デイリーフレネ

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2007年09月17日

vol/1383

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1383--------- 2007/09/18
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.縁の下の力持ち―新宿のお散歩
2.木幡マンのお授業あれこれ―熊谷
3.木幡マンの一夜一冊(48)
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★今日はなんの日
1851 ニューヨークタイムス創刊

★今日の花言葉
あざみ 「厳格」

★今日は誰の誕生日
横山大観(日本画家 1868)
中井貴一(俳優 1961 A型)

★今日の名言
「人間は遅疑しながら何かをするときは、その行為
の動機を有り合わせの物に帰するものと見える」
                 ―森鴎外―

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■1.縁の下の力持ち―新宿のお散歩■

http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

今日のお散歩は、小平市にある、『ふれあい下水
道館』へ。「下水道とふれあう・・・」
館のネーミングに微妙な様子のしゅうた。

まずは講義室で下水道についてのお話を伺います。
お話してくださるのは、インストラクターの臼井さ
ん。

下水道の仕組みを簡単に説明したビデオを見た後、
実際の下水道の水を顕微鏡で観察。
「うわ!」
「思ったよりたくさんいるな」
アメーバや、分裂中のスピロストマム、食事中の
ヒルガタワムシ。水の中には、微生物がいっぱい。

「でも、下水の水をきれいにしてくれているのは、
その微生物たちの力なんですよ」と臼井さん。
「え?!薬品とかじゃないいんだ!」
自然の偉大さを感じる子供たち。

お話の後は、実際の下水道の中への突入!
日本で下水道の中へ入れるのはここだけだとか。
強烈、とまではいかないものの、汚水の匂いが漂う
下水道管内部。
「くさーい!」
貴重な体験ではあるものの、長居は出来ませんでし
た・・・。

見学の後、トイレに行ったけいちゃん。
「僕がしたおしっこも下水道にいったんだね」
「手を洗った水もだよ」と、かずき。

お風呂の水、トイレの水、お洗濯をした水。 いず
れも、流してしまえば、普段の生活でその先を目に
することはありません。でも、それらは決して消え
てなくなるわけではない。

私たちの見えないところで、その水をきれいにして
くれている下水道。
「だいじなものは目に見えないんだよ」
星の王子様の一節を思い起こさせるお散歩となりま
した。


■2.木幡マンのお授業あれこれ―熊谷■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

木幡マンから「今、熊谷についたから早めに昼食食
べて。」と電話。みんな、今学期初の木幡マンのお
授業にみんなワクワクです。

しばらくして、登場の木幡マン。みんなでテーブル
に集合。今日は、不思議な問題がたくさん出題され
ました。

● なかなか描けない図形

ある絵を10秒間みてから、その絵を描くことが出
来るか?瞬きせずの10秒。いざ鉛筆を持つと
「あ・・・、忘れた。」とまさひろ君。「できない。
さよなら」とかい君。この授業で知った事は「人間
は1回だけでは覚えれられない。誰もかけない」と
いうことでした。

● なかなか作れない立体

クリアケースに入っている名刺1枚でできている置
物。それを作るという問題。説明がうまく出来ない
のですが・・・。

以前やったこのあるゆうた君とりょう君。覚えてい
たゆうた君は「よっしゃできた!」
、りょう君「忘れた・・・」

「できない。できない」の連呼。
ゆうた君からヒント「思い切って2回きるんだよ。」
このヒントでできたのが、最年少かい君。その姿を見
て悔しさいっぱいのスタ・ボラ。結局、出来たのは
ゆうた君、かい君、ボラ健ちゃん。あとの人は宿題
です!!

● 偽コインを見つけろ!

天秤を2回使い、8枚のコインから1枚の偽コイン
を見つけるという問題。
「3回ならできるんだけどなぁ」とかい君。周りも
「そうそう。」
出来たのは、まさひろ君。説明もできて満足そう。

● マーチンガードナーのパラドックス

「なんでなんで?」「線の微妙なずれがあって、違
うようななるんだよ。」とのこと。ちょっと難しか
ったかな?

● 郡読

「祭りの掛け声」を4つの言いてが、リズム良く掛
け声をするというもの。
4つとも言うタイミングやセリフは違うのでなかな
か難しい。みさきちゃんは「私のパート出番少な
いから難しい!」と嘆き。

木幡マンから「これジャパンフェスティバルにむけ
て練習してね。」とのことです。
来週のフレネは「わっしょいわっしょい」などの掛
け声で賑やかになりそうです。


■3.木幡マンの一夜一冊(48)■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

●『旅芸人のいた風景―遍歴・流浪・渡世』
         沖浦和光(文春新書 750円)

新スタッフ曰く、「ガリ版印刷って何ですか?」
ああ、ガリ版も死語になってしまったか・・・。

昔、門付けといって鈴をちりんちりんと鳴らし、
お経(?)のようなものを唱え、家々を回る人た
ちがいた。母親が何がしかの金銭、あるいは、お
米を渡していた記憶がある。

苦学生(ニセ学生?)が鉛筆やゴムひもを売りに
来ていたこともあった。

ぼくの住んでいた小さな町の劇場に、定期的に旅
芝居がやってきて、股旅物・母恋物の芝居を見せ
てくれた。当時、三本立ての映画、大人50円、子
ども30円の時代だ。

旅芸人・・・、これもガリ版と同じように死語に
なってしまった。吉永小百合が演じた「伊豆の踊
り子」で鮮烈な場面がある。『物乞い旅芸人村に入
るべからず』おそらく、ぼくが中学生の頃観た映画。

定めなき浮世 道に生き、道に死す・・・。かつて
あった文化と民俗を愛惜を込めて描く、団塊世代必
読の書!