デイリーフレネ

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バックナンバー

2007年09月21日

vol/1386

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1386--------- 2007/09/21
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1.静かな新宿
2.熊谷な日々―数学と科学
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★今日はなんの日
1933(昭和8)詩人にして作家の宮澤賢治が死去

★今日の花言葉
イヌサフラン 「悔いなき青春」

★今日は誰の誕生日
松田優作(俳優 1949)

★今日の名言
「私が考えたのは、演出家の持つ強い権力性をいったん
認めた上で、その権力性をいかに制御するかということ
だった。俳優の人間性を抑圧せずに、できる限りコンテ
クストの摺り合わせを試みるという現実的な方法を見つ
け出すことだった。」
              ―平田オリザ―
※ 「演出家→教師、俳優→子ども」に置き換えてみよう!


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■1.静かな新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

スタ・ナッチが木曜・金曜とお休み、そのため孤軍
奮闘の代表・木幡。ホームページ「おーい、仲間た
ち」の新宿のページもアップできません。ご勘弁を
・・・。

スタッフ一人の事情を知ってか知らずか、子どもの
数がいつもより極端に少ない新宿でした。

● 先生の名前は?

テキストを一冊仕上げ、国語の新しいテキストに取
り組み始めたけいちゃん。

最初のページにこんな質問がある。
「二年生になって嬉しかったことは、ありますか?」

けいちゃんの答え「ない」

「先生の名前を書きましょう」

けいちゃんの答え
「こはたまん」

思わず、ふふふと微笑んじゃいますね・・・。

● 遅かりし由良の助

「今日は、人も少ないし早めに閉めようか」
ひろと将棋を指しながら、そんなことを言っていた
ら「遅くなっちゃったよ」とりょうすけ登場!
「もう4時だよ」
「家を出るのが少し遅くなっちゃったんだもん」

相当、遅いね・・・。

もう一人遅すぎたのは、OBドラゴン・・・。
午後から顔を出すと行って、フレネに来たのが午後5時
頃らしい。

遅かりし、由良の助・・・。

■2.熊谷な日々―数学&科学■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

● 数学の個人学習

昨日の公園で体を動かしたせいか、肉体疲労をうっ
たえる子ども達。

「今日は何を勉強しようかなぁ」とまさや君、ゆう
た君。
「みんなでたまには数学やろうか!」とスタ提案。
「んー数学・・・。何やるの?」
年齢を考慮して「連立方程式」をやることに。

コピー機が壊れているため一つの問題集に群がる。
寺小屋を思わせる雰囲気。問題は6問。「どうやる
んだったかな?」と考えます。

1問目を解説した後は、それぞれのペースで。まさ
や君とゆうた君は2人で競いながら、かほちゃんは
スタカケと一緒に、のぞみ君とみさきちゃんは
マイペースで。

約90分間集中。「やったー!できたー!」と達成
感を感じました。

● 結晶作り

市販のキットで、結晶を作ります。
お湯を沸かし、粉を混ぜる。「アレ?終わった?」
作り方を見ると、これだけ。

子ども達に「ちょっとかけさーん簡単すぎるよ。」
とつっこまれ何も言い返せないスタッフでした。

結晶は、紙パックにいれ静かな場所に置きました。
結晶は日々成長し、1週間後にはできるそうです。

「これ、出来たら売れる?売れる?」としきりにお
金計算するかい君。小学生とは思えない発想です。
たくさん出来るといいね。

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まだまだ残暑が続きます。
先日の沖縄八重山地方への台風直撃でいつも行く鳩
間島への電話が通じません。回復を祈ります。

それではみなさん、楽しい週末を!

2007年09月20日

vol/1385

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1385--------- 2007/09/20
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.新宿でも群読!
2.じゃんけん腹筋―新宿
3.初秋のお散歩は妻沼(めぬま)―熊谷
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★今日はなんの日

1925 東京6大学リーグ開幕
1957 国産ロケット1号機の発射成功


★今日の花言葉

ベラドンナ「人をだます魅力」

★今日は誰の誕生日

安室奈美恵(歌手 1977)
小田和正(ミュージシャン 1947)
ソフィア・ローレン(1934 女優)

★今日の名言

「教育は、学んだことがすべて忘れられた後に残る
何かである」
  ―B・F・スキナー(アメリカの心理学者)―


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本日、明日とスタ・なっちがお休みのため、ホーム
ページ「おーい、仲間たち」の新宿の映像が更新が
できません。火曜日までお待ち下さい。

