デイリーフレネ

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2006年10月12日

vol/1237

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1237--------- 2006/10/12
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.タラモ風ミネストローネ―新宿
2.お料理中にこんなことが…
3.熊谷のお散歩―体育館
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★今日はなんの日
1492 コロンブス、新大陸を発見

★今日の花言葉
こけもも 「反抗心」

★今日は誰の誕生日
秋山仁(数学者 1946)

★今日の名言
「愛の支配するところ、権力欲は存在しない。権力
が幅をきかせるところに、愛はない。両者はお互い
の影なのである。」
     ―カール・ユング(精神病理学者)―


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■1.タラモ風ミネストローネ―新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2006.htm

今日のお料理は、ミネストローネ。今回は、肉団子
を入れてタラモ風にします。みんなで手分けをして
とにかく野菜を1cm角に刻む!

タマネギの脅威に倒れる、よう君。目をやられまし
た…。タマネギなんてへっちゃらなのは、ともちゃ
ん!最強の女!

切った野菜をどっさり鍋で炒める!
「給食のおばちゃんみたい!」と言って、炒めてく
れるのは、しほ。これまた力強い!!

そしてトーストを添えて、出来上がり!肉団子とパ
スタを入れて、ボリュームたっぷりのスープ。
「おいしい!」

みんなおかわりの逸品でした!


■2.お料理中にこんなことが…■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2006.htm

新宿フレネでパソコンなどのゲームができるのは、
12時から13時半まで。これは子どもたちがミ
ーティングで決定したこと。

お料理のある水曜日は、作業が昼時をまたぐから、
必然的にゲームをやる時間はなくなる。

「僕、やっぱりお料理やらない」と、突然言い出
したけんちゃん。理由は「ゲームがやりたいから」。
さらに野菜をたくさん切らなければならないこと
を知って、「やっぱり私もやらない」と、しほ。
面倒臭かったのかな?

二人とも「食べる」と言ったので、その分の食材は
買ってきてある。作業の分担もあるし、気分でやっ
たりやらなかったりされるとみんなが困る。

「必ずやれと言ってるわけではないよ。やると言っ
たのは自分なんでしょ。嫌になったら放棄するの?
そして出来上がっておいしそうだったら、やっぱり
食べるって言うの?自分の都合しか考えてないんじ
ゃないかな。みんなに協力しないで、自分の主張だ
け通るなんてことはないからね」スタおきょう。

すかさず再び料理に参加する、しほ。何か考え直し
たのかな?けんちゃんは、出来上がったスープを見
て「おいしそう…やっぱりお手伝いすればよかった」

「一緒に食べていいよ。だけど、私もみんなも君の
ことをわがままだと思ってしまうよ。どうすればい
いか考えてごらん」
信用という問題もある。
「片づけを一生懸命やるし、これからは途中でやめ
たりしない」と、けんちゃん。

自分の決めたことは責任を持って取り組んでほしい。
一人でやっていることではないと考えた上で。

お料理だけに限らず、さまざまな場面でそういう姿
がみられるといいなぁ…。

■3.熊谷のお散歩―体育館■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2006.htm


今日のお散歩は体育館。
「今日は何をやろう??」
持っていったものは、バトミントン、卓球などなど。

ついた瞬間に始まったのはドッヂボール!運動
会に向けての猛練習開始!
「どうやったら、速いボールが取れる?」
「もっと速く投げたい!」
それはそれは、部活のように練習。大人はもうヘ
ロヘロ…。

しかし、若いみんなはその後も体育館を動き回る!
「卓球台、貸して下さい!」と、卓球台を借り、手
が空いたらバドミントン。そして、最後はゴールも
ないのにバスケットの練習。

「ダムダムダム…。」と、鳴るドリブルの音。ゴー
ルも無いのに…。

時間いっぱいに動き回った!
「筋肉痛にならないように、整理運動しておこう…。」
と、ユータ。

運動会の練習と言うにはあまりにハードに動き回
りました…。大人は突き指したりと、ダメージ多しで
す…。運動会当日、心配…。(大人だけ。みんなは
すっきりした顔)

