デイリーフレネ

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2007年10月01日

vol/1389

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1389--------- 2007/10/01
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.行ってきました!奥利根に!―ミニ「飛ぶ教室」一日目
2.ミニ「飛ぶ教室」二日目&三日目
3.「教科書は使わないの?」―熊谷あれこれ
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★今日はなんの日
1948 警視庁 110番設置

★今日の花言葉
菊(紅)「愛」

★今日は誰の誕生日
ジュリー・アンドリュース(女優 英 1935)

★今日の名言
「多数に追随すれば必ず自分を見失う。孤独を恐れず、し
たいことを続けるしかない。」
              ―安藤忠雄(建築家)―


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■1.行ってきました!奥利根に!―ミニ「飛ぶ教室」一日目■

http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

9月26日(水)~28日(金)、群馬県水上町の湯の小屋温泉に行ってきました。総勢10名!

● とんだハプニング

特急「水上3号」で上野から水上へ。そしてさらに、
そこからバスに乗り継ぎ、終点湯の小屋で降りる。
もう、新潟県との県境。

途中、熊谷から2名乗車のはずが…、「木幡さんす
みません。私の都合で電車に乗り遅れました」と
ふみちゃんママ。楽しみにしていたのに、どうしよ
う…。

携帯電話のサイトで時刻表を調べると、熊谷から新
幹線を使い上毛高原駅で下車すると何とか間に合い
そう。水上駅で待っていたら、上毛高原駅発のバス
でふみちゃん無事到着!良かった良かった…。

● 元分校です

宿泊した日野葉留山荘は、元「水上町立藤原小学校
湯の小屋分校」。
    ↓
http://www7.wind.ne.jp/haruhino/untitled3_001.htm

廃校になった分校を宿泊施設に改造。校庭には源泉
カケ流しの温泉が!講堂は食堂として利用され、職
員室は談話室に。

確かに元学校の雰囲気が…。懐かしい木造校舎の匂い…。

● いい作品ができました

この日のメインは、ネイチャークラフト!木の枝や
流木、石など自然を利用した簡単な工作。日野葉留
山荘前の工房「ブナの実」で体験できる。

「持って帰れるものを作ってください」と指導の橋
本さん。大きな流木もあるが、さすがにこれは無理。

ちゃっちゃっと動物を作るふみちゃん。円卓に泊ま
っている鳥を作ったのは、ひろ。意外な才能!長い
流木を使い「新幹線!」と、けいちゃん。

みんないい作品を作っていました。

● やっぱ、温泉だね!ご飯もおいしい!

ネイチャークラフトの後は、やっぱ温泉!校庭の真
ん中に立つ温泉棟は、窓も浴槽も広く、露天風呂み
たい。しかし、お湯が熱い!源泉カケ流しで24時間
いつでも入ることができるのはいいね!

校内放送(?)で食事の用意ができたことが告げら
れ、食堂へ。鮎の塩焼き、山菜をメインにしたお料
理。

面白かったのは、四種類の薬草茶(きはだ、どくだ
み、げんのしょうこなど)がおちょこで飲めること。
「にがーい!」にもかかわらず、みんなかかんにチャ
レンジ!


■2.ミニ「飛ぶ教室」二日目&三日目■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

● 奥利根水源の森へ!

朝目覚めると寒い。温度計は、15度を指している。
もう長袖じゃないといけないね。

車で奥利根「水源の森」まで送ってもらい、ハイキ
ング。途中の渓谷(照葉峡)にはたくさんの滝が…。
ここは坂東太郎といわれる利根川の水源地帯だ。

林道に入り、周回道路の真ん中辺で降ろしてもらう。
ここから少し急な山道に入り、「田代湿原」へ。
「木幡さん大丈夫?」と何度も声をかけてくれるみ
さきちゃん。あんがとさん。

「見て!すごいきのこ!」
大木にびっしりと白いきのこが…。
「採っていく?」
「やめたほうがいいよ。こんなにあるのに誰も採ら
ないんだから、毒キノコかもしれないよ」

