デイリーフレネ

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2006年11月16日

vol/1258

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1258--------- 2006/11/16
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.元ボラ・静ちゃんの国会報告
2.静ちゃんからの追伸
3.新宿スタ・おきょうのお授業
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★今日はなんの日
1946(昭和21)当用漢字表[1850字]・現代かなづかい告示

★今日の花言葉
シコンノボタン「平静」

★今日は誰の誕生日
アレクサンドル・ポポフ(1971 露 水泳)
北村透谷(1868 詩人)

★今日の名言
「悩みながらたどり着いた結論は。やはり、トレーニン
グしかない」
      ―アントニオ猪木 プロレスラー―


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■1.元ボラ・静ちゃんの国会報告■

新宿でボランティアをしていた静ちゃんこと江上静
さん、現在、衆議院議員寺田学さん(秋田県選出 
民主党 30歳)の公設秘書をしています。

先日、久しぶりい会い痛飲したのですが、その静ち
ゃんからの国会報告です。いじめの問題について寺
田議員が安部総理に質問した件についてのコメント
です。

------------以下、転載。

木幡様

江上です。
先日はありがとうございました。
相変わらず忙しい日が続いています。

寺脇さんが辞職されましたね。
なんだか先日木幡さんからお話を伺ったばかりで、
タイムリーだったことと、ネットで検索すると寺
脇さんを批判するコメントを書いている人のあま
りの多さに驚き、失望して、木幡さんにメールし
てしまいました。

ちょっと長くなりますが、先日文科でいじめ・自殺
問題集中審議があり、その質問の感想などをたらた
ら書きますのでお時間があるときに。。
(お返事不要です)

おととい、うちの議員が文科の委員会で40分の質
問の時間をもらいました。

いじめ自殺対策といじめ対策はちょっと違う、
いじめ対策は長期的な視点が必要、でも、いじめ
自殺は今この瞬間から一人も出したくない、
そのために、「死ぬほどつらいのなら学校へ行く
な」と大臣から言ってはどうなのか、文科省の通
知にも「いじめが原因の不登校なら弾力的に欠席が
認められてもよい」とかかれているじゃないか、
と主張しましたが、大臣にも、出席していた他の議
員にも(悲しいことにうちの党の議員も含む)全く
理解されなかったようでした。傍聴席から多少拍手
がでただけで、あとは野次の嵐でした。

大臣は、ケースバイケースだ、丁寧に見て現場が判
断すべきことで、大臣としての私が全部ひとからげ
にして「つらいなら学校に行くな」なんていったら、
なまけるやつがでる、義務教育の根幹が崩れる、と
かそんなことの繰り返しでした。

現場でのケアが徹底されていないから自殺がおきて
いるんじゃないか、それを防ぐ究極の手段として
「行かない」という選択をとることがあってもいい
のではないか、こどもも、親も、学校も、学校に行
くことが絶対と思う風潮があり、休めない雰囲気が
あれば、こどもは「学校にいっていじめられるか、
それとも全てを終わりにするか」と追い詰められて
しまう、北海道のケースはまさしくそうなった結果
ではないのか、と反論しましたが、全く大臣の考え
は変わらずでした。

今回の質問を経て、改めてマイノリティーであるこ
とを悲しく思ったというか、ああ、教育なんてこう
いう人たちがここに大勢いるから変わっていかない
のだろうなとか、ここにいる人たちは、大抵は、現
在の教育システムの中で「うまくやってきた」人た
ちだから、変える気がないのは当然といえば当然か
と思ったり・・・。

質問が終わってから、議員と二人で部屋で泣きました。
悔し涙ですね。他の誰一人として委員会室で理解を
示してくれなかったことの寂しさと、悔しさと、変わ
っていかないことへの怒り。。。

でも、マイノリティーだからこそ、存在価値があるの
だ、これからもこの場にいる必要があるのだと感じま
した。マジョリティーなら、他の人に任せてもいいの
ですから。。。

だらだらと結論のあまりない話ですみません。
また、話したいことがたまったらフレネにお邪魔し
ます!

-----------以上、転載終了。

こんにちは!木幡です。

ばたばたと忙しく、寺脇さんの件も静ちゃんのメールで
初めて知りました。

少数者・弱者の視点に立った質問を真正面から受け止
めない政治の論理、あるいは強者の論理…、涙を流し
た二人の気持ちよくわかります。

先日、故郷に帰った際、同期会を開いてくれたのですが、
その時お会いした恩師(小1・2の担任)が自ら作ったジャ
ガイモとタマネギを送ってくれました。

中に手紙が入っていて、最後にこんなことを書いてくれま
した。

「子どもたちのために、いいお仕事をして下さい。期待し
ています」
少し疲れているぼくにとって大きな励ましです。

議員の主張なされていることは、間違っていません。
お気を落とさず、前に進んでくださるようお伝え下さい。

私にできることがあれば、いつでも馳せ参じます。

■2.静ちゃんからの追伸■

---------以下、転載。
   
江上です。

とりとめもないメールへのお返事ありがとうござい
ました。デイリーフレネへの転載了解しました。
もしかしたら私のメールより、寺田の日記のほうが
適切かもしれませんので参考までご覧下さい。

http://www.manabu.jp/diary/index.php?20061108

尚、寺田が経験したいじめの話、
http://www.manabu.jp/diary/index.php?20061017
私の不登校体験談、
http://www.manabu.jp/staff/staff_diary.php
こちらもご参考まで。

木幡さんから頂いたメールを励みに今日も一日
がんばります。

-----------以上、転載終了。

寺田議員と大臣のやり取りの詳細は衆議院のHP
に掲載されるとのことです。
     ↓
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index.htm

■3.新宿スタ・おきょうのお授業■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2006.htm


今日は新宿からスタ・おきょうが研修のために熊谷
に。せっかくなのでお授業を。

まずはいろんなお題に対する答えをみんなで考え
るもの。ゲームのようで、さらにはコントのような…。

「花びらを一枚づつ取りながら、『好き』『嫌い』。で、
もう一つ付け足すとしたら?」
「『好き』、『嫌い』、『不倫』…。」と、かい。
「なんてコトを言うんだ!!」
どこでそんな言葉を覚えてしまうんだ…。

●二本目のお授業―心理学のお話から

その後は、心理学の仕掛け絵を使ったお授業。一
枚の絵が若い女性のように見えたり、お婆さんに見
えたり…。

一枚一枚見ながら、
「あっ!見えた!」というみんなを横目に、
「えっ!わかんないんだけど…。」と、ユータ。
みんなであれやこれやと説明!
「あっ!見えた!恐い!!」

その後、自分の意識の中にあるものを『図』、意識の
外にあるものを『地』として、いろいろなことに対する
方法についてのお話。
「何か行動を起こすときに、基準となることは何かな?」
「自分。」
「目標…。」

今見ただまし絵と一緒で「他の視点」(←かいの言葉より)
から、行動を見返す時にはいろいろな工夫が必要なん
だね。

●だまし絵にはまる!

授業の後は、錯視やだまし絵などをみんなで検索。
「おー!すごい!!」
「これも、気持ち悪い!!」

「こういう本とかって売ってるかな??」とユータ。
最初は苦戦したユータが特にハマってたね!