デイリーフレネ

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バックナンバー

2007年10月04日

vol/1393

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1393--------- 2007/10/05
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.ジャパンフレネあれこれ―新宿
2.字はへたほど楽しい―熊谷
3.熊谷あれこれ
==================================================

★今日の名言
「若者は、自分を人と違ったものにする個性の種を一つ
でも探し出して、全力を尽くして育て上げることだ。社
会と学校はこの種を奪い、誰も彼も一まとめに同じ鋳型
に押し込めようとするだろう。だが、この種を失っては
いけない。それは自分の価値を主張するための、ただ一と
つの権利だから…。」

     ―ヘンリー・フォード(フォード創業者)

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■1ジャパンフレネ新宿あれこれ■

http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

● けい語

けいちゃんの英語ブーム、実はいまだに続いています。
毎朝「グッモーニン!」と登場。
ともちゃんの英語のプリントを見て、「HAPPY は幸せっ
て意味だよね」
帰りはもちろん、「グッバーイ!」

今日も「今、梅干の砂糖漬け作ってて、このお湯はtoo
 hot waterだからさわらないでね!」
それを聞いたももちゃん。
「なんかルー大柴みたい・・・」
確かに今流行のルー語っぽいとみんな爆笑。
「梅とシュガーがトゥギャザしてるんだよね!」
梅干の砂糖漬け、美味しく出来たかな?


● 体育祭…灯台元暗し。

「ねえ、僕のファイル知らない?」と木幡マン。
「さっきまで手に持っていたのに、無いんだよ~」

みんなで手分けして探そう!となった矢先。
「あったあった!」
なんと木幡マンの目の前、机の上に。
飛ぶ教室、体育祭と行事が目白押しの秋。

● お疲れのようです・・・。

人気者はつらいよ
久々にフレネにやってきたボラ・ほっしー。

インターホンに映ったほっしーを見て、男の子たち
は大喜び。
「エレベーターで待ちかまえようぜ!」
早速紙製の剣を持ってエレベーターの前に。

エレベーターのドアが開き、いきなり攻撃をうけるほっしー。
「うわー!」

人気者はつらいね・・・。

■2.学習意欲がいっぱい―熊谷■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

「おはよう!」
10時を過ぎた辺りから、ポツリポツリと
やってくる子ども達。

今日は、早く揃いました。そのせいか、テーブルは
それぞれの勉強道具でうまり、ぎゅうぎゅうです。

「のぞむ、骨のある英語借りるよ!」
英語に意欲を燃やすゆうた君。
今日は、5問間違えてしまって、悔しそう。
明日もチャレンジかな?

漢字に燃えるのは、かい君。
「漢字をマスターする!」という目標を持ち
頑張っています。

最近、理数系に意欲満々のまさや君。
「カケさーん、連立方程式やろう!」
「よーし、今日は難しいの出すよ!」
「あれれ?分数ってどうやるんだっけ?」
どうやら、分数につまずいた様子。
「復習しよう!」と前にやった分数の問題の復習。

それを見ていた女の子チーム+ボラ南ちゃんも
計算練習をします!

10月になって、皆、学習意欲が高まっています。
勉強の秋ですかね?

3.熊谷あれこれ

●ミーティング

体育祭の確認!
トロフィOK!得点板OK!パンくいの紐OK!
ということであっさりと確認できました。

来週は、火曜日が代休。
水曜日から始まります。水曜日は、お散歩の日。
「どこか、行きたい所あるひとは?」
しーん。
「この間のお散歩で、けっこうお金使ったからなぁ」
かい君
「じゃぁさ、また体育館に行こうよ。」
「それいいね!」


●伝言は糸電話で

ただの伝言ゲームじゃおもしろくないなぁと思い
糸電話でやってみよう!

