デイリーフレネ

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2006年04月26日

vol/1174

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1174--------- 2006/04/26
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.ミックスピザを作ろう!-新宿
2.熊谷のお散歩―こども動物自然公園
3.木幡マンの一夜一冊(25)
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★今日はなんの日

1986 チェルノブイリ原子力発電所で大爆発事故

★今日の花言葉

みずたがらし「燃える愛情」

★今日は誰の誕生日

風間杜夫(1949 A型)

★今日の名言

「とにかく、やってみなはれ。やる前から諦める奴は、
一番つまらん人間だ」
        ―西堀栄三郎(南極越冬隊隊長)―


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■1.ミックスピザを作ろう!-新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日のお料理はピザ!もちろん生地から作ります。

● 怪しい生地作り

生地担当は、じゅんじとシー君。小麦粉の感触って、
「きーもーちいー!!」
ふわふわでとても気持ちがいいんです。

生地作りを手伝うスタおきょうの後ろで、何やらシ
ー君…「よし!くっついたぞ!」
手には大きなスポイト。

さらにかずき、スタおきょうの後ろで
「よし!くっついた!」
やはり手には大きなスポイト。

…絶対に小麦粉を噴射されているような気がします。

● 料理名、改名!

生地ができたら、次は具をトッピング!トッピング
担当は、しほとともちゃん。

「えー!それ、乗せすぎだよ…」
ピザを横から見ると…山型になっている!

「これはピザではなく、山だね…」
料理名を「しほ山」と「とも山」と改名。

きちんと火が通るまで、じっくり焼く、焼く、焼く…

「しほ山焼けたよー!」と、しほの合図でオーブン
を開くと焼き上がりはとてもきれい!味もおいしい!!

具沢山でぜいたくなピザでした。


■2.熊谷のお散歩―こども動物自然公園■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日は、東松山にある動物園へ。
去年も行ったある子は、
「確か、すごい歩いたよね…。」

その通り!駅から動物園まで30分以上歩きます!
「もう、だめだぁ…。」と、撃沈のかい。それでも
歩かないと着かないからね!ひと踏ん張り!!

お昼を食べたら動物園内を回る。
『公園』という名の通り、とっても広い!!中でも
ひたすら歩いたのでした。

●おもしろ動物!

動物と触れ合えるコーナーもあって嬉しい!
「この、ブタ、かわいい!!」
「ブヒ、ブヒ…。」
「よしよし!!あー!ウンコついた!!」
なんて。とっても賑やか。

今日はクジャクが羽を広げている場面に何度も遭遇!
「すごい!」と近づくと、
「ガサガサガサガサ!」と、羽をこすらせて音を出
すクジャク。
「威嚇??初めて聞いた!」

動物園の企画ではハリネズミを触らせてもらいまし
た。
「ん??ゴリゴリ??」
思っていたよりも硬い!!お土産でハリネズミの針
までいただいてしまいました!

●今日の一番人気は??

今日の一番人気はラマ。なんでも興奮すると唾を飛
ばすとか…。
「クチャ、クチャ…。」と、口がモグモグしたきた
ら危険信号らしい。

最初のうちは、度胸試しのようにラマに近づいてい
たみんな。だけど、
「うわ!クチャクチャやってる!」

静かにしてればいいのに、みんな逃げる逃げる!
余計に興奮してしまうではないか…。おまけにず
っこける子まで出て、ひと騒動でした。

■3.木幡マンの一夜一冊(25)■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● 平成大合併「日本新地図」小学館(9975円)

大空町・北杜市・市川三郷町・瀬戸内市…、これら
はの市町は一体どこにあって、どことどこが合併し
たのか?わかりますか?

かつて「地理の木幡か、木幡の地理か」と言われた
ほど地理好き(地図好き)の木幡です。小さい頃か
ら地図帳が大好き、高校の地理で学習した…例えば
ソ連のドネツ&クズネック炭田はどの辺にあるか?
とか、アメリカ五大湖の名前を北から順に言うとか
…、結構マニアックなんです。

平成大合併後、どんな町が生まれたのか?そこの名
物は?歴史は?日本全国のあれこれがダイジェスト
にわかる優れもの地図帳です。

あの上九一色村は、今はもうありません。分村した
んですね。どことどこに?