2006年10月11日

vol/1236

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1236--------- 2006/10/11
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.ベトさんのニュースから―新宿
2.渋いお料理は熊谷です―カレイの煮付け
3.木幡マンの一夜一冊(35)
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★今日はなんの日
1968(昭和43) 永山則夫連続射殺事件

★今日の花言葉
みそはぎ 「愛の悲しみ」

★今日は誰の誕生日
ケイン・コスギ(1974)

★今日の名言
「同胞のアメリカ国民諸君、国が何をしてくれるか
ではなく、国のために自分が何をできるかを問うて
もらいたい。世界の同胞諸君、アメリカが何をして
くれるかではなく、人類の自由のため、みんなでな
にができるかを問うてもらいたい。」
          ―ケネディ大統領の就任演説

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■1.ベトさんのニュースから―新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2006.htm

「この人誰か知ってる?」
車椅子に乗った若い男性の写真。

「日本人じゃないみたいだね」
「この前ニュースに出てた!」と、シー君。
「でもこの人、片方の足がないね…事故で?」と、
かずき。

そう。でも、事故ではないんだね。かと言って、
彼の母親が悪いわけでもなんでもない。

かつてのベトナム戦争で使用された枯葉剤。それ
がどのように生物へ、ひいては人体へ影響を及ぼ
したか。写真の男性、ベトさんもその被害者の一
人。

「この双子の赤ちゃん…つながってる」絶句する
みんな。
「う…気持ちが悪くなってきた」
気持ちが悪いと思ってしまうけれど、このように
生まれ、生きている人がいるというのが事実。

「原爆で降伏しなかったら、日本も枯葉剤を散布
されてたかもしれないんだよ」
そして日本はアメリカに対して、枯葉剤を輸出し
ていたようだ。

とても人事の話とは思えない。

歴史は続いていくもの。そして同じ日本人の歴史
であっても知らないことがたくさんある。

「関与してないこと・しらんぷり」ではなく、私
たちはこれまでのことを知って、同じ過ちをしな
い責任があるね。

■2.渋いお料理は熊谷です―カレイの煮付け■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2006.htm

今日は煮付けのお料理。
「そういや、今までやったことがなかったなぁ。」
とのこと。

買出しに行って目に付いたのはカレイと、秋刀
魚!やっぱり目の前に秋刀魚があると食べたく
なる…。
「秋刀魚は塩焼きに!」と言っていたけれど、木
炭がなくて、秋刀魚も煮付けに。

魚の下準備さえ終われば、後はコトコトと…。
「うん!とってもいい香り!」

汁物は豚汁に。これがまたかなりの具沢山!これ
はなみが担当したのだけれど、
「すごいことになってるけど、いいのかな?」
見ると、具がとんでもない量になっている!
「ほら、これも女性の料理ね!ね!」

みんな揃って、「いただきます!」
「うまい!」
上出来だったみたい!

「おれはこの汁だけで飯を食えちゃうよ!」とはか
いでした。レパートリーがまた一つ増えたね!

■3.木幡マンの一夜一冊(35)■

●『戦争廃墟』石本馨(ミリオン出版 1900円)

かつて走っていた沖縄軽便鉄道<与那原線>の跡を
大正時代の地図に現代の地図を照らし合わせながら
歩いたことが二度ある。

一度目(1990年)は、鉄橋跡の橋げたに弾痕が残り、
確かに戦争があったことが偲ばれた。しかし、二度
目(一昨年)に歩いてみると、鉄橋跡はすでになく
なり、川には暗渠がかけられていた。

こうして、戦争はどんどん遠ざかって行く。

この本は、太平洋戦争時の旧日本軍の廃墟を教えて
くれる。全国各地に残る特攻基地。幻の東京・立川
米軍基地、今も大砲が往時のまま残る小笠原諸島…
。北海道から鹿児島まで厳選した戦争廃墟を収録し
ている。