■1.新宿でも群読!■

http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

JFFに向けて、群読の練習を開始。
群読とは、朗読の合唱のようなもの。
祭りの掛け声を4つのパートに分かれて行います。

「わかんないよ~」」
文句を言いつつも、始まれば盛り上げるりょうすけ
&しーくん。身振り手振りもまじえた威勢の良い
「わっしょい!わっしょい!」がフレネに響きます。

しかし、パートごとにやるのが精一杯。
なかなか前途は多難な模様・・・。


■2.じゃんけん腹筋―新宿■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm


「じゃんけんしようぜ!」
しゅうたの一声でいきなり始まったじゃんけん。
「負けた奴は罰ゲームだ!」
いたってシンプルなゲームなだけにみな真剣。

一人、二人と勝ち抜けし、残るはしーくん、しゅ
うた、スタなっちの三人。
まず、しゅうたが勝ち、ガッツポーズ。そして、
しーくん、なっちの一騎打ち。いつもはじゃんけ
んに弱いしーくん。ところが。
じゃんけんの女神はしーくんに微笑んだのでした。

期待通りの展開に狂喜する子供たち。
「罰ゲームは腹筋100回だ!」

「できるわけないでしょーーーーー!!」
叫ぶなっちに、「僕できるよ」とけいちゃん。

しかしけいちゃん、なぜかうつぶせに。
「それは腕立て伏せだね」
みんなからつっこまれるけいちゃんでした。

■3.初秋のお散歩は妻沼(めぬま)―熊谷■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

●妻沼聖天神

妻沼聖天神は、元ボラ飯ちゃんのおすすめ。どんな
ところか分からず一行は熊谷駅からバスに乗り20
分間の乗車。

まず始めに本堂に向かい、お参り。ここでは、大き
な鐘を鳴らすことができる!もう、子ども達は我先
にと群がります。

「ゴーン」一発目はゆうた君。「間違って50円玉
さい銭しちゃった」と、もらすまさや君に対し、か
い君は「オレは3円!」と勝ち誇った様子。

神社といったらおみくじ!!順番に全員ひきます。
「大吉出るかな?」、「凶ってくじに入ってるのか
な?」と予想。

かほちゃんは「この間、凶だった。」といいながら
引きます。みんなが見守る中、開くと「凶」!!さ
らにくじには「死すべし」との言葉。もちろん木の
枝に結びました。

●おいなりさんとかけごっこ

お腹が減ったフレネ一行。りょう君から聞いた有名
な「いなり寿司」を買いに行く。神社の中の公園で
ランチタイム。おいなりさんは、「おいしい!」と
好評。量が多かったので分けて食べました。

お腹いっぱいになった子ども達。公園には、ジャン
グルジム!!かい、まさや、ゆうた君がジャングル
ジムで鬼ごっこ。上り、下がり、左に右にと動きま
す。始めは3人だったのが、最後には、7人に!

その後、缶けり、色鬼と走りぱなっし。さすがに体
力切れ。限界を感じたフレネ一行。

●利根川

「最後にどこか行って帰ろう。」ということで、近
くに流れる「利根川」を見に行く。

子ども達から「大きいね。」「芝とかあって整備さ
れてるね。」との声。川風が気持ちよい。

●熱気球

熱気球をつくるキットを内緒で持ってきていたスタ
カケ。利根川の横で黒いビニールに空気を詰め込み
結ぶ。予定では、日光の熱で空に浮くはずが・・・
浮かない。

「今日、雲多いからじゃない?」「空気の量少ない
からじゃない」などとどうして浮かばないのか意見
交換。そこで、かい君の一言。「ここビニール破れ
てるよ。」なんということに!!

実験は、失敗に終わった。また今度実験をします!

2007年09月19日

vol/1384

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1384--------- 2007/09/19
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.桃太郎プロジェクト始動!―新宿
2.パエリアとオニオンスープでスペイン気分―熊谷
3.ジャパンフレネあれこれ
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★今日はなんの日
1931(昭和6)ラジオで初の臨時ニュース、内容は満州事
      変の第一報

★今日の花言葉
すげ 「自重」

★今日は誰の誕生日
デビッド・マッカラム(俳優 英 1933)

★今日の名言
「大切なことは勝敗ではない、なんて、おおかた敗者が
言う言葉だ。」
―マルチナ・ナブラチロワ 1956~プロテニス―

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■1.桃太郎プロジェクト始動!―新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

