デイリーフレネ

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バックナンバー

2005年04月15日

VOL/997

//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.春の高尾山ハイキング!(新宿)
2.熊谷でも『消えたパンダ金魚』!
3.本日のおすすめ―『ピアノの森』
==================================================
1877 札幌農学校教頭のクラーク博士帰国、別離に
  「Boys be ambitiousu!」(少年よ、大志を抱け!)
   の名言を残す
★今日の花言葉
チューリップ「美しい瞳」
★今日は誰の誕生日
チャールズ・チャップリン(映画監督・俳優 英 1889)
★今日の名言
「隴(ろう)を得て蜀(しょく)を望む」
               ―『後漢書』より―
※ 隴という国を獲得したにもかかわらず、さらに蜀と
  いう国を獲得しようとする
  英語では『Desire desire desire.』
  欲望は(更なる)欲望を欲す
-■1.春の高尾山ハイキング!(新宿)■

http://www.jfreinet.com/report/index2004.htm
火曜日から延期になっていた春のハイキング。延期
した甲斐あって、今日はすがすがしい晴天!
●まずはお団子
途中まではリフトを使って登る。そしてリフトを下
車して、歩いてすぐのところに、お団子屋さんが!
たまらずみんなお団子を買って頬張る。(味をつけ
ない、“素”団子が人気)
「あちちち!」と、りょうすけ。
「もう一本食べちゃおうかな」と、よう君。
焼き立てでおいしいのはわかるけど、お弁当を食べ
られなくなりそう…
●おみくじ
山頂までの途中にある薬王院。そこで恒例のおみく
じ引き!
まっつぁんは吉、おきょうは大吉。
「“ゴールインするのがよいでしょう”…無茶だろ!
」けんごの恋おみくじは、とんでもなく無責任な内容。
“ゴールイン”なんてフレーズ、おみくじにミスマッ
チなような…
●ここはどこ?
お弁当を食べて元気になったみんな。復路はリフトを
使わず、歩いて降りる。
つり橋を渡ったり、ぬかるみで転んだり。わいわい降
りてきたのは良いが。
「あれ?ここどこ?」降りた先は、見慣れぬ場所。ど
うやら、道を間違え、小仏方面に出てきてしまったよ
うだ。
ここから高尾山口までは徒歩40分。平坦な道だけど
みんなはもうスタミナ切れ。
けんごとドラゴンのみ徒歩で、みんなはバスで駅まで
帰ることに。
たくさん歩いてほんとうに疲れたね。でもいいお天気
で気持ちがよかった!
●チラシ
現地で解散してフレネに戻る途中、スタおきょう、
「これどうぞ」とチラシをもらった。
「痩せませんか?ホンキでキレイになりませんか?」
と書いてある。
「…これって私が太ってるってことかな?」ショック
を受けていると、
「そんなことないよ」と、よう君。ほっとしたのもつ
かの間、
「あ、違うよ、おきょう。これ、しわがのびるってい
うチラシだよ。“しわ”とか“たるみ”とか…」
それはそれでショックだよなぁ…
■2.熊谷でも『消えたパンダ金魚』!■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2004.htm
今日は木幡マンのお授業。
「今日は何やるの?」
朝からみんなも楽しみ。
そんな中始まったお授業は、新宿でも行われていた
『消えたパンダ金魚』の推理ゲーム。
まずは木幡マンの読み聞かせから。なんともコミカ
ルでおかしい!みんなの笑い声も絶えない。
さて、消えたパンダ金魚をめぐる謎を2チームに分
かれて推理。ただ推理するだけではなくて、文章か
らいろんな根拠を追求する。
Gパンチームはる君が中心に考える。
「これは~、」と、たくさん出てきた推測をまとめ
て、再構築。
ユウカイ(ユウタ+カイ)チームは、お互いに意見
を出し合う。
「あっ!これってさ…」と、ユータ君重要なポイン
トを発見したかな??
そして、両チームで発表。
「えー!同じジャン!」
「うちのチームのほうが早く終わったから、うちの
勝ち!」
なんと、推理内容はまったく一緒。
木幡さんの発表する答えと照らし合わせてもほぼ正
解。(最後の詰めが少し甘かったかな?)
「もうちょっと難しくてもいい!」と、リクエストも。
結構楽しめたみたいだね!次回に期待!!
■3.本日のおすすめ―『ピアノの森』■
● 『ピアノの森』
      一色まこと モーニングKC(講談社)
惜しまれながらも中断していた連載マンガが三年の
時を経て、この春週刊「モーニング」誌上に復活!
捨て去られたピアノ。壊れて音の出ないピアノ。
いま、ひとりの少年の選ばれた指が、失われた音を呼
び覚ます。
少年の名は一ノ瀬海。心に深く豊かな森を抱えていた。
少年一ノ瀬海にしか弾けない森のオバケピアノ。それ
はかつて、栄光とともに葬り去られたピアノだった。
全てを失った男阿字野は、少年とともに、奇跡の音を
求める旅に出る。
ただいま全9巻まで出ています。

