デイリーフレネ

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2006年05月26日

vol/1182

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1182--------- 2006/05/25
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.予想を立てて-新宿
2.ものつくり―リンゴジャム
3.木幡マンの一夜一冊(26)
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★今日はなんの日
0864 富士山噴火

★今日の花言葉
ピンクのライラック「思い出を大切に」

★今日は誰の誕生日
荒木経惟(1940 写真家)
横溝正史(1902 小説家)
チトー(1892 ユーゴスラビア大統領)

★今日の名言
「知らないことはわかりようがない、それは無知で
はない。わからなければならないことを知ろうとし
ない、それが無知だ」
        ―詞集「たいまつ」むのたけじ―

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■1.予想を立てて-新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● その1 メビウスの輪

今日のお授業は一見簡単そうで難しいお話。

紙テープをわっかにして、その中線をぐるっと一周
切ると、「わっかが二つできる!」とみんな。その
通りだね!

では、紙テープを180°ねじって作った輪の中線
をぐるっと切ると? 

みんなで予想を立てる。
1.輪が二つできる。 
2.ひとつの大きな輪ができる。
3.二つの輪がつながってできる。 
4.その他

さっそく切って、どうなるか見てみる。さらにテープ
を360°
ねじった輪を切ると?

どうして輪が切れないのか、テープの上の線、下の線
の行方に注目して考える。二つの輪になるためには、
どういう条件が必要か。

解説を聞いて、ぐったりするりょうすけ。
「あぁぁ…わからない…」
りょうすけの頭の中も、ぐるぐるぐるぐる…。メビウ
スの輪状態なのでした。

● その2 空港券の代金

今度はちょっとしたクイズを。
「先日、沖縄の航空券を買いました。羽田から石垣
へのチケットは36,500円です。羽田から那覇、那覇
から石垣という乗り換えで行く場合のチケットはい
くらでしょう?」

1.直通よりと同じ値段。 
2.直通より高い。 
3.直通より安い。

「出発地から目的地までの距離が同じだから、同じ
値段」
と、りょうすけ。
「2台の飛行機2に乗るから、高くなるかなぁ」
みんな、仮説の立て方はとても理論的でわかりやすい!

「正解した人には、今日は暑いから…」
「ガリガリ君を待っています!ガリガリ君を待ってい
ます!」
シー君の一声で、一斉にガリガリ君コールが!

みごと正解したのは、ボラよしみちゃん・体験S君・と
もちゃん!よしみちゃんの説明は完璧でした!!

■2.ものつくり―リンゴジャム■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日は急遽ものつくり。
リンゴジャムを作ることに。みんなで買い物に
行った後、いざ調理。

リンゴの皮をむいて、切っていく。
「おぉ!結構うまくむけるもんだ!」とは、ユータ。
丸いリンゴを器用にむいていく!これも毎週のお
料理の成果だね!

その後は、グラニュー糖をまぶして煮る。
「こげないように…。」と、かき回し続ける。

これが結構大変…。
「準備は簡単だったのに!」
と、言いつつも根気よく。

ようやく完成!
「すごい!いい匂い!!」
「おいしい!!」
みんな大満足の味でした!

●お土産は…??

今日のリンゴジャムはみんなのお土産にも。

入れ物がないのでプラコップにラップをして。
「みんな、こぼさないようにね!」とは、配ってい
たボラ・しず。

「へ?じゃぁ、帰るまでに食っちゃお。」と、かい。
「ちゃんと、お土産にしなよー。」
みんな大笑いでした!

■3.木幡マンの一夜一冊(26)■

●「うるさい日本の私」中島義道(新潮文庫)

日本ほどうるさい国はない!駅に行けば、「まもな
く10番線に○○方面行きの列車がまいります。白線
の内側に下がってお待ち下さい」

電車の中では、携帯電話は使うなとか網棚の荷物や
傘を忘れるななど「親切という名の暴力」がどうど
うとまかり通っている。「大きなお世話だ!」と言
いたい。自分のことは自分で考えるよ。

デパートの中でもいろいろなアナウンス。街中を歩
けば有線放送。おせっかいなんだなあ。

海外に出てみるとそのことが良くわかる。列車は知
らないうちにするすると入り、するすると出て行く。
車内でも到着駅を告げるのみ。パリの近郊列車はそ
れすらもなかった。

この本は、騒音大国「日本」のおかしさを指摘し、
それに対して徹底的に戦う哲学者のこだわりが読み
取れる。ああ、ぼくと同じ考えの人がいた…。