AとBチームに分かれ、糸電話を作ります。
「糸の長さは、作戦できめてね~。」と前置き。
「え!長さ関係あるん?」と戸惑う子ども達。

それぞれ、糸電話を作り終えていざ伝言ゲーム!
「ドンキホーテで牛丼ドンドン食べてカケドン
になった。」
この伝言が

Aチーム(まさや→ゆうた→のぞみ→まさひろ)
「ドンキホーテで牛丼ドンドン食べてカツどん
になった。」

Bチーム(かほ→ボラ南→かい→みさき)
「牛丼ドンドン食べてカケドンになった。」
濃く尾。

判定は!
一文字違いのAチームの勝利でした。

vol/1392

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1392--------- 2007/10/04
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.ひでき、上智大学合格!
2.サングリアな日々―新宿のお料理
3.骨のある英語―熊谷
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★今日はなんの日
1883(明治15)オリエント急行運行開始

★今日の花言葉
西洋からはな草 「無邪気」

★今日は誰の誕生日
福井健一 (ノーベル化学賞受賞 1918)
チャールトン・へストン(俳優 米 1923)
ミレー(画家 フランス 1814)

★今日の名言
「大きさや強さに対するあこがれが大きすぎて、自
分自身の可能性をつぶさないで欲しい。自分自身の
持っている能力を生かせれば、可能性はすごく広が
ると思う」
               ―イチロー―

※ 大リーグ年間安打新記録を樹立した後のインタ
  ビューで…

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■1.ひでき、上智大学合格!■
       ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

オーストラリア高校留学から一時帰国のOBひでき。
「体育祭に出てよ」
「6日、学習院の受験なんですよ」
「えっ?受験で帰ってきているんだ」
いわゆる帰国子女枠での難関大学受験。

「二日が上智の発表なので、合格していたら行ける
んですけれど…、どきどきだなあ」

そして…、代表木幡が出勤すると「受かったよ!受
かったよ!」と携帯電話で話しているひでき。ぼく
と目が会うと「あ!まずい!」

実は寂しい顔をして落ちたふりしようとしてたんだ
って。
「おめでとう!自分のことのように嬉しいよ!」
「ありがとうございます!もう、めちゃうれしい!
これで体育祭出れますよ」
「中学3年の時、学校行かないでフレネに来て良かっ
たってことかな?」
「結果的には、その通りですよ」

専攻は「哲学」。そういえばJF在籍の時も『プチ
哲学』という授業を毎週やっていたひでき。
今後、大いに期待!


■2.サングリアな日々―新宿のお料理■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

女性に人気のお酒、サングリア。それが本日の
メニュー。

「サングリアって何?」
「ユーミンのコンサート?」と、体験入会のRちゃん。
「それはシャングリラ!」
みんなから鋭いつっこみが。

本来はワインにフルーツをつけたものですが、「未
成年者は飲酒禁止」という日本の法律にのっとって、
今日はノンアルコールでいただきます。

リーダーはももちゃん。
「ワインの代わりに葡萄ジュースでやりましょう」
オレンジ、バナナ、レモンを切ってジュースにIN。

「お、いける!」
「おかわりしていい?」
「余ったの持って帰りたいなぁ」
「ジュースが染み込んだバナナがおいしい」
みんなから高評価。

「今度はワインで作るわ~♪」とスタなっち。
ワインでお母さんに作ってあげれば、おこずかいUP
かもね?!


● 今日のお料理PART2

もうひとつのメニューは、フルーツポンチシャワー。
こちらはりょうすけリーダー。

なぜフルーツポンチ「シャワー」なのか?
フルーツを敷き詰めた深皿にサイダーのビンを置き、
サイダーにラムネを入れます。
「そうすると、サイダーが噴水みたいに噴き出すん
だよ」

みんなドキドキ。
「5!4!3!」
カウントダウンでラムネを投入!と思いきや、りょ
うすけが「ちょっと待って!」
「ええ~?!なあに?」
「うまくいかなかったらごめんね~」
仕切り直しです。

気を取り直し、再びカウントダウン。
「5!4!3!2!1!GO!」
見事にサイダーが噴き上がりました。
「わあ!」
みんな大喜び。

ちょうどいいお皿がなく、どんぶりでのフルーツポ
ンチでしたが、とてもおいしくいただきました。

■3.骨のある英語―熊谷■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

●骨のある英語

買ったばかりの英語の問題集。
英語が得意なゆうた君は、昨日の個人学習から
取り組んでいます。

「この問題集骨がある!」と苦戦。
ボラわっきーと一緒に考えます。

「なんで、こんなにひねってるんだ?」
「熟語を知らないといけなし。」

悪戦苦闘の2時間の学習は、身になったようです。
うれしかった言葉があります。
「こうやって、骨がある問題の方がといてて楽しいな。」
とゆうた君が言いました。


●すいへいりーべぼくのふね(中学理科)

いつもは、数学、漢字、英語の勉強が多い熊谷。
「たまには、理科やってみる?」スタカケ提案。
先週、結晶の授業をしたときに「原子」の存在
を知りました。
ということで、「原子」について勉強することに。

