デイリーフレネ

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2007年05月30日

vol/1349

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1349--------- 2007/05/30
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.新宿の基礎学習
2.関東一暑い熊谷、お料理は冷やし中華
3.紙屋悦子の青春―お便りです
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★今日はなんの日

1431 フランスの英雄的少女、ジャンヌ・ダルクがイギ
   リス軍の手で処刑

★今日の花言葉

ライラック「あいの芽生え」

★今日は誰の誕生日

ダンテ(詩人 伊 1265)

★今日の名言

「悲しい話は夜するな。つらい話も昼にすれば何と
いうこともない」

―『島田洋七を育てた!
  おさのばあちゃんの楽しく生きる方法語録』より―

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■1.新宿の基礎学習■

http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

● 漢字の持つ意味

みんなで漢字のお授業!まずは象形文字を見て、そ
の形から何という漢字を予想します。

「二つとも似てる形だけど、その点点は??」
「おっぱいだ!」
大きな声で大正解だったのはけいちゃん。
一方は“女”、お乳がある方が“母”という漢字で
した。

左と右、どうして書き順の第一画目が違うのか。
それも漢字の元の形や意味が知ったら納得!

よう君は、授業の後、漢字字典で自分の名前につい
て調べていました。

● どんどん進んで行こう!

今日も元気な声が聞こえてくるのは、英語のお授業!

今日の確認ポイントは、冠詞。aとtheの使い分けに
ついて学習しました。さらに今日から挨拶ではなく
会話のやり取りが始まりました。

会話のやり取りだから、感情を込めていきます。
「The kitten is cute!」
みんななかなか上手!

難しい発音もあるけれど、何度も何度も口に出して
練習していました。


■2.関東一暑い熊谷、お料理は冷やし中華■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

なんだか暑い日が続いている今日この頃。
「やっぱり暑いときには冷やし中華!」と、今回の
お料理プロデューサー、のんちゃん、かほちゃんの
提案!

「冷やし中華だったらレシピはいらないよ。」と、
心強い言葉。のせる具をみんなで話し合って、即
開始!

調理といっても切るだけ。錦糸玉子はユータがあ
っという間に。
「もうやることないなぁ…。」
みんなの作業はあっという間に完了。

今日のもう一品は、
「ゼリー!!」ということで、こちらはのんちゃ
んが着々と。気がついたら型に入れらて冷蔵庫へ。

残った茄子はピリ辛揚げ出しに。これも大成功!

「いただきます!!」
今日のお料理は食べるのもあっという間。どれも
とっても好評だったね!

おやつの時間にはゼリー。
「駄菓子みたいな味がする!」
なんとも懐かしい味でこちらも大満足でした!!


■3.紙屋悦子の青春―お便りです■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

四国はTさんからのお便りです。

-------------以下、転載。

C.イーストウッドの『~星条旗』は見てなくて、
『硫黄島~』は見ました。そのすこし前に、黒木一
雄の遺作になった『紙屋悦子の青春』を見ていたの
で、それと比べて、思うことがあったので、書いて
みます。この意見は、フレネのお子たちには、ちょ
と難しいかな。

『硫黄島』では、パン屋だった新兵が、「こんな島、
アメ公に呉れちまえばいいんだよ」とか、いろいろ
と「本音」を語ることになっています。アメリカ人
にとっては、映画は(あるいは、人間は)本音とい
うか「内心」を語るはずのものだ、語るべきものだ、
というのがあるのでしょう。日本兵にだって、言い
たい本音はあるのだ、と。

いっぽう、『紙屋悦子』の大まかなストーリーは、
鹿児島の知覧の特攻基地の近所の家庭に、隊員達が
休暇で招かれて、接待される。その家の年頃の娘、
紙屋悦子と訪れた特攻隊員とは、その家の家族から、
互いに好意を持っているのではないかと、思われる。

次の休暇に、隊員は整備兵の友人を連れて現れる。
翌日、意外にも隊員から、悦子の兄に、悦子と整備
兵との縁談が持ちかけられる。兄夫婦は、その提案
をいぶかしむが、悦子は言下に見合いを承諾。

悦子と整備兵の見合いは成立。 その後、特攻隊員
が訪れて「明日、沖縄方面に出撃となりました」と
伝える。隊員を見送った悦子に、兄嫁は「悦ちゃん、
これでええんね、ほんとうに、これでええんね」と
いうと、悦子は台所の隅にかけこんで、声をあげて
泣く。 というものです。

この映画では、「お国のため」という建前が社交辞
令として、日常会話にしょっちゅう出てくるのに対
して、誰も「本音」を語らないまま、劇は進行して、
画面に背中を向けた悦子の号泣で、カタルシスを迎
えます。

色川武大の小説では、戦時中は建前100パーセン
トの生活を強いられた、とありましたが、日本人に
とっての、あの戦争がどういうものだったか、この
映画はよく物語っています。

その「建前」を流通させた奴らの醜悪さを見せないで、
特攻隊を美しく描くことは、犯罪です。

---------------転載、終了。