デイリーフレネ

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2006年11月30日

vol/1265

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1265--------- 2006/11/30
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1.木幡、山梨で授業!
2.待望のマンゴープリン!-新宿
3.熊谷のお授業―宇宙の果ての果ての果て…
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★今日はなんの日
1904 日露戦争旅順攻撃・二〇三高地占領

★今日の花言葉
枯葉・枯れ草 「新春を待つ」

★今日は誰の誕生日
土井たか子(政治家 1924)
秋篠宮文仁(1965)

★今日の名言
「ひろし、あんまり勉強してはいけない。勉強しすぎる
とろくな者にはならない。」
 ―佐藤玉代(木幡の祖母・伊達藩の末裔に生まれる)―

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■1.木幡、山梨で授業!■

山梨県身延町の校内研究会に呼ばれ、中学校3年生
に数学の授業をしてきました。

この日、体調が最悪…。胃がしくしく痛み、下痢…。
おまけに熱まで出てきた。子どもがノロウィルスにか
かり、それが家族にうつったらしい。

とても授業できる状態ではなかったが、そこはプロ…、
なんとかやり遂げました。

テーマは、「ジャガイモは水に浮くか?」沈んだジャ
ガイモをなんとか浮かせてみようという授業。28人
の生徒諸君、結構のりのりでした。

フレネのりょうすけと同じように、「ジャガイモをく
りぬいて船形にする」という意見も出ました。

授業案の最初の部分だけ、参考までに…。

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1. テーマ

「ジャガイモは水に浮くか?」
―密度概念(レベル小5)を再確認する過程で探求の
方法を獲得する

2. テーマについて

水に浮くものと浮かないものがある。なぜ、そのよ
うな現象が起こるのだろうか?小さい子どもに聞い
てみると、「重いものは沈み、軽いものは浮く」と
いう単純明快な答が返ってくる。この場合の<重い
・軽い>とは一体何を意味するのだろう?

ここでは単に概念の獲得を目標に置くだけではなく、
具体的な事実をベースに仮説を立て、討論しそれを
実証するための手立てをどう獲得していくか…、対
話による探究の方法を実感させたい。

ジャガイモは水に浮かないが、浮かせることはでき
ないだろうか?日常知の中から塩を入れると浮くと
いう意見が出てくるかもしれない。どうして、塩な
のか?砂糖ではいけないのか?塩を水に入れること
は何を意味するのか?何が変化したのか?

一見自明と思われる日常知にあえてスポットをあて
、お互いの認識のずれを意識化させていきたい。対
話、そしてそれに連なる学びとは、他者とのずれが
なければ成立しないからである。そして、そのずれ
を意識化させるものとして教師が選択する教材の意
味が問われてくるであろう。

3. 授業の流れ(授業計画)

一回だけの単発授業なので、省略したい。

4. 本時の目標

※「テキストとの出会いにおける対話」
―密度の違いにより、浮き沈みの現象が現れること
を知る

※「他者との出会いにおける対話」
―他者との認識のずれの中から仮説を立て、対話す
ることの楽しさを知る。

※「自己との出会いにおける対話」
―「思いもかけぬことを話したり、予想外のことを


■2.待望のマンゴープリン!-新宿■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2006.htm

今日のお料理は、みんなが楽しみにしていたマンゴ
ープリン!

問題は、いかにマンゴーを手に入れるか…。

先々週からの市場調査により、マンゴー缶詰が売っ
ているとのこと!!
「マンゴー缶、105円だった!」
「安い!!でかした!!」
なんと!!たっぷり4缶使用。

生クリームを泡立てる係、マンゴーのペーストと作
る係と、役割分担もしっかりできたね!

その間、親睦会で残っていた野菜を使って、ともち
ゃん・よう君・スタおきょうはスープ作り。
「僕はもうちょっとコショウを入れたほうがいいと
思う」
よう君、けっこう大量にコショウを投入。…大人の
味かな。
最後に刻んだマンゴーをのせて。
とても贅沢!!

さてさてお味は?
「おいしー!この前試食したものより濃厚!」

牛乳と生クリーム入りでとてもクリーミィなプリン
でした

■3.熊谷のお授業―宇宙の果ての果ての果て…■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2006.htm

先週、「宇宙の向こうってどうなってるの?」とい
うかいの質問。
今日はその質問に答えるべきお授業。
といっても、なかなかイメージをわかすのが難し
いお題…。

●まずは復習

「木幡さんの授業で体重計の上で水を飲んだ実
験、覚えてる?」
「あー、あれ!」

まずは、原子の数というのは変わらないという話。
「水は?なくならないの??」
分子と原子の話や化学変化などの説明を交えな
がら。

●ビックバンって?

そして、ビックバンのお話へ。
「まず点があって…。んで、原子の数っていうのは
変わらないから…、」
「へ?意味わかんない!どういうこと??」
実際イメージわかない…。というより、普段の生活
からは非現実的すぎる…。

●広がる宇宙

「で、宇宙っていうのはまだに広がってるんだって…」
「で、その先には何があるの?」
「何も無いのだよ…。」
「何も無いって何??」
「場所も空間もないの…。」
でも、その気持ちよくわかる…。イメージが難しい…。

だけど、話を進めるたびにみんなは
「んー、でも面白い!」

その後は、宇宙のお話をあれこれ。太陽の話、銀河
系の話、宇宙が広がっているという話…。
「んー!!なんか恐い!!」

想像をしてみても、その想像を超えている世界…。
何気に大盛り上がりのお授業でした!