カーリングで有名になった常呂町もぼくの故郷北見
市と合併しました。北見は盆地だったのに、一気
に海岸線を持つ市になってしまった。

なんか変…。違和感感じます。

vol/1173

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1173--------- 2006/04/25
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.ガリ版印刷、初挑戦!
2.お授業―母国語を奪われるということ
3.ジャパンフレネあれこれ
==================================================

★今日はなんの日

1932 第1回日本ダービーが目黒競馬場で開催

★今日の花言葉

ゼラニウム「決心」

★今日は誰の誕生日

つかこうへい(1948)

★今日の名言

「一見、勝つことを目的としているのだが、じつは、
心理の深層部においては、賭けに敗北し、破滅を迎
えることによって、すべてを解消したいと願ってい
る」
      ―バーグラー『賭博の心理学』より―

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■1.ガリ版印刷、初挑戦!■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

ジャパンフレネ新宿には、3台のガリ版印刷機がある。
昔、木幡マンはガリ版印刷で毎日学級通信を出してい
たんだよ。

いつか、フレネでガリ版にチャレンジしようと、ネ
ットオークションで3台も手に入れました。そして、
本日はいよいよガリ版印刷にチャレンジ!原紙にガ
リ切りした「おりこうちゃん新聞」を印刷しました。

「これ、どうやって印刷するかわかるかな?」
三重県から送られてきたガリ版印刷機を開けてみると、
昭和52年の新聞が挟まっていた。

「これ、少なくとも昭和52年までは使われていたん
だね。西暦では何年?」
「1977年ですよ。私の生まれた年と同じだ!」と、
スタおきょう。年がばれるね。

昔ながらの機材にみんな目が点!
やり方のお手本を見せる、木幡マン。
「きれいにインクが出てるかな?」
「おー!出てる出てる!!」

やり方を確認したら、今度はみんなで順番こに印刷
に挑戦!
「最初の方はもっと力を入れたほうがいいね」
みんなのアシストをしてくれるちせちゃん!

今までの手書きの記事も、それぞれの個性が出ていて
おもしろかったけれど、
「印刷だから、これならおうちに持って帰れるね!」

大事そうに自分で刷った1枚を持って帰る、よう君。

みんな終わった後は、手が真っ黒!楽しい作業でした!!

■2.お授業―母国語を奪われるということ■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

「これから話していい言葉は英語だけ!それでイン
スピレーションゲームをやってね。日本語使った回
数はチェックするからね。始め!」
いきなり始まって、とまどうみんな。

英語を知らない子も
「レッド、フルーツ??」という感じで何とかゲー
ムを進める。

●日本語独自のもの

5分で日本語禁止は終了。終わってから、歴史のお
話へ。
「こうやっていきなり、『日本語を使っちゃだめ!』
って言われたら、どんなことで困る??」

「普段の会話」「買い物」などなどいろんな意見。
「だけど、もしもみんなが英語がペラペラだったら
会話とかは困らないよね。本当に困ること、母国語
を失って無くなってしまうものは?」

俳句や短歌といったものは無くなってしまうね。
「カルタとかもできなくなっちゃう。」と、かい。
「あー、文化かぁ。」と、のんちゃん。

また、『ご飯』と『お米』と違いと『rice』の
表現についても紹介。母国語は、日常生活はもちろ
ん、文学だけではなくて様々な文化と密接に関わっ
ている。

言葉を奪うということは、相手の文化そのものを踏
みにじるということに繋がるんだね。

●歴史のお話へ

最後に、日本が『皇民化政策』の名の下、アジア近
隣諸国にどのようなことをしてきたかについても言
及。

「みんなは、今のゲームで日本語使ってしまっても、
その回数を数えられただけだけど、戦争中には、そ
の回数だけ罰があったようなものなんだね。時には、
スパイ容疑で殺されたりもしたんだよ。」
「いきなりそれじゃ、きつくない?」
「でも、本当のことなんだよね。」

『最後の授業』の小説を紹介して今日はおしまい。
お互いの文化を尊重しあうことができなくては、相
互の理解はありえないね。


■3.ジャパンフレネあれこれ■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● 春らしいもの??

