デイリーフレネ

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2006年01月19日

vol/1124

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1124--------- 2006/01/20
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.新宿あれこれ
2.熊谷のお料理―エビチリ&チンジャオロース
3.連載小説「教師のモラル」-仰げば尊と師(6)
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★今日はなんの日

1961年 ケネディ第35代大統領就任

★今日の花言葉

きんぽうげ「こどもらしさ」

★今日は誰の誕生日

フェデリコ・フェリーニ(映画監督 伊 1920)

三國連太郎(俳優 1923)

★今日の名言

「この道を泣きつつわれのゆきしこと わが忘れな
ばたれかしるらむ」
                 ―小沢信男―

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■1.新宿あれこれ■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● 張子のお面を作る

「よう君、張子のお面を作ろう。節分に使うから、
鬼のお面ね」
「やったー!」
「ぼくも作る」
ようすけも参加したが、「できたよ」
「それなあに?」
「ガンダム」
何か、勘違いしてないか?

● 油粘土で作る

本物の粘土を使いじっくりやりたいところだが、日
も迫っているということで、油粘土でお面の型を作
る。

これに和紙を細かくちぎり大和糊と水を混ぜたもの
をぐつぐつ煮込む。柔らかくなったものをお面の型
に貼り付けるのだが…、油粘土がぬるっと溶けて…。

さてさて、うまくいくのかなあ…?

● 夜の算数

「木幡さん、息子の算数見てよ」
かつての教え子の息子が国立中学受験とかで、この
一ヶ月算数を指導することに…。

「ちょっと遅すぎるんじゃないの?」
「前から塾に行かせてって言ってたんだけれど、小
学生のときぐらいはのんびり過ごさせてやりたかっ
たから、却下したの。ところでうちの息子、どう?」

これが親に似ず、筋がいいんですねえ。数学のセンス
がいい。もう少し前からお勉強していれば、いわゆる
難関中も合格かな。

母親33歳、息子11歳の春…。

● さすがは東京の子

「木幡さん、○○って人、知っている?」と、もえち
ゃん。
「?????」

聞けば、有名なドイツの画家。
新しい画集が出版されるのでそれに合わせて来日。サ
イン会もあるのだとか。もえちゃん、ひできを誘って
銀座の書店に行きました。

数時間後、帰ってきた二人の手には、サイン入りの画集。
「これは、宝物だなあ」

二人とも東京の子ですね!

■2.熊谷のお料理―エビチリ&チンジャオロース■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日は中華料理の第二弾。今日も二品に挑戦だけど、
テキパキテキパキのみんな。とってもスムーズなお
料理!

買い物組がいない間にご飯をとぐのはかい。流しを
覗きにいくと、
「う…、寒い…。」と、背中を丸めてお米と格闘中
のかい。冷たい水を使いながら懸命の作業。

●やっぱり仕事しなきゃ!

一月に入って新しいお友達が増え、とっても賑やか
な熊谷フレネ。お料理も今までから2~3人増えた!

「みんながやってくれるから、やることがない!」
とは、今まで働きまくりだったユータ。

「今日は少しお休みさせてもらうかな。」なんて言
いながらうろうろ。だけど、仕事が出てくると、
「やったー!仕事ができた!!」と、満面の笑み!
働き
盛りだね!

熊谷にいくつかある合言葉の一つが、
「働かざるもの!」
「食うべからず!!」

それにしても、仕事を探してすることが、喜びに
変わっていっている雰囲気です。

●新しいみんなも一緒に

もちろん今日のお料理が始めての子も。
いろいろな仕事一緒にやる、という空気が流れてい
てとってもいい!

片付けの時には、ホワイトボードに仕事を明記。
「だれが、どれやろうか?」と、大きい子を中心に
話し合い。

ぼくと、ボラ・しずちゃんは
「本当にやることがないね…。」という状況です。

●大成功!

みんなの働きがあって、あっという間のお料理でし
た!

食事のほうも、
「あれっ?ご飯もう少し多めに炊いておかないとダ
メかな??」と、あっという間に売り切れ!

もちろんどのお料理もとっても美味しかった!作業
も含めて大成功だったね!!

■3.連載小説「教師のモラル」-仰げば尊と師(6)■
         
                  ―木幡 寛

キャンプ場を流れる谷川のせせらぎに、バドワイザ
ー・ハイネケンなど2ダースほどのビールが並べら
れているではないか!

(こいつら生意気な野郎だな!暗闇に隠れてこっそ
り飲んだりするのは、まだ許せる。俺も高校時代は
そうだった。それなのになんだ白昼堂々と…。教師
の権威もくそもあったもんじゃない。しかも、なに
?バドワイザー・ハイネケン?10年早いんじゃない
の?てめえら、キリンのラガーで十分だ!)

とは思ったものの、北野の口から出てきた言葉は…、
「持ってきちゃったものは仕方ないんじゃない?」
「そうよね、私もそう思うの。もう飲んでる子もい
るし…」

北野は生徒達を集めた。
「いいか、ビールを持ってきているやつがいるけれ
ど、持ってきちゃったものはしょうがない。飲んじ
ゃったやつもいるし、もう飲むなとも言わない。し
かし、ここだけにしろ。キャンプ場には他のキャン
パーもいるんだからな」
「わかってるよ。俺達、学校の伝統と名誉を傷つけ
るようなことはしません。なあ、みんな!そんなわ
けで、北野、まあ一本どうぞ」

ここからが児玉しの子の出番である。飲むは飲む…。
生徒から勧められるより前に「私にも頂戴!」

さすがに生徒達も旧制校の伝統を重んじたのか、自
分達のテリトリー以外では飲まなかった。北野も一安心。
「しのちゃん、ずいぶん飲んでいるじゃない?大丈夫?」
「だって生徒にあんまり飲ませないほうがいいんでしょ。
私がたくさん飲めば、生徒達の飲む分は少なくなるじゃ
ない。北野さんももっと飲めば?」

(続く)

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まだまだ寒い日が続きます。大寒の日には味噌を仕込
みたいと思っていましたが…。次の機会を待ちましょ
う。

皆さん、楽しい週末を!