まさや君「僕やるよ、おもしろそう」
スタカケ「よしやろう!かい君もやろっか」
かい君「なんで、オレ?小学生だよ!」
まさや君「それは、関係ないよ!やるよ!」

と、この3人は、周期表を囲みます。
スタカケ   「今見つかってる原子はこれだけ
        だけどもっとあるんだよ」
かい&まさや「へー、そうなんだ。てことは
        見つけたらすごいね!」

かい君、目を大きく開けて空気を必死に見ます。
スタカケ「空気を作ってる原子は
     肉眼で見えないよ」
恥ずかしそうなかい君。

スタカケ「科学の勉強には、この周期表を
     覚えないといけないんだよ。」
かい&まさや「じゃ、カケさん言ってみて!」
スタカケ「すいへいりーべぼくのふねなーにまが
     あるしっぷすくらーく」
かい&まさや「大爆笑!それ、言えてないじゃん!
        ぼくのふねってなに?」

確かに、水素、ヘリウムと言えなかった・・・。
この勉強で、理科に興味を持った3人でした。

●みんなで運動

午後からお散歩で体育館へ。
土曜日の体育祭に向けて体を動かします。

「よし!勝負だ!!」
と言われているのは、ボラなっちゃん。
ボラなっちゃんは、テニスの経験があるため
バトミントンがうまい!!!

「くそーなんでうまいんだ!!」
くやしそうな、かい君。
「僕もなっちゃんとやりたい!!」
最後に試合を頼んだまさや君。
結果は惨敗。

もしかして、全員負けたかな?
リベンジ目指そうね。

帰り道
「もう筋肉痛になったかも。」とゆうた君。
「若いってことだよ。」
さて、明日はみんな筋肉痛かな?


vol/1391

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1391--------- 2007/10/03
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.体育祭準備、始まる!―新宿
2.木幡マンのお授業あれこれ―新宿
3.熊谷な日々
==================================================

★今日はなんの日
1920 明治神宮創建
★今日の花言葉
もみじ「自制」
★今日は誰の誕生日
山本耀司(1943 ファッションデザイナー)
★今日の名言
「人生五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻のごとくあ
り。一度生を受け、滅せぬ者のあるべきか」
   
 ―織田信長―

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■1.体育祭準備、始まる!―新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

今週の土曜日に迫った体育祭。 今日は人数の少な
い新宿ですが、キャタピラレースのキャタピラを作
ります。材料は段ボールとガムテープ。

「キャタピラを作るよ」
スタなっちの声に、まず反応したのは、女の子たち。
「大きさはこれくらいかなぁ~」
「壊れないように補強しないとね」
ボランティアさんにも手伝ってもらい、いろいろ工
夫しながら進めます。

その一方、なかなかブロック遊びをやめない、けい
ちゃんとかずき。
「体育祭は当日だけじゃないんだ。準備も体育祭の
うちなんだよ」
卒業生ばんくんの言葉で、2人もキャタピラ作り開始。

「にら」と書いてある段ボールからは、にらの葉片が
落ちてくるというハプニングも。
「どうりでにら臭いと思った」と、ボラ・ひろきんぐ。

そして、キャタピラ完成!
ガムテープとビニールテープでいたるところを補強
してあるせいか、いかつい印象で、本当に戦車のキ
ャタピラのよう。
「わーい!」喜ぶ子供たち。
試乗で壊さないように気をつけないとね。

● 思いやり

帰る間際、軽く喘息の発作が出てしまったかずき。
なかなかご両親と連絡がとれず、やっとお父さんと
電話がつながったときには、外はすっかり暗くなっ
てしまった。

「迎えに来てくれるって」
「良かったね」
スタなっちもひと安心。

と、かずきが、ふと不安げな表情に。
「遅くなっちゃって、なっちゃんの家族のひと、心
配しないかな・・・」

自分がつらいときに、人を思いやれること。
そんな強さをいつの間にか身につけていたかずき。
心が温かくなったなっちでした。


■2.木幡マンのお授業あれこれ―新宿■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm


● なごり雪と正負の数

今日は数学のお授業。
おもむろに、「なごり雪」の歌詞をホワイトボード
に書き始める木幡マン。
算数なのになごり雪?みんな怪訝な表情。

一通り歌詞を書き終え、「さて、この中で、反対の
言葉があるものを挙げていこう。」
「君の横」の「横」には「縦」という対義語。
「東京で見る雪はこれが最後ね」の「最後」には
「最初」。