2005年04月14日

VOL/996

//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.気分いい一日だったなあ!
2.新宿あれこれ―スタ・おきょう
3.お散歩―国立科学博物館『恐竜博』熊谷・テッシー
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★今日はなんの日
1912 初航海のイギリス豪華客船タイタニック号、
   氷山に衝突して沈没。1513人死亡、705人救助。
★今日の花言葉
あさがお(しろ)「喜びあふれ」
★今日は誰の誕生日
アンソニー・パーキンス(俳優 米 1932)
※ ヒッチコックの「サイコ」を思い出しますね。
★今日の名言
「人間の『差異』などというものは、じつは、『想像』
(イマジナリティー)上のみに存在する」
       ―森巣博『越境者たち』(扶桑社)より
※ そして、彼は「『差異』は他者の創造=捏造である」
  とも言う。
-■1.気分いい一日だったなあ!■
      ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2004.htm
外は雨模様…、しかしフレネの中はアットホームで
実にしっとりした一日!こんな日は、とても気分が
いいなあ!
● ミーティング
「司会が上手だと話がまとまりやすいんだ。前回の
ひできがそうだったよね」というわけで、今回は代
表木幡が司会の見本を見せる。
「意見をまとめてみんなに返す。フィードバックと
いうんだけれどこれが大切」
今月のお料理とお散歩を決めていく。
「なぜそう思うのか、言ってもらわなければ伝わら
ないよね」
お散歩に行きたい場所について一人一人しゃべって
もらう。お料理もせっかくホットプレートを買った
んだからそれを利用地したお料理を!ケーキやお菓
子も月に一回はね!
こんな感じで決まったお散歩とお料理です。
※ 4/22 ゴッホ展(国立近代美術館)→北の丸公園
     →法政大学学食
5/13 江ノ島
※ 4/20 広島風お好み焼き
4/27 手作り餃子
● なんと!新聞部!
「新聞を作りたい」というりょうすけの提案にみん
な賛成!あれよあれよという間に新聞部員にみんな
立候補!
「部員が書くスペースを作っておいて、期限までに
責任持って記事を埋めること。でなきゃ、他の人が
書いていいとかつぶすとか決めよう」
「いい考え!」
木幡のお願い…「新聞の名前は『おりこうちゃん新
聞』にしてよ」「却下!」泣ける…。
● お授業ものりのり
仮説社に行って仮説実験授業の授業書を2万5千円分
買ってきた。ミーティングの後は、早速、「足はな
んぼん」の授業。
生き物の足の数から自然や文明などを考えていく。
二足歩行で人間は手の自由を得たね。
ところがアリの足の数については、大きい子も間違
える。頭・胴・腹を書き、足が胴から左右3本ずつ出
ていることを図示できたのは、ドラゴンとよう君のみ。
しっとりとしかも全員が授業に参加してくれた。
うれしいー!
■2.新宿あれこれ―スタ・おきょう■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2004.htm
● お料理―クレープ