みんなを2チームに分けてそれぞれにデジカメを。
そして、「春らしいものをより多く撮る!」という
課題。

「春らしいものと言ったら??」
と、まずは出発前にみんなで出しあってみる。
花、草、空などなど、みんな春だと感じるものをた
くさん挙げていく。

そんな中、
「春らしいもの…。カップル??」
というかいに大爆笑!

● 不審人物?

先日、生まれ故郷の北見市に帰った木幡マン。生家
のあった場所をうろうろきょろきょろ。

なーんにも残っていない。家はすでになく、更地に
なっていた。なんたって45年ぶりだもの…。

付近をうろつき写真を撮っていると…、向かいの家
から爺さんが出てきて…、「なんか調査してるんか
い?!」と胡散臭そうに言う。

「いや、あの…、ぼく45年前ここに住んでいたんで
す。名前は、木幡っていうんですけれど…」
「???ん、ひろしちゃんかい?」

ひえー、ぼくのこと覚えていたんだ!ばあさんも家
から出てきて、「いやあ、赤い靴はいて青い帽子被
ってねえ、変な人がいるってじいさんに言ったんだよ」

不審人物に思われても仕方ないか…。
「家でお茶でも飲んでいきな」

昔話に花が咲きました。

2006年04月24日

vol/1172

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1172--------- 2006/04/24
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.知らない国へ行ってみよう!-新宿
2.「簡単ビニールハウス」を作る―熊谷
3.ふるさと銀河線の思い出
==================================================

★今日はなんの日

1989 国民的な歌手・美空ひばりが間質性肺炎による呼吸
   不全で死去

★今日の花言葉

バーベナ「家族の和合」

★今日は誰の誕生日

リカルジーニヨ(サッカー ブラジル 1976)

★今日の名言

「独りで行く方がよい。孤独(ひとり)で歩め。悪い
ことをするな。求めるところは少なくあれ。―林の中
にいる象のように」
        ―『ブッダの真理の言葉』より―

★ ふるさと銀河線ファイナルラン写真

ファイナルランの写真(A4に16のデジカメ映像が入っ
ています)ご希望の方はご連絡下さい。

実費(写真代+郵送費)でお分けいたします。


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■1.知らない国へ行ってみよう!-新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日は白地図をいろんな資料を使ってのお授業。

「海外旅行へ行ったことある子は?」
「ある!ベルギー!」シー君。
「行きたい国はたくさんある!」よう君。

白地図をダーツにして、矢が当たったところへ旅行
へ!…行ったつもりで、レポートを書きます。

● どこの国へ?

「マナル島!?」に当てたよう君。
「ロシアの領土だね」
「うえーん、寒いところは嫌だー」

よう君はロシア、かずきはイラン、ともちゃんはニ
ュージーランド、スタおきょうは南極へ…

● 旅行のポイントは?

資料から、言語・服装・食べ物・お土産・観るもの
などを考えます。

服装を考えるには、気候についての知識が必要。気
候図を見ながら解説を。

「マナル島は、ツンドラ気候だね。気温の表を見て
ごらん。最高気温は0度、最低気温は…-30度!」
「マイナス!?」
表情も凍りつく、よう君。

「じゃあ、僕これ着て行こう」
よう君のレポートには、マフラー・ゴーグル・帽子
・ダウンジャケットに包まれた、完全防寒の服装が
描かれていました。

● 楽しみなお食事・お土産

「やなさん、南極で何食べるの?」と、よう君。
「アザラシ」
「えー!普通に食料持って行かないの?」

「じゃあ、お土産は何にするの?」再び、よう君。
「…氷」
「えー!」
「じゃあ、オーロラの写真にでもしようかな」
「それはいいね!」

行ったつもりでこんなにも盛り上がっています!

最後に世界の人々の生活を写真で紹介。中東地方の
住まいを見て、
「石のおうちかぁ…やっぱり木のおうちがいいなぁ」
と、かずき。

日本との暮らしの違いを見つけて、いろんな興味が
わいたようです。

■2.「簡単ビニールハウス」を作る―熊谷■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日のものつくりは、まずお授業から。

「イチゴがお店でよく売り出すのはいつごろ?」
「冬!」
「けど、フレネのイチゴはどうなってる?」
「花が咲いてる段階。」
「どうして、お店のイチゴは冬にも出るんだろ?」

ペットボトルを使った簡単ビニールハウスを作るの
が今日の目的。

その前に、植物が生きるために必要なもの、光合成
のお話などを質問形式で。
「植物が良く育つには、何が必要かな?」
「土!」
みんなぽんぽん出てくる!

