デイリーフレネ

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バックナンバー

2006年02月02日

VOL/1134

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1134--------- 2006/02/03
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.アイススケート-新宿
2.熊谷あれ
3.連載小説「教師のモラル」-仰げば尊と師(10)
==================================================

★今日はなんの日

1717 大岡忠相、江戸南町奉行に抜擢

★今日の花言葉

たねつけばな「君に捧げる」

★今日は誰の誕生日

メンデルスゾーン(音楽家 独 1809)

★今日の名言

「宙宇は絶えずわれらによって変化する。誰が誰
よりどうだとか、誰の仕事がどうしたとか、そん
なことをゐっているひまがあるか」
      『生徒諸君に寄せる』―宮澤賢治―

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■1.アイススケート-新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

本日のお散歩は、久しぶりの運動系、アイススケー
ト!神宮のスケート場までテクテク歩いて向かいま
す。

● 転んだ分だけ…

今日のメンバー。なんと、「スケートは初めて」と
いう子がほとんど。
「転んだら痛い?」と、どきどきしながらスタート!

みんな最初は、壁伝いに滑る。
ゆっくりゆっくり…

「おーっとっと、おーっとっと」
と言いながらも、転びそうで転ばないじゅんじ。た
まに尻もち…

しかし、じゅんじはあっという間に手離しで滑れる
ようになりました!転んだ分だけ、上手になったね!

● ダイナミック!しほ

疲れ知らずの、しほ!

「ぎゃー!おきょうー!!」
悲鳴をあげながら、スッテンコロリン!転んでも転
んでも、落ち込むことなく再挑戦。

「もう一周してくる!」と、しほ。
転ぶことを恐れない。度胸がある!かつ、ダイナミ
ック!!

● 怒りのスケーティング

一滑りしたら、お昼ご飯を。

休憩所の自動販売機でご飯を買おうとすると…全て
のボタンが「売り切れ」(泣)

「すみません、全部売り切れなんですか?」と、店
員に尋ねるりょうすけ。
「今日は補充の予定はありませんよ」
「えーーーー!」
「飯食わせろーーー!」
空腹MAXのじゅん君、ノンストップで10周!怒りの
スケーティング。

帰るころには、りょうすけの目の下にはくまができ
ていました…

■2.熊谷あれこれ■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

「なんだよ!今日はどうしてお迎えがないの?」
「いやあ、行こうと思ったんだけれど、映画が面白
くてさあ…」と、かい。

みんなでビデオ鑑賞の熊谷に訪れた木幡です。

神奈川県藤沢市の教育文化センターが5年ごとに全
中三で行っている『学習意識調査』を元にお授業。

この調査によると1975年を境に学校外の学習時間や
学習の理解度が年々落ちている。逆に1975年をボト
ムにして自由への希求度が大きくなっていく。

なぜか?実は1975年は高校進学率が90パーセントを
超え、不登校児童生徒の数がボトムになった画期的
年なのだ。

誰もが高校に行くことにより、夢や希望の場所であ
った学校の役割が終わってしまったと専門家は見る。
学習意欲は低下し、理解度も必然的に落ちる。
嗚呼!無情!

1975年までのデータを提示し、以後どうなっていっ
たのか予想しながら授業が進む。

●お授業―学習意識調査から

今日は急遽木幡マンのお授業。まずは、幼き日の木
幡マンの写真を見て、当時の日本を見る。
5歳くらいの木幡マンの姿に
「かわいい!」と、みんな。
周りの景色も今とは全然違ったね。

その後、5年ごとに行われている学習意識調査を使
っての仮説授業。

自宅学習時間から「授業はよくわかるか」という質
問まで、1975年を境にどのように変化していく
のかを順を追って考えました。

予想を立てた理由には、
「学校行ってても、授業全然わからなかったもん。」
と、辛辣な意見も。

時代によっていろいろと意識の変化はあって、その
変化の中にあっても変わらないような『好きなこと』
が見つかるといいね、という深いお話でした。

●お料理―鉄板料理三昧!

今日のお料理はお好み焼きに、たこ焼き、さらには
焼きぞばと鉄板焼き三昧!

「じゃぁ、おれはお好み焼き作るね!」
「焼きそば!」
みんな自然と分業に。

のん君としおちゃんは、二人でせっせとお好み焼き
を焼く。
「おっ!これが一番できがいいんじゃない?」
どんどん上手になっていったね!

