デイリーフレネ

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2007年05月18日

vol/1341

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1341--------- 2007/05/18
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.ひろ君の技
2.映画鑑賞会にむけて
3.木幡さんからの課題―レポート第三弾!
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★今日はなんの日
1804 ナポレオン、皇帝となる

★今日の花言葉
フクシア(Fuchsia)「初恋の思い出」

★今日は誰の誕生日
ヨハネ・パウロ2世(1920 264代ローマ法王)
ラッセル(1920英・哲学者)

★今日の名言
「力強いとは、相手を倒すことではない。それは、
怒って当然というときに、心を自制する力を持っ
ていることである」
               ―マホメット―

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■1.ひろ君の技■

http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

4月新会員のひろ君、みんなになじんで学習も順調。
とても愉快な仲間です。

● 数学―札を隠す

正負の数の「赤と黒のゲーム」。赤は借金、黒は財
産。ばば抜きの要領で黒札をたくさん集めてストッ
プをかける。

ゲームをしていると、4枚カードをもっていなけれ
ばいけないのに、ひろ君2枚しかない。

「あれ、ひろ?どうして2枚しかないの?」
「へへへー…」
机の下から2枚の黒札をだした。爆笑。

黒札を隠し、赤札を引かせたかったんだね。


● 英会話にて―大きな声でごまかす

ローマ字で文章を書く練習をしっかりやってきたみ
んな。アルファベットも上手に書けるようになって
きたし、単語も少しずつ覚えてきた。

いよいよ今日から本格的に、英語で会話を!

基本は、あいさつ!
そして自己紹介も。

「ふぁやらわふぁいわー」(爆笑)
よく聞くとおかしな声が聞こえる。

「ヒロ!適当にしゃべるなよ」
「だって、まだうまく読めないんだよ」
ときどきごまかしていたり…。

それでもみんな大きな声で、楽しんでやっています!

■2.映画鑑賞会にむけて■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

先日完成した、新宿フレネ映画。
ぜひおうちの方や熊谷のみんなにも観てもらうため、
鑑賞会は代々木のオリンピック青少年村(?)のス
ペースをを借りて行います!

「映画の他にも当日劇とかやろうよ!」
「おとぎ話のパロディがいい!」
「浦島太郎をやろう。浦島太郎は女だった」
「はあ?木幡さんなに言っているの?」
「浦島太郎は、亀の背中にのり、海に潜ったけれど
息ができなくて死んじゃった。だってそうじゃん」
これは、ひろ。

話し合いの結果、映画鑑賞の他、劇、レビュー、歌
などの発表をすることに!
「うちのじじばば、来るよ」と、ももちゃん。

また一つ楽しい企画が持ち上がっています。

■3.木幡さんからの課題―レポート第三弾!■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm


今日は木幡マンからの課題を発表。

「太平洋戦争中、それぞれの正義を貫くために、日
本とアメリカはそれぞれ何をしたか?そして、それ
についてどう思うか?」

この課題のために送られてきたDVD3本のうち、1
本を鑑賞。

今日は、『父親たちの星条旗』。

なかなか長い映画。戦争がテーマということもあり、
みんな神妙。
「お…。ちょっと気持ち悪い…。」
「レポート書かなきゃいけないから…。」

なんとか、2時間ちょっとの映画を鑑賞。
見終わった後は、
「結局、アメリカがしたことは…」と、早速レポートの
お話が自然と!

ちなみに、
「007は寝ちゃったけど、今日は大丈夫だった!」
とのことでした…。

明日は、『硫黄島から手紙』を鑑賞します。

---------------

ゴールデンウィーク明けから学習も順調。元気な声
が響いています。

デイリーフレネは月~金の平日刊です。みなさん、
楽しい週末を!

