デイリーフレネ

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2005年11月28日

vol/1101

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1101--------- 2005/11/28
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.新宿のお散歩―電力館・青山学院大学
2.熊谷のお授業あれこれ
3.木幡マンの一夜一冊(14)
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★今日はなんの日

1262 親鸞(浄土真宗開祖)死去
1553 上杉謙信、武田信玄、川中島の陣

★今日の花言葉

えぞ菊 「追想」

★今日は誰の誕生日

常陸宮正仁(1935)

★今日の名言

「重要なことは何を耐え忍んだかということではなく、
いかに耐え忍んだかということだ」
  ―セネカ―

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■1.新宿のお散歩―電力館・青山学院大学■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

●ランキングどおりかな?

電力館へ行く前に、まずは青学の学食で腹ごしらえ
です。

「すみません、学食はどこですか?」
大学生のお兄さんに尋ねる、りょすけ。
するとお兄さん、学食まで誘導してくれました。
「すてきなお兄さんだ!」ね。

「青学は、学食ランキングで一位なんだよ」と、青
学ボーイ木幡マンが言っていました。さてさて、お
味のほどは??

ほとんどの子が注文したのは、ラーメン。
しほは、カツカレー。

ラーメン組は、「うーん…」普通らしい。
一方カツカレーのしほだけ、「おいしー!!」

●電気を知って、電気で遊ぶ

電力館にて、電気が家庭に届くまでのシステムにつ
いて調べるみんな。

「こんな太い銅線が使われてるんだぁ」
バチバチと電気が流れる様子も確認。

火力発電・水力発電・原子力発電との違いもわかっ
たかな?

そのほかにも館内は、実際に触って遊べる電気の遊
具がたくさん。

そのひとつ、手元の半球を動かすと、同じようにく
るりと回る
大きな地球儀。夜の地球を見てみると…一番明るい
のは日本!これにも驚きでした。

ワンコインカフェで一息ついたら、人ごみをかき分
け渋谷駅を目指す。
「うわぁ!すごい人!」
新宿を歩きなれているみんなでさえ、びっくりした
のはスクランブル交差点。

人が多くて疲れたかな?ゆっくり休んでまた来週!!

■2.熊谷お授業あれこれ■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

●木幡さんの課題―みんな早速取り組み!

今日は木幡マンからの課題がみんなに。

ホワイトボードには色分けされた世界地図。
「これが、どんなことを基準に色分けされているか
を予想。」というのが課題。

例えば、
日本・アメリカなどは2.5%未満
エジプト・チリなどは2.5~5%
と続き、
モンゴル、ケニアなどが35%以上となっている。

「だれか、予想!かい、どう?」と、木幡さん。
「飯が食えないとか…。」とはかいの予想。
「おぉ!いいせんいってる!!」

今日はここまでで、次回答え合わせから授業に発展
です。それに向けて、みんな地図や国勢図絵をみな
がらの予想。

まさるは、各カテゴリーごとに国々を抜き出し、ユ
ータはいろいろなパーセンテージを調べていました。
答え合わせが楽しみだね!

●お授業―言葉で伝えよう!

今日はボラ・いいちゃんが紹介してくれたゲーム。
一人からその他全員への伝言ゲームのようなもの。

出題者は適当に並べた5枚のトランプ(A、10、J、
Q、K)の配置を言葉で他の人に伝える。みんなは
その言葉の通りにトランプを並べると言うもの。

「まず、10を横に置きます。10の左下と、Qの右
上が一緒になるように…、」といった感じに説明。

これがかなり難しい!
「ん?もう一回!」という言葉も出るけれど、基
本的に説明は一度だけ。みんな集中して聞いてい
る。「だから、これを、こっちに!」というのは
かい。「これ??どれ??」みんなあくせく…。

一番わかりやすかったのはなみちゃん。
「カードの向き」→「カードの置く場所」→「他の
カードとの接点」と説明が統一化。

誰の説明のどんなところが良かったのかもみんなで
考えました。これはまたやってもいいね!


■3.木幡マンの一夜一冊(14)■
   
● 「The Long Walk(脱出記)」(ソニーマガジンズ)
 
       スラヴォミール・ラウイッツ著

たった今読んだばかりの本。

副題に<シベリアからインドまで歩いた男たち>と
あるが、実にその通り!発刊から50年、今なお読み
継がれる冒険ノンフィクションだ。

ポーランド陸軍騎兵隊中尉だった著者はソ連当局に
スパイ容疑で逮捕され、第二次世界大戦さなかの一
九四一年、シベリアの強制収容所に流された。

まったくのでっち上げいわれなき罪で強制労働25年
の刑…。こんな極寒の地で、このまま朽ち果てたく
はない!意を決した彼は、六人の仲間と脱走を図っ
たものの、その前途には想像を絶する試練が待ちう
けていた…。

極限状況においても希望を失わず、がんばり抜いた
男たちの壮絶な戦記。

まずモスクワからバイカル湖のほとりイルクーツク
まで家畜用車両でぎゅうぎゅうづめの護送。その途
中で10パーセントぐらいが死亡。

イルクーツクから極寒のシベリアを徒歩で1000キロ
先の第303収容所へ。ここでさらに10パーセント…。
もうこれだけで充分なのだが、その収容所から6500
キロ離れたインドまですべて徒歩で脱出したと言う
のだから…。

ソ連国境からモンゴルに入り、水・食料なしでゴビ
砂漠を横断。食料は、砂漠に住むヘビ…。さらにチ
ベットからのヒマラヤ越え…。

著者はこう言う。
「何よりも大事なことは、自由は酸素と同じように
大切だと、心から感じることであり、自由はいった
ん失われたら、それを取り戻すのは困難だという事
実である」

12ヶ月かけての逃避行…、7人中4人が生き残った。

一気読み必至!