デイリーフレネ

日々の状況や教育エッセイをJF代表・木幡が執筆。メールマガジンでもお届けしています。登録はこちらから

2006年01月17日

vol/1121

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1121--------- 2006/01/17
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.電線ぬりえ・その2-新宿
2.熊谷のものつくり―手作りルアー
3.連載小説「教師のモラル」-仰げば尊と師(4)
==================================================

★今日はなんの日

1893 カメハメハ王朝倒れ、ハワイ王制廃止

★今日の花言葉

すいば 「親愛の情」

★今日は誰の誕生日

ベンジャミン・フランクリン(政治家・科学者 米 1706)
坂本龍一(1952 B型)

★今日の名言

「『知は知からなり』。とんでもない、きわめて多くの
知識を身につけていても、少しも力を持っていない人も
あるし、、逆に、なけなしの知識しかなくても、最高の
威力を揮う人もある」
      ―「知性について」ショーペンハウエル―


---------------------------------------------------

■1.電線ぬりえ・その2-新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

先週のお授業に登場した電線ぬりえ。今日は自分た
ちで、画材となる電線のある風景を撮影します。

カメラを持って、みんなでふらっと近隣へ。

「この通りには電柱がないなぁ」
「こっちにはたくさんあるのにね。どうしてだろう
ね」歩きながらふと湧いてくる疑問も。

「普段何気なく歩いている通りだけど、よく見て何
かおもしろいこと・不思議なこと見つけてね」と、
スタおきょう。

そう注文すると、早速、よう君、「あ!鳥の箱が!」
「本当だぁ。こんなところにあるの、気づかなかった
ねぇ」

明日はこれらの写真を現像して、色を付けていきます。

■2.熊谷のものつくり―手作りルアー■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

熊谷のみんなは釣りが大好き!
「ルアーの作り方を調べたんだ!」と、かいの提案
でルアー作り!

今日、到着すると、
「持ってきたよー!」
休みの間になんと、材料のくるみをたくさんとって
きてくれました!

まずは、くるみの実に穴を開けて、釘を通す。
それだけじゃなくて、スクリューを取り付ける。ア
ルミ缶を切って、風車作り。

「ちゃんと回るよ!」
息を吹きかけると、クルクル!すごい!!

新しいお友達ののん君も釣りが大好き!なんとスク
リューが二個付いているものを作っていました!

それにしても好きなものに取り組んでいるときの集
中力・根気には脱帽です!

●面白い映画、面白くない映画…

空いた時間では、新聞のための自分の記事作り。

かいは『おもしろい映画、つまらない映画』ランキ
ング。
「一番つまらないのは『インディペンデンス・デイ』
!」と、いきなりのかい!みんな大笑い!

ちなみに一番面白い映画は、
「『エヴォリューション』に決まってるじゃん!」
これまたみんな大笑い!!

ユータは『納豆の食べ方』紹介かな?発想がとって
も面白い!今月末には一号の発刊予定です!!

■3.連載小説「教師のモラル」-仰げば尊と師(4)■
                   木幡 寛

明の父親に対し、北野は「うーん」とうなったこと
が一度ある。この親はタダ者ではない!おぬし、で
きるな!と感服したことが一度ある。

「北野、明日一緒に映画観に行かない?」明他、数
名の生徒に誘われ、新宿で待ち合わせた。問題はそ
の後である。

映画が終わり、「じゃあ、北野、行こうか?」
(来た!)と北野は思ったが、一応教師である。

「どこに?」
「決まってるジャン、飲みにだよ。そこが北野のい
いところなんだよな。普通の教師はこういう付きあ
いかたしてくれないぜ。飲みながら人生を語る。い
いねえ!俺、きのうオヤジに言ったんだ。明日、北
野と映画観て、その後一緒に飲むんだって」

「えーっ、オヤジさんなんて言った?」
「うん、『そうか、先生と飲むのか。それじゃあ、
先生がおごらなきゃいけないから、先生も大変だ
なあ』って言ってたぜ」

この父親の一言に北野は、負けた。北野の行きつけ
の店に押しかけ、総額4人で38460円、もちろん北野
が払わざるを得なかったのである。

「いいか、今日のことは誰にも言うんじゃないぞ。
秘密だぞ。俺の老後は頼んだぞ」と念を押したにも
かかわらず、翌日のクラスホームルームで明のやつ、
「北野!昨日はご馳走様!オヤジがよろしくってさ!」…。

あっという間に、このことが全校中に知れ渡ったのは
、言うまでもない。

                (続く)