デイリーフレネ

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バックナンバー

2006年04月13日

VOL/1165

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1165--------- 2006/04/13
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.ジャパンフレネ新宿あれこれ
2.熊谷のお料理―カレー&ナン
3.お授業―みんなの体~細胞のお話
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★今日はなんの日

1612(慶長17)巌流島の決闘[宮本武蔵×佐々木小次郎]

★今日の花言葉

かすみ草「清き心」

★今日は誰の誕生日

西城秀樹(1955 歌手)
吉行淳之介(1924 小説家)

★今日の名言

人の苦労なんて、いくら聞かされたって成長しない。自
分で苦労しろ。」
         ―瀬戸雄三(アサヒビール会長)―

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■1.ジャパンフレネ新宿あれこれ■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● おやじキャッチボール

吸盤ボールとプラスッチックグローブで、キャッチ
ボールをするりょうすけとボラへいちゃん。

何やら会話がはずんでいる様子。よく聞いてみると、
一球ごとに…

「どんな子がタイプ?」りょうすけ。
「そうだなぁ…」へいちゃん。

「免許持ってるの?車はポルシェにしなよ」りょうすけ。
「免許持ってないよ」へいちゃん。
「それじゃあモテないよ」りょうすけ。

なんともおませな会話!おませというより、むしろ
おやじです…。

● なんとかボンベ??

キャンプの内容についてのミーティング。みんなで
できるゲームを提案してもらうことに。

すると、よう君、
「あれがいい!あの、『なんとかボンベ』っていう
やつ」
「???」
「みんなで手をつないで…」

それってもしかして…『花いちもんめ』?
「そう!それ!!」

よう君もすっきり!わかったこちらもすっきり!!

■2.熊谷のお料理―カレー&ナン■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm


去年のJFF準備では一ヶ月間連続して作ったカレ
ー&ナン。
「一年分は食べたね…。」といっていたけれど、つ
いに今日久しぶりの登場!

「あの時は、本当に食べ過ぎたね…。」
「手がしばらくタマネギくさかったよ。」
あれから半年とは早いような長いような。なんだか
後ろ向きになりながらのお料理。

作り始めると、
「そうそう、こんな感じだった!」
「この匂い!懐かしい!!」
味見をしても、
「そう!こんな味だった!!」

懐かしいのオンパレードの調理!

ナンも無難に完成。かいは、「揚げナン」を調理。
「うまい!」と、これは大評判。
カレーはチキンカレーと、普通のカレー。
「いただきます!」といってしまえば、みんな食べ
る食べる…。7人で12人前のナンにご飯4合を完
食でした!

「ちょっと食べ過ぎて、カレーが出てきそう…。」
「それじゃぁ、カレーパンマンになっちゃうよ!!」

■3.お授業―みんなの体~細胞のお話■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日のお授業は、みんなの体が細胞というものの集ま
りできているというお話。
「みんなが知ってる内臓とかの体の一部分の名前!」
「心臓!」
「脳。」
「骨もでしょ??」
もうこれは、いっぱい出る!

そこから細胞のお話へ。
「例えば肺は、小さい肺の細胞っていうのが集まっ
てみんなで肺の働きを…。」と、話していると、

「ガン細胞って何??」と、のんちゃんの質問。こ
の説明をすると、さらにみんな「ふんふん…。」と、
納得の様子!!とってもいい質問だった!!

2006年04月12日

vol/1164

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1164--------- 2006/04/12
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.防災のお話-新宿
2.熊谷のお散歩―体育館
3.ばんざーい!喜びの木幡!
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★今日はなんの日

1861 アメリカ南北戦争起こる

★今日の花言葉

桃の花「恋のとりこ」

★今日は誰の誕生日

高田延彦(プロレス1962)

★今日の名言

「戦争は嫌でございます。親孝行ができませんし、
なにしろ散らかしますから」
―新内の岡本文弥の言葉(「伝言」永六輔より)―

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■1.防災のお話-新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

小学生を中心に、今日は災害時のお話を。防ぎよう
がない自然災害。私たちにできることは、災害時へ
の備え。

● 怖い災害は…

「災害って何か知ってる?」
「地震!」
「雷!」
「火事!」そうそう!どんどん出てくるね。

そして…
「おやじ!」と、シー君。

おやじも怖いけど、東京で一番怖いのは大地震!

● 地震のときどうする?

まずは、地震が起きたときすることは??
ささっと机の下に隠れるみんな。これはばっちりだ
ね!

そして避難場所の確認。
「新宿御苑の池の前だよね」と、りょうすけ・よ
う君。これもきちんと覚えていました!

