デイリーフレネ

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2006年01月24日

vol/1126

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1126--------- 2006/01/24
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1.ジャパンフレネ新宿あれこれ
2.熊谷のものつくり―フォンダンショコラ
3.同じ夢―ひできのこと(スタ・おきょう)
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★今日はなんの日

1948 帝銀事件

★今日の花言葉

寒牡丹(かんぼたん)「天才」

★今日は誰の誕生日

ポール・ニューマン(米 俳優 1925)
盛田昭夫(ソニー創設者 1921)
マッカーサー(米 GHQ軍人 1880)

★今日の名言

「(生きるということは)さまざまな速度で死につ
つある微細な死、および崩壊の過程である」
   ―クサヴィエ・ビシャ(18世紀の臨床医)―

★ 連載小説は、本日お休みです


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■1.ジャパンフレネ新宿あれこれ■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● まな板つくり

今日のまな板立て作りの作業工程は、
・上面の角材を切る。
・ヤスリをかける。

「糸鋸使ったことある?」
「ある!」よう君。
「ある!指を切ったことがある!」
ともちゃん…

そして切った角材を、みんなでひたすらヤスリがけ!

「しほまーーーん!」と掛け声をかけ、自分を鼓舞
しながらヤスリをかける、しほ。

明日は組み立ててニスを塗ります。順調に進む作業。
目標通り、水曜日には完成かな?

● 長電話

先週一週間お休みをしていた子に、心配でお電話を
かける、しほ。

「もしもし?風邪ひいてるの?大丈夫?」と、しほ。
「うん、うん。えー!そうなの!うん、それで?」
何やら世間話。

「あ、そうだ。お誕生日おめでとう」
お祝いの言葉を述べる、しほ。まだまだ続く電話。

「今度はシー君に変わるね!」
そしてさらに続く…

しほは、とても心配していたんだね。その優しい気
持ちがしみじみと伝わってきた一面でした。

■2.熊谷のものつくり―フォンダンショコラ■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日のものつくりはメロンパンの予定だったけれど、
作り方を調べていると、
「所要時間、240分。…。えー!」
「へ?4時間???こりゃきつい…。」

急遽内容変更。中身がとろっとしたフォンダンショ
コラというケーキ作りに!

準備はあっという間。バターの湯せん、チョコレー
トの湯せんなどなど、それぞれに分担してどんどん
作っていく。

気がつけば、
「これで、おしまい?早い!」
みんなの作業が早いおかげだね!!

オーブンに入れて、待つこと15分くらい。
「できたー!」と、オーブンを開けるととってもい
い香り!
もちろんお味のほうも、
「うん!とってもおいしい!!」
「食った?おれ、もっと食っていい??」なんて。

食事が終われば、
「ようし!洗い物するぞ!」と、かい!
「えらい!!」

なんとも全てがスムーズなケーキ作りでした!

■3.同じ夢―ひできのこと(スタ・おきょう)■
   
帰国中のひでき。時間が許す限り、ほぼ毎日フレネ
に顔を出してくれる。とてもうれしいことです。

そして今日も、夕方ひょっこり現れたひでき。今日
はあれこれ話をしながら、駅まで一緒に帰ることに。

駅までの道中、ひできと話したことはまたひとつ私
の喜びになりました。

私がスタッフになってこの一年、スタッフの目が行
き届かないところはボランティアさんが見てくれて、
ボランティアさんがいないときはその役割をフレネ
の大きい子が担ってくれてきました。

「どうやって教えたらいいんだー!」
「責任は負えないよ、荷が重い」
との大きい子の言葉を聞いて、重大な負荷をかけて
るかなと懸念したこともありました。でもそんな気
持ちを救ってくれた、今日のひできの一言。

「俺は日本の大学に行くつもりだから、そのときは
ボラで戻って来ようと思っているよ」と、ひでき。
その一言こそ、今日までフレネという場所で考えな
がら、模索しながら一緒に過ごしてきた所産なのだ
、と。

フレネがいつでも、「来たよ!」とふらっと立ち寄
れる場所であることはうれしい。
それ以上に、フレネを巣立った子が次のステップに
進んだとき、新しい役割としてフレネにかかわりた
い、戻ってきたいと思ってくれることはこの上なく
うれしいことです。
フレネのみんなにとっても、スタッフにとっても大
きな支えになります。

そしてそれが現実となり、そういった形で再会でき
ることは、私のひとつの夢です。お互いに時間のか
かることかもしれないけれど…

「ひでき、じゃあまた明日ね!」
「うん、また明日!」

手を振るのは寂しいことではない。と、すがすがし
い気持ちでひできと別れた帰り道でした。