デイリーフレネ

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2006年02月17日

vol/1141

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1141--------- 2006/02/17
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.木幡の著書が入試問題に!
2.スキー合宿の反省会-新宿
3.緊急ミーティング(熊谷)―お料理の改善点から
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★今日はなんの日

1564 イタリア彫刻家ミケランジェロ死去

★今日の花言葉

きんぽうげ「こどもらしさ」

★今日は誰の誕生日

オノ・ヨーコ(1933)
ジョン・トラボルタ(俳優 米 1954)

★今日の名言

「急な山を登りつめて頂上に腰をおろす旅人は
ほっと一息入れるのがもうかぎりない喜びだろ
うが、もし永久にそうやって休息していろと無
理強いされたら、彼は幸福であるだろうか?」
     
 ―『赤と黒』スタンダールより―


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■1.木幡の著書が入試問題に!■

木幡の著書「算数の出来る子どもを育てる」(講談
社現代新書)の一部が須磨学園中学校の国語入試問
題に採用されました。

「算数の得意な人も不得意な人も『なるほど』と発
見のある文章だとおもいます」と出題意図にありま
した。

しかし、算数の本を国語の入試問題に使うとは、さ
すがプロですね。問題内容もなかなか面白いもので、
これまたプロの仕事でした。

下記の須磨学園HPより問題を見ることができます。
ご参考までに。

http://www.suma.ac.jp/entrance/01.html

■2.スキー合宿の反省会-新宿■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日は、いつものミーティングに加えて、先日のス
キー合宿の反省を。
例によって、よかった点・悪かった点を挙げて、具
体的な改善策を考えます。

<よかった点>

・熊谷のみんなと仲良くできた! 
・大きな事故がなかった!
・外湯めぐりが楽しかった! 
・例年に比べてホテルで静かにすごすことができた。

<悪かった点>

・食事の片付けができていない。 
・部屋の使い方が汚い。
・ゲームばかりやっている子がいた。
・滑る時のチーム分けをもっときちんと決めた方が
 よい。

悪かった点を見直して、
・二泊三日くらいなら、ゴミは持ち帰った方がいい。
・ゲームはマナーを守ってやる。やる時間を決める。
・事前に熊谷と連絡を取って、グループ分けをして
おく。

自分だけでなく他の人の立場も考えて、改善策を考
え ました。これが普段の生活にもつながって行く
といいね! 

■3.緊急ミーティング(熊谷)―お料理の改善点から■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

実は、今日のお料理でトラブル。仕事をしている、
していない、さらには茶化したことを言ったなど。
こういうときには即座にミーティングで話し合い。
お料理が終わり次第に緊急ミーティング開始。

トラブルの原因、いきさつを確認した後、不快に
思っていることを伝える。

・いつも働いている人が同じ。(遊んでいる人が
 同じ)
・他人の仕事に対して茶化すような発言がある。
・協力が少ない
・勝手なことをしていてなかなか作業が始まらな
 い
などなど…。

「でも、人数も増えたし、やることがない時はある」
これは今までのシステムではうまく回らない部分が
出てきたということだね。と、いうことで改善策を
考える。

・リーダー制(交替)にする
・係りを作る
などなど。

「係りは前にやったけれど、『やらないといけない』
って感じがして嫌だった。」
「リーダー交替制は、いつもリーダーをやっている
人の大変さがわかるんじゃない?」
とりあえず、一人一人、一回はリーダーを経験する
ことに決定。

さらには、これから3月いっぱいまで大人はお料理
については、開始の合図を含めて一切口を出さない
ことに。(相談、質問はもちろんOK)

そのために自分達でいろいろな作業の時間等を確認
することが必要に。そこで、自分達で『一週間のス
ケジュール』をミーティングで作ることに。

とりあえずはこのシステムで行って、一ヶ月後に再
考察することに決定。

「謝罪することがあるんだけど…、」と、この場で
告げる子も。お互いのモヤモヤした気持ちを確認し
ていく上では、必要なことだね。そして、この勇気
は素晴らしい!