かいとユータはひたすらたこ焼き作り。こちらも上
達!「たこ無しのテッシー用作っておいたよ!」
と、嬉しい心遣いまで。

みんなの分業のおかげで、これだけいろいろなもの
を調理したのに、とってもスムーズでした!

味のほうも、
「このたこ焼き、店で売っているのよりうまい!
JFFで売れるね!」と、大好評!!

■3.連載小説「教師のモラル」-仰げば尊と師(10)■
                ―木幡 寛

いろんな教師に出会い導かれ、今の北野が形成され
たのだろう。良い悪いは別にして、教師一人一人に
なんて個性があった時代だろう。あの倉田先生に比
べると、今話題の体罰教師なんて、ゴミみたいな存
在である。

よく考えてみると、モラル・常識・善なんてものは、
時代や地域によって流動的なのだ。モラルという枠
に人間を閉じ込めず、一人一人の個性に臨機応変に
対応してほしい。北野に接する生徒は、誰もがそう
訴えているようである。

人間誰しも他者に迷惑をかけて死んでいくのだ。
ある集会でラジオの子供向け相談で著名になってい
る教師に出会ったが、彼はしみじみとこう言ったこ
とを思い出す。

「北野君、人間はね何にも自分ひとりじゃできない
の。生まれたとき産湯につけてくれるのも他人。死
んだときも棺桶の中には一人ではいることはできな
いでしょう。生まれてから死ぬまで、他人の世話に
なって生きていくの。他人に迷惑をかけて生きてい
くのが人間なんだよ」

だからこそ北野は思う。他人の迷惑を少しぐらい受
け入れる自分になっているだろうか。迷惑を不快に
思わずコミュニケートできる自分になっているだろ
うかと…。

                  (続く)

vol/1133

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1133--------- 2006/02/02
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.鍋シリーズ第一弾!みぞれ鍋-新宿
2.映画鑑賞会(熊谷)
3.ひできからもお便り
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★今日はなんの日

1901 慶応義塾創設者・福沢諭吉没

★今日の花言葉

たねつけばな「君に捧げる」

★今日は誰の誕生日

メンデルスゾーン(音楽家 独 1809)

★今日の名言

「いい人ね」
「それはそう、いい人らしい」
「ほんとうにいい人ね。いい人はいいね」

―川端康成「伊豆の踊り子」より―

このセリフを聞くと、吉永小百合、もしくは内藤洋
子(喜多嶋舞の母)の両マドンナを思い出す
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■1.鍋シリーズ第一弾!みぞれ鍋-新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今月はお鍋月間!

第一弾は、みぞれ鍋。
木幡マンから作り方を伝授してもらって、調理スタ
ート!

ささっと切った白菜・豚肉をお鍋に重ねて…さらに
大根おろしを一番上に。

この大根おろしが一苦労。大根を丸々おろすので、
みんなで分担しながら、ひたすらすり続けなければ
ならない。

「はぁーーーー。腕が疲れたぁ」
「もうこれくらいで十分なんじゃない?」まだまだ!

「ななちゃんが大根を動かすんじゃなくて、すりが
ねを押さえている人がすりがねを動かせばいいんじ
ゃない?」とは、りょうすけ。逆転の発想だね!

後は、多目のお酒とお水で煮るだけ。あっという間
に完成!

おいしい、おいしいと箸が進むみんな。ところが…
「へらへらへら」様子のおかしいりょうすけ。
「ご飯つむ(粒)さま~」よう君までろれつが回ら
ない!

ちょっと酔っ払ってしまったの?


■2.映画鑑賞会■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日はお散歩の曜日だけれど、外には行かずにフレ
ネで映画鑑賞会。

お昼を食べ終わったら、
「じゃぁ、準備!」と、みんなで机を移動。
「このポテトチップ、誰の?」
「おれの!映画を見ながら食べるために買ってきた」
とは、かい。

前回は3本立てでみんなヘロヘロになっていたので、
今日は2本。みんな画面の前でゆったりと。

一本目は言わずと知れた名作『スタンドバイミー』。
「見たことある?」
「いや、知らない。」
まさるだけは原作も読んでいました!それにしても、
今はなきリヴァー・フェニックスがとてもいい…。
感傷的になってしまう…。ぼくも久しぶりに観たけ
れど、やっぱりなかなかいい話。

二本目はみんなの人気『クレヨンしんちゃん』。み
んなの爆笑が続く!
見終わったら、かいは早速『ブリブリざえもん』を
ホワイトボードに描いていました。

●復活かい!!

