デイリーフレネ

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2007年03月01日

vol/1307

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1307--------- 2007/03/01
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.ひできのオーストラリア便り(3)「傘の使用頻度」
2.絶妙のツートップ!-新宿
3.茶道体験!―熊谷
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★今日はなんの日
1954 マグロ漁船「第5福竜丸」がビキニの米水爆
   実験で "死の灰" かぶる

★今日の花言葉
デンドロビウム「わがままな美人」

★今日は誰の誕生日
芥川龍之介(1892 小説家)

★今日の名言
「ここでいっさいの優柔不断をすてなければならぬ。
臆病根性はここでいれかえなければならぬ」
 ―カール・マルクス『経済学批判』岩波書店より―


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■1.ひできのオーストラリア便り(3)「傘の使用頻度」■

http://www.jfreinet.com/report/index2006.htm

日本では意外と知られていないかもしれませんが、
オーストラリアは全国的に水不足です。

ホームステイなどでは、各家々でも違ってきます
が、大体の家でのシャ ワーの使用時間が5分以内
なのが普通です。

これは、いつも留学生等は「このホストはケチだ」
と勘違いしてしまうポイントですが、ホストが本
当に金銭的に シャワーに使う水道代を払えないと
いうわけではなく、それぞれの州ごとに水に関し
てのポリシーがあり、それに忠実に従おうとして
いるだけなのです。

この水 不足の問題は、新聞でも「The idea is hard
to swallow」(飲み込みづらい案だ)と出るなど、
国民の反感は買っていますが、 国家レベルで重要
な課題として、ある地域では下水をフィルターに通
し、普通の水道水よりきれいな状態にし再利用する
という案も出ています。

水が少ない国オーストラリアで すが、原因の一つ
は降水量が少ないということです。雨の予報があっ
ても、当たらずカラッと晴れる日が多々あります。
更に、一回雨が降ったと思っても、霧雨 に近いよ
うな弱弱しい雨が一時間前後降るのみか、それ以内
なので、ダムにも水は溜まりません。

雨の降る時間、雨の強さから、オーストラリアでの
雨の日に傘 を見ることはありません。どこにでもあ
る、パーカーについているフードを、傘代わりにヒ
ョイッとかぶり雨をしのぐために付けているものと
考えると筋が立ちそうです(実際のフードの目的と
いうものは知りませんが)。

水溜りと遊ぶ子供たちの姿、雨の中を真剣な面持ち
で颯爽と家へ急ぐサラリーマン、傘を差してポ ツ
ンと一人恋人を待つ人、ひとつの傘に一緒に入るこ
との嬉さを味わっているカップル、などをオースト
ラリアで見ることは滅多にありません。見た次の日
には 絶対に雨か雪が降るものと思います。

時に憂鬱な気分にさせる雨では ありますが、その中
での喜びも多々あり、雨の日の思い出をお持ちの方
も少なくはないと思います。

日本の湿気の多い特殊な空気、降水量などは日本人
の雨との 付き合い方、また、そこからくる生活への
対応などに、深々と染み渡っているものだと実感した
今日このごろです。


■2.絶妙のツートップ!-新宿■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2006.htm

今日のお料理リーダーは提案者シー君。
そしてサブリーダーはしゅうた!
「しゅうた、やってよ」
「はいよ」
快く引き受けてくれました。

まずはレシピを確認して、買うものを書き出す。始
まりの掛け声も、買出し係のとりまとめもしっかり
こなす、リーダーシー君!

「リーダーがいないその間は、俺が取り仕切るぜ!」
頼もしい言葉のサブリーダー・しゅうた!

「砂糖を30グラムはかって。これをこうして…」
しゅうたの支持は具体的で明確!とてもいい!

「こういうふうにやるんだよ。はい、じゃあ続きを
やって」シー君はお手本を見せながらの指示出し。
これまたとてもいい!

今日は初の試み、メロンパン!
パンだけに、発酵させる作業が必要。
「イースト、くっせー!」と喜んでいたみんな。

丁寧に発酵などの作業を重ねて、ふっくらしたメロ
ンパンが焼きあがりました。

「やわらか~い♪」一口食べて、幸せそうな笑みの
ゆうと。

焼きたてのパンのおいしいこと!
シー君・しゅうたの連携もお見事でした!!

■3.茶道体験!―熊谷■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2006.htm

今日は、ボラ・いいちゃんの紹介で、茶道体験をさ
せていただくことに。

お願いしたのは、前嶋宗和さんの茶道教室。フレネ
から歩いて20分ちょっと。
「茶道って初めて。」と、移動中もなんだかそわそ
わした感じのみんな。


到着したら、みんなでひと休憩させていただきなが
ら、前嶋先生から茶道のご説明。
「いくつかの決まりがあるけれど、その上で美味し
くお茶を頂くことができれば。」という優しい言葉。

「どうぞ、足は崩しても大丈夫ですよ。」と言ってい
ただき、ホッとした顔の子も。
ちなみにかいは終始正座。先生も
「大丈夫?すごいねぇ。」と、感心なさっていました。

お茶室に移動したら、お茶の頂き方やお茶の立て
方を教えていただきました。
とっても物腰の柔らかい口調で声をかけて頂いた
おかげで、
「もう一回やってみたい。」と、チャレンジする子も。

お抹茶を口にすると、
「おいしい!」と、思わず。初めての味!!
何から何までが初めてづくし。見ていてもとっても
優雅、雰囲気は心地いい…。落ち着く空間。

朝から「今日は正座。大丈夫かな??」と緊張気
味のみんなだったけれど、前嶋先生をはじめ、茶
道教室のみなさんの柔らかい雰囲気の中で本当
にいい経験をさせていただきました!

僕も初めて。茶道に関するいろいろなお話や、一
つ一つの動作の意味などを説明していただくと、
「なるほど…。」と、思わず。

「とっても楽しかった!」
「またやってみたいなぁ。」
帰り道のみんなの言葉が全てを物語っています。
本当にどうもありがとうございました!!