新宿のみんなは、本日、御嶽→日の出山→つるつる
温泉へのハイキングです。

2007年05月17日

vol/1340

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1340--------- 2007/05/17
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.新宿のカレー
2.お散歩―さいたま水族館!のはずが…
3.飛ぶ教室、すべて決定!
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★今日はなんの日
1956 石原裕次郎が映画「太陽の季節」でデビュー
1985 男女雇用機会均等法が成立

★今日の花言葉
チューリップ「愛の表示」

★今日は誰の誕生日
ジェンナー(種痘発明者 英 1749)
ジャン・ギャバン(俳優 仏 1904)

★今日の名言
「弱い者は、許すということができない。許すことができ
るのは、強い者だけだ。」―マハトマ・ガンジー―


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■1.新宿のカレー ■

http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

今日のお料理は、インドカレー。
「インドカレーって辛いの?」
不安そうなみんな。

「でも玉ねぎを摩るから…」
「甘いんじゃないかな?」
レシピから味を想像してみる。

鶏肉の臭みを取るために、約一時間、肉をヨーグル
トにつけこむ。あとはとにかくみんなで、交代で野
菜を摩り下ろす!

「か、肩が…。疲れた。」
「目、目が…。」

次々とみんながギブアップすると、おろし金はスタ
おきょうの
所へ回ってきます。
「鬼パワーで頑張って!」
と、応援されながら続きをすりおろします!

みんなでせっせと摩り終わったら…
今度はその野菜のピューレをこれまたせっせと炒め
る!炒める担当も、あめ色になるまでみんなで10
分ずつ交代で。

トマトソースや香辛料で味付けをして、さらに煮る
こと30分!

完成したのはなんと14時!
みんなお腹をすかせながらも頑張って作ったね。

手間隙をかけて、完成したカレーの味は、とてもま
ろやか!

「インドカレーだから!」
と左手で食べる、けいちゃんでした。


■2.お散歩―さいたま水族館!のはずが…■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

今日のお散歩は羽生にあるさいたま水族館。今まで
何回も行ってきたけれど、新しい子も入ったので、
「熊谷に入ったら一度は行かなきゃ!」ということで。

羽生の駅からは、市内循環バスに乗って移動。今ま
でと同じコース。みんなでバス停で待っていると…、

「へ?あれ??」

なんと!時間にやってきたのは『バス』と書いてある
ワゴン車…。今までのバスとは変わったとは聞いて
いたけれど…、なんとワゴン車!!

「何人まで大丈夫ですか?」と、交渉。
定員12名…。乗れない。しかも福祉用なので、僕た
ちが乗って他のお年寄りが乗れなくなってしまうわけ
にもいかない…。

「仕方ないね…。」
バス(ワゴン車)の背中を見送りながら交番へ。
さようなら、バス。そして水族館。。。

おまわりさんに行き先を相談。地図を広げながら紹
介していただいたけれど、
「あまりないんですよね…。」

結局、利根川までお散歩に決定。ひたすら歩く…。
途中、おまわりさんに唯一紹介してもらった、藤の花
が有名らしい公園へ。
「あれ?まだ咲いてないのかな?」と、遠目からユータ。
いえいえ。時期が終わっていました…。

●利根川到着!

みんなくじけそうになりながらも、何とか利根川へ!
「ついたぁ!!」
到着した利根川の土手はなかなかの景色!
空は広い!風はとっても気持ちがいい!!

お昼を食べながらひと休憩。そして、帰路へ。
もちろん帰りも歩く!

途中、昔ながらの駄菓子屋さんで寄り道。懐かしい
雰囲気の中で一休み。お店の方もとってもいい方だ
ったね!!