●大人の目から

さらには、大人の目から見て、普段の生活の中で感
じていることも発言。

「お料理も他の授業も、やらないならやらないでい
いんだけれど、やっている人が嫌な気分になるよう
なことを言う権利まではないんだよ。人のしている
仕事にケチをつけるような発言には、これから厳し
く注意するよ。」とは、ぼくから。

「自分ではふざけているつもりでも、相手はとても
嫌な思いをしていることがある。そうなるとそれは
『ふざけた発言』では済まなくなるよ。仲良くする
のはとってもいいことだけれど、少し相手のことを
考えてみてもいいんじゃないかな。」とは、ボラ・
いいちゃん。

「お料理はみんながやりたいって言う気持ちがある
からやっているのだから、それが大前提。お料理を
やらないでお弁当を持ってきて食べていても文句は
言われないんだから。」とは、お料理担当ボラ・し
ずちゃん。

少し厳しい話だけれど、このような機会に一つ一つ
見ていかないと。
誤解してほしくないのは、注意をされたことが全人
格否定には繋がらないということ。良くない『行動』
に対しての注意だということ。

「この仕事をしている上で、『この子は良いところ
が一つもない、どうしようもないヤツだ』っていう
ことがあったときには、この仕事を辞めようと思っ
ているのね。子どもに良いところがないなんてこと
はありえないでしょ?それに、そんな大人と過ごす
のは嫌でしょ?自分でも嫌だし。今、ここで仕事を
続けているっていうことは、こういうことを感じて
いないっていうことだからね。」と、ぼくから。


ぼくが熊谷スタッフになってから一年半。その間に
お料理をはじめ、いろいろなことがとっても成長し
たことも確認。今日はさらなる一歩を踏み出すため
の話し合いに
なるように…。

「また、何かあったら緊急ミーティングをしよう。」
と言うと、「うん、そのほうがいい!」との言葉でお
しまいでした。

---------
一雨ごとに春の気配、春よ来い、早く来い!
それではまた来週!

皆さん楽しい週末を!チャオ!

2006年02月16日

vol/1140

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1140--------- 2006/02/16
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.お鍋料理第三弾!じゃっぱ汁-新宿
2.お散歩―長瀞散策(熊谷)
3.ただいま執筆中!
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★今日はなんの日

1946年 ソ連が樺太、千島占有宣言

★今日の花言葉

カナリーグラス「辛抱強さ」

★今日は誰の誕生日


金正日(1942 北朝鮮総書記)
高倉健(1931 俳優)
大隈重信(1838 早稲田大学創設)

★今日の名言

「ナンクル、ナンクルナイサ」

※「どうにかなるさあ」「なんとかなるさあ」の意
 味。沖縄独特の言い回し。台風にあっても「ナン
 クルナイサア」、開き直りと共生。詳細は、「沖
 縄学」仲村清司(新潮文庫)を。

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■1.お鍋料理第三弾!じゃっぱ汁-新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● 準備は順調!

今週のお料理も、鍋シリーズ!今日は高見盛関のお
母さんのレシピで作ります。

タラを下ごしらえしてくれるのは、ななちゃん。他
のみんなは、せっせと材料を切ります。

手の空いている子はどんどん仕事を見つけて、手伝
ってくれます。とてもいいチームワーク!今日も準
備、後片付けと、短時間で済むね!

白みそで味付けをしたら完成!

● 何味?!

白みそがあまり好きではないという、しほのおわん
の中は…「黒い!なんで??」
「おしょうゆ入れたの」うーん、真っ黒。

「僕も白みそはちょっと…」新ボラ・へいちゃんま
で、しょうゆを加える…

それでもタラのだしが出て、とてもおいしかったね!

● ごちそうさまは…

「関取レシピだから、ごちそうさまは『ごっつぁん
です!』、ね」とスタおきょう。

するとりょうすけ、腰にこぶしを当てて
「ごっつぁんですっ!!」

「…ごっつぁんです」小さな声で、じゅんじ。あま
り乗り気ではないけれど、乗ってくれました。


■2.お散歩―長瀞散策(熊谷)■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm


今日は、一年ぶりの長瀞・宝登山ハイキング。ち
ょうどロウ梅が見ごろの季節ということもあって、
人がすごい!

毎回登りはロープウェーだけれど、乗り場は長蛇の
列…。
「待つくらいなら登るか!」と、登りもハイキング。

ところが、これが大誤算…。
下りしか歩いたことのなかったから、
「すぐ着くよ!」なんていっていたけれど、これが
かなりのハードコース。
「きつい!」と、みんな。

おまけにこの季節外れの暑さ!気がつけば、みんな
Tシャツという格好。しかも汗だく…。

「テッシー、まだぁ…。」
「おれも知りたいよ…。」
もうみんなクタクタ。

登ること一時間。ようやくゴールが見えてきた頃に
は、「しばらくは休憩にしようね…。」
「アイス食べたい。」と、疲労困憊。

●最大の目的、ロウ梅

お昼を食べたら、みんなで目的のロウ梅を見る。
「はぁ、いい香り…。」

ほっと一息。本当に甘くて柔らかい香りがあたりに
漂っていてみんなの顔も和らぐ。

「食べられそうな感じ!」という感想も。的を得て
いるし、こういう感性はとってもいいなぁ!