「じゃぁ、ビニールハウスでは…、」
「暑かった。確か2月くらいだったけど。」
「蜂がいたねぇ。」
みんなイチゴ狩りでビニールハウスを体験している
から、実感があるみたい!

ビニールハウスの仕組み、さらには天気の放射冷却
のお話。いろいろな方向へ脱線!

●ビニールハウスといっても…、

そして、今日のものつくりへ。

ただ、ビニールハウスといっても、ペットボトルの
上の部分を切り取り、空気穴を開けるといった簡単
なもの。「これは簡単!!」と、あっという間の作
業。

ビニールハウスには、二十日大根。その隣には、野
ざらしの二十日大根。これから観察開始です!!

ついでに、空いていたプランターにチンゲンサイを
植えてみました。美味しくできるかな??


■3.ふるさと銀河線の思い出■

4月20日(木)、北海道の北見⇔池田間を走る地北高
原鉄道「ふるさと銀河線」がとうとう廃線になって
しまった。

かつての国鉄では、網走本線から地北線と名前を変
えSLやディーゼルカーを細々と走らせていたが、
赤字路線の宿命で1988年第3セクター化された。

北見生まれの代表木幡にとっては思い出の路線。フ
ァイナルラン(最終列車)に乗ってきました。

普段は、1両編成で数人しか乗らないのだが、20:24
置戸発北見行き最終列車は、3両編成で超満員。途中
の駅では「蛍の光」が奏でられていたり、線路近くの
家の窓からペンライトが降られたり…。

小学校2年生の時、初めてディーゼルカーが導入され
た。ぼくらはレールバスと呼び、それを追いかけて
走ったものだ。「レールバスが来た」というタイトル
でクレパス画を描き、それが市の文化祭で金賞をとっ
たのも思い出の一つだ。

高校時代は通学に利用したが、まだSLも走り、客車
の中はまだ石炭ストーブ焚かれていた。

林業が衰え、沿線の町の人口が五分の一に減り、まわ
りにあった集落が消滅した駅もある。北海道開拓に大
いに貢献したふるさと銀河線…、銀河の彼方に消えて
いった。

● ファイナルランの写真(A4に16のデジカメ映像が
  入っています)ご希望の方はご連絡下さい。実費
  (写真代+郵送費)でお分けいたします。

2006年04月23日

vol/1171

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1171--------- 2006/04/21
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.市谷フィッシングセンターへ!-新宿
2.お授業―想像してみよう
3.ナスカへの道(最終回)
==================================================

★今日はなんの日

1989 ゲーム機「ゲームボーイ」発売

★今日の花言葉

やなぎ「従順」

★今日は誰の誕生日

西本はるか(パイレーツ 1978 A型)

★今日の名言

新しい「伝統」の創造/捏造とは、当然にもそれま
で存在していた「伝統」を否定したところに成立し
たのである。
   
―森巣 博『越境者たち』下 P169―

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■1.市谷フィッシングセンターへ!-新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm


今日は市谷まで歩きます!!
「チェックして、プロミス!」と、歌いながら歩く
しほ。鼻歌まじりでお散歩スタート!

● 上智大学でお昼ごはん

まずは、上智大学の学食で腹ごしらえ。

食堂は5階。
ひーひー言いながらも、若者たちは階段を使う!5
階までの道はさすがにしんどい!!着いたとたん床
に倒れこむみんな…

すでにそうとうカロリーを消費。ざるそばを食べる
じゅんじとよう君は、
「おかわりしたい!足りない!」

一番食欲があるのは、ともちゃん。冷やし中華にさ
らにサンドイッチも!!

「ともあんなに食べてるー!」
「すげー!」
ともちゃんの食べっぷりには一同びっくり!