「たまにはおかし系のお料理がしたい」と、まっつ
ぁん。そういえば、いつもご飯系のメニューだった
ね。
そこで今日は、クレープに決定!念のため、甘いデ
ザートっぽいトッピングと、野菜やお肉のおかずっ
ぽいトッピングの二種類を用意。
そうと決まれば、みんなでどんどん具材を切ってい
く。
お次は各自クレープの生地焼きに挑戦。
「あらら。飛び出ちゃった…」
生地は上手に焼けても、具をはさんで丸めるのに一
苦労。
バナナやチョコ、アイスクリームをはさんだり、ツ
ナ、チリソース、チーズをはさんだり。一枚で二度
おいしいクレープでした。
● 新宿で「新聞部」結成!!
今日のミーティングにて、
「フレネ新聞作ろうよ!」と、りょうすけ。
「お!いいこと言うね!」
これには一同大賛成!そして本日、有志8名(りょ
うすけ・ドラゴン・みっつくん・ななえちゃん・と
もちゃん・やすくん・木幡マン・おきょう)により
新宿フレネ新聞部結成!
さっそく発行日や記事の締切日を話し合う。
「よし!じゃあ練習しよう!」はりきる、りょうす
け。
「ここにこんな感じの記事を書くの」
イメージはどんどんふくらむ。
あいにく、新聞のタイトルは未定。ばっちりかっこい
いのに決めて、5月9日に第一号発行です!
■3.お散歩―国立科学博物館『恐竜博』熊谷・テッシー■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2004.htm
今日のお散歩は、今開催されている『恐竜博』へ。
「恐竜は鳥に進化した」というようなテーマのもと
、進化の過程を順を追って見ていけるように展示さ
れている。
この特別展の目玉は何といってもティラノサウルス
の『スー』さん。中に入ると、
「これって本物なの?」
「でっかい!」
と、圧巻されるスケール!んー、噂にはすごいと聞
いていたけれど、いざ目の前にしてみるとびっくり!
「あのさぁ、これって本当にいたとは信じられない
んだよねぇ。」というユータ君。
この感想、よくわかる!今の時代では、あまりに非
現実的な姿だもんね。
「寝たら、どうやって起きるの?」
「手が小さすぎて、意味ないんじゃない?」
みんなの疑問、推測もどんどん沸いてきたね!
●突然の新宿スペース訪問
全て見終わって(残念ながら本館は工事中でした…)、
時計を見ると、まだまだ時間が余っている。
「せっかく都内に来たしねぇ…、」
そして、何よりみんなの切符は、山の手線内乗り降
り自由ということで、突然の新宿スペース訪問に!
ドアを開けると、
「なんでいるんだぁ!」と、相変わらずのドラゴン。
ちょうど木幡さんのお授業が始まった頃で、一緒に
授業を受けることに。熊谷の子は、ちょっと緊張気
味だったかな?それを察してか、所々で気を使って
いるドラゴン。
少しの滞在だったけれど、帰り道はいろんな感想。
「いつもあんな感じ?」
「朝の勉強のときは、静かなの?」
「ちょっと、一日いてみたいな。」とは、ユータ君。
以前にはとても出なかった感想。行事を通して、壁
がなくなってきている証拠かな。
思い返してみれば、新宿・熊谷と、両方の普段の
生活を経験している人って実は少ない。お互いに違
った形のいいところがたくさんあるんだね。それを
見合うことは実はとても大事なことかもな、と感じ
ながらの帰り道でした。
突然の訪問、本当にお邪魔様でした!

