デイリーフレネ

日々の状況や教育エッセイをJF代表・木幡が執筆。メールマガジンでもお届けしています。登録はこちらから

2006年10月17日

vol/1240

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1240--------- 2006/10/17
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.ぶどうでアントシアニン試験液-新宿
2.ものつくり―JFFの準備開始!
3.熊谷のお授業―物知りということと賢いということ
==================================================

★今日はなんの日
1781 アメリカ独立戦争イギリス降伏

★今日の花言葉
ぶどう 「信頼」

★今日は誰の誕生日
アーサー・ミラー(劇作家 米 1915)

★今日の名言
「『例』という文字を『時』という文字に言い換え
て考えよ」
     ―山名持豊(応仁の乱 西軍の旗頭)―

※ 先例や古い習慣にこだわらず、時代の流れを見
  て行動しなくてはならない。


---------------------------------------------------

■1.ぶどうでアントシアニン試験液-新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2006.htm

ぶどう狩りへ行ってきたという、しゅうた。自分の
手で狩ったぶどうをお土産に持ってきてくれました。

今日は、そのぶどうの皮を使っての実験。

ぶどうの皮をしぼった汁は、紫色。ここにさまざま
な物質をいれてみると…

「台所にあるもので、入れたいものを持っておいで」
酢・さとう・塩・レモン汁・クエン酸・はちみつ…

「わぁ!真っ赤になった!」
クエン酸を入れた、りょうすけ。

色の変化からぶどう汁が何性に変化したか、目で見
て確認。

家庭科学総合研究所(カソウケン)の内田麻理香さ
んの本『カソウケンにようこそ』(講談社)に紹介
されている、家庭でできる実験です。

■2ものつくり―JFFの準備開始!■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2006.htm

体育祭から2日後の今日。みんなかなりお疲れの様
子。なんとも目が開いていないような…。

そんな中でも、
「今日からJFFの準備始めようね。」ということ
で、買出しなどできることから。

それにしても動きが重い…。
「筋肉痛が…。」と、悲痛な声は大人。

●竹細工

まずは、かいパパから頂いた竹を切る。これでお箸
を作る予定。
鋸と、のみを使ってある程度の大きさまでカット。

ところが、『油抜き』という作業が必要らしい。こ
れは、竹がカビたりしないように、あぶったり煮た
りとしてアクをとる作業らしい(??)。
そのために必要な薬品が苛性ソーダ。
「苛性ソーダって何?」
薬局を回ってみたけれど売ってなかったねぇ。

これは、けっこう時間がかかりそう。今日はカット
までで終了。

●コースター作り

家族親睦会でも作ったコースター作り。絞り染め
はばっちり完成!
「これは大丈夫だよ。自分達でできる。」と、担
当のユータ。頼もしい。気がついたらほとんどの
下準備が完了!
「あとは、ひたすら手縫いね…。」

ミシンもいいけれど、手縫いのステッチがちょっと
かわいらしさを出すからね!ひと頑張り!

●それにしてもお疲れ…

今日はゆったりの一日。そして、お休みも多い。

いつもは元気に登場のかいも今日はいつまでたって
もこない。心配になって電話をしてみると、
「あ、テッシー。いやぁさぁ、かぜが。」
「あれ。風邪引いちゃったか…。」
「いや、風が強くて。今日は自転車乗らなきゃいけ
ないし、疲れてるし。」

しばしの休息でした。

■3.熊谷のお授業―物知りということと賢いということ■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2006.htm

今日は、簡単に哲学のお話。
「『物知り』と『賢い』ってどう違うかな??」
「『物知り』は学校の先生とか。『賢い』は子どもに
多そう。」
「『一を聞いて百を知る』だよ!」と、かい。
(『百』とはまたすごい!)
「政治家は?」
「賢いかな。」
「賢いの前に『ズル』をつけるとぴったり…。」

その後、ソクラテスの逸話をみんなに紹介。『物知
り』と呼ばれる人たちと、本当の意味での『賢い』人
たちの違いをソクラテスはどう考えていたのかな??
「おふ…。頭がこんがらがる…。」

●何のために勉強するのかな?

「戦時中は、戦争に行くことが良しとされていたんだ
よね。今はどうだろう?」
「当然、ダメでしょ。」
「学校でも戦争を良しとして授業をしていたんだね。」

じゃぁ、勉強って何なんだろう?
「もしも、これから戦争が起こることがあって、戦前と
同じような教育を受けるようになっても、みんなは戦
争をいいと思うかな?」
「いや、思えない。」
「それは、みんながいろんな勉強をしてきたからな
んだね。」

みんなが『知ってる』つもりになっていることが本当
に正しいのかどうかは、みんなが自分で培った勉
強の結果によって、みんな自身が決めていかなきゃ
ならないんだね。

そしてそれは、周りの人の感覚と時にはぶつかる
かもしれない。そういったときに自分にとっても大き
な力となるのは、自分自身が勉強してきたことなん
だね。