昨日は風邪でお休みだったかい。
「なんか今日は静かだねぇ。」と過ごしたのだけれ
ど、どことなく「いつもと違うねぇ。」と言ってい
ました。

そして、本日復活のかい。
「漢字のプリント、もう一枚!」
「えっ?まだやるの??」
とっても元気。

お昼を食べていても、何をしていても、
「賑やかだねぇ。」と、みんな。

熊フレムードメーカー・かい、充電満タンで復活です!


■3.ひできからもお便り■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

こんばんは、豪州のひできです。

本日、31日火曜日から、こっちの学校での新学期
がスタートしました。今年と来年の二年間はVCE
というイヤー11、12年生の為の大学への成績を
つけるための教育カリキュラムを受ける事になりま
す。

VCEは、去年のうちから学びたい教科を選んでい
て、今年の一学期目(一月から)からスタートです。
日本では、こういったカリキュラムは聞いた事があ
りませんが、このVCEは、ビクトリア州が進める
ものだとかで、特徴としては、テストの点の他に、
普段の授業での成績(態度も含む)という点です。

フレネは、小さな子の面倒見が盛んだったり、熊谷
は、少し深い内容の事まで話している様ですね。行
きたいと思ってもすぐにいけない状況なのは、辛い
ですが、次に帰ったとには、一年分の皆の顔を拝む
つもりです。

それが、何よりの楽しみです。では 

vol/1132

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1132--------- 2006/02/01
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.化石レプリカ作り&進化について-新宿
2.お授業―人間として生きること-熊谷
3.お便り2連発!
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★今日はなんの日

1953 NHKが日本初のテレビ放送開始

★今日の花言葉

さくら草「若い時代と苦」

★今日は誰の誕生日

エリツィン(政治家 露 1931)
ジョン・フォード(映画監督 米 1895)

★今日の名言

「どんなときでもイタリア人は野蛮人か道化師のよ
うに行動する」
―ムッソリーニ―

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■1.化石レプリカ作り&進化について-新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● じゅん君先生

まずは小さい子を中心に、「科学のタマゴ」のキッ
トを使って、化石レプリカ作り!
石膏を水に溶かして、型に流します。

みんなにやり方を教えてくれるのは、じゅん君!さ
すが教員志望!

「ここをセロテープでとめてごらん」丁寧に教える、
じゅん君。

しかし、石膏を流し終わった顔を見ると
「…。疲れた」
みごとにげっそりしていました。

● 「進化論」再考

次に、大きい子たちと「進化」について考える。こ
こで出てくるのは、ダーウィンの「進化論」。

「『進化論』を唱えたのは誰?」
「ダーウィンだろ。『種の起源』」と、じゅん君即
答!

ダーウィンの意図とは離れて、「進化論」は各国で
政治的に利用されてきた。それがナチスとの関わり
であったり、アメリカの天才児教育に結びついてき
た。

何が優れていて、何が劣っていることなのか?それ
は誰が決めることなのか?

あらゆるところで、優劣を計られているような、そ
んなことを感じることもある。

「人が人に優劣を決めることってできるのかな?」
との問いに、
「できないと思う。なぜなら完璧な人間はいないか
ら」とはじゅん君からの一言。

■2.お授業―人間として生きること■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日は先週に続いて『人間として生きるということ』
ということについてのお授業。まずは先週の復習か
ら。「『人間の子どもは人間』と言えるか?」という
ことをもう一度考えるところから。

「やっぱり蛙の子は蛙になるしかないけれど、人
間の子はそうじゃなかった!」
そうだったね!

●社会の中で生きるということって??

「みんなの生活に必要なものを挙げてみよう。」
「洋服」「めがね」「携帯電話」「食べ物」などな
ど…。

「では、それを自分で最初から作るとなるとどうな
るかな?」
「服だったら、まずは、布を探して…。」
「いや、繊維でしょ!」と、のん君。
「針もいるねぇ。」
「やっぱり毛皮とかになるんじゃない?」と、まさる。

今はお金を出して手に入れているけれど、これも社
会の中で生きているからこそ、のことだね。

●『遺産』ってなんだろう?

