デイリーフレネ

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2007年05月15日

vol/1338

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1338--------- 2007/05/15
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.楽しみなワークショップ!
       ―フィンランドメソッド第2弾!
2.形から考えよう!-新宿
3.熊谷はレポートの説明!
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★今日はなんの日
1972 アメリカより沖縄が日本復帰

★今日の花言葉
忘れな草「真実の愛」

★今日は誰の誕生日
美川憲一(1946 A型)
伊丹十三(映画監督 1933)

★今日の名言
「わたしたちは、いわば、二回この世に生まれる。
一回目は存在するために、二回目は生きるために。」
          ―ルソー『エミール』より―


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■1.楽しみなワークショップ!
       ―フィンランドメソッド第2弾!■

7月28日(土)~29日(日)に行われるワークショッ
プ「フィンランドメソッド第2弾」の講師・北川達夫
さんからお便りをいただきました。

北川さんはフィンランドメソッド研究の第一人者、
同時にPISAの問題作成委員もなさっています。

-----------以下、転載。

木幡先生

このたびは、再びお招きくださるということで、と
ても嬉しく思っております。特に「発問」を御依頼
くださったことで、さらに嬉しく思っております。

といいますのは、多くの方々がPISA型PISA型と呪文
を唱えていますが、素材の珍奇さや、出題形式と回
答形式にばかり目を奪われて、根本的な「ものの見
かたの違い」に目を向けようとしないからです。

PISAの根源的な「ものの見かた」は作問のプロセス
において示されるものであり、また、対話型の読解
教育において、すべての発端となるのが発問(発話)
ですから、私としては、いちばん話したい内容を話
せるということで、とても嬉しいのです。

ワークショップでは、私がフィンランドで学んだ発
問構成原理を、みなさまと共有したうえで、日本の
検定国語教科書の素材などを使いながら、「教室に
おける発問」と「測定(テスト)のための発問」と
いう、二つの観点から、みなさまと作問の演習を行
いたいと思いますが、いかがでしょうか?

北川達夫

--------------以上、転載終了。

学テなどでPISA型が話題になっていますが、根
本はダイアローグ(対話)だ北川さんはおっしゃっ
ています。ワークショップ、楽しみですね。

ワークショップのお問い合わせは、ジャパンフレネ
まで…。


■2.形から考えよう!-新宿■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

新学期から国語のテキストを始めたみんな。漢字字
典を片手に、学習は順調です!

特に力を入れているのは漢字の読み書き。今日は漢
字についての絵本の読み聞かせです。

日本語には漢字・平仮名・カタカナの表記があるね。
「そもそも漢字はどこから伝わったの?」
「中国!」と、シー君。

ものの形をかたどったものとして、漢字のそもそも
の始まりが象形文字。もともと漢字には意味がある
んだね。

「漢字えほん」という絵本。その中の漢字とその意
味をふせて、イラストから漢字をイメージ!
「口?いや家みたいたてものだから…入り口か。
“入る”かな?」というように。

絵本を読み進めながら、いろんな漢字の成り立ちを
見ていきます。
「“母”かぁ。点々はお乳なんだね。わかりやすい」

わからない漢字を覚えるとき、その漢字自体の持つ意
味がヒン
トになるね!

■3.熊谷はレポートの説明!■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

先週みんなに出したレポートの第二弾。早速書き始
めている子もいるということで、今日は書き方を含
めて説明。

お題は、『同じところからアリと鉄球を落としたら
どっちが先に地面につくか?』というもの。
(これは、「アリって東京タワーから落ちても死な
ないって本当?」っていう質問から生まれたお題)

まずは、みんなの予想は?そして、その根拠となる
ことを書いていってみよう!
「それは、鉄球が後でしょ。」
「当たり前だよ。」
では、その理由はどうしてかな??

「まずは、落とすっていうことは、もちろん落ちて
いくんだけれど、どうして?どうして物は下に落ち
ていくの??」
「重力があるからでしょ?」
そこから、重力の実験のお話。ピサの斜塔の有名な
実験のお話。
「それは、知ってるよ。有名だもん!」
この原理と、みんなの予想とは一致するかな?

「実際には、風が吹いたりして…。」と、予想。
中にはノートを使ったりして説明するかい。

さらに、論理的に順序だてるためには??と、みん
なでお話でした。

期限は今月いっぱい。もちろん、質問も随時受け付
けています!!


●レポートの書き方―ボラ・いいちゃんも!

先週のスタ・テッシーのお授業に続いて、今日はボ
ラ・いいちゃんから前回のレポートについての説明。
(お題は『大日本帝国憲法と日本国憲法』でした)

みんなのレポートは、表を使ったりしながら二つの
憲法の違いを分かりやすく書けていたりと、とって
も良くできていた!

ボラ・いいちゃんは、
「更にこの違いからどの様な社会背景があったのか
な?みんなの表から読み取れることはどんなことが
かな?? 」
ボラ・いいちゃんの質問には、みんなしっかり答え
られる!自分達でしっかりと調べてきた結果だね!

「じゃぁ、どうしてこの様な原則が必要になってき
たんだろう?この前の時代ってどういう時代??」
「えーっと、江戸時代だから武士がいて…。」
歴史の必然性をみんな知っている知識を生かして考
える。

レポートでは、事実から見える社会的背景、更には自
分の考えや予想をいかにして加味していくのか。

「みんな、とっても良くかけてた!さらに一歩レベルア
ップしたレポートのために!」と、いいちゃんでした。