※ 実は、その通りだった。湯の小屋バス停前で
「キノコ鑑定所」なる店を開いているおじさん曰
く「それは有名な月夜茸。夜、光るんだよ。猛毒、
だからだれも採っていなかったでしょ」

● 田代湿原

急坂を登りきると「なんでこんなところに?」
いきなり、湿原が現れる。5月~6月には水芭蕉が
とてもきれいだそうだが、今は季節外れ。だれも
歩いていない。しかし、紅葉の時期は、車の大渋
滞がおきるそうだ。

豪雪地帯で11月から5月の連休の頃まで道路は通
行止め。約5ヶ月しかここの自然を楽しむことは
できない。

● 帰りは歩こう!

お弁当の後、まだまだ時間がある。
迎えに来てもらう所でじっとしているのはつまらな
いので、山荘の途中まで歩いていくことに。一本道
なので、どこかで迎えの車に会うでしょう。

つり橋あり、魚道あり…。なにより川がきれいだ!
たくさんの滝がこれまた素晴らしい。

「おっ、清水だ!」ごくごく飲む木幡に「それ飲め
るの?」と子ども達。
「大丈夫、ほらホースが差し込んである」

「美味しい!こんな美味しい水、生まれて初めて飲
んだよ!」
「冷たいねえ!」
各自、水筒に水を詰めていました。

● 最後の日は、ダムに!

いよいよ、最終日、「もっと居たいよなあ」「おれ、
温泉10回入ったよ」

名残惜しいが、ダムを目指してあるく。山荘から30
分弱で巨大な奈良俣ダムに着く。この他にもこの近
くには二つのダムが…。首都圏の水がめの役割をは
たしている。

「また、冬に来ようよ」
「スキーもできるんだから、また来ようよね!」

みんな、とても気に入ったようです。
「群馬だからなあ…」と言っていた熊谷・かい君、
一度来てみなよ!とってもいい所だよ!


■3.「教科書は使わないの?」―熊谷あれこれ■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

● 「教科書は使わないの?」

「英語やりたいな」とまさや君の一言で、英語の授
業。単元は「過去形」

まずは、日本語を過去形にします。
「どの部分が変わったかな?」
「えっと、僕はあなたを愛してるを過去にすると僕
はあなたを愛していただから、動詞だ!」

「その通り、動詞が変わっているね。英語も同じで
動詞の部分を変えるんだよ。」

「edを動詞につけるんか。」「まぁ基本はね」
「ただ決まりがあるんだよ。」
というようにやり取り。

体験で来ていた女の子。
「教科書使わないの?」とみんなに質問。
子ども達は「使わないよ、学校じゃないし。持って
ない」
あるのは、辞典、参考書のみ。びっくりしちゃった
ようです。

さらに、スタッフを「先生」と呼ぶと、「この人
カケドンだよ。先生じゃない。」
とスタカケを指差す。スタカケ「うちはカケさんだ
よ。」

さらにびっくり。
フレネは、このようなスペースです。


●マイカー作りで風で走らせろ!

今日の午後は、車作り。前もって伝えていたのは、
「うちわ持ってきて。」のみ。

しかし!全員忘れた様子。違うものを代わりに用意
テーブルの上には、銀紙やビー玉、風船など。

スタカケが「今日は、一人一人オリジナルの車を
この材料から作ろう!」

子ども達「えーーーこんなもので?」と反応悪し
が、数分後、やはり男の子だけあってはまってしま
った様子。

「それオレのだからとらないで!」
「真似すんなよ~」
と和気あいあい。

2時間も盛り上がり、それぞれ全く違う車が完成。
そして、いよいよレース。厚めの下敷きで必死に風
を当てます。

よく進む車、そうじゃない車とありましたが、みん
なゲラゲラ笑って楽しい雰囲気。
「けっこう楽しめた!」と大好評。
「今日、女の子いなくてよかったかもね。これは男
の遊びだ!」

楽しかったみたいで良かった良かった。
後片付けは、自分達でしっかりね!