今、見にいかなければ戦争は遠ざかる。昨日のこと
は昨日の眼で見よ。

2006年10月09日

vol/1235

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1235--------- 2006/10/10
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.まったりな新宿
2.お授業―社会的手抜きから心理学
3.木幡マンの一夜一冊(34)
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★今日はなんの日
この日はスポーツの記録が目白押し!
1962 ファイティング原田ボクシング世界フライ級
王座獲得
1968 江夏豊(阪神)年間奪三振数401個の世界新記

1969 金田正一(巨人)400勝達成
1976 具志堅用高世界ジュニアフライ級王座獲得

★今日の花言葉
メロン(飽食)

★今日は誰の誕生日
野坂昭如(作家 1930)

★今日の名言
「いま、世界の他の土地が私の小さな努力を求めて
いる」

            ―チェ・ゲバラ―

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■1.まったりな新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2006.htm

● 今日はお部屋で…

今日のお散歩は、航空公園!のはずでしたが…暴風
雨のため遭えなく中止。
一日お部屋の中で過ごす。

みんなでゲームをしたり、粘土細工をしたり、パソ
コンで絵を描いたり。

なかでも盛り上がったのは、「カタン」というボー
ドゲーム。

カードを交換する際、交渉が決裂すると、
「この鬼!おじさん!」ついに本音が!?
(ちなみにおじさんと呼ばれたのは、ボラひろきさ
ん・・・)

外に出られないうっぷんを晴らすべく、にぎやかな
一日でした。

● 電球が切れた!

新宿フレネのおトイレの電球が切れました。

日が暮れるのが早くなったので、午後にはトイレの
中は真っ暗に。

すると、
「これじゃあ、出るものも出ねぇや!」と、りょう
すけ。これには一同大爆笑!

出るもの出ないと困るので、大至急電球を交換!


■2.お授業―社会的手抜きから心理学■
 ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2006.htm

今日は、簡単に心理学のお話。
「みんなで何か重いものを持つとするでしょ?たく
さん人がいるからそんなに重くないはずなのに、
ちゃんと持てなかったりすることってない??」

「全員で持つんだから、普通に人数分の力じゃな
いの?」
これがまたなかなかそうもいかないんだねぇ。
「どうして、そういう風になるのかな?」
「やっぱり、誰か持ってくれてるって思うし…。」
「思っているだけじゃなくて、思っていなくても無意
識にそういう風に働くんだね。」

今日は社会心理学のお話。人間が集団の中に入
ると、パーソナリティーなどとは別の問題として、行
動に偏りが出てくるということがお話の中心。
何か起きたときに自分はどの様に行動するかな??
納得のできる行動を!

「それにしても、こういうことを研究している人がい
るんだねぇ。」
「いろんな学問があるんだよ。」
知らない世界はたくさんだね!

●いろんな実験

その後は、いろんな心理学の分野のお話を簡単に。

「こんな実験をやっていたんだよ。」と、紹介。

僕は大学時代に援助行動の実験を三度ほど。中で
も、いろんな条件をつけた上、普通の道端で紙をば
ら撒いて拾ってもらえるかどうかを調べる実験は恥
ずかしかった…。

「そんなことやってたの?それって意味あんの?」
「…。意味…。どうだろ??」

鋭いご質問でした。

■3.木幡マンの一夜一冊(34)■
   
●『俺がつくる!』世界一の職人が語る仕事の哲学
         岡野雅行(中経文庫 495円+税)

医療品メーカーのテルモから依頼されたインスリン
用注射針<刺しても痛くない注射針>を開発したこ
とでいちやく名声が知られるようになった岡野工業
株式会社代表社員。社長と名乗らないところが渋い。

この人の持つ金型技術は世界一。アメリカのNAS
Aからも注文が来るという。

ひととおなじことをやる農耕民族ではいけない。狩
場を開拓し、人と違うことをして獲物を取る狩猟民族
を目指す。

また、仕事はジャズと同じで、アドリブ勝負と断言。
決まりきった考え方では、何も生まれない。

そうなんだよなあ。授業も全く同じと納得しました。