デイリーフレネ

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2006年01月18日

vol/1123

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1123--------- 2006/01/19
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.静かな新宿の一日―風邪が大流行
2.ボランティアのみなさん―熊谷
3.ひできのお授業プラン(2)
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★今日はなんの日

1657 明暦の大火(振袖火事) 死者10万人

★今日の花言葉

万年青(おもと「母の愛」

★今日は誰の誕生日

柴門ふみ(1957 漫画家)
松任谷由美(1954歌手)
ジャニス・ジョップリン(1943 歌手)
森鴎外(1862作家)
セザンヌ(1839 画家)

★今日の名言

「美しいということは若いときにおいては、DN
Aおよび偶然の複合的帰結にしかすぎない。しか
し、年老いても美しいのは、明らかに獲得したも
のであろう」

―「ろくでなしのバラッド」
       森巣博(小学館文庫P204)より―  


※ 本日、連載小説は、記事満載のため、お休みです。

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■1.静かな新宿の一日―風邪が大流行■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● 新宿のお料理-キムチ鍋

今日のお料理はキムチ鍋。
風邪でお休みの子多く、集まったのは5人だけ…

お鍋料理は、材料を切って鍋にどんどん入れて煮込
む。手間がかからない+少人数なので、静かにスム
ーズに進むお料理。

味付け担当は、ななちゃんとスタおきょう。
「辛いの好きな人ー?」
(しーん…)
「でも辛いほうがおいしいよね」
こっそり豆板醤を一杯多めに入れる二人。

そしてしばらく煮込めば、あっという間に完成!

お鍋のふたを開けると、
「赤いよ…」ちょっと不安そうなみんな。
辛いかと思いきや
「ちょうどいい辛さだね」一安心。

みんなで二杯以上おかわりしてみごと完食でした!

● ものつくり-まな板立

お料理の前に気づいたこと。
「何かまな板がくさい!」

いつも重ねて収納しているため、通気が悪くまな板
に臭いが残ってしまう。

そこで来週のお料理までに、まな板立てを作ること
に。

「本立てを使って作ったら?」
「フックにしてつるせばいいんじゃない?」
アイデアを出す、ななちゃん・まっつぁん。

台所の空いてるスペースに収納できて、かつ材料に
無駄がないデザインを考える。

最終的に決まった案から、
「八枚のまな板を支える角材は何本必要?」合わせ
て算数の授業へ突入。

「えーっと…」計算で出すのは難しいかな?
「二枚のまな板を立てるのに角材3本必要なんだよ」

あれこれ考えて材料の量、大きさをメモにまとめる
ななちゃん。箱の側面にみんなで記念の彫刻を入れ
ることもアイデアの一つです。

■2.ボランティアのみなさん―熊谷■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm


昨日、ボラ・まきちゃんに向かって、くるみを投げ
たかい。「これ!」と、いうぼくの声と同時に、
「私の顔に傷がついたら、かいちゃん責任とってお
嫁にもらってよね!!」と、まきちゃん。

一瞬止まるかい。
「い…、いや。…無理!!」
「こらー!」というぼくも思わず顔がほころんでし
まいました。その後にかいが人に向かってくるみを
投げなかったのは言うまでもありません。


現在熊谷には毎日一人ずつのボランティアの方にご
協力を頂いています。時に優しく、時に厳しくと、
とてもよくしていただいて、本当に頭の下がる思い
です。

何よりボランティアの皆さんとの話題は、子どもの
ことが基本だということがとても嬉しいです。
「今日、○○が~しててすごいかわいかった!」
「あいつは、~してましたよ!すごいですね!!」
この様な話は、フレネ以外の場でも、もちろん絶え
間なく出てきます。単なる『共通の話題』ではなく
て『共通の喜び』といった空気がそこにはあります。

もちろん、いろいろな相談もありますが、そこから
提案も生まれてきて、とても創造的な場になってい
きます。

お互いに子どもの話を交換することでいろいろな発
見がいつも生まれていると実感です。
何よりも楽しいフレネの一角を大きく担っていただ
いています。本当にありがとうございます!

■3.ひできのお授業プラン(2)■

<五感>
   
● 具体的な進め方

まず、参加者には、今回いくつかのゲームをして遊
ぶ事を伝えておく。そして、遊びながら、一つのデ
ータを取る事も伝える。そのカードとは、ゲームを
した中で感じた事を書いておくもので、後で振り返
るが、やっている最中は他の人には見せない。

ゲームは全てで四つで、それぞれ、視覚、聴覚、味覚、
嗅覚、触覚にまつわるもの。

視覚は、何でも大抵は大丈夫だが、道路へ連れて行
き(人通りの少ないところ)、ゴールを決める。ス
タート地点に立ち、ゴール地点までの歩数を見た目
のみで予想し、その数をカードに書き込む。そして、
実際に歩いてみて、結果も記録する。

嗅覚は、何でもよいが、食べものの臭いをかいでみ
て、どんな事を感じたのかカードに書く。

味覚は、嗅覚で臭いをかいでみたものを、今度は食
べてみる、そして、何を感じたのかをカードに書く。

聴覚は、ある音源(音が出れば何でも)を用意し、目
をつぶってもらう。そしたら、音を出し、その音を持
ったまま、回りを歩き回ったり、音を遮ったりしてみ
る。それで、何をしたのかを当ててもらう。

触覚は、腕が入るぐらいの穴が両サイドについた箱
を用意し、見せないように、その中に何かを入れる。
そして、その箱に手を突っ込んでもらい、当ててもら
う。この時、箱の隙間から中が見えないように、布か
何かをかぶせておくと良いかも。そして、何だと思っ
たのかをカードに記入してもらう。全員が終わった後
に、中身を公開する。

一通り書き終わったら、今までやってきた事の確認
(カード結果の見せ合いなど)をする。そして、前
半の最後は、自分が、色々な事を知る手段を、生ま
れた時から持っているという事、それらをうまく使
うと、世界観が変わって見えるかもしれない、とい
う事を伝える。これで、前半終了。

後半は、観念の話から始まる。例の a boxの話を持っ
てきて、feelingの情報への変化、情報から観念への
話をする。

そして、もう一つ、自分の感覚以外から手に入れる
情報もあるという事を話す。そして、これらの観念
に基づいて、考える事ができる事を理性とする。理
性の話をすこしする。それでもって、その理性を使
うのが、他ではない自分だという事。そ

そして、入力の話から出力の話をする。情報の共有
としてのプチ哲学の提案で終わる。