デイリーフレネ

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2008年02月04日

vol/1455

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1455--------- 2008/02/04
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.お散歩の授業~冷凍マンモス見学~
2.蝶が海峡を渡るのをどこから見たか?―熊谷
3.ゆう君の夢―熊谷
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★今日はなんの日
1861 アメリカ南部11州が合衆国から脱退、アメリカ
   連邦を結成し南北戦争起こる

★今日の花言葉
さくら草(赤)「美の秘密」

★今日は誰の誕生日
小泉今日子(1966 O型)
リンドバーク(飛行家 米 1902)

★今日の名言
「人生は一行のボオドレイルにしかすぎない」
―芥川竜之介―

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■1.お散歩の授業~冷凍マンモス見学~■

http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

● お昼タイムは水遊び?!

冷凍マンモス見学のため、丸の内へやってきたフレ
ネ一行。東京駅へ降り立ち、「田舎者ごっこしよう
よ」と、りょうすけ。
「わー都会だ都会だ!」「ビルが高いねぇ」「んだ
んだ」と、騒ぐ子どもたち。
新宿も十分都会のはずなんだけど・・・。

皇居前の公園で、お昼タイム。
風は冷たくても、みんな元気いっぱい。
「噴水だ~!」
お弁当そっちのけで池に群がるのは男の子たち。
「冷てーーー!!」
手を入れ水を掛け合い、挙句の果てには、裸足にな
ってザブザブ。

「今って夏だっけ…?」
「ううん、冬だよ、2月だよ、なつみさん」
遠くで眺めていたスタッフなっちと、ようちゃんの会
話。

とはいえ、今日は、とーってもいいお天気。
澄んだ池の水、陽光にきらめく噴水。
走り出したくなるような青空の下、いつの間にか、み
んなで鬼ごっこ。

「ここにもっと居たいくらい」とヒロ。
後ろ髪を引かれつつ、いざ、冷凍マンモス『リューバ』
の元へ。

● 天然お笑いパワー

途中、お堀で白鳥を発見。
他にも、鴨や水鳥が。
「わーかわいい!」
「白鳥、初めて見たよ」
みんな携帯でパシャパシャ。
「あれって、フラメンゴ?」と、ヒロ。
「違うよ、白鳥だよ」
「しかも、フラメンゴじゃなくて、フラミンゴでしょ」
相変わらず、天然お笑いパワーが炸裂。

● リューバに会えた!

そしてたどり着いた丸ビル。
「ん?思ったより展示場小さいね」
「それに、人がいっぱい!」
想像とは大分違うけれど、 「やっとリューバに会
える!」。

赤ちゃんマンモスのリューバは、 ガラス窓の向こう。
「体重も身長も、俺より小さい!」
「ぺったらしてるね。埋まってたから押しつぶされ
ちゃったのかな?」
「レンジでチンしたら生き返るんじゃない?」とヒ
ロ。前にいた外国人さんが、「それは無理ダヨ」と、
クスクス。でも、いつかそんな技術ができたら、と
っても面白いね!

じっくり見たいけれど、「混雑しておりますので、
速やかなご観覧をお願いします」と係員の声。泣く
泣く退場。

3万7000年前の時代から、現代へやってきたリューバ。
太古のロマンへと夢をふくらませつつ、現在の温暖
化という問題にも目を向けさせられます。なぜなら、
温暖化がなければ、リューバはあと数百年、シベリ
アの凍土で眠っていたはずだから。

未来を担う子どもたち。
リューバの声無きメッセージを受け止め、よりよい
未来を創造していってください。


■2.蝶が海峡を渡るのをどこから見たか?―熊谷■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

● てふてふが・・・

本日の木幡マンのお授業!ホワイトボードにまず、
一句・・・。

てふてふが一匹韃靼海峡を渡って行った

「これは一行詩」
まず、『てふてふ』が読めない。『韃靼』も読めない。
旧かな字体の説明や韃靼の読みから考えていく。
間宮林蔵やタタール・・・、「漢字を右と左に分け
ると右が音を表すんだよ」

この一行詩から様々なものを分析しようという試み。

「これを書いた人は、どこから渡るのを見たのかな?」
もちろん、作者ではないので正解かは分かりません。

「そりゃ樺太からでしょ。」
「なぜそう思う?」
「反対側は、ロシアだから日本人は入られないから。」
とかい君の見解。

作者・安西冬衛が何を思ってこの詩を書いたのかは、
あまり分析しない。一人一人の解釈があっていい。

「自由を求めて大陸に行きたかったのかなあ?」
「蝶々、がんばれ!」

●短歌作り

作文や詩は非定型(散文)。それに対し形が決まっ
ているのが韻文(否定型)。まずは寺山修二の短歌
を幾つか紹介。

草の笛
吹くを切なく
聞きており
告白以前の
愛とは何ぞ

「くせー」

マッチ擦る
つかの間海に
霧深し
身捨つるほどの
祖国はありや

「これらは寺山修二が高校生の時に書いた短歌だぞ」

というわけで、非定型から定型の世界へ・・・。

木幡マンから
「百首短歌を作って百人一首!」と言われ
子ども達
「えー、やだー」とやる前から逃げモード。

そんな子ども達も今日は3首を目標に。

5・7・5・7・7の最後の7・7が難しい様子。
「俳句の方が簡単だよ」とつぶやき一番の出来を発
表しました。はたして短歌になったかな?

・寒い釣 ウキがぴくぴく 動いても 
指がつめたく どうも動けず 

・電気代 使うほどにも もったいないよ 
お金遣いは 考えよう

・寒い冬 セブンがつぶれ 寒い道 
ファミマまでは行きたくもない

どれも、今の季節を詠っていますね?

■3.ゆう君の夢―熊谷■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

ボラ健ちゃんと子ども達の雑談。
最初は、ゲームの話でしたがひょんなことから
将来の夢について。

健ちゃんは、子ども達と同じ年のころ
「Jリーグのサッカー選手」が夢だったそう。

隣にいたゆう君に
「ゆう君の将来の夢はある?」と聞くと
「俺は、職業は決まっていないけれど人のために
働いて社会に貢献したい。」
と真剣に答えます。

かい君に
「給料少なくてもいいん?」と聞かれると
「最低限暮らせればいいよ。」と答え。

ゆう君の夢を聞かせてもらい人間の温かさ
を感じます。


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