2005年04月13日

VOL/995

//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.授業が始まりました!―新宿
2.ジャパンフレネあれこれ
3.熊谷な日々
==================================================
★今日はなんの日
1612(慶長17)巌流島の決闘[宮本武蔵×佐々木小次郎]
★今日の花言葉
かすみ草「清き心」
★今日は誰の誕生日
西城秀樹(1955 歌手)
吉行淳之介(1924 小説家)
★今日の名言
「日々を自分のペースで暮らしている人は、能弁で
はなく、沈黙を活用している」
        
    ―詞集『たいまつ』(むのたけじ)より―
-■1.授業が始まりました!―新宿■
  ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2004.htm
授業するフリースクールジャパンフレネ新宿の新春
第1弾は、アニマシオン(読書ゲーム)。ネタは『朝
の連続小説』(杉山亮編 仮説社)の中に収録され
ている『消えたパンダ金魚』。友人のIさんが「お
もしろいよ」とHP上で紹介してくれたのだがのび
のびになっていたもの…。まったくの自己流でやっ
てみました。
まず、『消えたパンダ金魚』をプリントしたものを
渡して読み聞かせ。パンダ金魚と言われている珍し
い金魚が盗難にあうのだが、その犯人は?
文章をしっかり読んでいかなければなかなか難しい。
授業参加希望者を募り5人ずつのチームを二つ作る。
それぞれが特別捜査本部を作り、捜査令状を書く。
木幡は検事役。捜査令状に不備があれば、捜査する
ことはできない。パンダ金魚をどうやって持ち去っ
たのか、それを文脈から読み取り立証するのがなか
なか楽しい。
小学校では5時間コースの授業と言われているが、こ
こでは6歳から18歳までの連合チームだから40分ぐら
いで捜査令状ができてしまう。
読み取ることの楽しさを知ったね!
---------スタ・おきょうの眼
今日は、文章を読んで、「パンダ金魚」を盗んだ犯人
を当てる授業。
ただの推測ではだめ。
記述に基づいて証拠をつかみ、捜査令状をとる、とい
う本格的な作業。
「グループフルーツ」組と「石原」組の2チームに分
かれて、いざ捜査開始!
そして最後に2チームで討論。
「○○ということから、犯人はAさんです!」と、ま
っつぁん。なるほどねぇ、冴えてます!
まっつぁんの活躍により、大正解は「グレープフル
ーツ」組。おみごとでした!!
■2.ジャパンフレネあれこれ―新宿■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2004.htm
● お勉強は辛いなあ…?
「木幡さん、りょうすけに算数教えてやってよ。俺、
教え方よくわからないから」と、ドラゴン。
内容は大きな数。
「これはねえ…」一十百千の四桁区切りを教え、万
や億になってもすべてその構造が生きていくことを
図に描いて教え、練習問題を作る。
「どうして練習問題を増やさなきゃいけないの。ぼ
くは、塾の問題だけできればいいんだ」
「練習をやって確かめないと、塾の問題もできない
でしょ?やってごらん」
りょうすけ、半べそ。「いいよ、塾できくから!」