くたくたになりながらも、
「これは後になったら笑えるね!」というお散歩でし
た。

■3.飛ぶ教室、すべて決定!■

沖縄「飛ぶ教室」総勢13名!行きの飛行機、帰りの
飛行機、チケット類はすべてゲット!後は、少しずつ
沖縄の学習をし、自由行動の内容を決めるだけ。

沖縄は、昨日、入梅とか…。楽しみだなあ…。

2007年05月16日

vol/1339

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1339--------- 2007/05/16
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.新宿フレネ映画試写会!
2.ジャパンフレネ新宿あれこれ
3.熊谷はお料理―ピラフ&カレーコーンスープ
==================================================

★今日はなんの日
1995 オウム真理教の麻原彰晃逮捕

★今日の花言葉
柳たんぽぽ「宣言」

★今日は誰の誕生日
ヘンリー・フォンダ(俳優 米 1905)

★今日の名言
「年とった人々は異議が多すぎ、相談が長すぎ、冒
険が少なすぎ、後悔が早すぎ、めったに仕事をとこ
とんまでやりとげず、いいかげんな成功で満足する」
            ―『ベーコン随想集』―


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■1.新宿フレネ映画試写会!■

http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

企画からなんとか実現した新宿フレネ映画。ももち
ゃんが編集をしてきてくれたので、ついに!みんな
で試写会!!

「どれどれ。楽しみ~!」
部屋を暗くし、みんなわくわくしながらパソコンに
釘付け。

さあ!新宿フレネ映画の始まり始まり!

● 気づいた?

「あれ!?いつの間にかシー君の髪の毛が伸びてる!」
同じ日に撮影したはずなのに…。

「これだけ一大事が起こってるのに…後ろでしほが
普通にパソコンやってる!」
「かずきの笑い声が!」
「あれ?今のドラゴンじゃない??」
なんて、突っ込みどころはたくさん。どれもそこに
みんながいたという楽しい記録。

改善点は、また自作につなげられたらいいね!

● 近日公開!?

みんなの演技は、なんとも自然。しかし笑える!!
「あー、恥ずかしい!」と、言いつつも楽しそうに
自分たちの演技を見つめる。

長い時間をかけてみんなで頑張った、そして楽しん
だ時間が8分間というフィルムに刻まれてるね!

そして完成を祝ってみんなで乾杯!
「出演してくれたみんな、ありがとう!作品ができ
て嬉しい」と、ももちゃん

出演した子やボラの皆さんはもちろん、小道具や準
備など裏方として協力してくれたみんな。
何らかの形で関わってみんなで作り上げた作品だね!

観終わった後のみんなの晴れ晴れとした顔を見れば、
気持ちは同じかな。

ご家族の皆さんや熊谷のみんなも招待しての鑑賞会
企画も、着々と進んでいます!お楽しみに!!

■2.ジャパンフレネ新宿あれこれ■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

● 午後から男…

毎日元気に通ってくる新会員のひろ君。英語、数学、
頑張っています。

ただ一つ難点?が…。
「ひろ君、来てないの?英語、進めないよ」
「ひろ君は午後から男だから」

英語の学習が終わる頃、ゆうゆうと「お早う!」マイ
ペースなひろ君です。

● 指圧師

フレネのベッドでごろごろしていたら、「ちゃんち
ゃかちゃかちゃか」だいちゃんがやってきて、肩、
首筋、手のひらなど指圧マッサージ。

「足の裏にもつぼがあるんだよね」足の裏まで指圧。
「お母さんにもやってあげてるんだ」

それを見ていたけいちゃん、「ぼくもやってあげる」
と木幡の手のひらをマッサージ。

「なんか、けいちゃんの手、ぬるぬるしているね。
手、洗った?」
「ほんとだ!ぬるぬるしている」
爆笑な昼下がり…。


■3.熊谷はお料理―ピラフ&カレーコーンスープ■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

今日のお料理プロデューサーはみさちゃん、かほち
ゃん。メニューはチキンピラフとカレーコーンスープ!
スープの味は初めてのもので楽しみ!!

みんなで買出しに行った後は、調理開始。
「タマネギのみじん切りの簡単なやり方は…、」と、か
ほちゃんにレクチャーするのはユータ。自然と教えあ
う姿がとってもいいね!