まずは、みんなの知っている『遺産』って?
「親が死んだりしたら、もらうもの。」
「世代で言うと??」
「上から下!」と、なみちゃん。

そして、『物質的遺産』と『社会的遺産』につい
て考
る。
「物質的遺産には所有者がいるけれど、社会的遺
産(=文化)には所有者がいないんだね。」
「欲しかったら、手に入れることができるってこと
か!」
「他人のものを取ったら怒られるけどね。」
「もちろん、どれを手に入れるかを自分で選ぶこ
とができるね。」

●『まわり道』の実験

そして、ケーラーの『まわり道』の実験の紹介。

袋小路の柵に入れられた、
1.赤ちゃん
2.ニワトリ
3.犬
が、それぞれ柵の前に置かれた目標物を手に入れる
ためにどのような行動をしたのかと言うもの。

・赤ちゃんは後ろの出口から出て目標物を手に入れ
る。
・ニワトリは目の前の柵を越えようとして目標物を
得られず。
・犬は遠くに目標物(えさ)を置いた場合は後ろの
出口から出たのだけれど、柵の目の前に目標物を置
かれた場合は柵を越えようとして得られず…。

「どうしてかな?同じ犬で同じ場所なのに??」
「近くに置いたと言うことは…、あっ!」と、まさる。

最後に『理性』という言葉をキーワードにお話。自
分の目標を達するためにはその道のりを計画するこ
とに加えて、それに沿って行動することが求められ
るんだね。

さらにはソクラテスの話を簡単に紹介するところまで。
いろいろなことを理性を持って得ていったのなら、そ
れを信念にして生きていくことができるのかも。
集中の一時間でした。


■3.お便り2連発!■

埼玉県のKさんと鳥取県のAさんからのお便りを紹
介しましょう。お二人とも、プレゼントのメールで
した。ありがとうございます。

埼玉県Kさん------------以下、転載。

4年前に息子が1年半ほどお世話になりました。
ごぶさたしております。息子は昨年体調をくずし学
校も休んでいましたが、今は回復してきています
(高等学校1年です)。その節はたいへんお世話に
なりました。

子供たちが大きくなり家の整理をしていますが、も
ううちの子供たちが使わなくなったものですが、世
界の国旗カード(25cんx30cmくらい、20
0枚ほど)と分子模型(発砲スチロール製、酸素な
どからブドウ糖、氷、ダイオキシンなど)をもしフ
レネで使えるようでしたら、宅急便でお送りしたい
と思いますがいかがでしょうか。

使えるようでしたらお知らせください。もし入用で
なければその際もご遠慮なくおっしゃってください。

ではよろしくお願いします。寒い中スタッフのみな
さん、お子さん方ご自愛くださいませ。


鳥取県Aさん------------以下、転載。

前略、お変わりございませんか?大変ご無沙汰いた
しております。「ジャパンフレネ通信」毎回楽しく
読ませていただいております。フレネの子供たちの
生き生きとした様子が目に見えるようです。

さて、No22の中にありました「放送禁止歌」につい
てですが、大変興味深く読みました。私も赤い鳥は
好きで、アルバムを持っています。中学・高校とフ
ォークソングを聴いた世代です。(ちなみに一番の
ファンは井上陽水でした。)

そのときは「竹田の子守唄」は赤い鳥の代表曲だと
いった認識でしたが、近年教員になってから「放送
禁止歌」といったことを聞いたりもしました。

先日、鳥取県教職員組合で「竹田の子守唄~名曲に
隠された真実~」といった小冊子をいただきました。
音楽プロデューサーの藤田正さんの公演をまとめた
もののようです。《(財)鳥取県部落解放研究所が
編集》 

それを読んでみると、本当は歌っていい歌のようで
す。正しく知ることが差別をなくすることのように
も書いてあります。もしよろしければその資料をお
送りしたいと思いますが、いかがですか。  

とりあえず、確認にしてからにしようと思い、メー
ルしました。         早々
(ちなみに最近は「よいとまけの歌」にはまってい
ます。) 

2006年01月30日

vol/1131

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1131--------- 2006/01/31
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.JF新宿あれこれ
2.『熊谷フレネニュース』完成!
3.連載小説「教師のモラル」-仰げば尊と師(9)
==================================================