対義語探しから、正の数と負の数の話へ。
負の数がなぜ誕生したのか、対義語の観点から説明。
「それにしても、どうして例文がなごり雪なんです
か?」とももちゃん。
「俺が好きな歌なんだ」
木幡マンらしい答えでした。


● 全国あほばか分布

続いては、「あほ」と「ばか」の分布について。

「あほ!と言われるのと、ばか!って言われるのと、
どっちが傷つく?」
木幡マンの質問に、「別にどっちも平気だよ」とひ
ろ。昨日の熊谷のかいに続き、フレネには打たれ強
い子が多いのかも?

「あほ」という地域、「ばか」という地域はどのよ
うに分かれているのか?関西以西は「あほ」を使う
のか?

それをあるテレビ番組でしらべたところ、「あほ」
は関西の一部だけ。 つきつめていくと、言葉は発
生した地域から同心円状に広がっていくということ
が分かった。

これに関わるのが例えば江戸時代の「北前船」。
当時の文化の中心は京都・大阪だった。その文化を
船が運ぶ。「ばか」という言葉も古い時代に運ばれ
ていった。「あほ」は比較的新しい言葉なので関西
中心にしか残っていな。

ちなみに、ホンズナス、タクラケン、フリムンもす
べて「あほ」「ばか」の同義語。
「函館に住んでいるとき、ホンズナスは言われた~」
とひろ。

しばらく「ホンズナス」「タクラケン」は新宿フレ
ネで流行するかも・・・。


■3.熊谷な日々■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

● 和風カレー

プロデューサーは、かい君とまさひろ君。
先週、「和風カレー」を作ろう!と提案しました。
レシピは2人が作りました。

和風と普通のカレーの違いは、ジャガイモが
ごぼうに!
そして、かつおだし、みりん、醤油を加えることです。

「忘れていた、おれ、ごぼう嫌いだった。」
と話すのはまさひろ君!!
思わずふきだしてしまいました。

毎週タマネギに泣かされる子ども達。
今日から会員のみのりちゃんも目がうるうる。
一方、ニンジンチームは、切れない包丁でがんば
ります。こんど磨ぐことにします。

毎度、コンロで炒めたり煮たりするのぞみ君が
野菜、肉を炒めていきます。
その間に、まな板などのお片づけ。

ハプニング発生!!
「あくとる前に、ルー入れちゃった!!」
「あーそれは・・・」
しばらくの沈黙後
「まっ食べれるからいいでしょう」ということに。

後は、ご飯が炊けるのと煮込むだけ。
新会員、体験の子どもを合わせると大人数!!
テーブルは、満席状態。
「最近人が多いなぁ。ご飯足りるかな?」と心配し
ましたが、ぴったり!
大家族のような食卓でした。

● ミーティング

まずは、差し迫った体育祭の詳細と係り分担。
係りは、得点係、準備係が2人ずつ、MVP賞の
審査員に1人。
司会はゆうた君。

「得点係りやりたい人?」
シーン・・・・・。
「準備係やりたい人?」
シーン・・・・・。
「一人一役だよ。」

「じゃぁ簡単な係りやる!」

「コラーそれではダメだろう!」
「係りに簡単とかないから!!」
と非難轟々。

みんなの行事だからね、力を合わせて
がんばろうね!

● 久しぶりの群読

先週は、人が揃わず練習できなかった群読。
体験のゆう君も混ざって練習。
1回目
「わっしょい、わっしょい、・・・。」
最後の方にずれが。
「リズムをそろえよう!」
「声を大きくはっきりと言おう!」と意見交換。

2回目
あまりにも大きな声での郡読。
とても活気があり良かった!
「大きい声のほうが気持ちいいね!」

ラスト
今日の締めです。
いつも引っかかってしまうみさきちゃん。
今日のラストはGOOD!!

毎日の積み重ねだね!