● 金魚釣り・鯉釣り

心配していた空も晴れて、一気に釣り日和に。

しほ・かずき・ともちゃんは金魚釣りに挑戦!えさ
もつけずに、
「釣れたー!」
3人ともタイミングよく上手に釣っていました。

「口が切れないように、痛くならないように…」
と、丁寧に針を抜くのはかずき。

一方、なかなか連れない、りょうすけ・よう君・じ
ゅんじの鯉釣り班。
制限時間まで残り10分を切ったところで、ねばりを
見せたのはりょうすけ!!

「連れたどー!!」
大きい鯉が連れました!網で持ち上げて手ごたえを
かみしめていました。

● 不気味ディスプレイ

市谷から、帰りも歩く!!

途中のコンビニの店頭に、不気味なディスプレイが!
「な、なんだこれ…」
「ミイラ!?」

ETをさらにミイラにしたような生き物が、猿の着ぐ
るみを着ている。なんともセンスが悪いディスプレ
イ…

「これ、何なの?ねぇ、何なの?」と、気になって
しょうがないかずき。

店長の趣味なのかしらね

■2.お授業―想像してみよう■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

「はい!じゃぁ、みんな目をつぶって…。これから
話すお話を想像してください!」
みんな机にパタパタ…。

「『一人で歩いていると、前方に好きな子が泣いて
いました。さて、あなたはどうしますか?』」

「えー!それって、片思い?」
「そう、片思い。」
「『大丈夫?』って聞く。」
「声はかけるな…。」
みんな目を閉じたままの返答。

雨の日と傘を使って同じような話をもう1パターン。
「自分の傘、貸すよ!」
「一緒に入れてあげたり…。」
「トトロのカンタみたい!」
ちょっと恥ずかしそうなみんな。

そして、本題。
「同じ状況です。だけど、今度は前にいるのが同性
の親友です。さて、どうする?」

同じように声をかける子と、 
「へ?気付かないふり。シカト。」
なんて答えもチラホラ…。

友達関係というのは、一方通行では成り立たない。
自分が相手のことを考えて接することによって、お
互いの関係が深まる。

逆に言うと、相手のことを考えていないと希薄な人
間関係しか得られないということ。
これは『片思い』がありうる恋愛感情とは違うとこ
ろ。

「好きな子には自分のいいところ見せようとするし、
何よりも優しくするよね。同じように、仲間に対し
てもその様な心持をしていないとね。好きな子にす
るように行動してしまったらおかしいけどね。」

この先いろいろな人たちと出会っていくみんな。相
手のことを思いやることで、良い仲間にめぐり合っ
ていってほしいな。

■3.ナスカへの道(最終回)■
   
地上絵を見るのは、命がけだ。
サルや鯨の絵を見ているうちに、飛行機酔いする欧
米人続出。いつエンジン不良で落ちるのか?

そんなこんなで地上絵を見た後、また路線バスで帰
ろうとバス停に行くと、怪しいアンちゃんが近づい
てきた。
以下の会話はスペイン語を英語に通訳…。

「日本人、これ買わないか?」
「これは何であるか?」
新聞紙から泥がついたぼろぼろの布を取り出す。

「これは、ナスカの墓から出てきたものである」
要するに盗掘もの…。
「いくらであるか?」
「50ドルである」
「高いからいらないよ」

そのうちバスがやって来た。
怪しいアンちゃんは値段をどんどん下げてくる。
「40ドル…30ドル」
そしてバスに乗る瞬間「10ドル!」
ぼくは、10ドルでナスカの盗掘ものと言われる布を
買った。今度、何でも鑑定団に出してみようか?

預かってもらっていたにもつも無事だったし、なか
なかの珍道中でありました。

● 後日談

それから、4年後のこと…。早朝リマからクスコに
飛ぼうとしてリマ国際空港に行くと…、なんとあの
シロが空港にいるではないか!