★今日はなんの日
1956 冬季オリンピックで猪谷千春が日本人初の銀メダ
   ルを獲得
★今日の花言葉
サフラン(黄色)「青春の喜び」
★今日は誰の誕生日
大江健三郎(作家・評論家 1935
シューベルト(音楽家 オーストリア 1797)
★今日の名言
「人間は老年になるに従って、いっそう急進的になり積極
的になり、不動明王のごとき火を背負うようにならなけれ
ばならない。」
          ―大隈重信(早稲田大学創設者)―


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■1.JF新宿あれこれ■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● 姉歯ケーキ

「この前ね、ケーキ食べてたらね」と、しほ。

「ケーキが崩れてきちゃって、それをおばあちゃんが、
『こりゃあ姉歯のケーキだね』って言ってた」

思わず大笑いしてしまいました。なかなか気の利い
た洒落を言う、おばあちゃまなんだね!

● 豆まきが楽しみ!

今日も地道に、張子のお面を作るよう君。

「豆まきまでに間に合うかなぁ。完成してから豆ま
きしようよー」
「このお面、豆まきで使うんだぁ。…ってことは、
今年も豆まきやるの?」と、まちこちゃん。

よみがえる、去年の記憶…。誰もが、「こんなの初
めて!」というくらい、激しかったっけ。

「お掃除が大変なんだよなぁ…」ぼやく、まちこち
ゃん。そうだね(泣)

でも、一年に一度くらいは!思う存分、豆を撒こうぞ!
お面の完成と当日のバトルが楽しみです。


■2.『熊谷フレネニュース』完成!■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

年明けから準備を進めてきた熊谷新聞。その名も
『熊谷フレネニュース』に決定。

今日は、今までにあがってきた原稿をみんなで印
刷用紙に貼り付ける。
「ちょっと、見づらいかな??」というところは、
再度調整。

それができたらいざ印刷開始!
「コピーの使い方は…、」と、初めてのことがたく
さんだけれど、みんなせっせと働く。

コピーが終わったら折込開始!
「どんどん、どんどん!」
みんな、おかしなペースで作業を進める。

初めてだったので、いろいろとミスをしながらもな
んとか、
「よっしゃー!できた!!」
記念すべき第一号が完成!
「あー!久しぶりに仕事したって感じ!」と、何と
も爽快な顔!記事を書くことから、いろいろな作業、
そしてこの達成感、全てのことがこの『新聞作り』
の目的です。

普段の熊谷の様子から、みんなそれぞれの自由ペ
ージまでしめて20ページ!とっても楽しい新聞です!

●のん君の釣り話

先週はインフルエンザでダウンだったのん君。
「何か記事かける??」と聞くと、
「何でもいいの??」
「もちろん!」

釣りが趣味ののん君。始めると、地図帳を広げたり
しながらペンが止まらない!
「うー!2枚目になってもいい??」
「えっ!」
見事に2ページ分の記事が完成!
「好きなことはどんどん書けるんだよなぁ!」と、一言!

■3.連載小説「教師のモラル」-仰げば尊と師(9)■
                  ―木幡 寛
   
5・6年の担任の中谷武先生はピアノが得意でみんな
でよく合唱を楽しんだ。

お正月、北野は同級生と一緒に電車を乗り継ぎ、中
谷先生の家に遊びに行ったことがある。そこで北野
は知ったのである。

何気なく先生の本棚から本を一冊引っこ抜くと…、
その後ろになんと雑誌が一冊隠されていた。雑誌の
タイトルは「百万の夜」。外人女性のヌードが表紙
を飾っていた…。北野は中谷先生の知ってはいけな
い秘密を垣間見た。

北野は思う。みんな陰であれこれ(表立ってやって
いたのもいるが)やっていたんだな。でもみんなあ
る意味で個性的でいい人だったのかもしれない。

中学時代の数学教師岸川先生はある日突然「能力別
クラス編成にする」なんて言い出し、これは北野に
も都合が悪かったので、北野一人だけ徹底的に反抗
した。しかし、これもひとえに生徒の学力を考慮す
る結果だったのかもしれない。

高校の加藤先生は生徒をキャンプに誘い、酒ならぬ
マルクス・エンゲルス・レーニンを生徒に勧め、清
く正しく読書会をやってくれた。
                   (続く)

vol/1130

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1130--------- 2006/01/30
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.東京大学総合研究博物館-新宿のお散歩
2.お授業―一枚の掛札から(熊谷)
3.木幡マンの一夜一冊(19)
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★今日はなんの日

