デイリーフレネ

日々の状況や教育エッセイをJF代表・木幡が執筆。メールマガジンでもお届けしています。登録はこちらから

2006年12月02日

vol/1267

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1267--------- 2006/12/04
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.逓信総合博物館へ!-新宿のお散歩
2.落款作り―熊谷
3.画鋲刺し事件でミーティング―熊谷
==================================================

★今日はなんの日
1982 アメリカ映画「E・T」日本公開

★今日の花言葉
すいば「情愛」

★今日は誰の誕生日
セルゲイ・ブブカ (棒高跳び ウクライナ 1963)

★今日の名言
「軍争の難は、迂を持って直となし、患をもって利と
なすなり」
                    ―孫子―
※ 急がば回れ、臨機応変に対処せよ


---------------------------------------------------

■1.逓信総合博物館へ!-新宿のお散歩■

http://www.jfreinet.com/report/index2006.htm

● 小松崎茂の世界

今日のお散歩は、大手町にある逓信総合博物館へ。

メインはサンダーバードやプラモデルのパッケージ
のイラストで有名な、小松崎茂展です。

残念ながら撮影禁止でしたが、プラモデルの箱や昔
の少年漫画ど、目にしたことがある絵がたくさん!
どれも子どもたちの生活に近いものばかり。

子どもたちの夢やあこがれを描き続けた画家だった
んだね。

● 郵便、電話のしくみ

特設展を見た後は、ていぱーくの中を見学。

しゅうたとりょうすけは、手紙がポストに入れられ
てから、相手先へ届くまでの仕組みを3D映像で確認。
「それ、かけすぎだろー!」
りょうすけ、3Dメガネを重ね付け!りょうすけ自身
が一番立体的になってる…

郵便配達のシュミレーションも体験!
「しまった!通り過ぎちゃった!」
「やなさんは飛ばし過ぎなんだよ!」
なんて言いながら…。制限時間内に余裕で配達完了
は、りょうすけ。

シーとともちゃんは、通信機器のコーナーへ。
懐かしの電話!シー君がダイヤルを回すと…ともち
ゃんの電話がジリリと鳴る!

お土産売り場にあるさまざまな切手やハガキにもび
っくり!ちょっとした資料館のようでした。

■2.落款作り―熊谷■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2006.htm

今日は先週の書のお授業の続き。お料理の時に取っ
ておいたお肉のトレーを使って落款作り。
湘南のOさんに教わった作り方は簡単・お手軽、そ
して思い思いの版が作りやすい!

「これでできるの??」と、不思議がりながらも、
みんなそれぞれに作業を。

デザインはみんなの好きなもの。
自分の名前を彫る子や、さらには
「クリスマスが近いから!」と、クリスマスツリー
を彫る子。それぞれに作りたいものを。

気がつくと、みんなしゃべらず黙々と作業…。

出来上がった落款を押してみると、「できた!」と、
嬉しそう!

●書に押そう!

先週に書いたそれぞれの書に落款を押すと、
「なんか、それっぽい…。」

いやいや、どれもとってもいい作品に仕上がってる
ね!台紙に貼って、さらに作品らしく。

フレネの掲示板に展示中です!

■3.画鋲刺し事件でミーティング―熊谷■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2006.htm

熊谷フレネにはいろんな思い出写真を掲示。みんな
それを見ては「懐かしいなぁ」と振り返る。

そんな写真の中のある子の顔に画鋲が。しかも二人。
もちろん刺された子は嫌な思いをするに違いない。
お昼ごはんの時に発覚したので、ミーティングでそ
のまま議題に。

「フレネには他人が入って来ないのだから、画鋲を
刺した人はこの中の人ってことだからね。」という
のは大前提。
「やった人!」と聞いてみても、この状況じゃ名乗
り出るのは中々難しいか…。

画鋲を刺されていた子に
「やっぱり嫌だよね?」と、聞くと、
「それは、…。うん。正直嫌だよ。」

自分がちょっとした冗談のつもりでしたことが、受
け手にとっては冗談では済まないことがある。相手
がどういう気持ちになるのかを想像して欲しい。
「最近、いろんな人の辛い体験談とかをちょこちょ
こ紹介していたのは、こういう想像力を働かせて欲
しかったからなのね。」

『自分が同じことやられたらどう思う??』という
フィードバックは小さい子にはいいけれど、みんな
の年齢になったらダイレクトに相手のことを考える
(想像する)ようになって欲しい。

それに、『自分が同じことされたら~』っていう考
えだと、『おれは別にやられてもいいから』って論
理が出てくることも。こうなると収拾がつかないし、
一人一人の感覚は違うということを考えると、やっ
ぱり想像力を働かせて相手の気持ちを察して欲しい。
フレネではその様な習慣を目指したい。

「だから、画鋲を刺されてイヤだって言われたんだ
から、刺した人はその人に対して謝るべきだね。」

この様な話をして、最後に、
「本当は今ここで謝罪して欲しいけれど、みんなが
いる前だと、名乗り出るのも難しいかもしれないか
ら、後で言いに来てね。」と、言うと、

「はい!すいませんでした!!」

ちゃんとみんなの前で名乗り出てくれました。もち
ろん謝るべきことをしたのだけれど、ここで勇気を
持って名乗り出たことには、みんなも安堵の顔。

そして、名乗り出た子は、経緯を説明。そしてもちろ
ん謝罪。画鋲を刺された子も、
「うん。もう、いいよ。」
「もう、同じことのないように。」

今日のミーティングでの一こまでした。