●岩畳へ

時間が余ったので、足を延ばして岩畳へ。

みんなで水切り用の石を探していると、
「化石だ!」と、ユータ。

見ると、本当に貝殻の後が残っているでは!みん
なで大興奮!びっくり!!

その後も、いろんな石を見ては、
「すごい!光ってる!!」
「ぼろぼろ崩れる石だ!」
と、たくさんの発見をしているのはしおちゃん。

「すごいなぁ、勉強になるなぁ。」と、つぶやき続
けていたしおちゃんでした!


本当に暖かい(暑いくらい!)の一日。ひぃひぃ言
いながらもみんな良く歩いたね!

帰りの電車はいつもと同じようにみんなぐっすりで
した!お疲れ様!!

■3.ただいま執筆中!■
   
4月発行予定の新書の原稿が全然間に合いそうに無
い木幡です。そこで、今週は自宅にて原稿執筆とあ
いなりましたが…、これまた全然筆が進まない。

机の周りを片付けたり…、片付け途中に読みかけの
本が出てきて読み出したり…。あれ、メールが…。
添付ファイル付き。「木幡さんの好きな車があった
ので写メールしまぁす」、シトロエンの写真が送ら
れてきました。しかし、名前なし。

誰からだろう?ますます筆が進まない木幡です

2006年02月15日

vol/1139

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1139--------- 2006/02/15
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.愛の味―バレンタインな一日
2.ものつくり-レアチーズケーキとフォンダンショコラ
3.お授業―『海亀のスープ』熊谷
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★今日はなんの日

1877 西南戦争始まる

★今日の花言葉

杉の葉「君のために生きる」

★今日は誰の誕生日

ガリレオ・ガリレイ(天文学者 1564)

★今日の名言

「人は先を予測して生きていく。学習とは予測のシュミレ
ーションでもある。」
―木幡寛―

※ という木幡、相変わらず行き当たりばったりの生き方
  をしている。明日は明日の風が吹く…。金は天下の回
  り物…。
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■1.愛の味―バレンタインな一日■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

チョコレートの箱を開けたとたん、猛烈な勢いで集ま
ってくる、男の子たち!待ってました、と言わんばか
り。

「はい!りょうすけ、チョコレートどうぞ」
スタおきょうから、りょうすけへ。
「…愛の味がする」しみじみと味わうりょうすけ。

そんなに喜んでもらえると、渡しがいがあるねぇ!

■2.ものつくり-レアチーズケーキとフォンダンショコラ■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● お料理上手

「これ作ろうと思って」
ちせちゃんは、レアチーズケーキの材料を、スタお
きょうは生チョコとフォンダンショコラの材料を持
参。

「みんなで作ろうよ!」
今日はお料理上手な女の子が揃っている火曜日だか
らね!

もえちゃん・ちせちゃん・まちこちゃんというこの
三強!本当に手際がよい。
「卵を泡立てすぎるとよくないよ」
「下にアルミホイルひいたら、よく冷えるよね」な
どなどお料理の知恵も豊富!

● 作ったケーキたちは…

今日はバレンタインデー。
「男の子、みんな食べたかな?」と、男の子優先。
作ったフォンダンショコラは、新宿の男の子とテッ
シーへ贈呈です。

「僕のは甘いものはやめてね」と言っていた木幡
マンには、おせんべいにしました!

■3.お授業―『海亀のスープ』熊谷■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日は久しぶりに『海亀のスープ』の推理クイズ。
知っているのは二人だけ。二人はちょこちょこヒ
ント。

「ある男の人が海辺のレストランで『海亀のスープ』
を頼みました。それを食べた後、その人は自殺してし
まいました。なぜでしょう?」
これを「はい」「いいえ」で答えられる質問を使って
推理していく。

「浦島太郎と関係ありますか?」
「関係ない!!」
このお話と関係のない質問に対しては、この様に答え
ていくことに。

鋭い質問を連発したのは、しおちゃんにかい。
「はい!!!」との答えがでると、
「おー!!すごい!!!」

一時間かけての推理でした!
「わかったときには鳥肌が立った!」
もう一題やりたかった(こっちが本命)けど、
「もう、くたくただぁ。めちゃくちゃ頭使ったよ!」
ということで、今日はおしまい!