1948 ガンジー射殺される

★今日の花言葉

りゅうきんか「必ず来る幸福」

★今日は誰の誕生日

石川さゆり(1958 A型)
勝海舟(1823 政治家)

★今日の名言

「年老いたものが賢いとは限らず、年長者が正しい
ことを悟るとは限らない」
            ―旧約聖書ヨブ記より―


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■1.東京大学総合研究博物館-新宿のお散歩■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● 大食漢

現地東大に着いたら、まず学食でお昼ごはんを。

定食には「時計台」やら「赤門」やら東大に馴染み
の深い名前がついています。ためしに「時計台」と
いう定食を注文する、スタおきょう。

「はい、時計台おまたせ…え!?あなた?」
人の顔を見てびっくりする、学食のおばさん。
(え?何かおかしいですか??)

そしてテーブルに着くと、
「やなさーん!多いー!食べすぎー」と、よう君。

そうかなぁ?私にとっては普通の定食なのですが。
ちなみにライスは「M」サイズです!

● 博物館での収穫

「あー、おなかいっぱい」と言いながらメインの博
物館へ。博物館の中には、今度は
「あー!ウニがいっぱい!」

世界中のウニの剥製が展示してありました。

さらに生物の進化展も。
カモノハシやハリモグラは、卵を産むのに哺乳類!

ヤツメウナギやサメ・クジラは、シーラカンスより
も以前からほぼ同じ形体で生息していた、とも。

残念ながら館内は撮影禁止でしたが、おもしろい情
報の宝庫!

● 縁起物

先日まで入試ラッシュだった東大。本郷三丁目の駅
および本郷通りは、受験カラー一色!

「きっと勝つ」と縁起をかつぐ、キットカットの広
告だらけ。

さらに本郷通りの和菓子屋には、合格祈願まんじゅ
うが!
「これ食べていれば、私も東大入っていたかなぁ」
スタおきょう。
「ないない」皆、否定…

「この大学、僕が来るから」と、さらっと答えたのは!
りょうすけでした!!


■2.お授業―一枚の掛札から(熊谷)■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日は木幡マンのお授業。
「これは、何でしょう?」と、木幡マンが取り出し
たるは、どうやら掛札のような板。

「裏に何か書いてあるからね。それでは、質問どう
ぞ!」
いつもの通りにイエス・ノーで答える質問を出しな
がら、みんなで答えを推理。

あれこれと質問していくうちに、戦争と関わりのあ
ることはわかってきたけれど、その先が詰まらない…。
「じゃぁ、正解は…。」と、一文字ずつ木幡マン。

『出征軍人の家』という文字。
「何で、こういうものを掛けたんだろう?」
「………。」
これは、難しい問題。

家族を戦争に出された人たちの不満を打ち消すため
に、心の隙間を埋めようと国家として何をしてきた
のかという説明が続く。

「時代の流れに飲み込まれそうになったときに、自
分として疑問を投げかけられるようなアイデンティ
ティーを持って行かなければ。」

さらには靖国問題を『フラジャイル』という言葉を
キーワードにしながら言及。
「弱いものの立場に乗って考える、ということはや
っぱりとても大事なことなんだよ。」

その後も戦争に関わる資料をいくつか。みんな真剣
な空気に飲み込まれていくお授業でした。

■3.木幡マンの一夜一冊(19)■

● 「マルタ島に魅せられて」―地中海の小さな国

     石川和恵(1997 晶文社 2310円)

マルタ島ってどこにあるか知っていますか?かつて
地理の木幡か木幡の地理かと言われたぼくでも、こ
の国が独立国家という認識はなかった。シシリー島
の下にあるイタリアの小さな島だと思っていた。

日本人はなかなか行かない。日本初のマルタ島紀行
だそうだ。この本は、児童精神科医石川憲彦さんか
らいただいた。和恵さんは石川さんの奥さんです。

マルタ島に子ども問題の調査に訪れた二人が、実に
ゆったりと時間を過ごされたかが伝わってくる。

※ 確か1999年か2000年、東大で行われた日本教育
  社会学学会で石川さんがマルタと日本の不登校
  問題のレポート発表をするというので楽しみに
  していたのだが、急遽中止になってしまった。

最近、どこにも行っていないぼくは、こういう紀行
文を読んで自分の世界に浸る…。