この宿題、すでに教わったのか聞いてみると「教わ
ってない」とのこと。そりゃ無理だなあ。できない
のもしょうがない。
数分後、再チャレンジしてみると…、簡単にできて
いる。「ね、仕組みがわかれば簡単だよね」「うん」
ジャパンフレネ、午前中は基礎学習の時間です。
ふと周りを眺めると、コボちゃん作文・英語・カタ
カナ・漢字などなど、それぞれの学習に取り組んで
いました。
●ニューおもちゃ
本日ニューおもちゃ「ロボベビー」と「チャピーチ」
解禁!どちらもかわいがってあげると進化する電池
式おもちゃ。
チャピーチで遊ぶ、よう君、りょうすけ、しおん君。
「見て見て!歌を歌ってるよ!」
とさかをなでてあげると、ご機嫌になって歌いだす
チャピーチ。
●赤ん坊を持ち運ぶ男
一方、ロボベビーをいたく気に入ったのは、他でも
ない木幡マン。
「おれ、これ持って帰ろう」
しばらくして…
「!!これはやばいって」
「かなりあぶないおじさんだよ」と、みっくん、ひで
き。
見れば木幡マンのバックから、ロボベビーのヘッドが
のぞいている…
確かに、事情を知らずふとこのような大人に出会った
ら…怖いかもしれません(泣)
●寂しいから特別規約
「おーっす」
いつもと変わらない様子で登場した、ひでき。明後日
オーストラリアに旅立つ(高校留学がきまっています)。
「なんでやめたのに来てるんだよー」と、みんな。口
とは逆に、なんだか嬉しそう。
「ひでき、また明日も来なさいよ」と木幡マン。
「明日は無理だよ、出かけるから」
「だめ!明日も来るの!でないと今日の体験費請求し
ちゃうぞ」
「なんだよそれ!そんな規約今までなかったでしょ」
「今作ったの!寂しいんだよーーー!」
ひできにはもう明日は会えない。でも、半年後くらい
にまた会えるかな。ヴァケーションには遊びに来てね。
みんな待ってるよ!
■3.熊谷な日々■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2004.htm
●ものつくり―パチンコ作り
春休みに行った模様替えの際に出てきた木材の端切
れ。今日はそれを使ってものつくり。
「何か面白そうなものないかな??」
と、ものつくりハンドブックを探すかい君。
「おっ!これ、いいねぇ!」
とは、パチンコ!早速作成に取り掛かることに。
ユータ君は長細い木材を使って作ることに。
「他にも何か…、」と、ストローや画用紙、輪ゴム
などを使って、カラフルでかっこいいパチンコが完
成!
「おっ!ちょっとやらせて!」
「あーっ!」
結構楽しいのね、これがまた!
今年度は木工をたくさん取り入れたいなというのが
目標。自分オリジナルで、さらに使っていけるもの
を作っていけたらな!
●カロム大会!
時間ができたら、全員でカロム大会。しかも総当た
り戦でなかなかの盛り上がり。
去年、大流行したカロム。ところが半年もすると部
屋の隅っこのほうに…。
今日は、
「まずは磨くぞ!」と、台のお手入れから。よく滑
るように掃除してからいざ開始!
みんな少し勘が鈍っているようで、
「あれっ!」
「なんか変になってない?」
だけど、しばらくすると、
「おっ!やった!」
「うまい!」
みんなの勘の戻りはやっぱり早いねぇ。
結局優勝はかい君、ボラ・しずチームでした!やっ
ぱりなかなか集中力が必要なゲーム。またやろうね!