「じゃあ、おうちの人とはどうやって連絡をとる?」
「携帯!」
という答えが一番多かったけれど、これはNG。

「みんなが一度に電話をかけ続けると、電話局はど
うなると思う?」
「回線がパンクする!」と、シー君。
「救急車とかのための回線も空けておかなきゃいけ
ないんだよ」
「そっかぁ」冷静な今ならきちんと考えつくことだ
ね。

携帯がだめなら…伝言板や伝言用ダイヤルなどの連
絡手段についても確認しました。

■2.熊谷のお散歩―体育館■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日のお散歩はいつもの体育館へ。お休み明けで久
しぶりの運動ということで、ちょっとドキドキ…。
いつもどおりにバトミントンにドッヂボールにバレ
ーボール。今日はおまけに走り回るパスゲームも!

「ちょっと、休憩…。」
「電池切れ…。」なんて声が続出。

そんな中でも、しっかりとバドミントントーナメン
トまでやりました。
「ナホー!」と、ヘンテコリンな掛け声を出し続け
るいいちゃん。みんな、
「いいちゃんには負けるな!」と応援を送るも今日
のチャンピオンはいいちゃん!

なんだかんだと気がつけば時間ギリギリまで体育館
にいました。
「なんか体がミシミシいう…。」

でもやっぱり体を動かすのはとってもいいね!運動
しっぱなしのお散歩でした!

●すごいぞ!ユータ!

体育館での一こま。
「ハンドスプリングって知ってる?」と、いう話に。

「えっ?どうやるの??」と、ユータ。
見よう見まねで挑戦すること3回目。

「できた!」
これにはみんなびっくり!運動神経抜群です!!

■3.ばんざーい!喜びの木幡!■

ばんざーい!ばんざーい!ばんざーい!
一人で万歳三唱している木幡です。

何が嬉しいかって言うと、ようやく原稿250枚が仕
上がりました。

途中、原稿がPCに保存できなく飛んでいったり…、
家で原稿を書くといって全くさっぱり何にもしなか
った春休み…。

そういえば、以前も同じことがあった。日光金谷ホ
テルに一週間泊まって原稿を書くと勇んで行ったが
何もせず…。

実質1週間でかけるのだからさっさと書けばいいの
にね。この8月講談社現代新書として発売されます。
「算数のできる子どもを育てる」の続編です。

乞う、ご期待!買ってくださいね!

vol/1163

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1163--------- 2006/04/11
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.おりこうちゃん新聞2006年度第一号!-新宿
2.熊谷のお授業―made in ○○○?
3.お便りです
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★今日はなんの日

1814 小林一茶、52歳で28歳の菊と結婚

※ なかなかやるなあ…

★今日の花言葉

はなしのぶ「お待ちしています」

★今日は誰の誕生日

加山雄三(1937 A型)

★今日の名言

「子どもをしあわせにしたいなら、まず、親の自分が幸
せになることだ」
―むのたけじ「詞集 たいまつ」より―


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■1.おりこうちゃん新聞2006年度第一号!-新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

第一期スタートに先駆けて、今日はみんなでおりこ
うちゃん新聞第一号を作成!

お題は、「2006年度の抱負や目標」!さてさて、み
んなの抱負は何かな??

● みんなそれぞれの目標

・コジと宮さんにしほのおりこうちゃんを見せたい。
(しほ)
お誕生日を迎えて、にわかにおりこうちゃんモードに
入ったしほ!きっといつか見せられるね!

・カエルを育てる。そして夏にちかくの池にはなす。
(よう君)
夏が楽しみだね!

・ケロロ軍曹第12巻、発売中!(りょうすけ)
買いたいのかな?

・自動車の免許をとる!(スタおきょう)
これに対して、しほからのコメント:おきょー、がん
ばれー!沖縄で子どもたちのせろー!!

● 記事を書かないと…

「はい、みんな記事書いてねー」と、スタおきょう
が声をかけると、
「みんな書かなきゃいけないの?書かないとどうな
るの?」と、シー君。

「書かないとどうなるかというと…」
「追放される?」
えー!!そんな恐ろしいことを懸念していたのか!?

「そんなことはしないよ、強制ではないからね」
しばらくしてふと見ると、ちょこちょこっと暗号で記
事を書いていたシー君でした。


■2.熊谷のお授業―made in ○○○?■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日のお授業はチーム分けをしてのゲームから。

「フレネの中にあるものがどこで作られたものかな
?たくさん見つけたチームの勝ち!」
みんなまずは洋服の表示を見てみる。
「おっ!これも中国製!」
「おれのは…?どこ??」
のんちゃんのトレーナーはなんとギリシャ製!!

その後、それぞれのチームでスペース内を探索。10
分間探し回ったら、お互いのチームで出し合う。
「テレビは韓国!」
「キーボードはマレーシア!」

一通り出し合ったら、
「じゃぁ、出てきた国を地図に塗ってみよう!」
「なんでこんなに国が固まっているの?」
とはユータ。
日本との関係はどういうことなのかな?