ちなみに今日のタマネギは新しいもの。
「目が、目がぁぁぁ…。」
相当なものでした…。。。

チキンピラフの具を作っていくと、
「この量だと炊飯器がいっぱいになっちゃう!!」

急遽ユータがパエリアのレシピを検索。これを元にし
て、カレー味のチキンパエリアを作ることに!
「スープになるものがない…。」
「だったら、…。」と、代用を考えて作っていく。

味見に味見を重ねて、何とか完成!スパイスの効い
たチーズカレーパエリアも完成!!

スープも順調!
「ん!これは結構美味しい!!」
初めての味だけれど、とってもいい!!

急遽付け足したメニューもあったけれど、どれもとっ
ても美味しかった!

けれど…、
「量が多い!!」
残ったものはユータと大人で消化。味もお腹も大満足
のお料理でした!!

2007年05月15日

vol/1338

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1338--------- 2007/05/15
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.楽しみなワークショップ!
       ―フィンランドメソッド第2弾!
2.形から考えよう!-新宿
3.熊谷はレポートの説明!
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★今日はなんの日
1972 アメリカより沖縄が日本復帰

★今日の花言葉
忘れな草「真実の愛」

★今日は誰の誕生日
美川憲一(1946 A型)
伊丹十三(映画監督 1933)

★今日の名言
「わたしたちは、いわば、二回この世に生まれる。
一回目は存在するために、二回目は生きるために。」
          ―ルソー『エミール』より―


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■1.楽しみなワークショップ!
       ―フィンランドメソッド第2弾!■

7月28日(土)~29日(日)に行われるワークショッ
プ「フィンランドメソッド第2弾」の講師・北川達夫
さんからお便りをいただきました。

北川さんはフィンランドメソッド研究の第一人者、
同時にPISAの問題作成委員もなさっています。

-----------以下、転載。

木幡先生

このたびは、再びお招きくださるということで、と
ても嬉しく思っております。特に「発問」を御依頼
くださったことで、さらに嬉しく思っております。

といいますのは、多くの方々がPISA型PISA型と呪文
を唱えていますが、素材の珍奇さや、出題形式と回
答形式にばかり目を奪われて、根本的な「ものの見
かたの違い」に目を向けようとしないからです。

PISAの根源的な「ものの見かた」は作問のプロセス
において示されるものであり、また、対話型の読解
教育において、すべての発端となるのが発問(発話)
ですから、私としては、いちばん話したい内容を話
せるということで、とても嬉しいのです。

ワークショップでは、私がフィンランドで学んだ発
問構成原理を、みなさまと共有したうえで、日本の
検定国語教科書の素材などを使いながら、「教室に
おける発問」と「測定(テスト)のための発問」と
いう、二つの観点から、みなさまと作問の演習を行
いたいと思いますが、いかがでしょうか?

北川達夫

--------------以上、転載終了。

学テなどでPISA型が話題になっていますが、根
本はダイアローグ(対話)だ北川さんはおっしゃっ
ています。ワークショップ、楽しみですね。

ワークショップのお問い合わせは、ジャパンフレネ
まで…。


■2.形から考えよう!-新宿■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

新学期から国語のテキストを始めたみんな。漢字字
典を片手に、学習は順調です!

特に力を入れているのは漢字の読み書き。今日は漢
字についての絵本の読み聞かせです。

日本語には漢字・平仮名・カタカナの表記があるね。
「そもそも漢字はどこから伝わったの?」
「中国!」と、シー君。

ものの形をかたどったものとして、漢字のそもそも
の始まりが象形文字。もともと漢字には意味がある
んだね。

「漢字えほん」という絵本。その中の漢字とその意
味をふせて、イラストから漢字をイメージ!
「口?いや家みたいたてものだから…入り口か。
“入る”かな?」というように。

絵本を読み進めながら、いろんな漢字の成り立ちを
見ていきます。
「“母”かぁ。点々はお乳なんだね。わかりやすい」

わからない漢字を覚えるとき、その漢字自体の持つ意
味がヒン
トになるね!

