デイリーフレネ

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2005年10月10日

vol/1071

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1071--------- 2005/10/11
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.お散歩(新宿)~六本木ヒルズ・TV朝日~
2.ものつくり―トンボ玉作り(熊谷)
3.木幡マンの一夜一冊(8)
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★今日はなんの日

1968(昭和43) 永山則夫連続射殺事件

★今日の花言葉

みそはぎ 「愛の悲しみ」

★今日は誰の誕生日

ケイン・コスギ(1974)

★今日の名言

「同胞のアメリカ国民諸君、国が何をしてくれるか
ではなく、国のために自分が何をできるかを問うて
もらいたい。世界の同胞諸君、アメリカが何をして
くれるかではなく、人類の自由のため、みんなでな
にができるかを問うてもらいたい。」

    ―ジョン・F・ケネディ大統領の就任演説


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■1.お散歩(新宿)~六本木ヒルズ・TV朝日~ ■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

都心ならではのお散歩の授業です!

● ドキドキ六本木

本日のお散歩は、六本木にある森美術館へ。
六本木ヒルズをとおりぬけて、移動する。

「回転ドアはどこ??」
事故があったことを知って、おびえるみんな。慌て
ず慎重に行こうね! みんなの目にとまったのは、
六本木ヒルズおよび周辺の縮小模型。帰りに新宿の
模型も見たけれど、すべての建物が本物のようだっ
たね!!(フレネの場所もみつけました!)

さらにテレ朝へも足を踏み入れる。ドラえもんとお
しゃべり。→

● 毛利庭園・元麻布公園

「やっぱり公園が一番!」
六本木ヒルズわきにある、毛利庭園。
宇宙飛行士の毛利さんが宇宙につれていった、メダ
カが放ってある池。

そのあとは、色鮮やかな遊具がおいてある、元麻布
公園へ。 お昼を食べにきたつもりが…おなかがす
いたのも忘れて遊ぶみんな。公園にはベンチがない
ので、遊具の上でランチ。大人気の長い滑り台。

六本木だけに、この公園にくる大人も子どももお上
品な感じ。影響を受けた、しー君。
「僕の御御足がぁぁぁ」だって。

日干し状態になりながらも、飛んだりはねたり、走
ったり、1時間以上遊んだね!!やっぱり公園が一
番かな??

● 森美術館―レオナルド・ダ・ヴィンチ展

「天才のレクター手稿」
絵画だけでなく、宇宙物理学・医学などにも才能を
発揮した、天才レオナルド・ダ・ヴィンチ。

すでに音の原理や地球から太陽までの距離を計算し
ていたという。賢く、先見の明があったダヴィンチ。
まるで未来からタイムスリップしてきたのではないか
と思ってしまう…

フレネのみんなも人類の500年先を予想する。
「なんどこけても走れる車にのる」と、よう君。
イタリア旅行が当たるよう、願かけて応募箱へ!

楽しいお土産もたくさん!
大人の街、六本木も十分満喫したみんなでした。

■2.ものつくり―トンボ玉作り(熊谷)■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm


JFFの準備の一つとして、今日はトンボ玉に挑
戦。ガスバーナーを使うので、慎重に!
昨日、新宿で買ってきた道具を使って開始!

唯一の経験者、かいが今日は先生!
「まずは…、」と、説明するかいにみんな大注目!

鉄の棒に離型剤を塗り、乾かす。そして、ガラスの
棒と、鉄棒を熱しながらくるくる巻いていく。
「ここで、ガラスの棒を一気に火に近づけると割れ
るから…。」と、絶妙のアドヴァイス!

「ふーん」と、見ていたけれど、いざ自分でやると、
「難しい!かいはすごい!」と、みんな!器用なん
だよなぁ。

形を作るところまでは、まずまず…。ところが冷え
たトンボ玉を鉄棒から取りはずす作業が難しい!

鉄の棒から外すまでは、
「これ、いいんじゃない??すごいきれいでしょ!」
なんて言っていたけれど、なかなか外れない…。

「きれいにできたのに…。」
棒から離れず割って取るパターンが続出!これは
コツをつかむまで練習が必要かな??でも、みん
なとっても楽しんでたね!


■3.木幡マンの一夜一冊(8)■

●「町でいちばんの美女」
      ―チャールズ・ブコウスキー(新潮社)

この作品は、ブコウスキーの短編集「町でいちばん
の美女」の冒頭に出てくる。この作品を読むとき、
ぼくは酒をしこたま飲むことにしている。そして、
読んだあともしこたま飲むことにしている。それほ
ど切ない…。

自虐癖があるキャスに惚れる主人公。その身体のあ
ちこちには自虐の痕が…。

--------------

キャスがハイネックのドレスを脱いだときである―
喉を掻き切った汚らしい傷跡が目に入った。「ばか
やろう」と私はベッドの中でいった。「なにをしや
がった」「割れたガラス瓶でやったのよ、ある晩。
もうあたしのことイヤになった?これでもまだきれ
い?」

(中略)

一緒に暮らしてみないかと私は言った。キャスはし
ばらく待ち受けるような眼で私を見ていた。やがて
ゆっくりといった。「やめとく」

--------------

そして、その夜、彼女は自殺する。彼女の不安。彼
の悔恨。それらが文体からひたひたと押し寄せる。

原文を読むとわかるのだが、ブコウスキーの使う英
語は、非常にシンプルでたんたんと短い文章が続く。
けっしてスラングではないが人をののしる言葉も多い。

※ 内容を無視すれば、中学生の初級英語学習にも
  最適なようにも思える。

ドイツからの移民でアメリカ中を放浪し、いわゆる
無頼の生活を送る。しかし、彼の残した多数の短編
小説は、どれも心優しい。

1994年、白血病により74歳で死去。

※ この短編集は、新潮文庫でも購入できる。

※ 原作は、下記

「The Most Beautiful Woman in Town & other stories」
―CHARLES BUKOWSKI(CITY LIGHTS)

和訳で9ページ、原作では7ページ。辞書片手に両方を
読んでみるのもいい。