デイリーフレネ

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2006年01月30日

vol/1130

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1130--------- 2006/01/30
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.東京大学総合研究博物館-新宿のお散歩
2.お授業―一枚の掛札から(熊谷)
3.木幡マンの一夜一冊(19)
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★今日はなんの日

1948 ガンジー射殺される

★今日の花言葉

りゅうきんか「必ず来る幸福」

★今日は誰の誕生日

石川さゆり(1958 A型)
勝海舟(1823 政治家)

★今日の名言

「年老いたものが賢いとは限らず、年長者が正しい
ことを悟るとは限らない」
            ―旧約聖書ヨブ記より―


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■1.東京大学総合研究博物館-新宿のお散歩■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● 大食漢

現地東大に着いたら、まず学食でお昼ごはんを。

定食には「時計台」やら「赤門」やら東大に馴染み
の深い名前がついています。ためしに「時計台」と
いう定食を注文する、スタおきょう。

「はい、時計台おまたせ…え!?あなた?」
人の顔を見てびっくりする、学食のおばさん。
(え?何かおかしいですか??)

そしてテーブルに着くと、
「やなさーん!多いー!食べすぎー」と、よう君。

そうかなぁ?私にとっては普通の定食なのですが。
ちなみにライスは「M」サイズです!

● 博物館での収穫

「あー、おなかいっぱい」と言いながらメインの博
物館へ。博物館の中には、今度は
「あー!ウニがいっぱい!」

世界中のウニの剥製が展示してありました。

さらに生物の進化展も。
カモノハシやハリモグラは、卵を産むのに哺乳類!

ヤツメウナギやサメ・クジラは、シーラカンスより
も以前からほぼ同じ形体で生息していた、とも。

残念ながら館内は撮影禁止でしたが、おもしろい情
報の宝庫!

● 縁起物

先日まで入試ラッシュだった東大。本郷三丁目の駅
および本郷通りは、受験カラー一色!

「きっと勝つ」と縁起をかつぐ、キットカットの広
告だらけ。

さらに本郷通りの和菓子屋には、合格祈願まんじゅ
うが!
「これ食べていれば、私も東大入っていたかなぁ」
スタおきょう。
「ないない」皆、否定…

「この大学、僕が来るから」と、さらっと答えたのは!
りょうすけでした!!


■2.お授業―一枚の掛札から(熊谷)■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日は木幡マンのお授業。
「これは、何でしょう?」と、木幡マンが取り出し
たるは、どうやら掛札のような板。

「裏に何か書いてあるからね。それでは、質問どう
ぞ!」
いつもの通りにイエス・ノーで答える質問を出しな
がら、みんなで答えを推理。

あれこれと質問していくうちに、戦争と関わりのあ
ることはわかってきたけれど、その先が詰まらない…。
「じゃぁ、正解は…。」と、一文字ずつ木幡マン。

『出征軍人の家』という文字。
「何で、こういうものを掛けたんだろう?」
「………。」
これは、難しい問題。

家族を戦争に出された人たちの不満を打ち消すため
に、心の隙間を埋めようと国家として何をしてきた
のかという説明が続く。

「時代の流れに飲み込まれそうになったときに、自
分として疑問を投げかけられるようなアイデンティ
ティーを持って行かなければ。」

さらには靖国問題を『フラジャイル』という言葉を
キーワードにしながら言及。
「弱いものの立場に乗って考える、ということはや
っぱりとても大事なことなんだよ。」

その後も戦争に関わる資料をいくつか。みんな真剣
な空気に飲み込まれていくお授業でした。

■3.木幡マンの一夜一冊(19)■

● 「マルタ島に魅せられて」―地中海の小さな国

     石川和恵(1997 晶文社 2310円)

マルタ島ってどこにあるか知っていますか?かつて
地理の木幡か木幡の地理かと言われたぼくでも、こ
の国が独立国家という認識はなかった。シシリー島
の下にあるイタリアの小さな島だと思っていた。

日本人はなかなか行かない。日本初のマルタ島紀行
だそうだ。この本は、児童精神科医石川憲彦さんか
らいただいた。和恵さんは石川さんの奥さんです。

マルタ島に子ども問題の調査に訪れた二人が、実に
ゆったりと時間を過ごされたかが伝わってくる。

※ 確か1999年か2000年、東大で行われた日本教育
  社会学学会で石川さんがマルタと日本の不登校
  問題のレポート発表をするというので楽しみに
  していたのだが、急遽中止になってしまった。

最近、どこにも行っていないぼくは、こういう紀行
文を読んで自分の世界に浸る…。