●日本とアジア近隣諸国の経済格差

「中国製の服は多いなぁ。」
「なんでかな?」
「人が多いから??」
「あれだよ!安いんだよ!えーと…。」と、かい。
「人件費でしょ!」と、のんちゃん。

日本とアジア各国との間の経済関係を説明。
「東南アジアでは、日本のネコの缶詰のためにエビ
を加工してたりするんだけど、現地の人は余ったエ
ビの頭を食べて生活してたりするんだよ。」

みんなびっくり…。こういう仕事をして生計を立て
ているのは事実だけれど、こんな経済格差があって、
これが力に結びついているとしたらどうだろう??

●日本製が多いものは?

「それじゃぁ、日本製が多いものは??」
「んー、車!」と、のんちゃん。

そうだね!加工貿易について説明。さらには中小企
業のお話まで。
「小さい町工場でも、実はすごいんだよ!!」
「日本人は几帳面だから?」

みんなの頭もフル回転、集中のお授業でした!


■3.お便りです■
  
元ボランティアTさんからのお便りです。

---------以下、転載。

お久しぶりです。みんな覚えてますかね??

実は3月下旬に突然岩手県の田舎の中学校の
数学の講師を依頼され、今講師やってます。
ルールも知らないのに卓球部の顧問もしています。
2年生の数学受け持っています。

おとなしい生徒ばかりで、フレネはにぎやかだった
なぁと想いふけってます。

山の中の200人くらいの学校ですが、保健室登校、
不登校とたくさんいます。保健室登校の生徒とはフ
レネを思い出しながら、色々な話をしてます。

HPのおーい、仲間達を見るのが最近の日課です。笑

それでは、皆様お元気で~

2006年04月10日

vol/1162

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1162--------- 2006/04/10
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.2006年度オープンです―新宿
2.熊谷もオープン!
3.お便りです
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★今日はなんの日

1970 ビートルズ解散

★今日の花言葉

つるにち草「楽しき思い出」

★今日は誰の誕生日

和田アキ子(1950 O型)

★今日の名言

「青年を見てその国の将来を占うより、その国の親たちが
青年をどう扱っているかを見てその国の将来を占うほうが、
ずっと正確に的中する」
―むのたけじ 詞集「たいまつ」より―

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■1.2006年度オープンです―新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● 初年度にあたり、それぞれのお言葉…

「まずは、木幡さんからひとこと!」
恒例の一人一品持ち寄りパーティーの席上、りょう
すけの司会でオープニングセレモニー。

それにしても初日というのに参加者が異常に少ない。
ひいふうみいよう…、たったの八名…。さみしー!

「今年は次のステップに進んだ人と入会者のバラン
スが悪く、このままではフレネはつぶれるかもしれ
ません(「ええー!」の声あり)
「なので、ここにいる人は、それぞれ二名ずつ会員
を勧誘してください」(爆笑)

それぞれの今年度の目標です。

【ともちゃん】
横浜に行きたい(はあ?何で横浜?)

【しほ】
特にない。
「ないことないでしょ。あなたの場合は」
「あ、そうかダイエット!」
自称皮下脂肪率42パーセントです。

【スタおきょう】
車の免許を取るよ!

【じゅん君】
もう入院はしたくないなあ
(喘息が持病なんだね)

【新ボラちかちゃん】
みんなとお友達になることです

● あれれ?

「あ、ともちゃん!グァムに行ってきたの?」
「行かないよ」
「え?」
「明日行く」

商店街の福引でお父さんがグァム旅行を当てたとか。
すげえ!お土産買ってきてね!

● ビニール→ツナサンドに

パーティで買ってきたツナサンドの中にビニール袋
の切れ端が混入。

「ひどーい!文句言ってきたら」
「私行ってくる!」

ビニール袋の切れ端を持って飛び出していったしほ…。
5分後、「大変、申し訳ありませんって言って、これ
くれたよ」

手には、新しいツナサンドが…。言ってみるもんだね!


■2.熊谷もオープン!■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● まずはミーティング

今日から2006年度が開始!
まずはミーティングで今月の予定をみんなでたて
る。

「どっか行きたいところ!」
「スネークセンター!」
「体育館!!」
久しぶりのミーティング。なんとも賑やかに進みま
した!

最後に、
「まぁ、今年ものんびりやろうね。」
「頑張らなくていいの?」
「頑張ろうとしなくてもみんな頑張ってるから、無
理して頑張らなくていいんだよ。」と言うと、
「そう!無理しても疲れちゃっていいことはないか
らね!」と、かい。
「いいこというねーー!」と、みんな感心!

楽しい一年間、みんなで作っていこう!!

