デイリーフレネ

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2006年06月15日

vol/1197

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1197--------- 2006/06/15
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1.沖縄へ行きたくなる味!-新宿
2.授業―『世界がもし100人の村だったら』
3.木幡マンの一夜一冊(28)
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★今日はなんの日
1896 三陸大津波、死者2万7千人
1960 安保改定阻止で東大生樺美智子死亡

★今日の花言葉
ユリ(ルレーブ)「陽気な人」

★今日は誰の誕生日
????年 ジャイアン(ドラえもん)

★今日の名言
「君、弱い事を云ってはいけない。僕も弱い男だが
弱いなりに死ぬまでやるのである。やりたくなくつ
たつてやらねばならん。君も其通りである」
                 ―夏目漱石―

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■1.沖縄へ行きたくなる味!-新宿■

http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

● 時間をかけて…

今日のお料理はソーキそば!

ポイントは
・ソーキの煮込み
・スープ

調理用に用意した泡盛のにおいを嗅いで、ヘラヘラ
し始めたりょうすけ。気をよくして、ネタ写真撮影会!
(映像は、「おーい、仲間たち」でご覧ください。)

ソーキの下茹でをしてくれるのは、ともちゃん。所
要時間なんと1時間半!!
さらに、焦げないようにお肉を転がしながら、じっ
くり味付け。これもともちゃんが頑張ってくれました。

スープ担当は、じゅんじ。
「煮立ったら削り節を入れてね」と指示を出すと、削
り節を握りしめ、鍋とにらめっこ。

なかなか煮立たないので…
「もう飽きてきた!!」

丹念に時間をかけて、完成!お味は??
「おいしい!今までフレネで作ったお料理で一番お
いしい」と、ボラれなちゃん!
「沖縄だー!早く行きたいなぁ」と、りょうすけ。

特においしかったのは、ともちゃんが作ってくれた、
ソーキ!
おかわり続出、沖縄の味でした!!

● 片付けは…

「お皿洗いをしてくれる子ー?」
「はーい!」と、ともちゃん。

片付けはいつも同じ子ばかりしている!
「今日は男の子にやってもらおう」

しかし姿が見当たらない…と、思ったら!
机の下やらダンボールの中に身を潜めていました!! 


■2.授業―『世界がもし100人の村だったら』■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2005.htm

今日は『世界がもし100人の村だったら』の本を使
ってお授業。
「今の世界の人口は全部で何人?」というクイズか
ら出発。

「一番人口が多い国は中国!」と、かい。
「二番は?」いくつかの予想の後、
「インド!」と、こちらも大正解!!

●本を使って。

その後、本にのっとって、世界の人口を100人に縮
小して、いろいろなお題に対して予想をたてる。

例えば、
『○人は栄養が十分ではなく、そのうち一人は死にそ
うなほどです。でも、○人は太りすぎです。』

みんなで数字を予想。答えを聞くと、
「えー!そんなに!何それ!!」と、びっくり。

こういうお題をどんどんと出していく。日本の普段の生
活からは想像のできない世界が、分かりやすい数字
で出てくる。

「日本で住んでいると、いろんなことが当たり前になっ
ちゃってるんだよ。」とは、のんちゃん。

何かを行動するということではなくても、『知る』、そし
て『知ろうとする』ということが大事だね。


■3.木幡マンの一夜一冊(28)■
   
● 「人にはどれだけの土地がいるか」

トルストイ いのちのことば社 \1,575(税込)

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教訓というものがある。後世に伝えたいうんちくあ
る言葉のたぐいだ。

例えば、西郷隆盛曰く、「子孫のために美田を残さ
ず」とか、毛利元就の<三本の矢>。イソップ童話
の<アリとキリギリ>なんてのもそうだろう。

この本もそうだ。小作農の男が土地を得る。広い土
地を持つと自分の領分に他人が入ってくる野が気に
食わない。広い土地と狭い心…。悪魔のささやきに
耳をかし、どんどん広い土地を欲しくなる。

日の出から日没まで自分の足で歩き、囲った分だけ
手に入るといううまい話に欲を出し、一日中歩き回
り絶命してしまう。

まあ、「あんまり欲深はいけないよ。所有するもの
よりもっと大切なものがあるんだよ」という教訓を
導き出したいのだろう。

一般的には「なるほど」と思う話だが、ここでよー
く考えてみよう。小作農(農奴)にとって土地は喉
から手が出るくらい手に入れたいものに違いない。
それを、「分相応に」というのは権力者の発想だ。
と、ぼくは思うのですが…、いかがでしょう。

教訓の背景には強者の権力の匂いがぷんぷんしてい
ます。そういう感じでこの本を分析して見ましょう。

この本でアニマシオンをやってみたら、子ども達、
結構ノリノリでした。