいちゃんの一言から、みんなの混
乱が始まり。
「どの問題も『カンダタ』に聞こえてくる!!」

問題の解き方もそれぞれのチームごとに違っていて、
見ていて面白い!!思いのほかの盛り上がりでした!


最後は外組、中組に分かれてのんびり。
普段スペースにいる人数は、6人前後の熊谷。今日は
とっても賑やかだったね!笑いの絶えない一日でした!
嬉しいなぁ。

ひできは気をつけていってらっしゃい!またみんな
で遊びに来てね!!


■3.木幡マンの一夜一冊(17)■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● 「ああ息子」西原理恵子 (毎日新聞社)880円

西原(さいばら)と言えば、漫画家であるとともに、
ギャンブラーとしても有名。作家の伊集院静と競輪
三昧。麻雀も結構やる。麻雀の負け金のためにマン
ガを描くというようなうわさもちらほら。

ぼくは、昔からのファンだ。

しかし、一見ヘタウマ的マンガ…、なかなか侮れな
いのだ。文化庁メディア芸術祭賞や手塚治文化賞な
ど受賞している実力派!古くはあの神足(こうたり)
と週刊朝日の<恨みシュラン>でも活躍した。

この本は、男の子を持つお母さんの笑いと涙がてん
こもり。我が子が小さい時のエピソード集です。

デパートの迷い後係のお姉さんが好きで、行くたび
に自分から「迷子」と警備員さんに自ら言う子。
マヨネーズを布団の上に撒き散らすは、油を廊下に
塗り捲り転げ回るは…。

そういうぼくも、今から53年前、「キャンデー一本、
どーぞ」と言って、毎日、アイスキャンデーをただ
でもらいに行き、近所のお店のおばさんを困らせて
いたそうです。(木幡の母談)