デイリーフレネ

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2007年11月08日

vol/1414

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1414--------- 2007/11/08
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.木幡マンのお授業―熊谷
2.リーダーの悲哀―新宿
3.木幡マンの一夜一冊(51)
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★今日はなんの日
1960 ケネディーがアメリカ大統領に当選
1895 レントゲン(独)X線を発見

★今日の花言葉
せんのう 「機知」

★今日は誰の誕生日
アラン・ドロン(俳優 仏 1935)
ロールシャッハ(精神病理学者 スイス 1884)
平田オリザ(劇作家・演出家 1962)

★今日の名言
「誰よりも、三倍、四倍、五倍勉強する者、それが天才だ」
―野口英世―


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■1.木幡マンのお授業―熊谷■

http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

「好きな食べ物を教えて」と木幡マン。

亮「シラス丼」
かほ「パスタ」
かい「うに丼」・・・三陸産
ゆうた「イチゴタルト」
木幡マン「主食にしてくれよ」
「じゃラーメン」

皆の好きな食べ物をホワイトボードに書きます。
注目は「焼肉!」

焼肉は、韓国で「プルコギ」と呼ばれます。
発祥は日本ではなく朝鮮半島から、やってきた焼肉。
昔は、日本は肉を食べる習慣はなかったのです。

なんでかな?
のぞみ「仏教だから!」
正解!しかしここで、疑問。
韓国も仏教だったはず。
韓国と日本の違いは?

「韓国は大陸とつながっている!」とナイスかい君。
もう一声!
「イギリスの植民地?」
「違うな」
「正解はモンゴルの影響」 

かつて、モンゴルは一大帝国を築き上げた。
朝鮮半島を侵略し、日本にまで攻めてきたが、台風
の時期。神風が二回も吹き、日本侵略はならなかっ
た。だから、日本での肉食は、明治時代まで一般化
されなかったんだね。

侵略は食習慣までも変えていく。モンゴルは、遊牧
民族。日本は、農耕民族。気候・風土の違いにより
民族性・宗教も変わってくる。言語もそうだ。例え
ば、日本語の「私は公園に行く」は英語では「I go
to the parak」→私は行く公園に…。「行く」とい
う行為を強調する。

こんな感じの独演会でした。
 
●裏お授業

今日のお授業は、わざと12時を過ぎてから。
おなかを限界まで空かしての授業。
焼肉の話なので、みんなの頭の中は焼肉でいっぱい。

この授業後、木幡マンからサプライズが!

「おなか空いたでしょ」と木幡マン。
冷蔵庫から持ってきたのは!!国産の牛肉!!
「やったー!」とサプライズに大喜び。

さっそくゆうた君が調理します。
その後、皆で食べました。
高級だけあっておいしかったです。

■2.リーダーの悲哀―新宿■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

「シュークリームなんて嫌いだ!」
お皿を洗いながら、吐き捨てるように言ったしーくん。

水曜日はお料理の日。
今日の新宿のメニューは、シュークリーム。
提案者である、しーくんがリーダーを務めます。

一生懸命自分の仕事をしながらも、テキパキとみん
なに指示。お料理に慣れていない小さな子には、
「やってみる?こうね、空気を入れながらかきまぜ
るんだよ」と優しく教えてあげるしーくん。
本当はきっと、自分がやるほうが早く、楽なはず。
小さな子には簡単でつまらない仕事を指示して、自
分はリーダーだからと開き直ることだって出来るん
です。

でも、彼はしない。
「卵はこう割るんだ。そう上手!」
「粉をふるってね。うん、それでいいよ」
その傍ら、鍋を覗き込み、ボールを洗い、みんなに
次の行動を指示。

そしてシュークリームは完成。
カスタードクリーム代わりに入れた生クリームがシ
ュー皮の温かさでとろけ出してしまったけれど、立
派な出来映えにみんなも嬉しそう。
美味しくいただいて、メデタシメデタシ。おしまい!

…という訳にはいかないんです。
そう、お料理には、必ず片づけが付いてくるもの。

「俺、自分の洗ったよ」
「俺も終わった!」
早く食べ終わった子や、お料理に参加していなかっ
た子達が、次々に公園へ。午後、男の子たちは公園
で鬼ごっこやスパイごっこをするのが恒例。もちろ
ん、しーくんもメンバーの一人。

けれど、みんなが片付け終わるのを見届けるのも、
リーダーの大切な役目。それまでの慌しさ、疲れ、
公園へ早く行きたいという焦り、そういうものが一
気に出て、冒頭のこの一言になったのでしょう。
「シュークリームなんて嫌いだ!」

でも、みんなの、
「さすがしーくん!」
「やっぱりリーダーだね」
「頼りになるね!」
という言葉は、誰にでも簡単に向けられるものでは
ありません。

そういう言葉をたくさんもらった自分を誇りに思っ
てください。


■3.木幡マンの一夜一冊(51)■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

●『警官の血』(上・下 新潮社 各1600円)佐々木譲

最近、あまり小説を読まなくなった。仕事に関する
研究書や学術書以外は、肩が凝らない読み物が多い。

昔からミステリーは大好き。かつて『エトロフ発緊
急電』で日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、日本
冒険小説協会大賞をトリプル受賞した佐々木譲も好
きな作家だ。

三代に渡る警察官人生…、祖父の不可解な死の謎を
突き止める孫…。在日朝鮮人の生き様を描いた梁石
日の『血と骨』に匹敵するエンターティンメント!
一気読み必至!

あらすじは、こんな感じです。

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帝銀事件が世を騒がせた昭和23年。
希望に満ちた安城清二の警察官人生が始まった。
配属は上野警察署。
戦災孤児、愚連隊、浮浪者、ヒロポン中毒。
不可解な「男娼殺害事件」と「国鉄職員殺害事件」。

ある夜、谷中の天王寺駐在所長だった清二は、跨線
橋から転落死する。

父の志を胸に、息子民雄も警察官の道を選ぶ。
だが、命じられたのは北大過激派への潜入捜査だった。
ブント、赤軍派、佐藤首相訪米阻止闘争、そして大
菩薩峠事件―。

過激派潜入の任務を果たした民雄は、念願の制服警
官となる。勤務は、父と同じ谷中の天王寺駐在所。

折にふれ、胸に浮かんでくる父の死の謎。
迷宮入りになった二つの事件。
遺されたのは、十冊の手帳と、錆びの浮いたホイッ
スル。真相を掴みかけた民雄に、銃口が向けられる…。
殉職、二階級特進。

そして、三代目警視庁警察官、和也もまた特命を受
ける。疑惑の剛腕刑事加賀谷との緊迫した捜査、追
込み、取引、裏切り、摘発。

半世紀を経て、和也が辿りついた祖父と父の、死の
真実とは―。

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