●渋い!古い!

今日は歌の合唱も。

まさると歌っていると、横でちょこちょこ相槌を入れ
てくるのは10歳のかい。

『神田川』『22歳の別れ』『あの素晴らしい愛をも
う一度』など、フォークソングを次々と歌っていくか
い。
「よく知ってるね!!」

しまいには、
「『少女A』とか知らない?」とは、10歳のかい!!
「なんでそんな歌知ってるの?」
「そりゃ、知ってるよ!じぃれぇたぁい~♪」
もう、大爆笑!!


●バレンタインデーでした!

フレネにつくと、
「チョコ、くれ!!」と、かい。

そう。今日はバレンタインデーでした。女の子達は
おうちで作ってきてくれたし、はるきママ、ボラン
ティアの方からも!嬉しいねぇ!!

手持ち無沙汰になると、
「バレンタインデー、キーッス♪」
と、歌っていたのはもちろんかいです。

vol/1138

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1138--------- 2006/02/14
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.おりこうちゃん新聞・第7号!-新宿
2.フレネポストができた!
3.
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★今日はなんの日

1987 国鉄が分割、民営化でJRに

★今日の花言葉

かみつれ「逆境に負けぬ強さ」

★今日は誰の誕生日

ビッグ・モロー(俳優 米 1932)
※ ビッグ・モローといえば、「コンバット」!

★今日の名言

「実在とは動きである。実在するのは、でき上がってし
まったものではなく、できつつあるものだけであり、変
化している状態だけである。」
           ―ベルグソン(仏 哲学者)―


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■1.おりこうちゃん新聞・第7号!-新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● スキー旅行の思い出

さっそく先週行われた、スキー旅行について新聞記事
にしました。

「スキー楽しかった?」と聞くと、
「楽しかったよ!」
「どんなところが?」
「…テッシーに怒られたこと」
と、ともちゃん。それは悲しい思い出??

りょうすけの記事はイラスト付き。
「みんなも一度は行ってみよーーーー」と。そうと
う楽しかったのかな。

● その他の記事

スキーに参加しなかった、しほは自分の特徴につい
ての記事を。
「しほまんの顔は、アンパンでできてるー、クレヨ
ンしんちゃんの声がうまいー」

シー君は、春についての詩を。
「春-やすらかな季節
春-天国のような季節
春-よろこびの季節
梅雨がなく 春が二度あれば これ以上のよろこび
はない」

■2.フレネポストができた!■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

りょうすけ発案、「フレネポスト」!
これだけ大きいのに、まだその存在に気づいていな
い子多数…。

いろんな意見を募集中!

■3.ものつくりー簡単ティラミス―熊谷■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

スキー明けの今日。
「まだスキーボケなんだよね…。」と、ユータ。
集まる時間も普段より遅い。なんともぼんやりとし
た一日。

そんな中でもものつくりは実行!今日は洋菓子のテ
ィラミスに挑戦。
「本当は、マスカルポーネチーズっていうのを使う
らしいんだけど、売ってる??」
「いやぁ…、多分ないんじゃないかなぁ。」
今日はクリームチーズで代用。

買い物から帰ってきたら、すぐに作業開始。卵黄・
卵白を分け、砂糖を混ぜ、湯せんして混ぜる…。

そこへクリームチーズなどを入れてひたすら混ぜて
冷ます。
「はい、これやるよ!」
「よろしくねー!」
と、自分達でレシピ片手に役割分担。これはあっと
いう間!

最後にメレンゲとホイップを混ぜて、砕いたビスケ
ットの上にこれを乗っけていけば出来上がり!

泡立てるのが少し大変だったけれど、みんなとても
早い!混ぜている姿も、様になっている!

そして、あっという間のできあがり!
「美味しい!なんちゃってティラミスなのに上出来
だよ!」

大成功のお菓子作りでした!

vol/1137

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1137--------- 2006/02/13
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.飛ぶ教室in「野沢温泉」!
2.連載小説「教師のモラル」-仰げば尊と師(12)
3.木幡マンの一夜一冊(20)
==================================================
★今日はなんの日

1875 平民に苗字をつけることを強制

★今日の花言葉

アマリリス「素晴らしい美」

★今日は誰の誕生日

南こうせつ(1949 AB型)

★今日の名言

「必要なのは機械より人間性だ。兵隊たちよ、機械の頭
と機械の心をもった連中に、あなた自身を売り渡しては
ならない。」

※ 「チャップリンの独裁者」ので、独裁者にそっくり
  の床屋が壇上で叫んだ言葉の中の一節。

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■1.飛ぶ教室in「野沢温泉」!■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今年も行ってきました!野沢温泉へ!
災害救助法適用になるぐらいの豪雪!もう、雪雪雪!