2007年10月01日

vol/1390

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1390--------- 2007/10/02
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.大忙しの一日
2.なんにでも授業になります
3.ジャパンフレネ熊谷あれこれ
==================================================

★今日はなんの日
1961 大鵬・柏戸同時に横綱昇進

★今日の花言葉
あんず「乙女のはにかみ」

★今日は誰の誕生日
スティング(ミュージシャン 英 1951)

★今日の名言
「誰かをあんまり崇拝しすぎると、本当の自由は得られ
ないんだよ」
       ―トーベ・ヤンソン(ムーミン作者)―

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■1.大忙しの一日■

http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

最近、問い合わせが多い。とても嬉しいことだ。
新宿で午前中に面談。その足で新幹線に飛び乗り、
今度は熊谷で面談。その熊谷では、体験入会の子
どもが二名。熊谷で授業をし、とんぼ返り。

昨年はフリースクールの氷河期。問い合わせも少
なく、一体どうなることと思いきや、今年は問い
合わせや面談がとても多く、新宿―熊谷の往復も
頻繁…。

LDなどのグレイゾーンの子どもに対する対応が、
学校ではなかなかできにくく、必然的にフリースク
ールへの問い合わせが多くなっているように思う。

特別支援もまだまだ絵に描いた餅?そんなことを思
う毎日だ。

■2.なんにでも授業になります■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

熊谷まで新幹線で40分…。シウマイ弁当を食べな
がら、熊谷での授業を考える。

JR東日本の広報誌にヒント発見!広報誌の特集
が「北前船」さてさてどんな授業になることやら…。

●「あほ」と「ばか」

「あほ」と「ばか」から始まった木幡マンのお授業

「ばか!」と木幡マンに面と向かって言われたかい。
しかし動揺せず。次に「あほ!」と言われても動揺
せず。
 
「あほの方が嫌じゃない?」との問いかけ。
「関西ではあほよりもばかと言われる方が腹がたつ
んだよ、こっちはあほのほうがいやだろ?」
確かに、関東人の子ども達は確かに「あほ」は言い
ません。

日本地図を見て「境界線はどこだろう?」
これについて調べた日本人がいるらしく、京都ー
名古屋間らしい。

それは、歴史をさかのぼると、関が原の戦いに関係
しているそう。

方言とは、調べるとおもしろいかもね!
津軽弁と九州の人々の会話は、できるのかな?

--------------

かつて、文化の発信地は京都・大阪…。ばかは東で
あほは西という構図が見事に覆される。実は、西に
もばか文化圏があるのだ!

関西を中心にして、ばかが同心円状に広がる。つま
りこういうことだ。ばかという言葉は、古い言葉。
関西からその言葉が、全国に広まる。だから、西に
東に「ばか文化圏」がある。

あほは、まだ関西が中心…、まだ新しい言葉という
ことになる。これら言葉を含む文化の伝達に北前船
が重要な役割を果たしていた。

どう?ちゃんと授業になりますね…。

------------

ここで問題です。
下記の言葉は、すべて「ばか あほ」を意味します。
いったい、どの地方で使われているのでしょう?

・ ほんずなす
・ ふらー
・ たわけ
・ たくらんけ

■3.ジャパンフレネ熊谷あれこれ■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

●英語の単語カード

木幡マンがカバンから取り出したものは!
何やら、絵と裏に英語のスペルが書いてあるカード。

「この中で英語できない人いる?いないね。
やるよ。」と始まった。

実は、かい君だけまだ勉強していなかった!

木幡マンが絵のカードを見せ、それが何かを英
語で答えると言うもの。そして、あっていたら
カードをもらえると言う英語のゲーム。例えば
「カバン」を見て「bag」と答えていきます

「よっしゃやるぞ!!」と意気込みます。スタボラ
も入り熱戦です。
何が問題に出てくるのか分からずハラハラドキドキ
この単語は、中学校1年生で習う単語だそうで、簡
単かと思いきや分からない単語も。

順番に答えていくので、最後に回るかい君。
「なんで、そっちばっか簡単なの出て来るんだよ!
こっち難しいのばっかじゃん!」となげくのは
かい君。ちょっと不利なゲームだったかな。

しかし、他の子ども達も分からない単語も。
全員分からなかったのは「なす」で「eggplant」でした。
やり方を変えると、違う勉強にもなるので、
続けてやっていこう!

●みんなでビンゴ

今回で2回目となるカケジナルビンゴ。
今日は、体験入学の子どもとボラ南ちゃんの「好き
な食べ物ベスト15」がお題です。

このビンゴは、まず問題者が別な場所で好きな順に
食べ物を考え、ホワイトボードに適当に15こ書き
ます。回答者は、3×3の9マスを作ります。そしてマス
に15個の食べ物からベスト9を予想して書きます。
この時のポイントは、真ん中には、1番好きそうな
食べ物を書く!