「シロ、覚えているかい?」
「おーーー!日本人!」

クスコに行くと話すと、俺に任せろとのこと。どう
するのかと見ていると、長蛇の列の先頭にズル込み
しチェックイン…、ブーイングの嵐もなんのその…。

シロ、英語ぺらぺらしたたかなトラベルエージェン
トになっていたが、顔は以前より悪くなっていたなあ…。

vol/1169

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1169--------- 2006/04/19
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.デイリーフレネがお休みだったわけ
2.お授業―体の変化について~命について考える
3.ナスカへの道(3)
==================================================

★今日はなんの日

1975 アメリカ独立戦争始まる

★今日の花言葉

ひえん草「清明」

★今日は誰の誕生日

源氏鶏太(作家 1912)

★今日の名言

「『弱さ』は『強さ』の欠如ではない。『弱さ』というそ
れ自体の特徴を持った劇的でピアニッシモな現象なのであ
る。」
        ―松岡誠剛「フラジャイルより」―


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■1.デイリーフレネがお休みだったわけ■

先週火曜~金曜までデイリーフレがお休みでした。
このデイリーも23日(日)に作成しています。

実は、北海道北見市出身の代表木幡、北見~池田
間を走っているちほく高原鉄道ふるさと銀河線が
廃線になるということで、ファイナルランに間に
合うように帰省していたのです。高校の同期会も
行われ、有意義な時間を持てました。

詳細は、後日!

■2.お授業―体の変化について~命について考える■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

だんだんと大きくなってきたみんな。今日は教科書
を使って、性教育の授業。

慣れない内容だからか、何とも静かなお授業。みん
な説明に合わせて、図や写真を目で追っていく。

・性別に関するいろいろなお話
※「sex」と「gender」の考え方の簡単な
  紹介
・年齢と共に体がどのように変化していくのかの話

・性に関する情報とどのように付き合っていくか

※性の情報をどこで得ているかのデータを見ながら、
 情報の信頼性についてのお話

と、一時間以上に渡ってのお授業。

みんな、性に関して興味がでてくる時期で、それは
当然のこと。けど、全てあくまで人間関係の上で成
り立つもの。相手を思いやるという気持ちを忘れて
はいけないね。

それにしても、本当に静かなお授業。質問しても、
「う、うん…。」てな感じ。

でも、プリントはしっかり目で追っていたのでした。

●命について考える

最後には授業の延長という形で、心臓移植を受けて
命を助かった子どもが、命にどのようについて感
じたかのお話を紹介。『命』について考えてみるこ
とに。

※昨日のテレビで目にしたもの。心臓移植に成功し
たのだが、ドナーが亡くなっていることに対する感
情が沸いていた。

「みんなの友達が同じ状況だったら、どんな言葉が
かけられるかな?」
「ちょっと、わからない…。」
「何も言えなそう…。」
「けど、…でも…。」

この深い思慮の世界を少しでも感じることができた
のなら…。

●おまけに

さらには、「人間は何のために生きるのか?」という
ことも。

「食べるため!」
「子孫を残すため。」
「じゃぁ、子孫を残せなかったら生きている意味がな
い??」

いろいろな考え方があるけれど、一つお話を紹介。

「人間は死ぬために生きている。生きていること自
体が矛盾に満ちた存在なのだから、人生の中でい
ろんな葛藤があるのも当然。そういうところにこそ
人生の意義があると思えたなら。」

みんな神妙な面持ちでの一時間。全てが予想以上
のお授業でした。


■3.ナスカへの道(3)■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

さて、警官とのトラブルも決着し、血だらけのシロ
&フェリックスとナスカ行き長距離バスに乗車。ア
メリカンハイウェイをひたすらナスカに向かう。

以下の会話はつたない英語での会話。

「東京の人口はどれくらいだ?」
「1000万人以上である」
「!!!!!」

「日本人の給料は、一月どれぐらいであるか?」
「高卒19歳くらいで15万円くらいである」
「!!!!!」
この当時ペルー人の平均月収は40ドル(約7000円)
弱と言われていた。

ところがこういう会話で時間をつぶすのだが、行け
ども行けどもナスカに着かない。

「いつ着くのであろうか?」
「もうじきである」
このもうじきが曲者で、なんとリマを出発してから
10時間後の深夜12時にナスカ着。

そして、彼らは到着後にホテルを探すではないか!
ナスカは砂漠地帯なので夜は寒い。ようやく見つか
ったホテルのシャワーは水しか出ない。

腹は減るは、疲れすぎて眠れないは…、こういうナ
スカへの旅を経験した日本人は、少ないだろうな…
                   (続く)

vol/1170

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1170--------- 2006/04/20
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.合言葉を考えよう!-新宿
2.お料理―どじょう料理
3.ナスカへの道(4)
=================================================

