デイリーフレネ

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2007年11月13日

vol/1418

============= ◆   日刊通信   ◆ =============
============= ◆ デイリー・フレネ ◆ =============
-------------------- VOL/1418--------- 2007/11/14
//////// CONTENTS //////////////////////////////
1.留学終了にあたって-ひでき最後のお便り
2.自動販売機の数は?―新宿
3.ちゃんちゃん焼き―熊谷
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★今日はなんの日
1930 マレーネ・ディードリヒ(独 女優)主演のハリ
   ウッドデビュー作「モロッコ」が完成

★今日の花言葉
松 「不老長寿」

★今日は誰の誕生日
チャールズ皇太子(英 1948)
ネール(政治家 印 1889)

★今日の名言
「あえて馬鹿に見せるということは大きな知恵である。
だが、そのためには、私にはいつも欠けていたある種の
勇気を必要とする」
 ―ジード―

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■1.留学終了にあたって-ひでき最後のお便り■

http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

フレネOB、オーストラリアに高校留学しているひ
できから、最後のお便りです。

上智大学哲学科にもすでに合格し、余裕のひできです。

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10月24日が学校の終業日で最後の授業も無事終わり
ました!あと残すは、VCEの(Victorian Certifica
te of Education)最終試験のみです。

しばらく前ですが「ソフィーの世界」という、遥か
ノルウェーでで作られた映画を見ました。

内容は主人公、ソフィーはごく普通の14歳の少女。
しかし、ある日、不思議な手紙を受け取る。
「あなたはだれ?」 「世界はどこからきた?」

この手紙を受け取ってから、ソフィーはこの問いに
答えるべく、哲学の講義をアルベルト・クノックス
から受ける。 そして、ソフィーの15歳の誕生日、
1990年6月15日に、その質問の衝撃的な答えを見つけ…

という、斬新な哲学ものですが、この映画の最後の
シーンで、ソフィーは実は物語の登場人物だったと
いうことを知って哲学の講義は終わりになります。

そして、いろいろな物語の登場人物と共に、物語の
世界にソフィーとアルベルトは入っていき物語りは
終わりです。
 
物語が作り出される世界と、物語の登場人物たちが
集うことができる世界が存在するということが前提
な、ちょっと難解な内容です。しかし最終的な存在
意義などと堅苦しい答えは実は用意されておらず
「物語の世界でも、歌って踊って騒ぐことができる」
というような答えが主人公に与えられるのがこの映
画のミソです。

そうです、そして、花の高校生活が終わり、あと残
された課題…、ちょっとわかりづらいかもしれない
ですが、つまりあとは騒ぎたくて仕方ない衝動に今
駆られているという状況です。(笑

日本に帰ったときに、フレネの皆に一度この映画を
見てほしいです(種明かししてしまいましたが、実
は、その哲学の講義というのがおもしろいので)

そして、ちょっとしたお授業チックなものも、こっ
ちで考えついたので、日本についたらやらせていた
だきます。

豪州からのお便りも、これが最後になるものかと思
います。

■2.自動販売機の数は?―新宿■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

「みんな、外国に行ったことある?」
「あるよ。アメリカでしょ。オランダ、フラン
ス、イギリス、イタリアに・・・、まだ行ったこと
あるけど忘れた」
すげー!

「トルクメニスタンにお父さんと行ったよ」
「えー!ずいぶんマイナーな国に行ったんだね」
「私、来週グァムに行く」
「ひぇー!」

ぼく達の時代は海外に行くなんて夢のまた夢だっ
たけれど、フレネの子ども達は、ほとんどが海外
に行っている。驚いたなあ…。

「木幡さんは?」
「俺はねえ…」
ホワイトボードに行ったことのある国を書いていく。

フランス、ベルギー、スェーデン、フィンランド、
オランダ、イギリス、オーストリア、ロシア、ポー
ランド、チェコ、ハンガリー、アメリカ、カナダ、
ブラジル、ペルー、ボリビア、エクアドル、韓国…。
「うわー!ずいぶん行ったんだあー!」

「ところで、海外に行くと日本と風景が違う事に気づ
くんだけれど、何が違うかわかる?」
「海外は電線がない」と、ふみちゃん。
「そうなんだよね。どうして電線がないかわかる?」
文明開化時の日本の政策を説明。

「あとね、自販機が少ないの」これはゆうちゃん。
そうなんです。パリの街を歩いて、ぼくもそう思った。
パリデノルド(パリ北駅)の構内で一つだけ見た。

「どうして外国は自販機が少なく、日本はとても多
いかを考える前に、フレネ付近の自販機の数を調べ
てみよう」

自販機といえば、飲み物やタバコが一般的だが、食
券やATMも自販機に含まれる。

画板に紙を挟み三つのグループで自販機の数を調べ
てみる。さあ、どれだけ自販機があるだろう?

自動販売機の授業に、乞うご期待!


■3.ちゃんちゃん焼き―熊谷■
   ↓
http://www.jfreinet.com/report/index2007.htm

今日のメニューは、ちゃんちゃん焼き!
そして、味噌汁!ご飯!
食材は、鮭、キャベツ、もやし、タマネギ、えのき。
メインの鮭の値段が高いか安いか不安なまま、
一行は、スーパーへと買出しに。

1件目、3切れで580円。高い。」
「確か1切れ98円で売っているはず!」とゆうた君。
「よし、2件目に賭けよう!」

見事、一切れ98円で鮭をゲット!
予定よりも、予算がうきそうなので野菜も大量
に買いました。

るんるん気分でフレネに帰ってきた一行。
お腹もすいてきたので、早速料理開始!
「キャベツどういうきり方すればいい?」
「ちゃんちゃんだから好きなように!」
「え!?」

ちゃんちゃん焼きは、北海道で食べられている
レシピなのですが、野菜は何でもいい!
ということで、きり方もレシピには載っていません。

「キャベツきり方おかしいよ」とキャベツを切った
まさひろ君につっこみ。
しかし!適当に切ったのはスタカケ。ごめん!

一方お味噌汁を作るりょう君。
出汁からとっておいしそう。
そして、お味噌汁が家庭で違うということが
分かりました。
子ども達の声。
「野菜はたくさん入れる。」
「味噌にたまごを入れる。」
「野菜は1つだけ!」
今日は、ちゃんちゃん焼きであまったタマネギ
と豆腐を入れました。

フレネで一番、火が似合うのぞみ君。
今日も「焼くのは俺に任せて!」とはりきります。
火加減はお手の物。似合うね!

「おなかすいたー。」と悲鳴。
「もうすぐもうすぐ!」

一人1匹に、たくさんの野菜、味噌汁。
「今日って実はヘビー!?」
食べる前に、考えたら確かに!

皆でできたお料理を運びます。
「思っていたよりもうまい!」
ご飯が進む進む!が!やはり量は多かった!
あまりの苦しさに、「夕飯食べられないよ。」
お腹いっぱい。大満足!

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