デイリーフレネ

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2006年03月07日

vol/1152

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1152--------- 2006/03/06
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.熊谷でのお授業―大喜利
2.熊谷でのお授業 その2―アクロスティック
3.木幡マンの一夜一冊(23)
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★今日はなんの日

1957 黒いアフリカ、ガーナが独立

★今日の花言葉

ひなぎく(明朗)

★今日は誰の誕生日

アンジェイ・ワイダ(映画監督 ポーランド 1926)
ミケランジェロ(芸術化 伊 1475)

★今日の名言

「子孫のために計画を立てる場合、美徳は相続されな
いということを忘れてはならない」
   ―トーマス・ペイン『コモン・センス』より―

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■1.熊谷でのお授業―大喜利■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

先日新宿でも行っていた授業。

「この前、電車の中で小学生の遠足に出会って…、」と
木幡さんのエピソードを紹介。

そして本題。
『口を閉じなさい。○○じゃないんだから。』
の○を埋めるというもの。

「んー、」と、みんなが考えている中、まさるが連発!
「壊れたレコードじゃないんだから!」
「近所のおばさんじゃないんだから!」

「なー!座布団一枚だ!」と、大爆笑でした!


■2.熊谷でのお授業 その2―アクロスティック■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

人の名前などの頭文字を使っての作文。
「お互いの自己紹介をしてみよう!」と、いうこと
で二人一組になって、お互いの名前、さらには『ジ
ャパンフレネくまがや』という文字を使って。

作品をいくつか紹介

ジ 時期は来た!
ヤ ヤングピーポー
パ パスポート見せ、
ン 「サイドシーイングです。」
フ フライト、オン!
レ レッツ青春
ネ ネクストエイジ
く 苦労しながら
ま まったりと
が ガッツでらくらく
や やってやる!

ジャ ジャイアンいきなり
パン パンチする
フ  振り向いて
レ  連続
ネ  ネコパンチ
く  くるくる飛んで
ま  回し蹴り
が  がんがんせめられ
や  やっつけられた

かいの作品は、こんなもの…↓。

て 手加減しないよ
し しかとするなよ
ま 負け犬
ひ 光ゲンジをぶんなぐる
ろ 炉辺大好き
し 白魚食えない

みんな大爆笑の中、
「これ!」と、ぼくに言われるかいちゃんでした!

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ちなみに木幡の場合はこうです。
これで30年やってきました。

こ ことばはいらない
は はあとだけ
た ただ
ひ ひとはいう
ろ ろくでなし
し しかしにくめない

■3.木幡マンの一夜一冊(23)■
 
●『だれも沖縄を知らない』
森口 害谷(もりぐち・かつ)筑摩書房

この本の帯にこう書かれている。
『きれいな海、あたたかい人たち、それだけ?』
いやあ、この本を読んで沖縄を再認識しました。無
知ほど恐ろしいことはありません。

1978年の日教組全国教研が復帰後初の沖縄で開かれ
た。その時、埼玉県の正会員として算数分科会に参
加して以来、何らかの形で毎年沖縄に行っていたぼ
くだけれど、沖縄についてなあーんにも知らなかっ
たんだということがよくわかりました。

例えば、40年前、伊是名島の海岸で森口さんが写し
た少年達の集合写真。彼らはその後、どういう人生
を送ったのか…?彼らの軌跡は戦後沖縄の縮図その
ものを写し取っている。集団就職先での差別、自殺、
ヤクザ社会…。

また、ハンセン病に罹ったばかりに捨てられてしま
う人びと…。ある島では、たった一人で数十年もハ
ンセン病の老婆が生き抜いていた。

この本は、沖縄の27の離島を巡り、そこでの問題を
浮き彫りにした労作である。必見!

ちなみにこの本には、ジャパンフレネが毎年訪問す
る鳩間島も大和からの里子問題で登場する。

※ 昨年、鳩間島を舞台にしたテレビドラマ『瑠璃の
  海』の原作(『子乞い 沖縄離島の歳月』)も森
  口さんである