デイリーフレネ

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2006年02月15日

vol/1137

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1137--------- 2006/02/13
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.飛ぶ教室in「野沢温泉」!
2.連載小説「教師のモラル」-仰げば尊と師(12)
3.木幡マンの一夜一冊(20)
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★今日はなんの日

1875 平民に苗字をつけることを強制

★今日の花言葉

アマリリス「素晴らしい美」

★今日は誰の誕生日

南こうせつ(1949 AB型)

★今日の名言

「必要なのは機械より人間性だ。兵隊たちよ、機械の頭
と機械の心をもった連中に、あなた自身を売り渡しては
ならない。」

※ 「チャップリンの独裁者」ので、独裁者にそっくり
  の床屋が壇上で叫んだ言葉の中の一節。

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■1.飛ぶ教室in「野沢温泉」!■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今年も行ってきました!野沢温泉へ!
災害救助法適用になるぐらいの豪雪!もう、雪雪雪!

詳細は上記ホームページの「おーい仲間たち」を見
てください。木幡が目にした幾つかのエピソードを…。

● 吹雪いて見えません…

リフトに乗って中・上級コースへ!山の頂上近くな
ので吹雪いていて先が見えない。一日だけ上級コー
スの木幡(二日目以降は、足が張ってスキー操作が
うまく行かない)、早々と退散。

下のゲレンデでTVゲレンデ情報を見ていると、積
雪5メートル30、温度マイナス11度…だって。やっぱ
戻ってきてよかったわ…。

● レース!滑降!

「レースやろうぜ!」
「競争はいやだからやらない」
「軟弱者!」
参加者は、じゅん君、まさる、まっつぁん、ドラゴ
ン、そして木幡。

「初心者のおれが、なんでレースに出なきゃいけな
いの?!」
「まあまあ、話のタネに」
何とかごまかしなだめて、じゅん君を無理矢理レー
スに参加させる。

初心者向け林間コースのハンデイ付き滑降レース。
じゅん君出発後3分でまっつぁん、さらに2分後、ド
ラゴン・まさる・木幡。

結果は、1位まっつぁん・まさる、2位木幡、3位ド
ラゴン…。
ところがじゅん君をどこで抜いたのか記憶にない。
「コースを外れて新雪の中でもごもごやってた人
いたよね。あれじゃない」

5分後、滑り降りてきたじゅん君、「おれは、転ん
でいない!」

● なんてったって温泉!

野沢と言えば外湯が充実。女の子達と一番遠くにあ
る外湯に行きました。

とにかくお湯が熱いんです!浴槽にゆっくり入り、
中でじっとしている。お湯が動くと熱くてたまらない。

女湯からは「あつーい!」「入れないよー!」の悲
鳴…。結局、お湯を身体にかけてきただけだって…。


■2.連載小説「教師のモラル」-仰げば尊と師(12)■

                 ―木幡 寛

「なんだ、寝てるの?起きてよう、相談があるの。布
団のままでいいからさあ」
三人の女生徒は、30分ほどあれこれしゃべり、北野は、
うんうんなるほどとあいづちを打ちながら、アドヴァ
イスを与えた。この辺は、さすがにくさっも鯛、素っ
裸でも教師というべきだろう。

ひとしきり悩みを打ちあけたあと、三人の女生徒は
「じゃあ、また明日ね!飲みすぎるんじゃないよ」と
帰っていった。

この時、北野は決心した。あの原稿は断ろう。

布団の中に入っているとはいえ、生まれたままの姿で
悩みを聞き(しかも女生徒!)アドヴァイスする教師
なんて前代未聞である。例えその事を彼女達が知らな
くてもである。

そんな教師に「モラル」について書く資格はなのだ。

北野はコップに冷酒をつぎ、ぐっと一気にあおぎ、た
め息をつくのだった。

(完)

※ この話は、すべてフィクションです。あまり詮索
  しないでね。
     


■3.木幡マンの一夜一冊(20)■
          
●「人びとの旅路」
   内海隆一郎(1993 新潮文庫 360円 絶版)

谷口ジローのマンガのからこの作家を知った。短編
の名手である。日本のオー・ヘンリーといっていい。

市井の人たちの日常をみつめる優しいまなざし…。
人の心の中はなかなかわからないものだが、哀しみ
と優しさのはざ間から見えてくる心のひだ…。

ある地方都市の地方新聞の文化欄で23年前に別れた
妻と娘らしい写真を発見した男が取った行動は…。
最初の「再会」を含め、21の珠玉の短編集。

この本を含めて「人びと」シリーズが8冊でているが、
絶版や増刷予定なしでなかなか手に入りにくい。ぼ
くの手元に2冊の「人びとの旅路」があるがいずれも
ネットショップで購入したもの。

しかし、値段が違いすぎる。1冊は100円。もう1冊は
1000円。古書の値段は、あって無きようなもの…。

360円で絶版、1000円でもお買い得だと思うけれどな…。