●レク―鏡の人間知恵の輪

今日は初日ということでアイスブレークで人間知恵
の輪。ホースのわっかをはさんでみんなで手をつな
いで内を向いて輪になる。そして、このわっかを鏡
に見立てて、手を離さずに反対側にみんなで移ると
いうもの。

これがなかなか難しい!
「ちゃんとくぐれるように!」と、自分が立ったり
しゃがんだり。お互いを気遣わないと達成できない
ゲーム。

「ちょっとできないんじゃない?」という声が出た
けれど、「いや!完成させたい!!」と、みんな試
行錯誤!男の子チームが何とか完成!

初めての子もいたけれど、一緒になってワイワイで
きたね!

●大人のかいちゃん…

なんだか本棚の向こうで誰が好きとかいう話をして
いるなぁと聞いていると、すごいセリフが聞こえて
びっくり!

「いいか!恋をしているのが恋人!!恋を越えると
愛人!!」

なーんと、熊フレ最年少かいのお言葉でした…。
ありがたい、ありがたい…。

■3.お便りです■

愛媛県のTさんからのお便りです。絶版になってい
る沖縄関係の本をお送りいただきました。感謝!

-------------以下、転載。
   
中古の文庫本を送って、著者サイン入り、単行本
をいただいて、エビでタイを釣った気分です。

さっそく頂いた「グングン育つ」を拝見して、真
ん中辺りまできました。近頃、世間では子供は百
マス計算、大人には頭脳ドリルをやらせることに
なっていますが、ガキどもは仕方ないとして、な
んでいい年してあんなことをしたがるのか、さっ
ぱり分かりません。 

大人の時間つぶしなら、競輪・競馬、株価の予想、
俳句や短歌、カラオケにダンス、映画や読書と、
面白そうなことはいくらでもあるのに。

お勉強は嫌なことで、嫌なのを我慢して続けられ
たものが、勝ち残って出世することになっている
ようです。 

最近のニュースで、何かの調査で、日本の高校生
で勉強が分かりたいと思っている子が、3割、と
いうようなデータがあったと思います。高校入試
で選別が終わったら、残りの7割は、もうお勉強
は用済み、になっています。

長男の友達の二流私立校の生徒の話では、授業は
先生が来て、前で何かをしゃべっていること。生
徒の出席は7~5割、だいたいはベランダに出て
話したり遊んだりしているとのこと。日本の高校
生の3、4割ほどが、3年間、そういう時間を過
ごしているかと思うと、この国の将来は暗い感じ
がします。

お勉強をするのは、面白いから、としか最終的には
言えないでしょう。では、何が面白いのかと言えば、
この世界がどうなっているのかが、知りたい、とい
うことです。動物なら、自分が行かない土地のこと、
食べたことのない物、見えない物、聞こえない音を、
気に掛けることは無いでしょう。

しかし人間という罰当たりな生き物は、見たことも
無い物、聞いたことも無いこと、思いもよらない物
が、気になって仕方がないのです。世界がどうなっ
ているのか、少し分かれば少しうれしい、というこ
とです。

わたしは、月に2回ほど仕事関係のその勉強会に行
っています。そこでは、若い人は、ときに泣く目に
言われることもありますが、大体はいつも笑いが絶
えません。

学びということは、笑ったり冗談を言い合ったりす
る所でしか、起こらないと思っています。中井久夫
という神戸大の精神科部長の本でも、治療は「前思
春期的」な環境で、つまり軽口を言い合ったり、ち
ょっとしたいたずらを仕掛けたりするような関係で、
成立するものだとありました。

若い人を、学問の喜びに導く人の人間性というのは、
ほんとうに大きな問題だと思います。 私の場合で
いうと、病気の人の治療に漢方医学の知識は、当然
必要なんですが、しかし知識は治すための条件に
しか過ぎないと、近頃は思っています。 

人を治す人になること。では、どうやってなる? 
それは結局、知識を勉強することでしか、身につい
ていかないのかな、と思ってしこしこと勉強を続け
ています。

-------------(後略)

お便りありがとうございます。

中井久夫と言えば「看護のための精神医学」(医学
書院)という秀逸な本があり、その冒頭の言葉は感
動的です。

曰く、「医者が治せる患者は少ない。しかし看護で
きない患者はいない」。

教育も似たようなところがあります。いつも寄り添
う、そっと見守る、伴走する…。それぐらいしかで
きません。

愛媛県と言えば、教員になった年の数学協議会全国
大会が道後温泉で開かれ、後輩とともに東海道線各
駅停車で松山まで行きました。

当時(今もですが)は全然お金がなく、東京駅から
100円の切符を買い、静岡・浜松・大垣・大津で乗
り換え、大阪駅構内で切符を拾い、大阪港最寄の駅
で降りました。

当時、車内に冷房がなく大阪港で飲んだ生ビールが
今までに飲んだ最高に美味しいビールでした。関西
汽船の船もすごかったですねえ。寝るところがない
ほど混雑していました。いい思い出です。