2005年04月12日

VOL/994

//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.学びについて考えた
2.熊谷も2005年度始業!
3.しまった!フライング!!
==================================================
今日はなんの日
1861 アメリカ南北戦争起こる
★今日の花言葉
桃の花「恋のとりこ」
★今日は誰の誕生日
高田延彦(プロレス1962)
★今日の名言
「恋愛というのは、『はたはいろいろ言うけれど、
私にはこの人がとても素敵に見える』という客観的
判断の断固たる無視の上にしか成立しないものです」
―「先生はえらい」内田 樹(筑摩プリマー新書)より―
-■1.学びについて考えた■
ジャパンフレネがオープンしたのが1999年の4月…。
この春で6年目を迎える。この間、ジャパンフレネ
と子ども達の契約は「スケジュール表を書く」こと
だけ。しかし、これがなかなかできない。
学校は1時間目から6時間目まで分刻みに何をやるか
スケジュールが決まっている。この集積は一日→1
週間→1ヶ月→1学期→1年→6年(小学校)&3年(
学校)のカリキュラムとして望む望まぬとに関わり
なく位置づけられている。
本来学びとは自分自身との契約であり、誰から強制
強要されるものではない。また学びとは金銭との等
価交換で与えられる質のものでもない。
昨日のデイリーフレネ、そして今日の名言でも紹介
した内田樹は、学びについて次のように述べています。
(子どもが母国語を学習することを例に出し、子ど
もは「すでにゲームが始まっており、そのゲームの
規則を知らないままに、プレイヤーとしてゲームに
参加させられる」という仕方で言葉に出会うことを
述べた後、次のように述べている)
----------------------
このプロセスの驚嘆すべきところは、規則を知らな
いゲームをしているうちにプレイヤーがその規則を
発見するという逆説のうちにあります。
まわりの人々の発する音声が意味を伝える記号であ
ることがわかったのは、意味不明の音声について、
「これは何かを伝えようとしているのではないか?
」という問いを子どもが立てることができたからで
す。
この謎めいた音声は何かのメッセージではないのか?
これらの記号の配列には何らかの規則性があるので
はないか?
これがすべての学びの根源にある問いかけです。
学ぶことの全行程はこの問いを発することができる
かどうかにかかっています。
そして、「そうすることで、あなたは何を伝えたい
のか?」という起源の問いを問うもの自身が発する
以外にはありません。誰も彼に代わって、この問い
を発することできません。
私が「学びの主体」と呼ぶのはこのことです。
-----------------------
6歳から20歳までの人たちが集まる空間の中で上記
のような不思議に遭遇し自ら問いを生み出すような
体験をしてもらいたい。その問いが本物であれば、
自分自身の学びのカリキュラムを表現する必然性が
できてくるのだろう。
そういった意味で子どもがスケジュール表を書くこ
とができるような日常をぜひ提供していきたい。
そんなことを思う春の一日であった。
  
■2.熊谷も2005年度始業!■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2004.htm
今日から新年度が開始!春休み中にはみんなが集ま
ってスペースも大改造されて、心機一転、新しい年
のスタート。
一番乗りで到着のかい君、扉を開けると、
「ん?ぜんぜん違う!」
と、しばらくスペース探検。にこやかな表情は、び
っくりした中にもどことなく嬉しそう!
学ランで登場は、この春から高校生のはる君。
「おー!なんかまじめそう!」
「まじめそうって?!」
それにしても今までとはまた違った雰囲気で新鮮だ
ったね。
●ミーティング
今日は4月いっぱいの予定決め。議長のユータ君を
中心に和やかな雰囲気で進む。
お散歩・お料理の予定決めの話し合い。
「寄居に良い池があるんだよ!」と、かい君。
地図を描きながらみんなに説明。どうやらルアーが
たくさん落ちているらしい。
「どこの駅から行くの?」と、聞かれると、
「ん?タクシーだよ…。こりゃ無理か!」と、かい
君。でも、釣りには行きたいね!場所を探してみよ
う!
●新しい試み
他にもいくつかの提案。
・自分の棚を作ろう
・自分の発表欄を作ろう
などなど。すこしづつ実践に移していこうね。
その中で、一つぼくからの提案は、『一日一語』と
いう欄をスケジュール表に作り、毎日16:30から慣
用句などを紹介していくというもの。
これは、今日から開始。
『実るほど 頭の下がる(垂れる)○○かな』とい
うクイズ形式で。
「いやー、ぜんぜん知らないからなぁ」と、ユータ
君。定期的にいろんなことに触れ合う機会を増やせ
ていけたらいいな。
■3.しまった!フライング!!■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2004.htm
「おはよー!」朝一番、元気な声とともに登場した
のは、りょうすけ!
「あれ?!誰もいない…」
それはそうだよ。だって始業日は11日だもの(泣)
はりきって1日早くフレネにやって来たりょうすけ。
でも、元気な顔が見られて何より!
当然、始業日を今日だと思っていたということは…
一品持ちよりパーティーのお料理つき!!
「せっかくだから、お昼ご飯は御苑で食べようか」
りょうすけママが作ってくれたサンドウィッチとビ
ニールシートを持って、御苑へレッツゴー!!
中に入ると、満開の桜がお出迎え。
思いがけず、絶好のタイミングでお花見ができたね!
でも…花粉症のりょうすけとスタおきょう。お花見す
るのも結構命がけ。
「きれい!かゆい!」の連発でした。