★今日はなんの日

1871 郵便制度の実施

★今日の花言葉

キングサリ「さびしい美しさ」

★今日は誰の誕生日

アドルフ・ヒトラー(1889 独・政治家)

★今日の名言

「社長なんて偉くもなんともねえ。要するに、命令
系統をはっきりさせる記号にすぎない」
        
        ―本田宗一郎(本田技研創業者)―


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■1.合言葉を考えよう!-新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日のお授業は、ことば遊び。さて、ここでいきな
り問題!
「働かざる者?」と言うと、
「食うべからず」と返すかずき。

知っておくと役に立つことはたくさんあるけれど、
長々と一方的に話すと伝わってるのかわからないと
きがある。

相手に伝えて返ってくるのが合言葉。

今日はこの合言葉(ためになるもの)をみんなで考
えました。

● たとえば…

スタおきょうが考えたものを、ひとつみんなに紹介。
「『ラーメンは』…このあと続くのはなんだと思う?」

「おいしいな!」よう君、りょうすけ。
「ブー!『災いの元』だよ!」

「えー!僕大好きなのに…なんで?」りょうすけ。
「ラーメンがおいしいのは化学調味料がたくさん入
っているからなんだよ」
「ほどほどにしないといけないのか」かずき。

5分後…
「ラーメンは?」と言うと、
「災いの元!」もうすっかり反射的に返答する、りょ
うすけ。

こんなふうに、心に留めておきたいことを、みんなで
共有できたらいいね!

● みんなの合言葉

・ため息つくと、幸せ逃げる(ななちゃん)

・悪い言葉は、自分に返る(ボラよしみ)

・バビロンよ、聖なる裁きをこの愚者に(りょうすけ)

・夜も寝ないと、たいへんじゃ(よう君)

・うんこ踏んだら、運がつく(スタおきょう)

「えー!何それー!!」と、りょうすけ。
「うんこ踏んだらかなりショックだけど、考えよう
によってはいいことあるかもしれないんだよ。“う
ん”と“運”をかけてるの」

「そっかぁ!じゃあ帰りにいっぱいうんこ踏んで帰
ろうっと!」
すっかり気に入った様子のりょうすけでした。


■2.お料理―どじょう料理■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日はどじょう料理づくし。
「近くのスーパーで売ってるよ!」と、かい。どじょ
うを買うことなんてなかなかないので、雨の中みん
なで買出し。

売っていました、どじょう!ウニョウニョ…。まだ生
きているということもあってか、
「全部食べないと!」の声。

どじょうを調理するのは初めてのみんな。お酒につ
けること5分。
「あっ、弱ってる…。」
浸け始めの時はあんなにバチャバチャ元気だった
のに…。

今日はどじょうの柳川鍋にどじょうのから揚げ、お
まけで鶏のあんかけから揚げと盛りだくさん!

どの料理もみんな、
「うん!おいしい!」

どじょうは、泥臭いという話が出ていたけれど、
「そんなことないよ!美味しい!」

だけどちょっと量が多かった…。
「なんとか完食しなきゃ!」
と、がんばって全部いただきました。

「ごちそう様です…。」と、手を合わせるのはかい
でした。

■3.ナスカへの道(4)■

さて、翌日、ホテルにやって来た二人(彼らはどこ
に泊まったのだろう?)

「これから朝食をとろう」ということでやってきた
のは国営ツーリスタホテル(ここは高い)。
「日本人、アメリカンブレックファストとコンチネ
ンタルブレックファスト、どちらを選ぶか?」
アメリカンが20ドル、コンチネンタルが10ドル。コ
ンチネンタルを選んだ瞬間、二人はほっとした表情。
とにかく安く上げたいんだなあ。

さて、いよいよ夢に見たナスカ遊覧飛行!小さなセ
スナ機に乗り、地上絵を見る。このセスナがいつ落
ちてもおかしくないという代物で、覚悟を決めて乗
る。セスナは急旋回しながら地上絵を見せてくれる。

「ルック!」パイロットの指差すほうを注目。
「ルック!モンキー!」
写真でしか見ることができなかった地上絵をようや
く見ることができた。 

ここまでの道のりは、長かったなあ…。
                  (続く)

