デイリーフレネ

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2007年12月07日

vol/1434

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1434--------- 2007/12/07
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.昔の名前ででています―木幡マン「球面の幾何」のお授業
2.ネチケットのお授業―新宿
3.熊谷な日々―妄想・想像・空想、もしも○円あったなら
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★今日はなんの日
1949 中国国民党政府、台湾を首都とする。国共内戦終了。
1957 長島茂雄、巨人入団

★今日の花言葉
いのもと草 「信頼」

★今日は誰の誕生日
西郷隆盛(政治家 1827)
与謝野晶子(歌人 1878)

★今日の名言
「人生、確かなものは一つもない。人間の一寸先はヤミ
なのだ。だからこそ、不安を克服し、明日を信じよう。
それがわれわれにとって大事な心の戦いなのだ。」
        ―宇宙戦艦ヤマト艦長沖田の言葉―

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■1.昔の名前ででています―木幡マン「球面の幾何」のお授業■

http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

最近、同じ授業は二度とやらない傾向になりつつあ
る代表木幡。同じことをやると授業者本人にとって
新鮮味が無く、楽しくない。

「先生!そんなこと言ってはいけませんよ。フレネ
に来る子は毎年違うんだから。自分の楽しみのため
に授業するのではなく、ちゃんと指導しなければい
けません」

フレネではただ一人木幡のことを「先生」と呼ぶも
もちゃんに凛と言われ、木幡、一念発起!

定番のお授業を少々アレンジしてみました。

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「三角形の内角の和は何度?」
木幡マンにいきなり聞かれたしゅうた。
戸惑いながらも、「180度でしょ」 。
小学生で習う図形の性質。
もちろんフレネのみんなも知っています。

「じゃあ、どうしてそうなるのか説明できる人?」
とたんに、シーン。
「180度っていうのは習ったんだけど…」

そこで、同じ三角形を敷き詰めて説明。
「それぞれの内角を3つ並べると、一直線になる。
つまり、180度だ」
「なるほど」と、子供たち。

さて、今までのは前座。本題はこれから。

「ところが、ある学者が、内角の和が180度でない
三角形があると言い出した。どんな三角形だと思う?」
再び、シーン。
「そんな三角形あるのかなぁ」

「じゃあ今からその三角形をお見せしま~す」
木幡マンが取り出したのは、青い気球。それを地球
に見立て、北極点から赤道に2本の直線を下ろします。
その2本の線と、赤道を結ぶと、そこに現れたのは、
球面上の三角形。

「北極点から赤道に下ろした直線は、赤道とは垂直
に交わるんだよ」
ということは、赤道上の2つの角はそれぞれ90度。
北極点を頂点とする内角も足すと、180度を超えてし
まいます。

「人類が、狭い地域の知識しかなかった頃は、平面上
の世界だけ考えていれば良かった。でも、科学が発達
した今では、大きな視点で考える必要が出てきたんだ」

子供たちの世界も広がった、木幡マンのお授業でした。

■2.ネチケットのお授業―新宿■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

現代社会になくてはならない存在になりつつある、
インターネット。しかし最近、その悪影響が問題に
なってきているのも事実。

そこで今回は、ネットのエチケット=ネチケットの
お勉強。特別講師は、フレネ一のパソコン通ももち
ゃん。

A~Dの4つのメール文例を挙げ、どれが一番適切な
メールなのかをみんなに考えてもらいます。

「一番正しいのは?」
「D!」
全員正解です。

「では、どうして他のは駄目なの?」
「Cは誤字脱字が多いし、ひらがなばかりで読みにくい」
と、りょうすけ。
改行や、行間を空けることでも、読みやすさは違います。

「Aは言葉遣いが悪い。Bは自分の住所や電話番号を会っ
たことない相手に教えちゃってる」と、ヒロ。
乱暴な言葉遣いは不快な思いを人にさせるし、とても失礼。
それに個人情報を公開するのは危険なこと。

諸刃の剣のインターネット。
賢く使って実生活に役立ててください。


■3.熊谷な日々■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

● 妄想・想像・空想

今日のカケジナル(スタカケオリジナル)は、
前もって作っておいたプリントを使います。
自分で、年や趣味、収入など勝手に決めて
架空の人間をプリントに記入。
 
「これって、なんでもいいの?」
「年は2歳でもいいの?」 
「はい、なんでもありです。」

時間を少しかけて、創り出します。
「発表してもいい人いる?」
「恥ずかしいよ、だって妄想だし。」

早速発表。
「年、25歳。職業は医者。給料1000万!
宝物は自分のIQ」
「自分のIQ、むかつくけど、お医者さん
の中にいそう!」
「お金に困らないね!」

会話が盛り上がってきたところで、ボラ青柳君から
「確か、25歳で医者になれない気がする。
大学卒業で22歳で院に行って24歳で、実習で。」

「空想だからいいんだよ!」


●もしも○円あったなら

もしもお金があったら何に使うかを考えます。
金額は、100円、千円、一万円、百万円。
「消費税込みね。」
「何ー!100均使えない!」
出てきたものは、

100円:お菓子、貯金箱に入れる
千円:スイカにチャージ(おお!)
    雑誌 ご飯
一万円:CDアルバム、洋服
     貯金、ゲーム、マンガ
そして!
百万円:親に渡す(スタボラ)
     貯金、美容院、旅行

「何でカケさんと青柳さん親にお金渡すの?」
「当たり前だよ!大学まで行かせてもらったし、
感謝の心だよ。」
「まだ実感ないな。」
「必ず分かるよ、だからお小遣いもありがたく
使うんだよ。」

お金の大切さが分かったかな?
そして、お金の使い方を考えると、実は欲しいもの
がないという子どもも。


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