■3.熊谷はレポートの説明!■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

先週みんなに出したレポートの第二弾。早速書き始
めている子もいるということで、今日は書き方を含
めて説明。

お題は、『同じところからアリと鉄球を落としたら
どっちが先に地面につくか?』というもの。
(これは、「アリって東京タワーから落ちても死な
ないって本当?」っていう質問から生まれたお題)

まずは、みんなの予想は?そして、その根拠となる
ことを書いていってみよう!
「それは、鉄球が後でしょ。」
「当たり前だよ。」
では、その理由はどうしてかな??

「まずは、落とすっていうことは、もちろん落ちて
いくんだけれど、どうして?どうして物は下に落ち
ていくの??」
「重力があるからでしょ?」
そこから、重力の実験のお話。ピサの斜塔の有名な
実験のお話。
「それは、知ってるよ。有名だもん!」
この原理と、みんなの予想とは一致するかな?

「実際には、風が吹いたりして…。」と、予想。
中にはノートを使ったりして説明するかい。

さらに、論理的に順序だてるためには??と、みん
なでお話でした。

期限は今月いっぱい。もちろん、質問も随時受け付
けています!!


●レポートの書き方―ボラ・いいちゃんも!

先週のスタ・テッシーのお授業に続いて、今日はボ
ラ・いいちゃんから前回のレポートについての説明。
(お題は『大日本帝国憲法と日本国憲法』でした)

みんなのレポートは、表を使ったりしながら二つの
憲法の違いを分かりやすく書けていたりと、とって
も良くできていた!

ボラ・いいちゃんは、
「更にこの違いからどの様な社会背景があったのか
な?みんなの表から読み取れることはどんなことが
かな?? 」
ボラ・いいちゃんの質問には、みんなしっかり答え
られる!自分達でしっかりと調べてきた結果だね!

「じゃぁ、どうしてこの様な原則が必要になってき
たんだろう?この前の時代ってどういう時代??」
「えーっと、江戸時代だから武士がいて…。」
歴史の必然性をみんな知っている知識を生かして考
える。

レポートでは、事実から見える社会的背景、更には自
分の考えや予想をいかにして加味していくのか。

「みんな、とっても良くかけてた!さらに一歩レベルア
ップしたレポートのために!」と、いいちゃんでした。

2007年05月13日

vol/1337

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1337--------- 2007/05/14
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.夏のワークショップ決定!―フィンランドメソッド第2弾!
2.熊谷ではレポート解説
3.四国Tさんからのお便りです―JFの授業について
==================================================

★今日はなんの日
1878 大久保利通が不平士族に暗殺される

★今日の花言葉
おだまき「勝利の誓い」

★今日は誰の誕生日
斉藤茂吉(歌人1882)
ジョージ・ルーカス(映画監督 米 1944)

★今日の名言
「無知を治そうと思うなら、無知を告白しなければ
ならない」
       ―モンテーニュ「エセー」より―

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■1.夏のワークショップ決定!―フィンランドメソッド第2弾!■

http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

今春行われ大好評だったフィンランドメソッドのワ
ークショップ。この夏もフィンランドメソッドのワ
ークショップ!フ

ィンランドメソッド研究の第一人者北川達夫さんが
春に引き続き、快く講師を引き受けてくれました。

● 今回の目玉
PISAの問題作成委員も引き受けている北川さん。
今回は教科書に載っている文章からPISA型問題
を作る(作問)ワークショップ!