詳細は上記ホームページの「おーい仲間たち」を見
てください。木幡が目にした幾つかのエピソードを…。

● 吹雪いて見えません…

リフトに乗って中・上級コースへ!山の頂上近くな
ので吹雪いていて先が見えない。一日だけ上級コー
スの木幡(二日目以降は、足が張ってスキー操作が
うまく行かない)、早々と退散。

下のゲレンデでTVゲレンデ情報を見ていると、積
雪5メートル30、温度マイナス11度…だって。やっぱ
戻ってきてよかったわ…。

● レース!滑降!

「レースやろうぜ!」
「競争はいやだからやらない」
「軟弱者!」
参加者は、じゅん君、まさる、まっつぁん、ドラゴ
ン、そして木幡。

「初心者のおれが、なんでレースに出なきゃいけな
いの?!」
「まあまあ、話のタネに」
何とかごまかしなだめて、じゅん君を無理矢理レー
スに参加させる。

初心者向け林間コースのハンデイ付き滑降レース。
じゅん君出発後3分でまっつぁん、さらに2分後、ド
ラゴン・まさる・木幡。

結果は、1位まっつぁん・まさる、2位木幡、3位ド
ラゴン…。
ところがじゅん君をどこで抜いたのか記憶にない。
「コースを外れて新雪の中でもごもごやってた人
いたよね。あれじゃない」

5分後、滑り降りてきたじゅん君、「おれは、転ん
でいない!」

● なんてったって温泉!

野沢と言えば外湯が充実。女の子達と一番遠くにあ
る外湯に行きました。

とにかくお湯が熱いんです!浴槽にゆっくり入り、
中でじっとしている。お湯が動くと熱くてたまらない。

女湯からは「あつーい!」「入れないよー!」の悲
鳴…。結局、お湯を身体にかけてきただけだって…。


■2.連載小説「教師のモラル」-仰げば尊と師(12)■

                 ―木幡 寛

「なんだ、寝てるの?起きてよう、相談があるの。布
団のままでいいからさあ」
三人の女生徒は、30分ほどあれこれしゃべり、北野は、
うんうんなるほどとあいづちを打ちながら、アドヴァ
イスを与えた。この辺は、さすがにくさっも鯛、素っ
裸でも教師というべきだろう。

ひとしきり悩みを打ちあけたあと、三人の女生徒は
「じゃあ、また明日ね!飲みすぎるんじゃないよ」と
帰っていった。

この時、北野は決心した。あの原稿は断ろう。

布団の中に入っているとはいえ、生まれたままの姿で
悩みを聞き(しかも女生徒!)アドヴァイスする教師
なんて前代未聞である。例えその事を彼女達が知らな
くてもである。

そんな教師に「モラル」について書く資格はなのだ。

北野はコップに冷酒をつぎ、ぐっと一気にあおぎ、た
め息をつくのだった。

(完)

※ この話は、すべてフィクションです。あまり詮索
  しないでね。
     


■3.木幡マンの一夜一冊(20)■
          
●「人びとの旅路」
   内海隆一郎(1993 新潮文庫 360円 絶版)

谷口ジローのマンガのからこの作家を知った。短編
の名手である。日本のオー・ヘンリーといっていい。

市井の人たちの日常をみつめる優しいまなざし…。
人の心の中はなかなかわからないものだが、哀しみ
と優しさのはざ間から見えてくる心のひだ…。

ある地方都市の地方新聞の文化欄で23年前に別れた
妻と娘らしい写真を発見した男が取った行動は…。
最初の「再会」を含め、21の珠玉の短編集。

この本を含めて「人びと」シリーズが8冊でているが、
絶版や増刷予定なしでなかなか手に入りにくい。ぼ
くの手元に2冊の「人びとの旅路」があるがいずれも
ネットショップで購入したもの。

しかし、値段が違いすぎる。1冊は100円。もう1冊は
1000円。古書の値段は、あって無きようなもの…。

360円で絶版、1000円でもお買い得だと思うけれどな…。