今日のミーティングは、JFFに向けて、新宿の出し
物の話し合い。第一期に好評だった演劇「浦島太
郎」に続き、「桃太郎」の劇をやることになりま
した。

「出演したい人~?」
「はーい」
「はいはい!」

「浦島太郎」での出演経験がある子からは、たく
さん手が挙がります。希望者から配役を決め、残
りはおじいさんと、おばあさん。

「おじいさんは木幡さんがいーじゃん」
「じゃあ、おばあさんもさ~一番年長の女の人が
いいんじゃない?」
なんだか話の矛先が怪しいほうへ。

「一番適役だと思う人をいっせーのせで指差そう
ぜ!」
悪い予感は的中するもの。全員一致で、おばあさん
役は、スタなっちに。

「”おねえさんは川へ洗濯へ”、じゃ駄目?」
なっちの悪あがきも、
「だめだめ!」と即否決。

・・・・・・・楽しい劇になりそうです。


■2.パエリアとオニオンスープでスペイン気分―熊谷■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

今日のお料理は「パエリア」と「オニオンスープ」。
買い物に行く前に、材料の確認を念入りにするゆう
た君。「よし!買出しに行くぞ!」

スーパーで、順調に材料をかごの中に。そして、
パエリアのメインであるエビを探します。
冷凍されたエビを発見!「高い!」と声が揃った
一言。エビ売り場の前で悩む。「よし、今日は人数
が多いから5匹だけ買おう!」とゆうた君。

材料がそろい、いざ料理に!今回は、タマネギと
にんにくを使います。
「目がいたい」といいながら、涙を流す、かい君。
かほちゃんとボラ南ちゃんは、「痛くないよ、なん
でみんな泣くの?」と疑問。タマネギを切るとき
に、目が痛くならない方法があったら教えてもら
いたいです。

その後、順調に調理し、予定よりも30分早く完
成。2つのフライパンで作ったので、食べ比べ。
「味違う!」と女の子チーム。「変わらないな」
と男の子チーム。味覚に差があるのでしょうか?

あまりにもたくさん食べて動けない状態になり、
少し休んでからの片付け。今日の食器洗いは、み
さきちゃん。テキパキと片付けも終わり、スペイ
ンな気分だったね。


■3.ジャパンフレネあれこれ■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

● 旅は道連れ―新宿

「これ、お土産です」

ギターも弾けてしまうイケメンボラ・まさとさんが
フレネに持ってきてくれたチョコレート。 パッケ
ージには、「BALI」の文字。

「バリに行ってきたの?お話聞かせて!」
というわけで、急遽、ミーティングの前に、バリ島
での旅の話をしてもらうことに。
「写真もありますよ」
みんな興味津々です。

旅先でいろいろな人と出会ったという、まさとさん。
「台湾人旅行者とか、ホテルの人とか・・・」
と、アルバムをめくるみんなの手が停止。
そこには、美女の集団と写っているまさとさんが。

「ホテルでミスインドネシアのコンテストがあった
んですよ」

「・・・・・軟派じゃないか!」
自称”フレネ一のプレイボーイ”りょうすけの遠吠
えが響き渡る昼下がりのフレネでした。


● 群読はつらい・・・―熊谷

先週の金曜日に木幡マンに「この郡読、宿題だか
ら練習してね。」と言われた熊谷。
さっそく午後は練習。初めてやる子もいたので
わかってる人で見本・・・のつもりが、見本になら
ず。

「これじゃやばい!」と全員思ったはず。パート
も割り振って、何度も間違えるたびに始めからやり
直し。「TAKE SEVEN」と英語でのぞく君。
出だしからメインの掛け声の祭りの男、かい。
「疲れちまったよ。辛い。」と言い出したので、
張り切っているのぞみ君と交代。

何度も何度も練習。少しづつ進みます。ゆうた君
が「大丈夫!毎回良くなってるから!」と言い、
「じゃあ、今日は次でラスト!」気合の入る子ども達。
なんと初めて最後まで掛け声が出来ました!!

この調子で行くととてもいい形になります!!
期待してください!

2007年09月17日

vol/1383

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1383--------- 2007/09/18
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.縁の下の力持ち―新宿のお散歩
2.木幡マンのお授業あれこれ―熊谷
3.木幡マンの一夜一冊(48)
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★今日はなんの日
1851 ニューヨークタイムス創刊

★今日の花言葉
あざみ 「厳格」

★今日は誰の誕生日
横山大観(日本画家 1868)
中井貴一(俳優 1961 A型)

★今日の名言
「人間は遅疑しながら何かをするときは、その行為
の動機を有り合わせの物に帰するものと見える」
                 ―森鴎外―

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■1.縁の下の力持ち―新宿のお散歩■

http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

今日のお散歩は、小平市にある、『ふれあい下水
道館』へ。「下水道とふれあう・・・」
館のネーミングに微妙な様子のしゅうた。

まずは講義室で下水道についてのお話を伺います。
お話してくださるのは、インストラクターの臼井さ
ん。

下水道の仕組みを簡単に説明したビデオを見た後、
実際の下水道の水を顕微鏡で観察。
「うわ!」
「思ったよりたくさんいるな」
アメーバや、分裂中のスピロストマム、食事中の
ヒルガタワムシ。水の中には、微生物がいっぱい。