市販テストに左右されない本当の学力を獲得するに
は、やはりPISA型作問ができるかどうかが問わ
れてきます。

画期的なワークショップです。

● 日時
7月28日(土)午後1時30分~29日(日)正午

● 会場
山梨県甲州市勝沼町 宿坊「大善寺」

● 費用・募集人員
1泊3食飲み放題・参加費・イベント費込みで1万5千円
前後 先着30名

● 28日夜のライブ
故高田渡とともに「武蔵野たんぽぽ団」を結成した
最高のブルースシンガー・シバ、「吉祥寺」や「君
の瞳は1万ボルト」で一世風靡した斉藤哲夫のライブ!
ファン、必見!

● 先行予約
ジャパンフレネのHPをご覧の皆様、および、メル
マガ購読者の皆様でワークショップ参加希望の方は、
一般募集(6月1日)以前に先行予約が可能です。

メール、またはお電話でご連絡下さい。


■2.熊谷ではレポート解説■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

今日は昨日みんなから集めた『大日本帝国憲法と日
本国憲法』のお話。
とっても良く書けてた!初めてなのにすごい!

違いに関しては昨日のお話で確認。
今日は、さらに法律のお話を少し。法律って何のた
めにあるんだろう?
「社会のルールだから」
「その国で過ごすための決まり」
「犯罪の取り締まりに。」
などなど。

「人としてしちゃいけないことで思い浮かぶのは?」
「殺人でしょ。」と、かい。
「だけど、自分が誰かに危害を与えてしまう可能性
っていうのがこの先絶対無いって言えるかな?」
もしも、自分の大切な人が誰かに何かあった時…。
想像は難しくないかも。

「本当は法律を武器にして立ち向かうべき。」と確
認。だけど、法律は社会で暮らしていくための最大
公約数であって、それで裁ききれないこともたくさ
んあるのかも。腑に落ちない判決をニュースで聞く
こともよくあるね。『人として生きる上で』という
視点のお話も紹介でした。

●次回レポートは…

次のレポートのお題は…。
「理科系がいい!」とみんなのいろんな希望を挙げ
てもらう。

お題は自由に選んでいいということだけれど、みん
なで話していくと、最終的に『同じ高さからアリと
鉄球を動じ落としたらどうなるか』というお題に。

「えーっと、重力の実験では…。」
「ピサの斜塔でしょ!」
「だけど、空気抵抗があって…。」
みんな知っていることを思い出しながら。

今度のレポートでは、予想にその根拠となること
(『重力』『空気抵抗』という言葉がキーワード)
を調べて書いてみよう!


■3.四国Tさんからのお便りです―JFの授業について■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

代表木幡が行った「正義は勝つ?」(日米それぞれ
の視点の硫黄島)、「ファンファーレ・チョコリー
ア」(ジプシーブラス)の授業に関し、四国のTさ
んからお便りをいただきました。

ありがとうございます。

------------以下、転載。

映画『硫黄島からの手紙』 わたしも見ました。ア
メリカもこんな映画を撮るようになって、それがア
カデミー賞の候補になる、そういう時代になったん
だと、感慨深いものが。 

作品賞を取った『バベル』は最近みましたが、「傑
作になり損ねた」という朝日新聞の沢木耕太郎の批
評とぴたり、同感です。 

最近見たのでは、『ダーウィンの悪夢』というドキ
ュメントものが、ほんとうに優れていました。映画
の中で、ストリートチルドレンも売春婦も、警備員
のおじさんも、勉強がしたい、と言っています。彼
らの勉強は、飢え死にしないための、売春をしない
で済むための勉強です。

うちの高校生の次男が、それを見に行った前の日に、
同じ高校の3年生が、自殺したこともあってこの映
画を見てから、死ぬかどうか考えるべきだった、と
言っていました。

世間がどうなっているのかを、知るために、映画はと
っても好い教材だと思います。

さて、ジプシー・ブラスについてですが、百姓仕事
で手が荒れるので、バイオリンをやらない、という
のは、眉唾ものです。ジプシーの言うことを、真に
受けてはいけません。
 