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vol/1168

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1168--------- 2006/04/18
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.ガリ版印刷にチャレンジ!
2.熊谷のお散歩―スネークセンター
3.ジャパンフレネ新宿あれこれ
==================================================

★今日はなんの日

1942 アメリカの陸軍機B25が東京初空襲

★今日の花言葉

れんげ「感化」

★今日は誰の誕生日

市川良子(陸上 1976)

★今日の名言

「人生は一行のボオドレエルにも若(し)かない」
               ―芥川龍之介―

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■1.ガリ版印刷にチャレンジ!■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今から21年前、木幡が毎日発行していた学級通信を
子ども達に見せる。同時に印刷前段階の原紙も見せ
る。

「この紙を使って印刷するんだけれど、普通の紙と
違うよね?」
「何か、塗ってあるんだ」
「油?」
「ろうそくのろうだ!」

ろうを塗ってあるのでインクが下に行かない。そこ
で…?
「削るの?」

ガリ版(謄写版)印刷の仕組みを説明してから、木
幡が鉄筆ガリ版のヤスリを使い、原紙を切る作業の
お手本を見せる。次回からおりこうちゃん新聞は、
ガリ版印刷です。

このガリ版印刷一式、すでに生産していないのでネ
ットであれこれ探し、大変でした。木幡も新品のヤ
スリと原紙100枚、鉄筆セットなど捨てずに持って
いましたが、印刷機本体を3台・ヤスリ1枚・インク
1缶・修正液1瓶・鉄筆数本をオークションで手に
入れました。

かつて100円位だった修正液が何と!5000円!

手間・暇・お金をかけなければガリ版印刷もできな
い時代になりました。


■2.熊谷のお散歩―スネークセンター■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日のお散歩は群馬県にあるジャパンスネークセン
ターへ。片道一時間半の長旅に。蛇を見に行くとい
うこともあって、参加者は3人。のんびりお散歩。

駅から歩くこと20分。ようやくスネークセンター
に到着。

中は、その名の通り蛇だらけ…。大蛇のコーナーに
毒蛇のコーナーに…。どこを見てもウニョウニョ…。
「さすがに気持ち悪くなってくる…。」
蛇が苦手だと、もう何がなんだか…。

しかもケースに入っているだけではなくて、大きな
穴に入っているような展示もたくさん。
「出て来てそうで怖い…。」と、ユータ。
カサっと物音がするたびに、ビクっとするみんな。
なんとも緊張しながらの見学…。

圧巻はアナコンダの皮。とてつもない大きさ!
「でかい!飲まれたらどうしよう…。」
なんて言っていると、蛇に飲まれた人の写真。
「やばい!やばい!!」
爬虫類好きのかいもさすがにビビる…。

毒蛇の怖さなどを見た後に入った場所では、なんと
蛇のびっくりしかけ。急に動き出したコブラの人形
に「ギャーー!!」と大騒ぎ!!

しまいには、
「トイレに蛇がいそうで、行けない…。」

びっくりと、笑いの止まらないお散歩でした!


■3.ジャパンフレネ新宿あれこれ■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm


● 油が取れる…

温かい午後。スタおきょうが油とり紙をおでこに当
てていると、
「やなさん、それなぁに?何してるの?」よう君。
「油とり紙。皮脂がとれるんだよ」

「ふーん…」
何やら考えている様子のよう君。しばらくして、
「それじゃあさ、それでコロッケの油全部取れるか
なぁ?」だって。

コロッケの油、嫌いなのかな?

● お子たちの会話

ひとつのテーブルを囲んで、おしゃべりをしている
新宿の子どもたち。はたしてその内容は…

「僕アンパンマン嫌い。あれ絶対復活するところが
嫌だ」と、よう君。
「そうそう、食べられたはずなのにね!」りょうす
け。

「しほは、お子様ランチが嫌い!」しほ。
「お子様ランチってさ、小さいとんかつが一個とか
しか入ってないんだもん」よう君。
「それなのに高いよねー」
「うん、高い」

「そういえば、最後にお子様ランチ食べたのいつだ
っけなぁ?」と、りょうすけ。
「いつだっけ…?」ぼんやりと、みんな。

子どもだから好きだろう、と思っていることの大半は、
大人の勝手な思い込みなのかもねぇ。