「でも、下水の水をきれいにしてくれているのは、
その微生物たちの力なんですよ」と臼井さん。
「え?!薬品とかじゃないいんだ!」
自然の偉大さを感じる子供たち。

お話の後は、実際の下水道の中への突入!
日本で下水道の中へ入れるのはここだけだとか。
強烈、とまではいかないものの、汚水の匂いが漂う
下水道管内部。
「くさーい!」
貴重な体験ではあるものの、長居は出来ませんでし
た・・・。

見学の後、トイレに行ったけいちゃん。
「僕がしたおしっこも下水道にいったんだね」
「手を洗った水もだよ」と、かずき。

お風呂の水、トイレの水、お洗濯をした水。 いず
れも、流してしまえば、普段の生活でその先を目に
することはありません。でも、それらは決して消え
てなくなるわけではない。

私たちの見えないところで、その水をきれいにして
くれている下水道。
「だいじなものは目に見えないんだよ」
星の王子様の一節を思い起こさせるお散歩となりま
した。


■2.木幡マンのお授業あれこれ―熊谷■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

木幡マンから「今、熊谷についたから早めに昼食食
べて。」と電話。みんな、今学期初の木幡マンのお
授業にみんなワクワクです。

しばらくして、登場の木幡マン。みんなでテーブル
に集合。今日は、不思議な問題がたくさん出題され
ました。

● なかなか描けない図形

ある絵を10秒間みてから、その絵を描くことが出
来るか?瞬きせずの10秒。いざ鉛筆を持つと
「あ・・・、忘れた。」とまさひろ君。「できない。
さよなら」とかい君。この授業で知った事は「人間
は1回だけでは覚えれられない。誰もかけない」と
いうことでした。

● なかなか作れない立体

クリアケースに入っている名刺1枚でできている置
物。それを作るという問題。説明がうまく出来ない
のですが・・・。

以前やったこのあるゆうた君とりょう君。覚えてい
たゆうた君は「よっしゃできた!」
、りょう君「忘れた・・・」

「できない。できない」の連呼。
ゆうた君からヒント「思い切って2回きるんだよ。」
このヒントでできたのが、最年少かい君。その姿を見
て悔しさいっぱいのスタ・ボラ。結局、出来たのは
ゆうた君、かい君、ボラ健ちゃん。あとの人は宿題
です!!

● 偽コインを見つけろ!

天秤を2回使い、8枚のコインから1枚の偽コイン
を見つけるという問題。
「3回ならできるんだけどなぁ」とかい君。周りも
「そうそう。」
出来たのは、まさひろ君。説明もできて満足そう。

● マーチンガードナーのパラドックス

「なんでなんで?」「線の微妙なずれがあって、違
うようななるんだよ。」とのこと。ちょっと難しか
ったかな?

● 郡読

「祭りの掛け声」を4つの言いてが、リズム良く掛
け声をするというもの。
4つとも言うタイミングやセリフは違うのでなかな
か難しい。みさきちゃんは「私のパート出番少な
いから難しい!」と嘆き。

木幡マンから「これジャパンフェスティバルにむけ
て練習してね。」とのことです。
来週のフレネは「わっしょいわっしょい」などの掛
け声で賑やかになりそうです。


■3.木幡マンの一夜一冊(48)■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

●『旅芸人のいた風景―遍歴・流浪・渡世』
         沖浦和光(文春新書 750円)

新スタッフ曰く、「ガリ版印刷って何ですか?」
ああ、ガリ版も死語になってしまったか・・・。

昔、門付けといって鈴をちりんちりんと鳴らし、
お経(?)のようなものを唱え、家々を回る人た
ちがいた。母親が何がしかの金銭、あるいは、お
米を渡していた記憶がある。

苦学生(ニセ学生?)が鉛筆やゴムひもを売りに
来ていたこともあった。

ぼくの住んでいた小さな町の劇場に、定期的に旅
芝居がやってきて、股旅物・母恋物の芝居を見せ
てくれた。当時、三本立ての映画、大人50円、子
ども30円の時代だ。

旅芸人・・・、これもガリ版と同じように死語に
なってしまった。吉永小百合が演じた「伊豆の踊
り子」で鮮烈な場面がある。『物乞い旅芸人村に入
るべからず』おそらく、ぼくが中学生の頃観た映画。

定めなき浮世 道に生き、道に死す・・・。かつて
あった文化と民俗を愛惜を込めて描く、団塊世代必
読の書!