デイリーフレネ

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2005年11月18日

vol/1096

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1096--------- 2005/11/18
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1.秋の標本を探しに-新宿
2.本日の熊谷
3.教育現場からみたやすらぎ(2)
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今日はなんの日

1922 ドイツの物理学者・アインシュタインが来日

★今日の花言葉

やまゆり「荘厳」

★今日は誰の誕生日

古賀政男(作曲家 1904)

★今日の名言

「われわれの敵はわれわれに活気をつけてくれる」
―ヴァレリー―

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■1.秋の標本を探しに-新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日は、来週のお授業の材料集め。みんなで御苑へ
行き、落ち葉や木の実を拾ってきます!

どんな収穫があるかな??

※ オブジェを作ります。
  参考文献は「森の標本箱」小学館

●何が落ちているかな?

「お?これなんだろう??」
森の中をよーく見てみると、いろんな不思議なもの
が落ちているね。

「これ、いいー!」
長~い切れ木を手にする、じゅんじ君。

「これ、お餅つきに持っていく!」
もっと長~い木を担いで、しほ。
「そ、それは持っていけないなぁ…大きすぎるでし
ょ(泣)」

…みんな、大物が好きなのねぇ。

●御苑を満喫!

この時期、御苑内は菊でいっぱい。ほんとうにみご
とな菊!きれいだったのでみんなで記念撮影。

あとは思いっきり遊ぶだけ!

ふと見ると、四重のサンドウィッチができている。
一番下からはじゅん君のうめき声が…

そして、みんなが収集した袋の中身を見てみると…
じゅん君の袋の中には、大量のどんぐりが!

「これだけあれば、もう俺は満足だ。さっさと帰ろ
うぜ。」早くフレネに帰りたがる、じゅん君。(サ
ンドウィッチのせい?)

秋の御苑を満喫しつつ、きれいな材料がたくさん集
まりました。来週が楽しみ!


■2.本日の熊谷■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● お料理―キムチ鍋

今日はお鍋シリーズ第二弾!キムチ鍋を作ることに。
買い物と調理はあっという間!
「はい、これやって!」
「くずきり、ゆでるね!」
みんな作業がとっても早い!!

ところが鍋に入れたジャガイモが出来上がるまで少
々のお時間が…。
待っている間、
「今度はもうちょっと手の込んだお料理やりたいな
ぁ。」と、ユータ。今月は鍋シリーズということで
少し物足りな
い様子。来月にはぜひね!!

「豆乳を入れると美味しいんだよ!」というなみち
ゃんのアドヴァイス!キムチ鍋がまろやかに!!

今日もちょっと辛めのお料理でした。普通の鍋も一
緒に調理して、お好みあわせての食事。

最後はうどんまで入れて大満足でした!

●お授業―『ヒロシマ』のお話

最近、「広島に行こう」という話がチラホラ出てく
る熊谷フレネ。今日は、『ヒロシマ』と『広島』の
表記の違いから、原爆の話を。

「原爆が落ちたのは何月何日?」という基本的な質
問だけれど、聞く機会がなければ知らないのが当然。
でも、やっぱり知っておかなくてはならないことだ
ね。

原爆の被害、その写真などを紹介していると、
「はぁ~…。」と、声にならない様子。何よりも、
アメリカでは原爆投下を肯定的に考えている人がたく
さんいるということにはショックだったみたい。

「やっぱり、教育って大事なのね…」とは、ぼそっ
とまさるでした。


■3.教育現場からみたやすらぎ(2)■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

PART 1「不思議な三角形」

ハンガリーの首都ブダペストから北に約2時間、世
界遺産に指定された小さな村<フォッローク>があ
る。1990年代にこの村を訪れた時は、観光客などま
ったくいなく、村に残るフォッローク城も入場無料、
どの時間帯でも自由に入る事ができた。

それがどうだろう…、あれから10年も経てば、村は
大きく様変わり…。フォッローク城は有料で早朝・
夜間は入場禁止。村のあちこちに土産物屋ができ、
レストランには日本人のツアーがどってやって来る。

木幡はそれにもめげず、あちこち歩く。とにかく
、変なものを探して買うのが趣味。村の土産物屋で
変なものを発見!

木製でできた三角形の三点セット。相似形だ。いっ
たいこれは、何に使うのだろう?
店の主人にあれこれ聞いて、ようやく納得。

日本に帰ってきて、クイズ形式で子ども達に聞いて
みた。

【クイズ「これ、なあに?」】

質問に対し、「はい」か「いいえ」でしか答えない。
的外れの質問には「関係ないね!」と切り返す。み
んなの質問をよく聞いて、この三角形はいったい何
かを当てる。「これは、算数の図形学習の教材です
か?」というようなダイレクトな質問には、答えな
い。

では、質問をどうぞ!

「それは、生活の中で使いますか?」
「はい!いいね、いいね!」
「勉強の時に使いますね?」
「いいえ」
子ども達は、「???????」
「生活と言いましたが、衣食住に関係ありますか?」
「はい!」

こんな感じで、攻めて行く。さて、読者の皆さん、
この三角形はいったい何に使うのでしょう?名詞で
答えて下さい。皆さんの家に形は違うけれど、必ず
あるものです。

算数といえがかた苦しいイメージですが、こんな算
数だとやすらぐかな?

(続く)