出題者ボラ南ちゃんの好きな食べ物をみんなで予想
これがけっこう難しい。

15個の中に「生姜焼き」を見つけたゆうた君。
「あ!今日食べてた!!!弁当屋さんの生姜焼き
弁当食べてた!!」
「ってことは、真ん中が生姜焼き!!」
「ということは、焼肉はダミーか!?」
と、子ども達の考えがさくそう。
ほとんどの子どもが、真ん中を「生姜焼き」に。
「それでは、1番をどうぞ!」

申し訳そうに、「焼肉」と答えたボラ南ちゃん。
「うそだ!!」と反発の声。
たまたま生姜焼きを食べていただけのようで、子ど
も達は必死だった分、ランキングを聞いて疲れきっ
ていました。

このビンゴは自己紹介にもなるのでおもしろいね!

vol/1389

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1389--------- 2007/10/01
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.行ってきました!奥利根に!―ミニ「飛ぶ教室」一日目
2.ミニ「飛ぶ教室」二日目&三日目
3.「教科書は使わないの?」―熊谷あれこれ
==================================================

★今日はなんの日
1948 警視庁 110番設置

★今日の花言葉
菊(紅)「愛」

★今日は誰の誕生日
ジュリー・アンドリュース(女優 英 1935)

★今日の名言
「多数に追随すれば必ず自分を見失う。孤独を恐れず、し
たいことを続けるしかない。」
              ―安藤忠雄(建築家)―


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■1.行ってきました!奥利根に!―ミニ「飛ぶ教室」一日目■

http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

9月26日(水)~28日(金)、群馬県水上町の湯の小屋温泉に行ってきました。総勢10名!

● とんだハプニング

特急「水上3号」で上野から水上へ。そしてさらに、
そこからバスに乗り継ぎ、終点湯の小屋で降りる。
もう、新潟県との県境。

途中、熊谷から2名乗車のはずが…、「木幡さんす
みません。私の都合で電車に乗り遅れました」と
ふみちゃんママ。楽しみにしていたのに、どうしよ
う…。

携帯電話のサイトで時刻表を調べると、熊谷から新
幹線を使い上毛高原駅で下車すると何とか間に合い
そう。水上駅で待っていたら、上毛高原駅発のバス
でふみちゃん無事到着!良かった良かった…。

● 元分校です

宿泊した日野葉留山荘は、元「水上町立藤原小学校
湯の小屋分校」。
    ↓
http://www7.wind.ne.jp/haruhino/untitled3_001.htm

廃校になった分校を宿泊施設に改造。校庭には源泉
カケ流しの温泉が!講堂は食堂として利用され、職
員室は談話室に。

確かに元学校の雰囲気が…。懐かしい木造校舎の匂い…。

● いい作品ができました

この日のメインは、ネイチャークラフト!木の枝や
流木、石など自然を利用した簡単な工作。日野葉留
山荘前の工房「ブナの実」で体験できる。

「持って帰れるものを作ってください」と指導の橋
本さん。大きな流木もあるが、さすがにこれは無理。

ちゃっちゃっと動物を作るふみちゃん。円卓に泊ま
っている鳥を作ったのは、ひろ。意外な才能!長い
流木を使い「新幹線!」と、けいちゃん。

みんないい作品を作っていました。

● やっぱ、温泉だね!ご飯もおいしい!

ネイチャークラフトの後は、やっぱ温泉!校庭の真
ん中に立つ温泉棟は、窓も浴槽も広く、露天風呂み
たい。しかし、お湯が熱い!源泉カケ流しで24時間
いつでも入ることができるのはいいね!

校内放送(?)で食事の用意ができたことが告げら
れ、食堂へ。鮎の塩焼き、山菜をメインにしたお料
理。

面白かったのは、四種類の薬草茶(きはだ、どくだ
み、げんのしょうこなど)がおちょこで飲めること。
「にがーい!」にもかかわらず、みんなかかんにチャ
レンジ!


■2.ミニ「飛ぶ教室」二日目&三日目■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

● 奥利根水源の森へ!