2005年04月11日

VOL/993

//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.春休みあれこれ
2.2005年度のオープンだ!
3.本日のおすすめ
==================================================
★今日はなんの日
1814 小林一茶、52歳で28歳の菊と結婚
※ なかなかやるなあ…
★今日の花言葉
はなしのぶ「お待ちしています」
★今日は誰の誕生日
加山雄三(1937 A型)
★今日の名言
「子どもをしあわせにしたいなら、まず、親の自分が幸
せになることだ」
―むのたけじ「詞集 たいまつ」より―
★ おうちでジャパンフレネが体験できる!
2005年度「おもしろ通信講座」開講!
詳細は下記へ。
 ↓
http://www.jfreinet.com/tu-sin/index.htm
-■1.春休みあれこれ■
● 4月1日エイプリルフール!
「もしもし、フレネやめるから」
「あっそうなの。私も結婚するから」
エイプリルフールの日のまっつぁんとスタ・おきょ
うの会話。
そして、本日…、「しほちやん、おきょうが結婚す
るよ」
「えっ!本当!誰と?」
3分後、「りょうすけ、おきょう結婚するよ」
「ふーん」
● 間違えた
「もしもし、りょうすけがオープンの日を間違えて
きてしまったので、二人で新宿御苑に行き、お花見
してきます」
4月8日、スタ・おきょうからの連絡。
● なんてしつけいいこ
木幡自宅の芝張りに来てくれたまっつぁん&ドラゴ
ン。その仕事ぶりに家人、感心。
また「とても躾が行き届いている」とも…。
シャワーを浴びたドラゴン、足拭きマットを二つ折
りにして脱衣籠にかけておくという必殺技。
なんてしつけいいこいいけつしてんな
(回文 右から読んでも左から読んでも同じ)
おあとがよろしいようで…。
■2.2005年度のオープンだ!■
 ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2004.htm
待ちに待った2005年度のオープン!新会員5名をお
迎えし、恒例の一人一品持ち寄りパーティー!コロ
ッケ、ナゲット、とんかつ、お赤飯、グリルチキン、
ハッシュドポテト、おにぎり、フルーツポンチ、バ
バロア、バナナケーキ、チョコレートケーキ、スコ
ーンその他あれこれ食べきれない。
木幡は恒例のミートローフです。
お腹一杯になったところでこれまた恒例の大カルタ大
会!団体戦と個人戦。
「はーい、それでは田舎チームと都会チームにわけよ
う」「なあに、それ?」
「田舎は東京二十四区以外ね。国立市とか千葉県とか」
第1回戦は2種類の「交通安全カルタ」を混ぜる。絵柄
が似ているから間違えちゃう!第2回戦は「クレヨンし
んちゃんカルタ」と「オヤジカルタ」を混ぜる。
「アベックと言い 部下に笑われ」
ん?なんでおかしいの?アベックでいいじゃん。そこ
がオヤジなんですね。カップルって言うんだって…。
団体戦は圧倒的に都会(東京24区)チーム。個人優勝
は新会員ななえちゃん。ブービー賞はよう君。
さあ、今年度も楽しい事、どんどんやろうね!
■3.本日のおすすめ■
  
● ちくまプリマ-新書 「先生はえらい」 内田樹
私たちが敬意を抱くのは「謎の先生」です。…先生
は実際に卓越した技術や知識を持っている必要はあ
りません。…その人がいったい何を知っているのか
私たちには想像が及ばない先生、それが「謎の先生」
です。
この春読んだ本の中で一押し!実は先生論ではなく
コミュニケーションを論じている。誤解をもとに人
は互いにコミュニケート、つまり対話することを具
体的事実をもとに平易に説明しています。
ぜひ、読んでみて下さい。