それは、比較的近所のジプシーバンド、「タラフ・
ドゥ・ハイドゥークス」などは、バイオリンを主体
にした編成ですし、ハンガリーの人でしょうか、ロ
ビー・ラカトシュのような名人もいれば、フランス
のジプシーのジャズでもバイオリンは欠かせません。

ジプシーは、それぞれの土地で、そこの需要に応じ
た音楽をやっているので、ジプシーブラスは、野外
の結婚式や誕生会など大勢のパーティーで、スピー
カー無しでもやかましく盛り上げようというための
音楽なんでしょう。
 
ジプシーは、千年位前に北インドから出て、ゲルマ
ン民族の移動の最後尾で、ヨーロッパに入ってきた
放浪生活の民族、と思っていました。しかし『ジプ
シー』 水谷驍 平凡社新書 によれば、「ジプシ
ーとは、ジプシーと呼ばれる人々のことである」。

日本人のようにほぼ共通の文化、言語、DNAをも
った民族を考えてはいけない。アメリカ人は、人種・
文化・言語を異にした、アメリカ国籍をもつ人の集
団ですが、ジプシーはそこから、国籍を除いたもの。

では何が共通項なのか。厳密にいえば「人からジプ
シーと呼ばれていること」だけかもしれません。ジ
プシーの中には、北インドから来た集団も、大きな
グループではありますが、18世紀に都市化が進む
中で周辺から流れ込んでくる農民や手工業者を出身
とする下層民ということになります。

先の大戦中に、ジプシーもユダヤ人と同じく、ヒト
ラーによって抹殺されようとしました。ユダヤ人は、
勤勉で清潔好き、お勉強大好きで、複利計算もでき
る。これはドイツ人の近親憎悪をかったようにみえ
ますが、ジプシーはすべてがその反対。あまりに、
自分達と違うからだったように思います。

--------------木幡の返信

おはようございます。木幡です。
最近は、夜九時就寝、朝5時起床という、とんでも
ない生活(?)です。

興味深いお話、ありがとうございます。硫黄島二部
作では、『父親たちの星条旗』の方がタッチが乾い
ていて、ぼくは好きです。

映画を見る前に原作『硫黄島の星条旗 』(FLAGS
OF OUR FARTHERS 2002 文春文庫)を読んでい
たのですが、映画は原作をほぼ忠実に追っていま
す。

授業では、アメリカの正義と日本の正義をそれぞれ
考え、正義は相対的なものだと言うことを考えました。
つまり、「正義は勝つ。しかし、正義は負ける」

二つの映画を見て、それぞれの正義を貫くために何
をしたのかを見てみるととても面白いと思います。
象徴的に出てくるかたや玉砕、かたや国債…。韻も
ぴったり踏んでいますね。

この授業を考えたのは、「靖国神社にお散歩に行こ
う」という子どもがいたからです。何が正しいのか
を考えるきっかけにしたいと思いました。

もうひとつ、ジプシーブラスですが、ファンファー
レ・チョカリーアの映画のパンフレットの中に、
「畑作労働のため、手が節くれだち繊細な手の動き
を必要とする弦楽器の演奏が困難となった」と書い
てあり、それを引用しました。オスマントルコの軍
楽の影響もあるようです。

ハンガリーでジプシーの生演奏を聴いたことがあり
ますが、そこではもちろん弦楽器を使っています。
国境に近いところに生ける城壁として定住を強いら
れたかどうかも影響するようです。ルーマニアのモ
ルドヴァ地方だけにしかジプシーブラスは、ないよ
うで、もう少し詳しく調べてみます。

実際に渋谷で彼らのライブを聴きましたが、実に軽
快で一緒に踊りだしてしまいました。反面、もの悲
しい旋律のものもありあり、これは歌唱がつきます。
CDが4枚出ていますので、是非聴いてください。
彼らの演奏する『007のテーマ』など想像を絶す
るスピードです。