デイリーフレネ

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2006年01月09日

vol/1116

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1116--------- 2006/01/10
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.夜中3時まで語りあいました!―文科省指導室長と共に…
2.絵を描く!―ワークショップも楽しかった!
3.友、遠方よりきたる、亦、楽しからずや…
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★今日はなんの日

1863 イギリスで世界初の地下鉄開通

★今日の花言葉

つげ「堅忍」

★今日は誰の誕生日

ロッド・スチュアート(ミュージシャン 英 1945)

★今日の名言

「願わくば我に七難八苦を与え給え」
                 ―山中鹿之助―
人間とは本来弱い生き物だ。その弱さをカバーするのが、
強い意志の力であり、何事にも屈しない精神力である。
そしてこれを支えるのが、生きるうえでの志であり目的
だと思う。いかがでしょう?

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明けましておめでとうございます。2月には飛ぶ教
室の企画で大雪の<野沢温泉スキー場>に25名で行
ってきます。

今年も楽しいことをどんどんやっていきます。
ジャパンフレネをご支援下さい。

【ジャパンフレネの今年の目標】

● 学校とは一味違う授業の創造

● 一人一人の学びや進路に対応

● 沖縄「飛ぶ教室」の更なる充実


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■1.夜中3時まで語りあいました!―文科省指導室長と共に…■

http://www.jfreinet.com/report/index2006.htm

山梨県勝沼で行われたジャパンフレネが主宰する合
宿に文部科学省指導室長の亀田徹さんが!

指導室は、不登校問題や人権教育などに対応する窓
口。現場の声を生で聞きたいとのことで、おいでい
ただきました。

とても気さくな方で、名物のワインを飲みながら、
楽しい語らいの場ができました。

文部科学省の方とお話できるのはめったにないチャ
ンス。たくさんの質問が出ました。

【参加者から出た質問や意見の数々】

● ゆとりあるカリキュラム、授業時数など今後の
  公教育で可能だろうか?

● 教育バウチャーの問題についてどう考えるか?

● ホームスクーリングや特別支援教育についてど
  う考えるか

● 総合学習の今後は?

● フリースクールへの財政的支援についてどう考
  えるか?

● どれくらいつまづいているかではなく、何につ
  まづいているかを分析すべきでは?

その他、たくさんの質問が出ましたが、個人的見解
も含めいろいろとお話いただき、夜中3時頃までお付
き合いいただきました。木幡は、12時前に沈没です。

また、おいでいただける機会を持ちたいと思います。

■2.絵を描く!―ワークショップも楽しかった!■

http://www.jfreinet.com/report/index2006.htm

合宿では、二日間かけて絵画のワークショップも!
参加者のSさんのレポートです。

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「教育の基礎、基本を追求する」ことから教材(授
業に使える教育材料)を開発していくサークルがB
ASIC(ベーシック)だ。

ジャパンフレネという不登校の子ども達の学びの場
を作っている木幡寛さんが中心に勉強会を続けてい
る。(湘南BASICは茅ヶ崎で。新宿BASIC、
山梨と3箇所でどの場所でも月1回勉強会を開いている)

木幡さんは合宿が大好きで多いときは年に4回なん
てこともあった。(今は流石に年に2回ペースだが)
で、お寺で合宿をやる。

お寺の中は古い田舎家のようで、大広間があり、父方
の古い家のように懐かしく感じる。子どもの頃はその
家は大嫌いだった。なにやら古臭く、おどろおどろし
いのだ。しかしこの歳になると、逆に心が落ち着く。

古臭いという言い方がまさにそのもので独特のかび臭
さとか、すき焼きのような醤油や味噌などの生活臭
が柱や、鴨居に染み付いている。縁側なども風情が
ある。決して立派な建物ではないところが風格があ
って、なごむ。飾られているものも骨董品のようなも
のが置かれている。いい感じだ。

(1) 書きたい意欲

今回は絵のワークショップ。佐々木先生はアーティ
ストだ。ご自身が小学校5,6年のときに出会った先生
に絵画の面白さを教わり、画家になった。

ご自身が子どもの頃の作品がスライドで残っており、
それを鑑賞した。5年生とは思えない迫力がびしびし
伝わってくる。

「先生は決して『こう書きなさい』とは言われなかっ
た。一番書きたいものは何か。それをクラスで討論す
るんです。そして一番描きたいところから描くんです」

「皆さん、今描きたいものは何ですか。」って言われ
ても。
「じゃあ一言ずつ、今思っていることを言ってくださ
い。」

一体絵までたどり着けるのか。2順くらい話した。
「Sさんを除いてみんな疲れていると思いました。」
との参加者の言葉が面白かった。

そうか、自分は元気に見えるのか。何だか嬉しか
った。でも未だ絵を描くまで行かない。とうとう
1日目は絵を描かずに終わった。2時間30分。

この時間って何だか面白かった。大概は皆絵が嫌
いで、傷ついた経験を持っているのも不思議だっ
た。

「絵が得意です。好きです。」は確かに余り聞いた
ことが無い。絵画に求めるもの、学校教育での図工
はどういう意味があるのかなど、普段話さないこと
を皆で語り合うのはいい刺激になった。

(2) 絵を描く時間の濃密さ

あれだけお預けを食ったのだから「とにかく描かせ
てよ」何を食べるか散々迷っているうちに「もうい
いから何でもいいから食べさせて。」といった感じ
でスタート。

ぼくは自分の手を描いてみた。人工物ではなく、ま
た、「絵の具で塗ると失敗する。」
特に顔を描きたかったが誰かにモデルになってもら
うのが悪いので、自分の手になった。

一番描きたいところから。絵の具を混ぜ、少しずつ、
少しずつ塗っていく。皆一言も喋らず集中している。

ぼくは楽しかった。こんなに時間をかけて絵を描く
ことは普段出来ないからだ。それは他の事をしない
で充分絵に関われる至福の時間だった。

描き終わり、我ながら気に入った。
「これはまさに自分の腕だなあ。」

嬉しかった。


■3.友、遠方よりきたる、亦、楽しからずや…■
   
年末年始は忘年会・新年会と飲む機会が多い。
かつての教え子が招いてくれた新年会では30名以上
が参加し、二次会にも20名以上が新宿ゴールデン
街に繰り出した。

今も昔も教え子達とはお友達づきあい。
「いやいや久しぶり、もう27にもなったのかい」
「木幡さん子どもが生まれたんだって?マジ!?」

久しぶりの友に会うといった感じだ。
海外で仕事をしている教え子も多数いる。
そんな教え子の一人からのメールを紹介しましょう。

------------以下、転載。

明けましておめでとう御座います。
お久しぶりです。自由の森でお世話になったTです、
木幡さんはお元気でしょうか。

今日Nさんが幹事をやられている集まりに出席する
予定でしたが体の調子が悪く欠席することになりま
した。

本当は木幡さんに会えるのをとても楽しみにしてい
たのですが、残念です。Tさんから伺ったのですが
今年の夏頃に女の赤ちゃんが誕生したとのことでお
祝いの物も今日お渡しできると考えていましたが、
今回は残念ですが郵送させていただくことにします。


私は現在大学を卒業してテキサスはエルパソという
アメリカとメキシコの国境の都市にて自動車などに
使われる電線、電気系統を作る会社でバイヤー・輸
入を担当しています。

もしお時間が取れればこちらの方にもおいでくださ
いね。

木幡さんもお忙しそうではありますがお体を大切に
今年も頑張ってください。

それでは又。

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なにやら、日本語より英語が上手になったみたいで変
な気もするが、こんなメールは実に嬉しいなあ!