朝目覚めると寒い。温度計は、15度を指している。
もう長袖じゃないといけないね。

車で奥利根「水源の森」まで送ってもらい、ハイキ
ング。途中の渓谷(照葉峡)にはたくさんの滝が…。
ここは坂東太郎といわれる利根川の水源地帯だ。

林道に入り、周回道路の真ん中辺で降ろしてもらう。
ここから少し急な山道に入り、「田代湿原」へ。
「木幡さん大丈夫?」と何度も声をかけてくれるみ
さきちゃん。あんがとさん。

「見て!すごいきのこ!」
大木にびっしりと白いきのこが…。
「採っていく?」
「やめたほうがいいよ。こんなにあるのに誰も採ら
ないんだから、毒キノコかもしれないよ」

※ 実は、その通りだった。湯の小屋バス停前で
「キノコ鑑定所」なる店を開いているおじさん曰
く「それは有名な月夜茸。夜、光るんだよ。猛毒、
だからだれも採っていなかったでしょ」

● 田代湿原

急坂を登りきると「なんでこんなところに?」
いきなり、湿原が現れる。5月~6月には水芭蕉が
とてもきれいだそうだが、今は季節外れ。だれも
歩いていない。しかし、紅葉の時期は、車の大渋
滞がおきるそうだ。

豪雪地帯で11月から5月の連休の頃まで道路は通
行止め。約5ヶ月しかここの自然を楽しむことは
できない。

● 帰りは歩こう!

お弁当の後、まだまだ時間がある。
迎えに来てもらう所でじっとしているのはつまらな
いので、山荘の途中まで歩いていくことに。一本道
なので、どこかで迎えの車に会うでしょう。

つり橋あり、魚道あり…。なにより川がきれいだ!
たくさんの滝がこれまた素晴らしい。

「おっ、清水だ!」ごくごく飲む木幡に「それ飲め
るの?」と子ども達。
「大丈夫、ほらホースが差し込んである」

「美味しい!こんな美味しい水、生まれて初めて飲
んだよ!」
「冷たいねえ!」
各自、水筒に水を詰めていました。

● 最後の日は、ダムに!

いよいよ、最終日、「もっと居たいよなあ」「おれ、
温泉10回入ったよ」

名残惜しいが、ダムを目指してあるく。山荘から30
分弱で巨大な奈良俣ダムに着く。この他にもこの近
くには二つのダムが…。首都圏の水がめの役割をは
たしている。

「また、冬に来ようよ」
「スキーもできるんだから、また来ようよね!」

みんな、とても気に入ったようです。
「群馬だからなあ…」と言っていた熊谷・かい君、
一度来てみなよ!とってもいい所だよ!


■3.「教科書は使わないの?」―熊谷あれこれ■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

● 「教科書は使わないの?」

「英語やりたいな」とまさや君の一言で、英語の授
業。単元は「過去形」

まずは、日本語を過去形にします。
「どの部分が変わったかな?」
「えっと、僕はあなたを愛してるを過去にすると僕
はあなたを愛していただから、動詞だ!」

「その通り、動詞が変わっているね。英語も同じで
動詞の部分を変えるんだよ。」

「edを動詞につけるんか。」「まぁ基本はね」
「ただ決まりがあるんだよ。」
というようにやり取り。

体験で来ていた女の子。
「教科書使わないの?」とみんなに質問。
子ども達は「使わないよ、学校じゃないし。持って
ない」
あるのは、辞典、参考書のみ。びっくりしちゃった
ようです。

さらに、スタッフを「先生」と呼ぶと、「この人
カケドンだよ。先生じゃない。」
とスタカケを指差す。スタカケ「うちはカケさんだ
よ。」

さらにびっくり。
フレネは、このようなスペースです。


●マイカー作りで風で走らせろ!

今日の午後は、車作り。前もって伝えていたのは、
「うちわ持ってきて。」のみ。

しかし!全員忘れた様子。違うものを代わりに用意
テーブルの上には、銀紙やビー玉、風船など。

スタカケが「今日は、一人一人オリジナルの車を
この材料から作ろう!」

子ども達「えーーーこんなもので?」と反応悪し
が、数分後、やはり男の子だけあってはまってしま
った様子。

「それオレのだからとらないで!」
「真似すんなよ~」
と和気あいあい。

2時間も盛り上がり、それぞれ全く違う車が完成。
そして、いよいよレース。厚めの下敷きで必死に風
を当てます。

よく進む車、そうじゃない車とありましたが、みん
なゲラゲラ笑って楽しい雰囲気。
「けっこう楽しめた!」と大好評。
「今日、女の子いなくてよかったかもね。これは男
の遊びだ!」

楽しかったみたいで良かった良かった。
後片付けは、自分達でしっかりね!