デイリーフレネ

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2006年04月26日

vol/1173

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1173--------- 2006/04/25
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.ガリ版印刷、初挑戦!
2.お授業―母国語を奪われるということ
3.ジャパンフレネあれこれ
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★今日はなんの日

1932 第1回日本ダービーが目黒競馬場で開催

★今日の花言葉

ゼラニウム「決心」

★今日は誰の誕生日

つかこうへい(1948)

★今日の名言

「一見、勝つことを目的としているのだが、じつは、
心理の深層部においては、賭けに敗北し、破滅を迎
えることによって、すべてを解消したいと願ってい
る」
      ―バーグラー『賭博の心理学』より―

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■1.ガリ版印刷、初挑戦!■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

ジャパンフレネ新宿には、3台のガリ版印刷機がある。
昔、木幡マンはガリ版印刷で毎日学級通信を出してい
たんだよ。

いつか、フレネでガリ版にチャレンジしようと、ネ
ットオークションで3台も手に入れました。そして、
本日はいよいよガリ版印刷にチャレンジ!原紙にガ
リ切りした「おりこうちゃん新聞」を印刷しました。

「これ、どうやって印刷するかわかるかな?」
三重県から送られてきたガリ版印刷機を開けてみると、
昭和52年の新聞が挟まっていた。

「これ、少なくとも昭和52年までは使われていたん
だね。西暦では何年?」
「1977年ですよ。私の生まれた年と同じだ!」と、
スタおきょう。年がばれるね。

昔ながらの機材にみんな目が点!
やり方のお手本を見せる、木幡マン。
「きれいにインクが出てるかな?」
「おー!出てる出てる!!」

やり方を確認したら、今度はみんなで順番こに印刷
に挑戦!
「最初の方はもっと力を入れたほうがいいね」
みんなのアシストをしてくれるちせちゃん!

今までの手書きの記事も、それぞれの個性が出ていて
おもしろかったけれど、
「印刷だから、これならおうちに持って帰れるね!」

大事そうに自分で刷った1枚を持って帰る、よう君。

みんな終わった後は、手が真っ黒!楽しい作業でした!!

■2.お授業―母国語を奪われるということ■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

「これから話していい言葉は英語だけ!それでイン
スピレーションゲームをやってね。日本語使った回
数はチェックするからね。始め!」
いきなり始まって、とまどうみんな。

英語を知らない子も
「レッド、フルーツ??」という感じで何とかゲー
ムを進める。

●日本語独自のもの

5分で日本語禁止は終了。終わってから、歴史のお
話へ。
「こうやっていきなり、『日本語を使っちゃだめ!』
って言われたら、どんなことで困る??」

「普段の会話」「買い物」などなどいろんな意見。
「だけど、もしもみんなが英語がペラペラだったら
会話とかは困らないよね。本当に困ること、母国語
を失って無くなってしまうものは?」

俳句や短歌といったものは無くなってしまうね。
「カルタとかもできなくなっちゃう。」と、かい。
「あー、文化かぁ。」と、のんちゃん。

また、『ご飯』と『お米』と違いと『rice』の
表現についても紹介。母国語は、日常生活はもちろ
ん、文学だけではなくて様々な文化と密接に関わっ
ている。

言葉を奪うということは、相手の文化そのものを踏
みにじるということに繋がるんだね。

●歴史のお話へ

最後に、日本が『皇民化政策』の名の下、アジア近
隣諸国にどのようなことをしてきたかについても言
及。

「みんなは、今のゲームで日本語使ってしまっても、
その回数を数えられただけだけど、戦争中には、そ
の回数だけ罰があったようなものなんだね。時には、
スパイ容疑で殺されたりもしたんだよ。」
「いきなりそれじゃ、きつくない?」
「でも、本当のことなんだよね。」

『最後の授業』の小説を紹介して今日はおしまい。
お互いの文化を尊重しあうことができなくては、相
互の理解はありえないね。


■3.ジャパンフレネあれこれ■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● 春らしいもの??

みんなを2チームに分けてそれぞれにデジカメを。
そして、「春らしいものをより多く撮る!」という
課題。

「春らしいものと言ったら??」
と、まずは出発前にみんなで出しあってみる。
花、草、空などなど、みんな春だと感じるものをた
くさん挙げていく。

そんな中、
「春らしいもの…。カップル??」
というかいに大爆笑!

● 不審人物?

先日、生まれ故郷の北見市に帰った木幡マン。生家
のあった場所をうろうろきょろきょろ。

なーんにも残っていない。家はすでになく、更地に
なっていた。なんたって45年ぶりだもの…。

付近をうろつき写真を撮っていると…、向かいの家
から爺さんが出てきて…、「なんか調査してるんか
い?!」と胡散臭そうに言う。

「いや、あの…、ぼく45年前ここに住んでいたんで
す。名前は、木幡っていうんですけれど…」
「???ん、ひろしちゃんかい?」

ひえー、ぼくのこと覚えていたんだ!ばあさんも家
から出てきて、「いやあ、赤い靴はいて青い帽子被
ってねえ、変な人がいるってじいさんに言ったんだよ」

不審人物に思われても仕方ないか…。
「家でお茶でも飲んでいきな」

昔話に花が咲きました。